Xiaomi TV A Pro 2025(43インチ) ミニレビュー:安くても画面はキレイ!でもスピーカーはダメ

Xiaomiが8月末に発売したライフスタイルコレクションの中から、チューナーレス スマートテレビ「Xiaomi TV A Pro 2025 43”」を購入しました。

Xiaomi TV A Pro 2025は量子ドット(QLED)で4K解像度のディスプレイで、Google TV搭載のチューナーレステレビです。通常価格は39,800円で、それが9月10日までは早割価格で29,800円、というめちゃくちゃ安い値段設定で話題となりました。

「悩む理由が値段なら替え、ほしい理由が値段ならやめろ」とは言いますが、あまりの安さにつられて購入してしまいました。まだ使って1日程度ですが、簡単にレビューします。

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Xiaomi TV A Pro 2025(43インチ)

Xiaomi TV A Pro 2025 43”は量子ドット(QLED)で4K、DCI-P3 94%の色域に10億色のカラー、スリムなベゼルデザインで高い画面占有率のディスプレイです。チューナーレスなので地上波は映りませんがGoogle TV搭載なのでNetflixやAmazon Prime Video、YouTubeにdアニメストアなどを大画面で楽しめます。

仕様
ディスプレイサイズ 43インチ
解像度 4K, 3840 × 2160
色域 DCI-P3 94%(標準値)
色深度 約10億7000万
リフレッシュレート 60Hz
MEMC 最大UHD 60Hz
視野角 178°(H)/178°(V)
HDR10、HLG 対応
スピーカー(音声出力) 2 × 8W
Dolby Audio™、DTS:X、DTS® Virtual:Xサウンド対応
CPU クアッドA55
GPU Mali G52 MC1
RAM 2GB
ROM 8GB
寸法(長さ × 幅 × 高さ) 957.4mm × 209.1mm × 597.8mm(台座を含む)
957.4mm × 80.7mm × 562.2mm(台座を含まない)
重量 6.1kg(台座を含む)
6.0kg(台座を含まない)
接続性 Bluetooth 5.0
Wi-Fi 2.4GHz/5GHz
HDMI ×3(eARC付き1ポート)
USB 2.0 ×1
コンポジット入力(AV):対応
イーサネット(LAN):対応
光デジタルオーディオ出力:対応
3.5mmヘッドホンジャック:非対応

セットアップ

43インチあるとさすがに大きいですね。とはいえ重量は6kg程度なので、意外と軽かったです。箱に入っていれば一人でも余裕で運べます。

本体以外には台座と固定するためのネジ、マニュアル、リモコン、そして電源ケーブルが2本。…2本?

なぜ2本付いてるのかは不明ですが、長さは5-10cm程度違いがあり、片方は根本がトラッキング火災防止用に保護されているタイプでした。どちらでも問題なく利用できます。

台座の取り付けがちょっと曲者でした。普通の+ドライバーで手動でネジを回しても、上の動画のようにグラグラしてしまうくらいまでしか回せませんでした。これは電動ドライバー必須でしょう。(電動ドライバーでがっちり回せばちゃんと固定されます。)

背面。電源ケーブルは左側、その他のケーブルは右側にまとまっています。全部横向きなので抜き差ししやすいですね。

リモコンはシンプルなタイプ。どうも見覚えがあると思ったら4年前に購入したMi TV Stickのリモコンとほとんど同じでした。単4電池2本が必要です。同梱されていませんので注意。

グレアタイプなのでよく反射します。

組み立て終わったのでさぁ電源を入れよう、と思ったのですが、電源ケーブルをさしても画面がつきません。リモコンも反応がありません。んん?どうすればいいんだ?

…と悩んでいたら、本体の下(Xiaomiロゴの奥)に主電源があると教えてもらいました。気づかなかった…こんなのマニュアルにも書いてなk(書いてありました)

無事電源が入ると、Google HomeアプリでGoogle TVの設定をします。が、これがまたスマホからだとうまく接続できなく、TVが家のWi-Fiに繋がりませんでした。TV側でリモコンでアカウントやパスワードを入力すればセットアップできました。ただ、そのせいなのかスマホのGoogle Homeアプリにはこのテレビが表示されていません。ちゃんと反映されればGoogle Homeアプリからもある程度操作できるはずなのですが…。

いろいろうまくいかないことがあったりで、なんだかんだ2時間くらいかかってしまいました。スムーズに行けば30分もかからないと思いますが…。

Xiaomi TV A Pro 2025(43インチ) ミニレビュー

なにはともあれ無事に起動できてYouTubeやdアニメストア、Amazon Musicなどで使ってみました。

映像はきれいでもアニメだとMEMCが邪魔

私はこれまでも同じ43インチの4Kディスプレイを使っていました。それと比べても映像はキレイになった気がします。なんというか、クリアに見えます。色や明るさについては自分である程度調整できますので、こだわる方は調整しましょう。

また、ベゼルが狭いので画面がそのままそこにあるような感覚で、映像に集中できます。

ただdアニメストアでアニメを見ているときにどうも違和感がありました。なんというか、カメラが動くときやキャラが移動していくときに妙に機械的に流れていくような感覚です。悪い意味でCGっぽい、みたいな。

これの原因はMEMC(Motion Estimation, Motion Compensation)でした。これはフレーム補間の機能で、コマとコマの間を予測して差し込むことでより画面がスムーズに見えるようにするものです。Xiaomi TV A Pro 2025では設定の「モーションスムージング」がこれに当たり、その程度を選択できます。これをオフにしてみたらアニメでも違和感がなくなりました。

音は大きいが軽い、要設定変更

Amazon Musicで音楽を聞いてみたのですが、最初の瞬間から「あ、これはダメだ」とわかるくらいダメでした。PC向けの安いディスプレイで一応スピーカーもついてるといったものと似た感じです。低音がまったく感じられず、どこか音が抜けてるような印象。

ただこれも設定で「DTSバーチャル:X」という項目をオンにしたら普通に聞ける程度にはなりました。いくつか項目があるので好みでオンオフして調整すると良いです。

より良い音で楽しみたいのなら外部スピーカーが必須ですね。ただこのXiaomi TV A Pro 2025は「3.5mmヘッドホンジャック:非対応」なんですよね。なので外部スピーカーにはBluetoothもしくは光デジタルオーディオで接続する必要があります。Bluetoothだと多少は遅延が出てしまうので、できれば光デジタル…ですかね。

リモコン等の反応は及第点

リモコンはボタンがゴムっぽくペコペコしてるので好みは分かれます。操作の反応は、まぁ悪くはないものの、快適とも言えないくらいです。Google TVの画面が重くて動作が鈍い…ということはありません。大きなストレスなく操作できると思います。

マウスも接続できる

マウスカーソルが確認できる

背面のインターフェースにはUSB-Aもあり、そこにUSBメモリ等をさせばその中のコンテンツを表示したりできます。また、USBドングルのマウスも接続・操作できます。リモコンの電池がなくなって急場をしのぐときに使えるかもしれません。試してませんがBluetooth接続のマウスも大丈夫だと思います。

だめな部分をわかっていればコストパフォーマンスは良し

スピーカーが弱かったりAUX端子がなかったりと若干ダメな点もありますが、それでも43インチ4Kディスプレイで39,800円は安いです。9月10日までの29,800円なら本当に安すぎます。

これまで使っていたものがもっと小さなサイズで、地上波は見ない、配信系を見るばかり、リフレッシュレートが必要なゲームをしない、置くスペースがある、という人であればコストパフォーマンスは良いと思います。29,800円のうちにどうぞ。

私の場合はこれまでも43インチのチューナーレスでFire TV Stickを繋いでいたので、それに比べると画面は多少きれいになった気がするものの音は以前のもののほうが良く、Google TVとFire TVはちょっとまだ慣れが必要かな?と思ったりで、買い替える意味はあまりなかったように思います。

まぁ、リビング以外の部屋で筋トレアプリの画面を映せる大きなディスプレイが欲しかったので、そういう用途で使おうとは思っていますが…どちらをメインにしようか、悩んでます。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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