総務省 2023年度Q4(3月末)電気通信サービスのデータ:携帯電話の契約数は2億2,200万、MVNOシェア1位はIIJで21.6%

総務省は6月28日、令和5年度第4四半期(3月末)の電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データを公表しました。

この中には移動系通信(携帯電話等)のシェアやMVNOのシェアといったデータもあります。携帯電話の契約数は2億2,200万(前期比+1.4%、前年同期比+5.3%)、そのうち5G契約数は9,237万(前期比+6.8%、前年同期比+32.3%)でした。

MVNOサービスの契約数は3,445万(前期比+3.7%、前年同期比+14.2%)、SIMカード型の契約数における事業者別シェアは、前回と同じくインターネットイニシアティブ(IIJ)がトップでした。

データの中から気になるものをいくつか紹介します。

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3G/LTE/5G/PHS/BWAの各契約数の推移

各キャリアとも停波が決まってる3GやLTEは契約数が減り続けています。5Gは順調に伸びており、2024年3月では9,237万契約となってます。

参考:3Gサービス終了日
ドコモ 2026年3月31日
au 2022年3月31日
ソフトバンク 2024年4月15日

ソフトバンクの3G停波は令和6年能登半島地震の影響で2024年4月15日(石川県内は7月31日)に延期となりました。

携帯電話の契約数における事業者別シェアの推移

携帯電話の契約数でのシェアです。KDDIグループにはUQ mobileも入ってます。NTTドコモが0.2ポイントの減少でKDDIは0.1ポイント減少、ソフトバンクは±0、楽天モバイルは0.1ポイント増で2.7%です。

今期 前期比 前年同期比 MVNOを含め
NTTドコモ 34.7% -0.2ポイント -1.1ポイント 40.6%
KDDI 26.7% -0.1ポイント -0.3ポイント 30.6%
ソフトバンク 20.4% ±0ポイント -0.4ポイント 25.9%
楽天モバイル 2.7% +0.1ポイント +0.5ポイント 2.9%
MVNO 15.5% +0.3ポイント +1.2ポイント 15.5%

MVNOサービスの区分別契約数の推移

MVNOサービスといっても実は色々あるのですが、いわゆる「格安SIM」はこの中の「SIMカード型」と見ていいでしょう。2024年3月では1,636万契約となっています。一時減少もあったのが、また増え始めていますね。

なお、このグラフは契約数が3万以上のMVNOからの報告を基に作成されているので、実際の数はもっと多くなります。

MVNO(SIMカード型)の事業者別シェア

契約数が3万以上のMVNOサービスの区分別契約数は、SIMカード型が1,636万(前期比+3.7%、前年同期比+4.9%)、通信モジュールが1,242万(前期比+4.3%、前年同期比+18.7%)でした。

SIMカード型の契約者数における事業者別シェアは、インターネットイニシアティブ(IIJmio)が最も高く21.6%(前期比+0.3ポイント)、次いでNTTドコモ(旧NTTレゾナント、OCN モバイル ONE)が9.7%(前期比-0.7ポイント)、オプテージ(mineo)が8.7%(前期比±0ポイント)、富士通が5.6%(前期比-0.1ポイント)、イオンリテール(イオンモバイル)が4.7%(前期比±0ポイント)となります。

2022年 2023年 2024年
3月 6月 9月 12月 3月 6月 9月 12月 3月
IIJ
(18.1%)
IIJ
(18.8%)
IIJ
(19.0%)
IIJ
(19.7%)
IIJ
(19.8%)
IIJ
(20.0%)
IIJ
(20.4%)
IIJ
(21.3%)
IIJ
(21.6%)
NTT
(14.0%)
NTT
(14.5%)
NTT
(10.1%)
NTT
(11.1%)
NTT
(11.9%)
NTT
(12.2%)
NTT
(11.3%)
NTT
(10.4%)
NTT
(9.7%)
mineo
(9.3%)
mineo
(9.3%)
mineo
(9.1%)
mineo
(9.1%)
mineo
(9.0%)
mineo
(9.0%)
mineo
(8.9%)
mineo
(8.7%)
mineo
(8.7%)
楽天
(6.2%)
富士通
(5.7%)
富士通
(5.6%)
富士通
(5.6%)
富士通
(5.6%)
富士通
(5.6%)
富士通
(5.6%)
富士通
(5.7%)
富士通
(5.6%)
BIGLOBE
(5.8%)
楽天
(5.5%)
BIGLOBE
(5.1%)
BIGLOBE
(4.9%)
イオン
(4.8%)
イオン
(4.7%)
イオン
(4.8%)
イオン
(4.7%)
イオン
(4.7%)

※上記数字はそれぞれ発表時のもので、発表後の修正は反映されていません。

IIJがここ3年でかなりシェアを伸ばしているのがわかります。2位のNTTドコモ(旧NTTレゾナント、OCN モバイル ONE)は2023年6月末で新規受付を停止しているので、次回くらいでオプテージ(mineo)と入れ替わるかもしれませんね。


総務省のこれらの調査データは過去のものも含め公開されてるものです。なかなか興味深いものもありますし、遡って調べてみたり、MMD研究所の格安SIMサービスの利用動向調査と比べてみるのも面白いでしょう。

参考情報

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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