Pixel 11 レビュー:1ヶ月使って、久々にメインにしたいと感じた無印Pixel ― 持ちやすくなったのが嬉しい
Pixel 11を購入後、約1ヶ月使用してきました。
外観的にはカメラバーの厚みがかなり減って、持ちやすくなりました。Pixelの使い勝手はそのままなので、久しぶりに無印Pixelでもメインスマホにできそうだな、いやもうメインスマホだな、と思えるくらいには気に入っています。
この1ヶ月と少しの間に使用して感じた良かったところ、気になったところを中心にレビューします。
- カメラバーが薄くなり、前モデルより持ちやすい
- 普段使いは快適で、カメラも気軽にきれいに撮れる
- ゲーム性能を重視する人には向かない
- ほかのPixelシリーズとの差は感じにくい
目次
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概要とスペック
Pixel 11は、Googleが2026年8月に発売した、Pixelシリーズのスタンダードモデルとなるスマートフォンです。
プロセッサには最新のGoogle Tensor G6を搭載し、6.3インチ・最大120HzのActuaディスプレイを採用。背面カメラは約4800万画素の広角、約1300万画素の超広角、約1080万画素の5倍望遠によるトリプルカメラ構成です。
また、マグネットを利用して充電器やアクセサリーを装着できるGoogle Pixelsnapに対応。Qi2.2による最大25Wのワイヤレス充電にも対応しています。
Google Storeでの販売価格(発売時)は、256GBモデルが13万6800円、512GBモデルが15万6800円です。また、Google Storeのほか、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどでも販売されています。
外観と持ちやすさ
フロントカメラは中央にパンチホールで、他社のフラッグシップに比べるとベゼルは太めです。
背面は、これまでのモデルとはカメラバーのデザインが少し変わり、全体が黒くなりました。カメラバー以外の部分はCorning Gorilla Glass Victus 2 を採用したポリッシュ仕上げのガラスで、ピカピカ反射します。
側面はサテン仕上げのアルミニウム製フレーム。右側面に電源ボタンと音量ボタン。
上側面にSIMスロットとマイク穴。下側面にスピーカーとUSBポート。
左側面には何もありません。
SIMスロットはSIMが横向きになります。
Pixelの特徴とも言えるカメラバーが、Pixel 11ではかなり高さが抑えられました。Pixel 10では3.5mmほどあったのが2mmほどになっています。
前モデルまでに比べて持ちやすい
実際に持ってみると意外としっかり持てました。Pixel 10まではカメラバーの存在感が大きく、重量バランスも上の方に重みを感じていました。しかしPixel 11ではこれが薄くなったことにより、いい意味で存在感も薄くなり、重量バランスも良くなったように感じます。
ただ重さ自体は約197gあるので、それなりにずっしりとした感触があります。
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カメラバーは横一直線なので、机の上に置いたときも安定しており、そのまま操作してもガタガタすることはありません。Pixel 10まではカメラバーの厚さで変に角度がついてしまい、その主張がうるさいなとすら思ったのですが、Pixel 11は許容範囲です。
パフォーマンス
ベンチマーク
各種ベンチマークアプリで確認しました。
各種ベンチマークの結果は、AnTuTu Benchmark(v11.1.5)が1,819,687点、Geekbench 7のCPUがシングルで2,343点、マルチで7,043点、3DMarkはWild Life Extremeで3,323点、PCMarkのWork 3.1 performanceは17,646点でした。
過去に当サイトで測定した端末と比べると以下の通り。
| SoC | Antutu (v11) | Geekbench 7 | 3DMark | PCMark | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| RAM | Single | Multi | ||||
| Xperia 1 VI | Snapdragon 8 Gen 3 12GB |
2203533 | 1883 | 6179 | 4928 | 16713 |
| Zenfone 10 (高性能モード) |
Snapdragon 8 Gen 2 16GB |
1827186 | 1760 | 5290 | 3732 | 19588 |
| Pixel 11 | Google Tensor G6 12GB |
1819687 | 2343 | 7043 | 3323 | 17646 |
| arrows Alpha2 | Dimensity 8350 Extreme 12GB |
1603741 | 910 | 3428 | 2950 | 15467 |
| Pixel 10 | Google Tensor G5 12GB |
1490179 | 2016 | 5890 | 3148 | 13975 |
- AntutuはCPU、GPU、RAM、ストレージの性能、GeekbenchはCPU性能、3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。
- Zenfone 10は高性能モードに設定した状態です。
ベンチマークアプリの概要とスコアの目安(タップで展開)
ベンチマークスコアは端末の性能を客観的に比較するための指標です。当サイトでは主に以下の4つのアプリを用いています。
- AnTuTu Benchmark:
CPU、GPU、RAM、ストレージを総合的にテストし、端末全体の処理能力を測ります。 - Geekbench:
主にCPU単体の計算能力を測定します。基本処理に関わる「シングルコア」と、複数処理を並行して行う「マルチコア」の2つの数値が出ます。 - 3DMark(Wild Life Extreme):
主にグラフィック(GPU)性能を測定します。3D描写を多用する重いゲームがどれだけ快適に動くかの目安になります。 - PCMark(Work 3.1):
Web閲覧、写真編集、テキスト入力など、日常的な利用シーンに近い負荷をかけて実用性能を測ります。
■目安となるスコア基準(2026年9月時点)
| AnTuTu (v11) | Geekbench 7 | 動作・用途の目安 | |
|---|---|---|---|
| ハイエンド | 1,500点以上 4,200点以上 |
重い3Dゲームの最高画質設定や高負荷処理を余裕でこなす最高峰クラス。普段使いでは性能を持て余す水準。 | |
| ミドルハイ | 110万〜160万点 | 900〜1,400点 |
日常動作が極めて軽快で、重いゲームも設定次第で快適に遊べる、性能と実用性のバランスに優れたクラス。 |
| 60万〜100万点 | 600〜850点 1,600〜2,600点 |
Web閲覧、SNS、動画視聴、キャッシュレス決済など日常用途がスムーズに動く標準クラス。軽めのゲームも問題ありません。 | |
| エントリー | 50万点未満 | 500点未満 1,400点未満 |
通話やメッセージ、簡易なブラウジングなど基本機能に絞った低価格クラス。負荷がかかると引っかかりが出やすい水準。 |
| スコア | 動作・用途の目安 |
|---|---|
| 重い3Dゲームも高画質で安定して快適にプレイ可能 | |
| 1,500〜2,000点 | 中量級ゲームや、標準画質設定でのプレイが十分楽しめる水準 |
| 1,000点未満 | 3D描写を多用するタイトルでは処理落ちが発生しやすい |
| スコア | 動作・用途の目安 |
|---|---|
| アプリ切り替えやマルチタスク含め、不満を感じることがほぼない水準 | |
| 8,000〜9,000点 | Web検索、SNS、動画再生、文字入力など日常の基本操作が快適 |
| 8,000点未満 | 基本操作はこなせるが、複数アプリの同時動作等で待たされる場合あり |
操作感と発熱
スペック上はミドルハイの上位と言ったところで、実際の動作も日常使いならタッチやスクロール、読み込みにおいて全く問題ありません。ゲームについては、私がプレイするようなブルーアーカイブやGジェネエターナルくらいであれば問題なくスムーズに動作します。
一方、高負荷なゲームについては注意が必要です。私自身はそうしたゲームをプレイしていないため操作感については評価できませんが、発売直後には『原神』で画面がピンク色になる描画不具合が発生するなど、一部のゲームで正常に動作しない問題が報告されていました(「Pixel 11 原神 ピンク」で検索)。この不具合自体はその後のアップデートで解消されていますが、ゲームによってはカクつきなども報告されており、ゲーム性能を重視するのであればPixel 11は積極的におすすめできる端末ではありません。
発熱については、普段は気にならない程度ですが、Gジェネエターナルのような負荷の高いゲームをプレイしていると、本体中央付近が熱くなり、時間が経つにつれてその熱が全体に広がっていくように感じました。持てないほどではありませんが、長時間そのまま持ち続けるのは避けたくなる程度の熱さです。
ディスプレイ
Pixel 11のディスプレイは6.3インチで解像度は1080×2424の有機ELです。画面の実寸サイズは約135.5mm×65mmです。
リフレッシュレートは通常60Hzで、コンテンツに応じて自動的に最大120Hzに切り替わります。これはオフにもできますが、120Hz固定などには設定できません。
最大輝度は3000nitで、昼間の屋外でもしっかり見やすい画面です。私の場合、画面の明るさは自動調整にしていますが、大体70~80%あたりになっていて、結構頑張って明るくしているのかな、という印象はあります。
使い勝手と機能
Pixel 11を普段使いして気になった、使い勝手に関わるものをいくつか紹介します。
FeliCaの位置が端末角に移動
PixelシリーズのFeliCaのタッチ位置は、これまではカメラバーの下あたりだったのですが、Pixel 11では端末の角に移動しています。私は最初これに気づかず、コンビニで決済しようとしてなかなか反応しないと焦ってしまいました。角にあると気づいてからはスムーズに決済できています。
今までのPixelを使っていて慣れている人ほどハマりやすい落とし穴かもしれませんね。
Pixelsnapを実際に使ってみて
Pixel 11は、いわばPixel版MagSafeとも言えるPixelsnapに対応しています。要するに背面に強力な磁石があり、対応するアクセサリ類を吸着できます。
せっかくなので対応の車載スマホスタンドを購入し、設置してみました。ガッチリと吸着してくれて、多少の揺れでは落ちる素振りもありません。流石に未舗装の道を走ったらどうなるかわかりませんが、街乗りでは十分です。
Pixelsnap…というかMagSafe対応のアクセサリは大量にあるので、自分の生活や好みに合わせてそれらを選べるのはいいですね。
やっぱり便利な通話スクリーニング(AIで応答)
Pixel 11に限らず、ずっと使ってる機能ですが、やはり通話スクリーニング(AIで応答)は便利です。かかってきた電話にAIが代わりに出てくれる機能です。完全に会話してくれるわけではありませんが、迷惑電話や営業電話の撃退には非常に役立っています。なんというか、単に無視したり切るよりも、AIで電話に出てもらって相手の反応を見て「やっぱり迷惑電話だった」とするほうが、心理的に楽なんですね。
ちなみに、迷惑電話等ではなく普通に必要な電話だったこともあるのですが、その場合は途中で自分の通話に切り替えればいいだけです。
カメラ
Pixel 11の背面カメラは、約4800万画素・F値1.7の広角と約1300万画素・F値2.2・視野角120°の超広角、約1080万画素・F値3.1の5倍望遠です。
カメラのメニューとしては写真と動画のほか、アクションパン、長時間露光、一緒に写る、ポートレート、夜景モード、パノラマがあります。順番を並び替えたり取捨選択はできません。
このほか、撮影時に構図などをアドバイスしてくれる「カメラコーチ」、動画を撮影しながらベストな瞬間を写真として残せる「マジック キャプチャー」、写真の仕上がりを選べる「カメラスタイル」などの機能もあります。
実際の写真例
いくつか撮影した写真を掲載します。基本的にオートであまり考えずに撮っているものばかりなので、「普通の人が普通に撮ったらこんな感じ」と思ってください。(掲載用に縮小しています。)
日中・スナップ
ズーム・超広角
夜景・暗所
Pixel 11のカメラは暗い場所ではオートで夜間モードになります。ただしファイル名にはNIGHTの文字は付きません。タブで夜間モードは用意されていますが、特に意識して変更する必要はありません。
光の少ない場所でオート夜景モードを切ってみると違いはわかりやすくなります。
そういえばPixelには天体撮影モードもあるのですが、この写真は単なる夜景モードです。
自販機。夜間モード。
フロントカメラ
カメラ総括
全体的に明るく鮮やかな写りで、屋外の風景から室内、料理、近距離の被写体まで、特に難しいことを考えずシャッターを切ってもきれいに撮れました。青空や植物などはやや鮮やかに感じることもありますが、不自然なほどではなく、細かな部分もしっかり描写されています。5倍望遠も十分に実用的で、離れた場所にある看板の文字もしっかり確認できる程度の解像感があります。
夜間も明るい場所では白飛びを抑えながら周囲の暗い部分まで写せています。暗い場所ではノイズや細部の粗さも見えてきますが、夜景モードを使えば肉眼では見えにくい雲や星まで写すことができました。昼夜を問わず気軽に撮影して失敗が少なく、普段使いのカメラとして安心して使えるというのが、実際に使ってみた印象です。
なお、撮った写真をまとめてGoogleフォトにアップしてあるので、興味ある方はどうぞ。
バッテリー
Pixel 11のバッテリーは4,985mAhです。充電は30W以上のUSB-C PPS充電器を使用した急速充電に対応し、約30分で最大55%まで充電できます。ワイヤレスではQi2.2認証のGoogle Pixelsnapに対応し、最大25Wで充電できます。
なお、Pixel 9シリーズまで搭載されていた、ほかのQi対応機器を充電できる「バッテリーシェア」には対応していません。Pixel 10シリーズからPixelsnap(Qi2)に対応した一方で、バッテリーシェアは非対応となっています。
輝度を約100ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテストを行ったところ、battery lifeは16時間24分でした。輝度を約200ルクスに調整した場合は14時間39分でした。
最近のスマホは特にバッテリー自慢でなくても12時間を超えるものも珍しくありません。Pixel 11は16時間超えなので、普通よりもバッテリー持ちは良い方です。
スマホの使い方は人によって異なるので一概には言えませんが、実際に私が普段使いしていると1日の終わりには残量30%くらいまで減っています。激しい使い方をしなければ1日は十分に持つ、でも1日お出かけのときには一応モバイルバッテリーを持ち歩きたい、というくらいです。
Pixel 11の良かったところ、イマイチなところ
実際に使って感じた良かったところ、イマイチなところをまとめます。
- カメラバーが薄くなり、前モデルより持ちやすい
- 難しいことを考えなくてもきれいに撮れるカメラ
- PixelsnapでMagSafe系アクセサリーが使える
- 「AIで応答」が迷惑電話対策に便利
- ゲーム性能を重視する人には向かない
- 約197gとそれなりに重い
- ほかのPixelシリーズとの差は感じにくい
Pixel 11を使っていて良かったのは、まず前モデルよりも持ちやすくなったことです。決して軽い端末ではないのですが、カメラバーが薄くなったことで重量バランスが良くなり、実際に持ってみると数字ほどの重さは感じません。カメラも特に難しいことを考えずに撮ってきれいに写りますし、PixelsnapでMagSafe系のアクセサリーを使えるようになったのも便利です。
また、Pixel 11だけの機能ではありませんが、「AIで応答」はやっぱり便利です。知らない番号から電話がかかってきたときに、とりあえずAIに出てもらえるというのは思っていた以上に気が楽です。こういうスペック表には出てこない便利さも、私がPixelを使い続けている理由の1つです。
一方で、ゲーム性能を重視する人には積極的におすすめしにくいですし、約197gという重さもやっぱり気になります。そして個人的に一番難しいのが、ほかのPixelとの差です。Pixelの便利な機能はほかのPixelにも展開されることが多く、スペック差はあっても普段使いでそれを実感する機会はそれほどありません。「Pixelはいいんだけど、Pixel 11じゃなきゃダメなの?」と聞かれると、ちょっと答えに困るところがあります。
まとめ
Pixel 11を約1ヶ月使ってきました。メインスマホとしてかなり使いやすく、これといって大きな不満はありません。前モデルよりも持ちやすく、カメラはあまり考えずに撮ってもきれい。Pixelsnapや「AIで応答」など、日々使っていて便利だと感じる機能もあります。
私はPixel 6以降、無印モデルからは少し離れ気味で、最近はPixel 9aやPixel 10aをメインスマホとして長く使っていました。Pixel 8は使っていたものの、今回のPixel 11は久しぶりにしっくりきた無印Pixelという感じがします。
一方で、Pixelの便利な機能はほかのPixelにも展開されることが多く、「Pixel 11でなければダメなのか?」と聞かれると、そこはちょっと難しいところです。それでも今のところは、このままPixel 11をメインスマホとして使っていこうと思っています。Pixel 11aが出るまでかもしれませんけどね。
参考情報
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。












