スマホやタブレットの画面は、光沢(グレア)で見やすく発色も良いので、動画やゲームの没入感も抜群。あの画面に慣れていると、ノングレアのモニターやノートPCは白っぽく、ぶっちゃけ物足りなく感じている人も多いかもしれません。
とはいえ、光沢パネルは画面サイズが大きくなるほど映り込みが気になるのも事実。その弱点を潰してくるのが「光沢×AR低反射」という組み合わせです。スマホライクな綺麗さや見やすさはそのままに、反射だけをしっかり抑えてくれます。
今回、INNOCNより、光沢・AR低反射にMiniLEDを採用した27インチ・4K 160Hz対応の「INNOCN GA27V1M MAX」を提供していただきました。本製品は、以前レビューしたINNOCN GA27V1Mのバリエーションモデルです。光沢・AR低反射になった以外の基本スペックは共通で、4K/160Hz・フルHD/320Hz対応、USB Type-C・HDMI・DPの豊富な接続端子に、USBハブ的に使えるKVMスイッチ機能も搭載しています。
- 光沢 & AR低反射で、息を呑む美しさ
- 27インチ・4K・160Hzでスペックも強い
- 消費電力が少し大きめ & 電源ユニットが大きい
- スピーカーの音質がチープ
Amazonでの通常価格は99,980円です。記事執筆時点(7月19日)では、クーポン込で94,981円で購入することができます。
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INNOCN GA27V1M MAXのスペック
| サイズ | 27インチ |
|---|---|
| 解像度 | 3840×2160 |
| ディスプレイ | MiniLED, IPS光沢・AR低反射 |
| リフレッシュレート(フルHD) | 最大320Hz |
| リフレッシュレート(4K) | 最大160Hz |
| 接続方法 | USB Type-C (90W), HDMI×2, DisplayPort(DP1.4) |
| その他 | KVMスイッチ機能(USBハブ機能) |
最近のハイエンドモニターとして必須の機能はすべて備わっています。Mini-LEDに27インチ・4K(IPS)という画面そのもののスペックに加えて、USB Type-C経由での90Wの給電機能、USB Type-A端子を使ったUSBハブ機能も備わっています。
開封:パッケージや内容物
パッケージはINNOCN GA27V1Mとほぼ共通で、MiniLED搭載を前面に押し出したデザイン。27インチクラスとしては箱がかなり大きく重たいので、取り扱いには注意が必要です。ちなみに、箱を載せているデスクは幅140cmの天板、その大きさが伝わるかと思います。
内容物は、モニター本体、スタンド、電源ユニット、ケーブル類、説明書となっています。
INNOCN GA27V1M MAXに同梱されているケーブルは、HDMIケーブル、Display Portケーブル、USB Type-Cケーブル、USB Type-A to Bケーブル、電源ユニットとそのケーブルとなっています。すべて白で統一されているのは、かなり嬉しいポイントです。
電源ユニットは、200W出力対応で、かなり大きく重たいので注意が必要です。iPhone 16 Pro Maxと比較してもこの大きさです。MiniLEDの高輝度なバックライトやハイリフレッシュレートを駆動する関係で、消費電力もモニターとしては大きめです。電動昇降式デスクで使う場合は、電源ユニットを載せるケーブルトレーを机に付けておくのがおすすめです。
組み立ては簡単で、スタンドははめ込み、土台は手回しネジで固定するだけで、工具は不要です。VESA規格にも対応しているので、モニターアームを使う場合は、スタンドを付けずに背面へ固定します。
外観:ホワイトの美しい外観
INNOCN GA27V1M MAXの外観は、ホワイトをベースとしたデザインになっています。本体やスタンド、ケーブルも全て白で統一されているので、非常に綺麗にまとまっています。
側面もほぼすべてホワイト。スタンドのつなぎ目など一部にブラックが使われていますが、白メインに黒が締め色として効いていて、色合いのコントラストのバランスも良好です。
上部には明るさセンサーが搭載されています。また、背面には電源ボタンとジョイスティックが用意されています。
ジョイスティックは上下左右の操作に加えて、押し込みで決定が可能。背面にあるため一見操作しにくそうに見えますが、位置さえ覚えれば指先だけで操作できます。いちいち背面を覗き込まずに設定を変更できるので、慣れるとかなり便利です。
背面にはLEDも搭載。カラフルなグラデーションから、レッド・ブルー・パープルといった単色まで、色や発光パターンを細かく設定できます。部屋の雰囲気や好みに合わせて楽しめるほか、不要であればオフにすることも可能です。
画質:光沢 & AR低反射は圧倒的
INNOCN GA27V1M MAX最大の魅力である光沢・AR低反射の威力は、圧倒的でした。一般的なPCモニターはアンチグレア方式を採用していることが多く、どうしても少し白みがかった色合いになりがち。一方のGA27V1M MAXは、光沢パネルにMiniLEDバックライトを組み合わせているため、ハイエンドテレビのような画面に吸い込まれるような美しさを27インチで体感することができます。
他の製品などと並べてみました。写真では、いまいち伝わりにくいかもしれませんが、INNOCNのモニターはMacBook Airの光沢モニターと非常に近い解像感があり、発色も良く、非常に綺麗でした。
モニターのピクチャーモードも多数用意されており、INNOCNのデフォルトのカラーモード、DCI-P3に対応したモードや、MacBookの見た目に近づけたMacViewモードなども用意されています。
光沢タイプのモニターなので、画面OFF時や画面が黒いときには、少なからず映り込みがあります。あくまで黒い画面においてというだけで、画面になにか表示されているシーンでの映り込みは、ほとんどなく気になりませんでした。
4K 160Hz/フルHD 320Hz:普段使いでも効く高リフレッシュレート
GA27V1M MAXは、4Kで最大160Hz、フルHDなら最大320Hzのリフレッシュレートに対応しています。実際に出せる上限は接続するPC側の性能にも左右されますが、MacBook Air(M4)では、どの解像度でも最大160Hzに設定できました。
ブログ執筆やブラウジングといった普段使いでも、60Hzと120Hz〜160Hzの差は歴然。スクロールやウィンドウ操作の滑らかさがまったく違います。さすがに120Hzと160Hzの違いは、ゲームで厳密にこだわらない限り体感しにくいレベルでした。普段は消費電力を考慮して120Hzで運用しつつ、必要なときだけ160Hzに切り替えるのが良いと思います。
スピーカー:音質は残念なポイント
GA27V1M MAXにはスピーカーが搭載されています。ただし、詳細スペックは不明で、音質は正直チープ。この点はGA27V1Mから引き続きの弱点で、せっかく画質が素晴らしいだけに、音が物足りないのは残念なポイントです。動画や音楽をしっかり楽しみたい場合は、別途スピーカーを用意することをおすすめします。
画面分割機能:PIPとPBP
INNOCN GA27V1M MAXは、ピクチャーインピクチャー(PIP)とピクチャーバイピクチャー(PBP)の2画面機能を搭載しています。前者は画面の中に小窓を表示するもの、後者は画面を分割して表示する機能です。
PIP機能では、メイン画面の上に別入力の映像を小窓で重ねて表示できます。
PBP機能は、画面を分割して2つの入力を同時に表示できる機能。分割比の設定にもよりますが、1:1であればWindowsとMacのどちらも画面を無駄なく表示できました。2:1にした場合、Mac側は小窓表示になります。
2台のPCを1組のキーボード・マウスで操作するには、マルチペアリング対応の周辺機器を用意する必要がありますが、2台同時に使いたい人にはかなり便利な機能です。
その他の便利機能・使い勝手の良い点
光センサーで明るさ自動調節
上部の光センサーが部屋の明るさを検知し、画面の輝度を自動で調整してくれます。日中は明るく、夜は控えめにと、時間帯に合わせていちいち手動で設定し直す手間がないのは、地味ながら便利なポイントです。基本的に明るめになるのは、GA27V1Mと同じですが、AR低反射のおかげか明るさが上がっても、目に刺さる感じではなくなりました。実用的な自動輝度調節に思います。
KVM機能:切り替えスピードが便利
背面にはUSB Type-Aポートが2つ搭載されており、WebカメラやUSBハブなどを接続できます。KVM機能により、これらのUSB機器の接続先は、映像入力に合わせて自動で切り替わります。たとえば、USB Type-Cで接続したMacBook Airと、USB Type-B+HDMIで接続した自作PCをモニターに接続しておくと、表示されている画面に合わせて、接続されている機器もそのまま切り替え先のPCで利用できるようになります。切り替えもスムーズで、いちいちハブなどを用意しなくて良くなり、デスクがスッキリします。
スリープ復帰や入力切り替えのスピード
スリープから復帰したときのスピードは、適度にスムーズといったところ。激速ではありませんが、待たされてストレスを感じることはなく、すぐに作業へ取り掛かることができます。
光沢のGA27V1M MAXとアンチグレアのGA27V1M:どちらを選ぶべきか
実際に購入するとなると、悩ましいのが光沢のGA27V1M MAXか、アンチグレアのGA27V1Mかといったところ。映像やゲームなどのコンテンツをテレビのような綺麗さで楽しみたいという場合は、圧倒的な情報量をもたらしてくれるGA27V1M MAXがおすすめです。
一方、ビジネス用途が中心で、美しさよりも見やすさを重視したいならGA27V1Mがおすすめです。個人的な好みとしては、普段使っているMacBook Airが光沢なこともあり、GA27V1M MAXの方が、使いやすく感じています。
| GA27V1M MAX | GA27V1M | |
|---|---|---|
| 表面処理 | 光沢+AR低反射 | アンチグレア |
| 画質の傾向 | 発色・精細感が高く没入感重視 | 映り込みに強く見やすさ重視 |
| 向いている用途 | 動画・ゲーム・写真編集 | ビジネス・長時間の文書作業 |
| Amazonでの価格 (執筆時点) |
99,980円 (クーポンで94,981円) |
参考価格98,950円 (7月19日時点71,990円) |
ちなみに、価格はGA27V1M MAXが99,980円(クーポン価格で94,981円)、GA27V1Mが参考価格98,950円(現在71,990円)です。価格差は2.3万円差となっています。
まとめ
INNOCN GA27V1M MAXは、まさに息を呑む美しさを持ったディスプレイでした。光沢×AR低反射の組み合わせは、スマホやMacBookのような発色と解像感はそのままに、映り込みを比較的抑えてくれています。MiniLEDバックライトとの相乗効果で、画面に吸い込まれるような没入感は、アンチグレアのモニターでは味わえないものです。一度この画面に慣れると、写真や動画の美しさが段違いなので、普通のノングレアには戻れなくないような気がしています。もちろん、美しさだけでなく160Hzの高リフレッシュレートや、KVM機能、USB Type-C給電機能も備えており、実用性もバッチリ。
価格はAmazonの99,980円(記事執筆時点ではクーポン込で94,981円)で販売されています。見やすさを重視するビジネス用途であれば、約2.3万円安いアンチグレアのGA27V1Mも十分選択肢になりますが、動画やゲームをテレビのような美しい画面で楽しみたい方には、価格差を払ってでもINNOCN GA27V1M MAXがおすすめです。
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