Google Fitbit Air レビュー:画面のない記録特化トラッカーとGoogle Health PremiumのAIアドバイスがクセになる

Googleの健康トラッカー「Fitbit Air」を購入し、約1ヶ月間使ってみました。

画面がない、記録するためだけの機器としてのFitbit Air、そしてその記録を表示・解析する『Google Health』アプリの有料機能「Google Health Premium」の良かったところ、イマイチなところをレビューします。

決して万人に勧められるものでもありませんが、特徴がうまく要望と合致する人も少なくないと思えるトラッカーです。

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Google Fitbit Airの概要

Google Fitbit Airはフィットネスアクティビティトラッカーのバンドです。一般的なスマートウォッチやスマートバンドと違い時計やデータを表示する画面はなく、基本的にはただ心拍数や血中酸素(SpO2)、心拍変動(HRV)などの健康情報や、ウォーキング等の運動や歩数などの記録を取るだけのデバイスです。

本体はペブルと呼ばれるこの小さな物体です。形としてはXiaomiのSmartBandシリーズと似ていますが一回り小さく、ディスプレイもありません。

ペブルを専用バンドにはめて手首に装着します。ナイロンバンドでぐるりと回すので、外からは本体は見えません。

なお、バンドは交換可能で、シリコンバンドも別売りされています。Google公式のもの以外にも、他社から代替バンドが販売されているのでそれらに装着し直すことも可能です。

ナイロンバンドはつけ心地も良くて普段の生活ではいいのですが、運動する時につけていると汗が染みてしまいます。そのままにしておくと汗の匂いも染み付いてしまうので運動後に軽く水洗いするのですが、乾くまでに多少時間がかかります。濡れたバンドを巻くのが気にならなければいいのですが、そうでない場合は悩ましいところですね。まぁこれはFitbit Airに限らずの話ですね。

Fitbit Airの設定や取得したデータの表示は『Google Health』アプリで行います。以前の『Fitbit』アプリに比べるとカラフルになり表示の仕方もだいぶ変わっています。

また、Fitbit Air以外の機器からのデータもヘルスコネクト経由でこのアプリに集約されます。

バッテリーは1日10-15%程度の減り

Fitbit Airのバッテリーは、公称では「最長1週間持続」としています。実際に使用してみた感じでは、1日あたり10-15%ほど減っています。だいたい公称通りでしょうか。

スマートバンドとしてみると、画面がないわりに1週間しかもたない、と感じます。まぁ1週間もつのなら十分ですよね。1-2日しかもたないスマートウォッチを使ってる人にとってはかなり長持ちだと感じるでしょう。

Google Fitbit Airの良かったところ、イマイチなところ

実際に1ヶ月間Fitbit Airを使ってみて感じた良かったところ、イマイチなところをまとめます。

良いところ
  • 軽くて装着感がいい(気にならない)
  • 手首ではなく足首に付けてもデータが取れる(かもしれない)
  • ウォーキングやランニングを自動検出
  • データをまとめてわかりやすくアドバイスしてくれる
イマイチなところ
  • 通知がない
  • 自動検出のランニングは距離がガバガバ
  • 細かい数値/データだけを見たい人には合わないかも

一長一短というか、Fitbit Airの特徴的なところはどれも「良くも悪くも」といった印象があります。画面がないから煩わしくないけど、時間も通知もチェックできない。運動は自動検出してくれるけど、正確性は一部イマイチ。データを解析してアドバイスしてくれるけど、自分で考えたい人にはおせっかい。

ある程度は使い方で変わる部分もあるので、運用方法や自分の好みによって評価が変わるデバイスです。私が気になった点をいくつか個別に書いていきます。

装着感は良好、画面がないから煩わされない

Fitbit Airの重さは付属バンド込みで12gです。かなり軽く、見た目のデザインもシンプルなので付けていても悪目立ちしません。「まるで何も付けてないかのよう」とまではいかないものの、スマートバンド/ウォッチに比べると遥かに自然です。

画面がないので時計もチェックできませんが、それらが視覚的なノイズになることもありません。スマートバンド/ウォッチにはスマホの着信や通知を知らせる機能がありますが、Fitbit Airはそれもありません。ただ記録するだけで、煩わしさは排除されています。

足につけるのは要注意

記録を取るだけで画面を見る必要もないのだから、視界に入る腕ではなく足首につけてもいいのでは?と思う人もいるでしょう。実際、足首につけてもある程度はちゃんとデータを取ってくれます。ただライフスタイルによってはうまくいかないこともあります。私の場合は仕事で座っている時間が睡眠と誤認されてしまいました。そうはならない人もいるので、これは人によると思います。

フィットネスの記録は自動が基本

Fitbit Airは画面もボタンもありません。しかしウォーキングやランニングなどは自動検知して記録してくれます。どちらもある程度の継続時間がなければ記録されませんが、買い物のため10分ほど歩くとちゃんと記録されています。(サイクリング・ウォーキング・動きの激しいスポーツについては検出までの時間を設定可能)

自動記録


アプリから記録

記録を見てみると、フィットネスの開始については思った以上に正確に捉えてくれています。ただ、Fitbit AirにはGPSがないので距離については不正確です。自動記録ではなくアプリからフィットネスの記録を開始/終了すると軌跡も記録され、距離も正確になります。

上の画像では距離7.15kmで時間37分30秒でした。同時に記録したGarminの時計では距離6.1kmで時間37分7秒でした。時間は似たようなものですが、距離は1kmほど増えてしまっています。

Google Health PremiumではGoogle Healthコーチ(Gemini)がコメントやアドバイスをしてくれるのですが、この「間違ったデータをもとにアドバイスしてくる」というのが問題となります。時間は同じで距離が違うということは、平均ペースも変わってきます。同じ心拍数で1kmあたりのペースが30秒違うと、身体能力としてはかなり違います。

なので、ちゃんとランニングの記録をつけてトレーニングしたい人は、面倒くさがらずにアプリから記録するか、フィットネス時はPixel Watchを使う、あるいは自動検出をオフにしてほかの機器を使うことをお勧めします。

Google Health Premiumは好みが分かれそう

Google Healthアプリは、有料の「Google Health Premium」に加入しているとGoogle Healthコーチ(Gemini)がデータに基づいたアドバイス等をくれます。また、その内容について返信して、さらなるアドバイスやトレーニングプランを提案してくれます。

ただ、このGoogle Healthコーチがウザいと感じる人もいるでしょう。基本的には朝起きた後に睡眠データなどから1日の過ごし方についてのアドバイスがあり、夜22時から23時くらいに1日の評価と明日への備えをコメントしてくれます。あとは運動後にも何かしらのコメントが出ます。これらはアプリからの通知としても表示されます。

そして(最近は減った気もするけど)この内容が何度も更新されることがあります。右の画像は通知履歴の一部です。9:15に来た内容が9:20に更新されました。内容的には似たようなもので、どちらもスマホに通知として届いています。

さすがに同じ時間帯で複数回通知が届くのは、ちょっとウザいと感じることもあります。

睡眠の記録なども、基本的にGoogle Healthコーチの文章が先に書かれており、細かいデータの数値やグラフは画面下の方にあります。自分で数値を読み込む必要がなく、アプリでまとめてくれるのは便利ですが、自分で数値を見て分析したい、という人にはちょっとおせっかいすぎると感じるかもしれません。

これも含めて、どうにも「自分が見たいデータ・数値にたどり着くまでに時間がかかる」といった印象です。自分で深く分析しないでパパっと概要で把握したいのなら便利なんですけど。

ホーム画面上部に表示される項目は自分で選択・並び替えできますし、それをタップするとそれぞれの詳細画面へと移ります。AIのアドバイスよりも自分で数値を見たい人は、この部分を重点的に編集・活用したほうがいいですね。

まとめ

Google Fitbit Airを1ヶ月間ほど毎日装着して使ってみました。軽量で煩わしくするものがないため、ごく自然にデータを取得できるトラッカーとして優秀なデバイスです。

ただ、画面がないことや通知がないことなど、スマートバンド/ウォッチと比べると割り切った機能なので使い方にも注意する必要があるデバイスでもあります。なので、万人に勧められる物というよりは人を選ぶデバイスと言えるでしょう。

Fitbit Airをおすすめできる人(使い方)としては以下のようなものが挙げられます。

  • 普段から腕時計は付けなくて健康データだけ取得したい人
  • データの数値ではなく、そこからどうすればいいか言葉で教えてくれるのが好みな人
  • Pixel Watchと組み合わせて(寝るときだけFitbit Air等)使いたい人
  • 別のスマートバンド/ウォッチの補助として使いたい人

やはり、Pixel Watchと併用して、寝るときだけFitbit Air、もしくは運動時だけPixel Watch、のように使い分けるのが一番かな、と思います。

個人的には、運動関係のはGarminで取っているのでFitbit Airでは取得せず、でも日々のアドバイスはコーチが言葉でまとめてくれるのが気にいってる(クセになってる)ので、うまく併用していこうと思っています。左手にGarmin vívoactive 6(運動時はForerunner 570)、右手にGoogle Fitbit Air、これが今後の私のスタイルです。

参考情報

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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