格安SIM

格安SIM (MVNO) 速度比較 : 2018年3月その2　b-mobile Sは落ち、イオンモバイルタイプ2が浮上

orefolder アイコン

MVNO・格安SIMの定期速度測定、2018年3月編その2です。

キャリアに比べて通信料金が安くて人気な「格安SIM」ですが、その種類によって速度や使いやすさ、機能は異なってきます。その中でも最もわかりやすく比較できる重要なものが「速度」です。orefolderでは月に2回、主だったMVNOのSIMをスピードテストアプリを使って実際に速度を比較しています。あくまで個人レベルでの測定になりますが、格安SIM選びの参考になれば幸いです。

今回の測定に使用したSIMは20種類です。

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

ざっくりしたまとめ

このあとの記事は長いので、先にざっくりとまとめておきます。面倒な人はここだけ読めばOKです。

  • Speedtest.netが見た目リニューアルされました

測定方法

測定は以下のようにして行いました。

日時 2018年3月15,16日（15日12時・18時、16日8時・12時の4回実施）
場所 茨城県つくば市
測定アプリ Speedtest.net
4Gmark
測定方法 SIMごとに3回ずつ測定し、その平均を値とする。それとは別に昼に4Gmarkでのフルテスト
使用端末とSIM BIC SIM…Galaxy S8
イオンモバイル1…Desire 626
イオンモバイル2…arrows Be
LINEモバイル…Xperia X Compact
OCN…AQUOS R Compact
BIGLOBE…nova lite 2
NifMo…Wiko View
楽天モバイル…OnePlus 5T
b-mobile…Tommy
DTI SIM…P9
ロケットモバイル…ZenFone 3（黒）
nuroモバイル…Z3 Compact
mineo-D…Essential Phone
mineo…P10 lite
UQ-mobile…AQUOS serie mini
IIJmio(A)…ZenFone Go
BIGLOBE…ZenFone 3（白）
ワイモバイル…Robin
nuroモバイル(S)…Xperia XZ
b-mobile S…Nexus 5X

測定の正確さや意義について

さすがに端末1台で20枚のSIMを入れ替えするのは困難なので、複数の端末を使っています。違う端末を使っては比べる意味が無いとお考えの方は、そういうものとして見てください。

また、測定用アプリや測定環境など、もっと正確なものがあると考える方もいらっしゃるでしょうが、ある程度の妥協を重ねて今の形になっています。これらについても、意味が無いとお考えの方はそういうものとして見てください。
（基本的に、多くの人が使っていて自分の場合と比べやすく、またパッと見で分かりやすいものを選んでます。正確性などを考えればもっとやり方はありますし、そうやっているサイトもほかにたくさんあります。ぜひそういったより正確なデータもご覧ください。）

測定アプリについて

現在は『Speedtest.net』と『4Gmark』の2つのアプリを使って測定しています。『Speedtest.net』は広く使われているメジャーな測定アプリです。しかし、このアプリだけだと実際の利用における体感速度と離れた結果が出る格安SIMが出てきました。

『4Gmark』のフルテストはYouTube動画やウェブページなどの読み込みをテストに組み入れており、より実際の使用環境に近い形でのテストが可能です。ただし通信量も多いので、当サイトの測定では『4Gmark』は昼に1回のみ行っています。

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

朝：8時20分～30分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
BIC SIM(IIJ-D) 2.35 4.66 90.0
イオンモバイル1 2.00 3.94 97.3
イオンモバイル2 16.50 4.42 49.7
LINEモバイル 11.67 3.53 61.0
OCN 6.21 4.89 49.0
BIGLOBE-D 2.90 0.73 69.3
NifMo 6.71 5.42 69.7
楽天モバイル 0.55 4.81 38.0
b-mobile 7.23 5.30 32.3
DTI SIM 14.45 3.25 59.3
ロケットモバイル 22.70 3.27 49.3
nuroモバイル 3.48 6.99 67.3
mineo(D) 2.84 3.37 119.3
mineo(A) 2.94 0.53 88.7
UQ mobile 37.30 1.60 26.7
IIJ-A 2.80 2.23 55.0
BIGLOBE-A 5.57 1.38 31.3
ワイモバイル 14.88 3.71 23.0
nuroモバイルS 0.33 4.59 113.0
b-mobile S 11.32 7.61 67.0

朝は通勤時間帯ということもあり比較的混雑する時間帯です。
ですが最近は各社ともこの時間帯の速度が上がっており、多くの格安SIMで問題ない速度が出ています。3Mbps以上出ていれば特に不満なく通信できていることでしょう。

昼：12時20分～30分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
BIC SIM(IIJ-D) 0.48 5.30 98.7
イオンモバイル1 0.44 3.56 112.0
イオンモバイル2 10.00 4.02 50.7
LINEモバイル 0.89 4.10 69.3
OCN 0.97 5.10 51.7
BIGLOBE-D 0.35 4.37 43.0
NifMo 0.74 0.33 83.0
楽天モバイル 0.29 3.45 39.0
b-mobile 6.80 2.13 150.0
DTI SIM 1.62 2.64 71.7
ロケットモバイル 1.02 6.32 101.3
nuroモバイル 0.51 6.45 141.7
mineo(D) 0.84 8.92 116.3
mineo(A) 0.95 2.83 83.3
UQ mobile 46.50 3.04 28.0
IIJ-A 1.18 2.68 74.7
BIGLOBE-A 0.32 4.13 123.7
ワイモバイル 9.30 6.36 24.0
nuroモバイルS 0.31 2.65 97.7
b-mobile S 2.27 5.22 471.0

平日の昼は、一番速度が落ち込む時間帯です。ここは速いSIMと遅いSIMがはっきり分かれますね。
スマホを使う時間帯は人それぞれですが、お昼休みの時間帯に使うことが多いのなら、この時間帯での速度を重視するといいでしょう。

夕方：19時20分～30分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
BIC SIM(IIJ-D) 1.53 5.07 112.3
イオンモバイル1 1.58 0.93 114.3
イオンモバイル2 10.24 3.46 48.0
LINEモバイル 4.32 2.32 70.7
OCN 4.04 3.74 57.0
BIGLOBE-D 1.95 3.07 39.3
NifMo 6.02 2.68 66.7
楽天モバイル 0.58 1.61 49.0
b-mobile 1.20 3.92 33.7
DTI SIM 6.07 5.25 69.0
ロケットモバイル 11.20 8.06 85.0
nuroモバイル 12.38 2.43 67.7
mineo(D) 2.97 6.80 117.0
mineo(A) 4.99 2.36 83.3
UQ mobile 51.00 2.17 27.7
IIJ-A 3.13 5.24 47.0
BIGLOBE-A 4.35 3.71 33.0
ワイモバイル 8.04 5.18 23.3
nuroモバイルS 0.47 6.04 75.0
b-mobile S 7.54 4.70 210.3

この時間帯もやはり速度が出ません。だいたい昼と同じような傾向でそれよりは良くなっている感じです。

時間帯別グラフ

DOWN 8時 12時 18時
BIC SIM(IIJ-D) 2.35 0.48 1.53
イオンモバイル1 2.00 0.44 1.58
イオンモバイル2 16.50 10.00 10.24
LINEモバイル 11.67 0.89 4.32
OCN 6.21 0.97 4.04
BIGLOBE-D 2.90 0.35 1.95
NifMo 6.71 0.74 6.02
楽天モバイル 0.55 0.29 0.58
b-mobile 7.23 6.80 1.20
DTI SIM 14.45 1.62 6.07
ロケットモバイル 22.70 1.02 11.20
nuroモバイル 3.48 0.51 12.38
mineo(D) 2.84 0.84 2.97
mineo(A) 2.94 0.95 4.99
UQ mobile 37.30 46.50 51.00
IIJ-A 2.80 1.18 3.13
BIGLOBE-A 5.57 0.32 4.35
ワイモバイル 14.88 9.30 8.04
nuroモバイルS 0.33 0.31 0.47
b-mobile S 11.32 2.27 7.54

もう1つ、4GMarkの結果をみてみましょう。

昼：4Gmark結果

POINT DOWN
(Mbps)		 UP
(Mbps)		 PING
(ms)		 YouTube
(s)		 WEB
(s)
BIC SIM(IIJ-D) 336 0.4 6.3 117 TO TO
イオンモバイル1 467 0.5 2.2 113 TO 7.27
イオンモバイル2 164 0.2 4.3 72 TO TO
LINEモバイル 881 0.6 2.7 88 11.21 6.25
OCN 156 0.3 2.4 81 TO 7.68
BIGLOBE-D 0 0.2 0.8 36 TO TO
NifMo 419 0.3 1.6 422 20.95 6.88
楽天モバイル 0 0.3 4.5 52 TO TO
b-mobile 16 0.4 1.7 295 TO 12.57
DTI SIM 1151 0.7 4.8 89 13.75 3.21
ロケットモバイル 239 0.3 4.1 168 TO 11.78
nuroモバイル 71 0.3 5 179 TO TO
mineo(D) 0 0.2 2.8 518 TO TO
mineo(A) 34 0.3 2.4 438 TO 10.62
UQ mobile 22201 39.4 2.5 35 2.78 3.92
IIJ-A 302 1.2 2.2 110 TO 9.72
BIGLOBE-A 0 0.6 2 50 TO TO
ワイモバイル 10894 14.0 9.7 52 2.73 2.77
nuroモバイルS 0 0.2 0.6 1715 TO TO
b-mobile S 295 0.4 4 TO TO 8.27

4Gmarkでは通常のスピードテストのほかにYouTube動画や各種ウェブサイトを読み込んでそれをポイントに反映させます。表中の「TO」はタイムアウトの略で、時間内に読み込み完了できなかったことを示します。昼の時間帯にYouTube動画を読み込みできたドコモ系SIMは少なく、ここがポイントに大きく響いているようです。

なお、この4GMarkでもその値が絶対なわけではないので、適当に考えていたほうが良いとは思います。YouTubeがTOになるかならないかでもだいぶポイント変わりそうですし。ここ数ヶ月測定してみて、お昼のポイントが4桁に届けばちゃんと使える、500以下は使えたもんじゃない…くらいの感覚で捉えています。（3桁のポイント内での優劣は誤差のようなものです。あてにはなりません。）

おまけ

年度末ということで、この1年の4Gmarkの結果を（ドコモ系のみ）グラフにしてみました。（Speedtest.netの結果は12月末にやったので。）

…上下の波が激しすぎてわけわからないですね。そもそも1000ポイント以下はちょっとしたことで値がけっこう変わりますから。そういった意味でも、いつも比較的上位にいて1000ポイントいくかいかないかを維持しているLINEモバイルはドコモ系の中では速いと言えるのかもしれませんね。

LINEモバイル

今おすすめできるSIM

やはり速さを見るのであればUQ mobileがいいと思います。安定して速いのをずっと維持していますからね。ただし、「auの中古端末を白ロムで購入してそれをauショップでSIMロック解除」というのはできなくなりました。（購入者本人でなければならない）
このあたりがあるので、UQ mobileでの運用はちょっと面倒になった感があります。

UQ mobile

ドコモ系の中では、総合してみるとやはりLINEモバイルが（ほんのわずか）いいように思えます。まぁ誤差の範囲内かもしれませんが。

色々見て判断を

この記事ではそれぞれの格安SIMの速度を比較していますが、格安SIMの選択の基準は速度だけではありません。なので今どれがオススメかと考えると、絶対にこれ！と言えるものはありません。個々人の使い方によるのではないかと思います。昼間使わなければ、速度がそこまで落ちることもないでしょうし。それよりも各MVNOの施策や機能を見たほうがいいかもしれません。速度比較はあくまで検討するための材料の1つです。

速度的に見れば、格安SIMで速度を重視するならドコモ系以外のほうがいいのかな、と思えるようになってきていますね。まぁau系の中でも差はあるのですが。

…

MVNOの速度はけっこう浮き沈みがあります。その時々で最新の速度測定結果は把握しておきたいですね。場所などでも変わるものなので、できれば1つの数字に一喜一憂せずに、複数の結果を眺めてなんとなくの各社の傾向を掴んでもらえばと思います。

当サイト以外でも定期的に計測しているサイトがありますので、そちらも参考にしてみてください。

参考

また、こうしたブログ等での計測報告以外でも、独自アプリで自動速度計測して掲載しているサイトもあります。

格安SIM (MVNO) の通信速度計測 | mobile by keisoku.io

こちらは毎日1時間ごと（お昼は15分ごと）に計測して公開しています。すごい！

orefolderでは今後も月2回程度で測定していきたいと思っています。

過去1年の速度測定記事は以下からどうぞ。

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

OREFOLDERの最新情報をお届けします
最新記事
  1. LINEMO、ブラックフライデーで3つのお得なキャンペーン！新規もMNPも追加もお帰りもみんなオトク
  2. イオンモバイル、ブラックフライデーでmoto g24とRedmi Pad SE 8.7 4G、Redmi Pad SEが特別価格に
  3. IIJmio、motorola razr 50 ultraを12月6日より販売開始！MNP一括128,800円から
  4. シンプルホーム【あなたのホーム画面見せてください 2024】
  5. モトローラ、4インチのアウトディスプレイ搭載の折りたたみスマホ「motorola razr 50 ultra」を12月6日発売
  6. Xiaomi、温湿度計／マウス／ストロータンブラー／スーツケースの新製品を販売開始
author icon
orefolder

OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

⇨orefolderの記事一覧
【最大14000pt】楽天モバイルの三木谷社長紹介キャンペーン

Ranking

  1. ワイモバ、OPPO Reno11 Aが長期利用特別優待で機種変更16,560円！
  2. UGREEN、Amazonブラックフライデーで最大50%オフのセール！11月27日から
  3. イオンモバイル、ブラックフライデーでmoto g24とRedmi Pad SE 8.7 4G、Redmi Pad SEが特別価格に
  4. Samsungオンラインショップのブラックフライデー、11月21日から開催
  5. Headwolfが8.4インチ2.5Kのタブレット「Headwolf FPad6」「Alphawolf A2」を11月発売予定
  6. au/UQ mobileにてGalaxy S23 FEが値下げ！MNPでスマホトクするプログラムなら2年47円！
  7. POCO F6 ProとPOCO Padが最大1万円引き！Xiaomiのブラックフライデー11月21日から
  8. 格安SIMの主なキャンペーンまとめ（ahamo・povo・LINEMO・irumo・UQ mobile・Y!mobile編）【2024年11月】
  9. CIO、Amazonブラックフライデーの対象商品 第2弾を発表！モバイルバッテリーも各種お買い得
  10. IIJmio、Xiaomi 14T Proを11月29日より販売開始！MNP一括89,800円から
格安SIMの選び方 格安SIMの速度測定 格安SIMのおすすめ
  • 当サイトは広告およびアフィリエイトによる収益を得ています。記事の内容やリンクにはプロモーションが含まれています。詳細は「OREFOLDERについて」のページをご覧ください。
Android [ドロイド君] ミニコレクティブル スタンダードエディションAmazonで購入