Samsungの最新フォルダブルスマホ「Galaxy Z Fold8」「Galaxy Z Fold8 Ultra」をメーカーからお借りしました。Galaxy Z Fold8はレビュー記事を公開しているため、本記事ではGalaxy Z Fold8 Ultraを中心に比較レビューします。
両機種を1ヶ月使い比べてみた結果、個人的にはGalaxy Z Fold8よりも Galaxy Z Fold8 Ultraがおすすめです。ディスプレイを閉じたときでも情報量が多く、普通のスマホとしても使いやすく感じました。
目次
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Galaxy Z Fold8 Ultraの概要とスペック
Galaxy Z Fold8 Ultraは、横開きタイプの折りたたみスマホです。閉じた状態は約6.5インチ(2,520×1,080)、展開すると約8.0インチ(2,504×2,256)のディスプレイになります。
SoCに「Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy」を搭載。メモリとストレージ容量は「12GB/256GB」「12GB/512GB」「16GB/1TB」の構成から選べます。
前モデルのGalaxy Z Fold7から薄型軽量のボディをそのままに、基本性能やAI機能を順当に進化させたモデルです。バッテリーは5,000mAhに増え、充電速度も最大45Wにアップしました。
カラーバリエーションは、バイオレットシャドウ、グラファイト、クリーム、グリーンシャドウ(Samsung.com限定)の4種類。今回レビューするのはGalaxy Z Fold8 Ultraのクリームで、メモリ12GB/ストレージ256GBモデルを約1ヶ月間使用しました。
Galaxy Z Fold8 Ultraの外観・持ちやすさ
Galaxy Z Fold8 Ultraは、閉じたときの本体サイズが約158×73×8.9mm。画面サイズは約6.5インチ(21:9)と一般的なスマホに近い形状をしています。
ディスプレイ上部にはパンチホールカメラ。4辺のベゼルが均一になっており、他社製品よりデザインがスッキリしていて好みです。
画面を開くと、本体サイズは約158×143×4.1mm、画面サイズは約8.0インチ(11:10)とほぼ正方形になります。画面の折り目も正面から見るとほぼ気になりません。
メインディスプレイにもパンチホール型のインカメラがあり、画面を横にして使うときにコンテンツと被ってしまうことがあります。Galaxy Z Fold6以前はインカメラが画面下に隠れる仕様でしたが、本体の薄型化に伴って廃止されました。
天面・底面にはスピーカーやマイク、USB 3.2 Gen 1(最大5Gbps)のUSB Type-Cポートが備わっています。
右側面には音量ボタンと電源ボタン。電源ボタンは指紋認証センサーを内蔵しています。左側面には「SAMSUNGロゴ」が印字されたヒンジがあります。
背面は非光沢のガラスパネルを採用。指紋が付きにくく、ロゴや刻印のないシンプルな見た目です。
左上にトリプルカメラが縦に並び、その横にNFCセンサーがあります。レンズの飛び出しがかなり大きいため、卓上に置いて操作するとガタガタするのは気になりました。
中央にはワイヤレス充電のコイルがあり、MagSafe対応ケースを利用することでiPhone用のMagSafe充電器や各種アクセサリーが使用できるようになります。
Galaxy Z Fold8では高さが短いため、MagSafe対応のスタンドやモバイルバッテリーを装着すると下がはみ出る問題がありました。その点Galaxy Z Fold8 Ultraでは、iPhoneと変わらない使い勝手で問題なかったです。
ただし、一部アクセサリーは左上のカメラバンプと干渉することがあるため、購入前に対応機種かどうか調べる必要がありそうです。
片手で持ってみるとこんな感じ。一般的なスマホと比べて重量が重すぎたり、分厚くなっていたのは過去の話です。折り畳んだ状態だと普通のスマホとして違和感なく使えます。
開くと約8.0インチの大画面。薄さ4.1mm、重量215gと非常に薄くて軽いため、片手で持っていても全然疲れません。
iPad mini7、Galaxy Z Fold7/8と比較
iPad mini7(A17 Pro)と比較
筆者の持っているiPad mini7(A17 Pro)と比べると、8インチクラスの小型タブレットより一回り小さくなります。動画や電子書籍を楽しむ端末としては、ディスプレイのアスペクト比としてもiPad mini7(A17 Pro)の方が快適です。
iPad miniとスマホを2台持ちする場合、それぞれ充電の管理が必要だったり、iPad miniが入るサイズのカバンを用意することになります。折りたたみスマホなら、ポケットに入れていつでも大画面を持ち運べます。
Galaxy Z Fold8 Ultraの方がディスプレイ性能が高く、屋外での視認性が良かったり、120Hzのリフレッシュレートで滑らかなスクロールを体験できます。それぞれ一長一短があるため、自分の用途に合わせて選ぶと良いでしょう。
Galaxy Z Fold8 Ultra1台の価格と、iPhoneとiPad miniをセットで買ったときでは大体同じくらいになります。ディスプレイの耐久性や高額な修理費用を考えると、タブレットよりラフに扱えず保険加入はほぼ必須となりそうです。
Galaxy Z Fold7とGalaxy Z Fold8 Ultraのスペックを比較
前モデルのGalaxy Z Fold7と比べると、ディスプレイやヒンジ部分の耐久性が向上しています。基本性能やバッテリー持ち、充電速度の向上など、日々の使い勝手に直結する部分が改善しました。
メインディスプレイの開閉のしやすさも改善されています。薄型化した影響で指が引っかかりづらかったのが、側面の処理を変えたことでスムーズに開けるようになりました。
とはいえ、Galaxy Z Fold7から出来ることは基本的に同じなので、マイナーチェンジ感は否めません。Galaxy Z Fold6以前の機種を使っているなら、薄型・軽量化や画面比率の変更で使い勝手も大きく変わってきます。
- 薄型・軽量で、改良されたヒンジ「Armor FlexHinge」を搭載
- カバー画面が「Corning Gorilla Glass Ceramic 3」に進化
- ディスプレイが約15%明るくなった
- 開いたときの薄さが4.2mm→4.1mmに薄型化
- 最新プロセッサー「Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy」を採用
- 超広角カメラのセンサーサイズがアップし、暗所に強くなった
Galaxy Z Fold8とGalaxy Z Fold8 Ultraのスペックを比較
Galaxy Z Fold8と比較すると、ディスプレイの縦横比や望遠カメラの有無が主な違いとなります。基本的な性能もほぼ同じになるので、利用スタイルに合わせて選ぶと良さそうです。
Galaxy Z Fold8は、今話題のiPhone Duoとほぼ同じようなサイズで、広角+超広角のデュアルカメラの構成なのも一緒です(価格は10万円近く差がありますが)。
- 3倍望遠カメラがある
- 閉じた状態でも普通のスマホとして使いやすい
- MagSafeアクセサリとの互換性(Fold8は下がはみ出ることがある)
- メインディスプレイのパンチホールがコンテンツに被りやすい
- 動画視聴だと画面を持て余しがち
- 重量がわずかに重たい
開いたときの比率がGalaxy Z Fold8は横長、Galaxy Z Fold8 Ultraは縦長になります。
動画や電子書籍を表示すると、横長のGalaxy Z Fold8の方が大きく表示されます。Galaxy Z Fold8 Ultraの画面を横にしても、パンチホールカメラがコンテンツに被ってしまいます。ここは慣れるまでは気になるかもしれません。
Galaxy Z Fold8のほうが珍しい比率で話題性はありますが、閉じた状態で使用するにはやや窮屈に感じました。その点Galaxy Z Fold8 Ultraは閉じたときも普通のスマホとして使いやすい比率です。
また、Galaxy Z Fold8には望遠カメラがなく、メインの広角カメラも5,000万画素と2億画素の4倍の差があります。Galaxy Z Fold8 Ultraには3倍望遠のカメラを搭載し、遠くの被写体もより高画質に残せます。
Galaxy Z Fold8 Ultraのパフォーマンス・使い勝手
ベンチマークテスト結果
各種ベンチマークソフトを使ってスコアを計測しました。
| 総合スコア | 2,932,039 |
|---|---|
| CPU | 784,613 |
| GPU | 1,186,798 |
| MEM | 325,402 |
| UX | 635,226 |
| シングル | 2,610 |
|---|---|
| マルチ | 9,016 |
| Best loop score | 6,219 |
|---|---|
| Lowest loop score | 3,008 |
| Stability | 48.4% |
| Work3.1 performance | 20,623 |
|---|
AnTuTu Benchmarkでは300万点近いスコアが出ており、グラフィック性能を中心に着実に進化しています。3DMarkによるストレステストでは、安定度が48.4%と発熱によってスコア低下が目立ちました。
マルチタスクやゲーム性能
アプリの起動や操作については、引っかかりやもたつきもなく快適に動作します。メモリ容量に余裕があるため、画面分割やフローティング表示で同時起動しても動作が重たくなることはありませんでした。
ゲームプレイに関しては、タイトルにもよりますが概ね快適に動作します。試しに『鳴潮』をフレームレート60fps、最高画質の設定にしてテストプレイしてみました。
短時間のゲームプレイではスムーズに動作しますが、1時間ほど連続で遊ぶと本体温度が上がり、エフェクトが重たいシーンで動作が少しカクつくことがありました。画質設定やフレームレートを落とすことで、発熱が抑えられて快適にプレイできます。
上記の動画ではフィールド内を移動するだけですが、フレームレートは30〜50fps程度出ています(画面収録しながらだと少し落ちています)。
メインディスプレイで遊ぶと、キャラクターが大きく表示されて迫力がありますが、横方向の領域は閉じたときのほうが広いです。個人的には閉じた時の方が操作しやすく感じました。
バッテリー持ち・充電速度
Galaxy Z Fold8 Ultraはシリコンカーボン(Si-C)のバッテリーを採用し、筐体の薄型化を維持したまま高いエネルギー密度を実現しました。前作と比べてバッテリー容量が4,400mAh→5,000mAhに増えています。
さらに、有線充電が最大25W→45W(Super Fast Charging 2.0)に向上しています。電池持ちや充電速度の改善は、日頃からスマホをよく使う筆者にとって嬉しいアップデートです。
公式による動画連続再生時間は約27時間と、バッテリー容量にしては持ちが良いと感じました。メインディスプレイの使用中や、カメラ、ゲーム中は消費が激しくなるため、夜には充電が必要になってきます。
日々の通勤・お出かけの際は丸1日バッテリーが持ちますが、旅行先などでスマホを1日中触る機会が増えると、モバイルバッテリーが無いと不安になってきます。
Galaxy Z Fold8 Ultraのカメラ
Galaxy Z Fold8 Ultraのアウトカメラは、広角・超広角・望遠のトリプルカメラを搭載。画素数は広角が2億画素、超広角が5,000万画素、望遠が約1,000万画素です。
折りたたみならではの使い方として、撮影データを大きな画面ですぐチェックできたり、半開きで卓上に置いてスタンドなしで固定できます。途中の角度で折り曲げて自立させる「フレックスモード」は、Galaxy Z Fold8では使用できない機能です。
カバー画面にプレビュー表示できるため、画質の良いアウトカメラを使って自撮りも行えます。超広角カメラも使用できるため、被写体と周りの風景を一緒に含めた写真もバッチリ撮影できました。
メインディスプレイと同時にプレビュー表示も可能なため、撮影者と被写体の人どちらも写りを見ながら撮影できます。
アウトカメラの作例・感想
Galaxy Z Fold8 Ultraのアウトカメラで撮影した写真を掲載します。ここではオート設定で撮って出しの状態のため、RAW現像などができる方はもっと良い写真に仕上げることができそうです。
日中の屋外や室内で撮ると、失敗写真も少なく誰でもキレイに撮れるカメラです。撮って出しでも色味が鮮やかに出てくれるので、レタッチしなくてもSNS映えする仕上がりです。
夜間に撮った明暗差の激しい場所でも、HDR処理が優秀で白飛びを抑えてくれました。暗部のノイズはやや出てしまうものの、手軽に撮れるスマホのカメラとしては十分合格だと思います。
前作のGalaxy Z Fold7と比べて、超広角カメラのセンサーサイズや画素数がアップしています。今までより暗所に強くなり、よりノイズの少ない撮影ができます。
一方で望遠カメラについては性能は変わらず、1,000万画素の3倍望遠に留まります。折りたたみではないGalaxy S26 Ultraのほうが撮影倍率・画素数ともに高く、遠くのものをキレイに残せます。
望遠カメラのないGalaxy Z Fold8では、3倍以上ズームすると画質が落ちてしまいます。性能は据え置きだとしても、望遠カメラの有無の差は思ったより大きいです。
Galaxy Z Fold8 Ultraで撮影した元画像は、Amazon Photosのアルバムにまとめています。興味がある方は以下のリンクからご確認ください。
Galaxy Z Fold8 Ultraのメリットとデメリット
実際に1ヶ月ほどメインスマホとして使ってみて、良いところとイマイチだった点をまとめました。
- 極薄・軽量で大画面を持ち運べる
- ゲームも快適に遊べる高性能
- 屋外でも明るく見やすいディスプレイ
- Quick ShareのAirDropに対応
- バッテリー容量が増えて電池持ちが改善(充電も早くなった)
- (通常のスマホと比べて)価格が高い
- 引き続きSペン非対応
- メインディスプレイのインカメラがコンテンツに被る
- 望遠カメラの画質は前モデルから変わらず
Galaxy Z Fold8 Ultraは、折り畳んだ状態でも普通のスマホとして使いやすい形状をしています。本体の薄さや軽さ、画面比率を比べても、一般的なスマホとほとんど変わりません。
筆者はほぼ閉じた状態で使っていて、動画やウェブサイトの閲覧、写真の現像作業は開いた状態で行っていました。タブレットを常に持ち運ぶほどではないけど、たまに大画面で作業したくなる需要にぴったりハマってしまいました。
写真や動画を撮ったあと、すぐに大画面でプレビューすると周りからの評判も良かったです。カメラの撮影体験は、スマホとタブレットとの2台持ちとの明確な差だと思います。Quick ShareがAirDropに対応しているので、iPhoneユーザーと写真共有も簡単に行えます。
概ね満足しているものの、Galaxy Z Fold7から買い替えるほどの進化は感じなかったです。Sペンに非対応だったり、メインディスプレイのパンチホールがコンテンツと被りやすいのは、次回作で改善して欲しいポイントです。
まとめ
Galaxy Z Fold8 Ultraは、閉じたら普通のスマホとして使いやすく、開けばマルチタスクも快適な大画面を両立したフォルダブルスマホです。折りたたみ8世代目にしてバッテリー持ちや耐久性も向上し、より長く安心して使える製品だと感じました。
開けば横長の画面比率になるGalaxy Z Fold8、iPhone Duoのほうが注目されていますが、まだまだコンテンツの最適化が進んでおらず相性があると感じました。スマホとしての使い勝手も重視するならGalaxy Z Fold8 Ultraをおすすめします。
最小構成でも30万円近い高額製品のため、決して万人におすすめできる機種ではありません。タブレットとスマホを1つにまとめたい方、スマホで自撮りをよくする方は便利に活用できるでしょう。
参考情報
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