INNOCN E49M1R レビュー:横幅約120cm!49インチ32:9のフラット画面は広すぎる、だがそれがいい

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INNOCNより、49インチフラットMini LEDウルトラワイドモニター「E49M1R」をレビュー用に提供していただきました。

INNOCN E49M1Rは32:9というアスペクト比で27インチWQHDモニター2台分を1台にまとめた超横長モニターです。しかも湾曲ではなくフラットです。解像度は5120×1440で1760ゾーンMini LED、リフレッシュレートは最大165Hzです。

実際に3週間ほど、当サイトの記事作成の作業(文書作成・画像編集)や、動画鑑賞などの日常用途で使ってみました。さすがに広すぎて使いこなせている気はしないのですが、私がこれまで使っていた21:9のウルトラワイドモニターとはまた違う、32:9ならではの面白さも感じられました。

目次
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INNOCN E49M1Rの概要とスペック

INNOCN E49M1Rは、49インチ・32:9のフラットVAパネルを採用したウルトラワイドモニターです。解像度は5120×1440で、27インチWQHDモニター2台分に相当する広い表示領域を1枚の画面で実現しています。バックライトには1760ゾーンのMini LEDを採用し、HDR1000や最大165Hzのリフレッシュレートに対応。2系統の映像を同時表示できるPIP/PBPにも対応しており、仕事やゲームなど幅広く活用できます。

製品名 INNOCN E49M1R
パネル 49インチ VA(フラット)+Mini LED
解像度 5120×1440(32:9、デュアルQHD)
リフレッシュレート 最大165Hz(FreeSync 48~165Hz)
応答速度 2ms(OD)/8ms(GTG)
HDR・輝度 HDR1000/SDR時450nit(標準値)
コントラスト比 3000:1
ローカルディミング 1760ゾーン
インターフェース HDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4×2、USB 3.0×2
機能 PIP/PBP、光センサー、MPCS 2.0
スピーカー 5W×2
VESA 100×100mm
スタンド 昇降120mm、チルト、スイベル

2026年9月26日時点のAmazonにおける価格は159,999円です。さすがに気軽に買える価格ではありませんが、このサイズとしては特別高いというわけでもなくむしろ安い方です。

開封してデスクに設置

INNOCN E49M1Rは49インチで32:9というかなり横長のモニターです。つまり、かなり大きいのです。

これは我が家に届いたときの画像です。外出から帰ってきたら置き配で玄関にこれがどーんと立っていたので驚きました。風が強い日じゃなくてよかった…。

私の場合、これを2階の仕事部屋で使用するつもりだったので、運ぶのもなかなか苦労しました。内容物含めての重さは不明ですが、モニター自体のスタンド込み重量が実測で約13.2kgあります。

当たり前ですが、箱の中にディスプレイ本体が目一杯に入ってます。主に2つの発泡スチロールで梱包されており、片方にモニター本体、もう片方にスタンドや同梱物が入っています。

同梱物は電源ケーブルとHDMIケーブル、DisplayPortケーブル、取扱説明書、キャリブレーションレポートです。

スタンドの取り付け部分は100×100mmのVESAマウントにも対応しています。

実際に机の上に設置してみると上の写真のようになります。デカい…。机自体は幅140cmのものですが、それがほぼ埋まります。

重さ的には先にも書いたようにスタンド込みで約13.2kg(スタンド無しで約9kg)なので、1人で組み立て・設置は可能です。とはいえ、大きさが相当なものなのでできれば2人で設置したほうがいいでしょう。

モニターの大きさは横幅121.46cm、縦幅36.65cm、スタンドを含めた高さは42cmから54cmで調整可能です。最低まで下げるとモニター下端は天板から約6cmの位置になります。

この大きさは、だいたい27インチモニターを2つ横に並べたのと同じくらいになります。

背面の左右に接続端子類と電源入力端子があります。また、上下には排熱口があります。

接続端子は左からUSB-A×2、USB-B、HDMI×2、DisplayPort×2、オーディオ端子×1です。USB-BとPCを接続するとUSBハブとして、USB-Aに接続した機器をPCで利用できます。なお、KVM機能には対応していません。

スタンドにはケーブルを通すための穴も空いています。

モニターは高さを12cmの範囲で調整できるほか、左右(スイベル)に±15°、上下(チルト)は-5°~+15°まで調整できます。

32:9の超横長画面を実際に使ってみる

ミニPCと組み合わせて実際にセットアップしたデスクです。机の端から端までディスプレイですね。デカい。

3分割して使う

PCで通常の作業に使ってみると、視界のほとんどが画面となるのが良いですね。仕事に集中できます。画面を3分割しても横幅1,700ピクセルほどあります。左にメールとメッセージツール、中央にブラウザ、右にAIチャット、なんて構成にすると仕事が捗るかもしれません。

正面から端のほうを見ると遠い

ただ、実際に使うと左右の端はかなり遠いです。私の場合、普段の姿勢では目から画面中央まで約68cmですが、左右端までは約84~88cmありました。フラットな画面だけに、中央と端では視距離に20cm前後の差があります。ここまで遠いとファイル名を読むのにも目を細めてしまいます。

また、左右端はかなり斜めから見ることになりますが、色の見え方に違和感はなく、表示自体は見やすいです。

ウィンドウを散りばめて使う

そんなこともあり、実際に使っているうちに辿り着いたのが、中央にブラウザやPhotoshopなどの作業ウィンドウ、その周りにメールやメッセージなどを散りばめる形です。整然と並べるのではなく、ある程度重なるように配置しています。そして左右の本当の端あたりはほとんど使っていません。

広い画面にたくさんのウィンドウを並べて全部を見るというよりは、その時々で必要なウィンドウを中央に持ってくる使い方です。それでいてメールやチャットなどは少し端に置いて、新着があればチラ見できるようにしています。画面が狭いとこうして散らばせることができないので、広いのはありがたいです。

画質とMini LED

実際に使ってみると、画質については普通にきれいです。非光沢なので映り込みが少なく、発色もギラギラした感じではなく、比較的落ち着いて見えます。性能・スペックとしてはバックライトには1760ゾーンのMini LEDを採用し、コントラスト比は3000:1、SDR時の輝度は450nit(標準値)です。また、HDR1000にも対応しています。

解像度は5120×1440で、基本的にはWQHD(2560×1440)を横に2枚並べたものです。そのため、27インチ4Kモニターと比べると、文字や画像の精細感は少し劣るように感じます。ただ、通常の距離から使っていて粗さが気になるというほどではありません。

むしろ最初に粗く感じたのは壁紙でした。これまで使っていた壁紙をそのまま設定すると32:9の画面いっぱいに引き伸ばされてしまって少し粗く見えます。5120×1440に合った壁紙を用意したほうがよさそうです。

リフレッシュレートは最大165Hz対応

E49M1Rは最大165Hzのリフレッシュレートに対応します。私がこれまで使っていたディスプレイは60Hzだったので、やはり高リフレッシュレートにすると滑らかで目に優しく感じます。

このあたりの設定を確認している時に気づいたのですが、そういえば5120×1440という解像度は、画素数で言えば4K(3840×2160)よりも少ないんですね。5120×1440は約737万画素、4Kは約829万画素です。これだけ横に大きな画面なので、なんとなく4Kよりも画素数が多いような印象がありましたが、実際は逆でした。

ゲームや動画で使ってみる

ゲームや動画を表示してみるとどうなるのか。32:9に対応したものはそう多くはありません。16:9のゲームや動画では左右に黒い大きな余白が表示されてしまいます。画像や動画を横幅に合わせて拡大表示すると、迫力は出るものの上下が切り取られてしまいます。

16:9の動画


21:9の動画

16:9だと画面の半分を使わず、21:9でも左右にけっこう広い黒帯が残ります。改めて、32:9の広大さを感じますね。

一方で、『Forza Horizon 5』など、32:9でプレイできるゲームもあります。そうしたゲームであれば、左右に広がる視界を活かして迫力のあるゲームを楽しめるでしょう。

OSDと各種機能

モニターの各種設定を行うOSDは、正面下のINNOCNロゴの下にあるボタンで操作します。正面にあるので押しやすい位置にありますし、アイコンもあるので操作はわかりやすいです。

◯ボタンを1回押すと下の方に簡易メニューが表示されます。左から2番目と3番目のボタンは「ホットキー」で、自分で機能を入れ替えられます。

PBP/PIP

E49M1RはPIP/PBPにも対応しており、複数の映像入力を1つの画面に同時表示できます。PBPでは複数の画面を並べて表示し、PIPではメイン画面の中に別の入力映像を子画面として表示できます。

PBPで2画面表示

実際に2台のPCを接続して試してみると、PBPでは左右それぞれ2560×1440で表示できました。OSDには3系統・4系統の入力ソースを設定する項目も用意されています。

PIPで子画面表示(右上)

PIPでは親画面に重なるように子画面が表示されます。この子画面も32:9で表示され、OSD設定をみても比率を変更する項目は見あたりませんでした。PC等の対応する機器を繋げる場合はいいのですが、そうでない場合は無理やりな表示になることもあるので注意が必要です。

スピーカー

E49M1Rは5W×2のステレオスピーカーを内蔵しています。音質はモニター内蔵スピーカーとしては悪くないのですが、モニターの裏から音が聞こえるような感覚で、音質を求める用途には物足りません。BGMとして音楽を流したり、YouTube動画で声を聞き取ったりするくらいなら十分です。

オーディオ端子もあるので、音も楽しみたいなら別途スピーカーを用意するのが良いでしょう。ただ、これだけ横幅があると左右にスピーカーを置くのはなかなか大変です。モニター下に小型スピーカーやサウンドバーを置くのが現実的かもしれません。

INNOCN E49M1Rの良かったところ・イマイチなところ

実際にINNOCN E49M1Rを使って感じた良かったところ・イマイチなところをまとめます。

良いところ
  • 32:9の広大な画面領域に複数のウィンドウを同時に使える
  • デュアルモニターと違って境界(ベゼル)がない
  • フラットなので線が歪まず画像編集でも安心
  • 165Hzのリフレッシュレートに対応
  • 意外と(そこまで)重くない
イマイチなところ
  • 横幅があるので設置場所を選ぶ
  • 広すぎて端の方は遠い
  • PIPは子画面も32:9になってしまう
  • USB Type-C接続やPCへの給電は非対応

32:9のウルトラワイドモニター、実際に使ってみるとやはりその大きさに驚きます。そしてこの大きさがメリットでもデメリットでもあります。PC作業的には広ければ広いほどいいのですが、まず設置できるかどうかです。私は以前使っていたスピーカーを取り外すことになりました。

また、広すぎて端の方は正直使いにくいのですが、そこは無理に使わなくてもいいと考えると楽になりました。画面端の先に部屋が見えるよりも、使っていない部分を含めて視界が画面で埋まっているほうが、集中力を保ちやすく感じます。

まとめ

49インチ32:9ウルトラワイドモニター「INNOCN E49M1R」を3週間ほど使ってきました。多少は慣れてきましたが、やはりこの広さはすごいです。

ただ、個人的には32:9では広すぎて、かといって21:9ではもう少し横幅が欲しいと感じました。その中間くらいがあればちょうど良さそうなのですが、残念ながら見あたりません。そう考えると、大は小を兼ねるということで32:9を選び、使い切れない左右端は無理に使わない、というのもアリだと思います。実際、私は中央をメインの作業領域にして、左右は必要に応じて使うスタイルに落ち着きました。

私はPhotoshopで画像編集することも多く、画像の形や直線を確認することを考えると、画面自体はフラットなほうが好みです。その点ではE49M1Rは自分の用途に合っています。一方、32:9の湾曲モニターなら左右端との距離が近くなり、また印象は変わるかもしれません。INNOCNには49インチ32:9で湾曲のモニターもあるので、そちらも試してみたいですね。

E49M1Rは、とにかく広い作業領域が欲しい人や、湾曲ではなくフラットなウルトラワイドモニターを求めている人に向いた製品です。32:9のすべてを無理に使い切ろうとせず、中央をメインに左右を補助的に使うのもいいでしょう。「大は小を兼ねる」で広い作業環境が欲しい人には、面白い選択肢だと思います。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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