EarFun Air Pro 4 レビュー:機能てんこ盛りで音も良し!実売1万円以下でまずオススメしたいイヤホン
EarFunより、Air Proシリーズの新製品「EarFun Air Pro 4」をレビュー用に提供していただきました。
ノイキャンや防水、ワイヤレス充電にデュアルデバイス接続も対応した2023年のヒット作EarFun Air Pro 3からさらに進化し、aptX LosslessとLDACに対応、装着検知機能も装備し、ノイキャンは周囲のノイズレベルに応じてノイズ低減レベルが変動する「アダプティブノイズキャンセリングテクノロジー」が導入されました。
これだけ充実していながら実売1万円以下で購入できるという、お手頃かつ魅力的な完全ワイヤレスイヤホンです。
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目次(見たいところからチェック!)
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EarFun Air Pro 4の概要
EarFunのAir Proシリーズは同社のフラッグシップ的な位置づけのシリーズです。EarFunらしく多機能でノイズキャンセリングや防水、ワイヤレス充電、マルチポイントなどに対応します。
今回のAir Pro 4では装着検知にも対応し、またaptX LosslessやSnapdragon Sound、LE Audio、Auracast、Google Fast Pairにも対応します。機能てんこ盛りで音質も良く、これで実売1万円以下というので、EarFunのコスパの良さが光ります。
■主な機能
ノイズ |
|
---|---|
外音取り込みモード | |
ワイヤレス充電 | |
着脱検知 | |
低遅延モード |
管理 |
|
---|---|
防水 | IPX5 |
Bluetoothコーデック | aptX Lossless, aptX Adaptive, SBC, AAC, LDAC |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.4 |
---|---|
対応プロファイル | A2DP, AVRCP, HFP, HSP |
対応コーデック | aptX Lossless, aptX Adaptive, SBC, AAC, LDAC |
サイズ | (充電ケース)62.4 × 46.6 × 29.2 mm |
重量 | イヤホン:片耳5.3g、両耳10.7g、充電ケース:約44.7g、充電ケース+イヤホン:約56g |
バッテリー容量 | イヤホン:54mAh×2、充電ケース:600mAh |
最大再生時間(ノイキャンON時) | 約7.5時間(イヤホンのみ)約35時間(充電ケース併用) |
最大再生時間(ノイキャンOFF時) | 約11時間(イヤホンのみ)約52時間(充電ケース併用) |
充電時間 | 1時間(イヤホン) 2時間(充電ケース) 3.5時間(ワイヤレス充電) |
防水規格 | IPX5 |
■その他の特徴
- Snapdragon Sound対応
- LE Audio、Auracast対応
- Google Fast Pair、デバイスを探す対応
- 通話時のノイズを除去するcVc 8.0
- 18ヶ月の製品保証
EarFun Air Pro 4の外観と付属品
内容物は本体(ケース)のほかにマニュアルとUSBケーブル、イヤーピース(サイズ違いで全5種)、EarFunおなじみの綿棒(掃除用)です。
ケースはAir Pro 3に比べてさらに四角くなり、わずかですがコンパクトになったようです。具体的なサイズは62.4×46.6×29.2mmで重量は56g(イヤホン込み)です。
底面に各種マークなど。
裏側にUSB-Cポート。ここから充電します。(ワイヤレス充電も可)
ぱかっと開けるとイヤホンが収まってます。購入時は端子部分にフィルムがあるので外して使用しましょう。このフィルムがプラフィルムから紙フィルムになっていて、付属のイヤーピースの台紙も紙素材になっており、環境配慮したものに変わりつつあります。
イヤホン本体のデザインはAir Pro 3とほぼ同じで、外から見える側がつや消しで高級感あるような仕上げになってます。なかなかカッコ良くて気に入っていたので継続してくれて嬉しいです。違いとしては、ペアリングなどの状態を示すインジケータが削除されています。
操作するタッチセンサーは丸で囲まれてるのでわかりやすく、ここだけ僅かに凹んでるので操作しやすくなってます。デザインと機能がうまくマッチしてますね。
LEDインジケーターがかっこよく光る
ケースに入れている状態で、電源がオンになったときやペアリングモードになるとケースの内部でLEDにインジケーターが光ります。この演出がカッコいい!
LED自体はケースの手前側に付いており、光るときはイヤホンが照らされて光が直接目に入らないようになっています。
インジケーターをイヤホン本体からケースに移動するだけでなく、こういった演出でよりカッコよくするのは良いですね。
アプリで設定や機能のオンオフ
- EarFun Audio
-
制作: Earfun Technology (HK) Limited価格: 無料
EarFun Air Pro 4は各種設定などをEarFunのイヤホン共通のアプリ『EarFun Audio』で行います。
各種モードのオンオフのほか、操作キーのカスタマイズやファームウェアアップデートもあります。一部機能はファームウェアアップデート後に利用可能になるので、購入したらまずアプリをチェックしましょう。
どの音もよく聴こえて迫力ある音質
実際にXperia 1 VIやZenfone 10に接続して聞いてみると、どの音も出しゃばらないのにしっかりと聞こえてくるようで、うまくまとまった印象を受けます。Air Pro 3とはまたちょっと違った印象でもあるのですが、いずれにしても1万円以下で十分な音質で音を楽しめます。
EarFun Air Pro 4はAACとSBC、aptX AdaptiveのほかLDACやaptX Losslessにも対応しています。ただしデュアルデバイス接続とLDACは両立できないのでアプリでどちらか選択することになります。
Google Fast Pair・デュアルデバイス接続対応
EarFun Air Pro 4は充電ケースを開けると自動的に電源が入り、Bluetoothのペアリングモードになります。あとはスマホ側の設定で接続済みのデバイス→新しいデバイスとのペア設定でEarFun Air Pro 4を選べばペアリングします。一度ペアリングすれば次回からはケースを開けた段階でペアリングされるので、耳に持っていく間に接続が終わってます。
Google Fast Pair対応
Google Fast Pairに対応するので、設定からBluetoothを開かなくてもデバイスに近づけるだけで接続の案内が出てきます。また、イヤホン本体だけでなくケースのバッテリー残量もスマホで確認できます。
2台の機器と接続可能
EarFun Air Pro 4は「デュアルデバイス接続」に対応しており、2台の機器と同時に接続できます。
PCとスマホなどでどちらにもペアリングさせておき、家ではPC内の音楽を、外ではスマホ内の音楽を、とペアリングを切り替えることなく利用できます。接続をアプリから切り替えも可能です。
操作方法はカスタマイズ可
EarFun Air Pro 4の操作はタッチセンサー式で、それぞれの割り当ては以下の通り。
L | R | |
---|---|---|
再生/一時停止 | 2回タップ | |
次の曲 | – | 3回タップ |
前の曲 | 3回タップ | – |
音量アップ | – | 1回タップ |
音量ダウン | 1回タップ | – |
電話の応答・切断 | 2回タップ | |
着信拒否 | 2秒長押し | |
音声アシスタント起動 | – | 2秒長押し |
ノイズキャンセリング制御 | 2秒長押し | – |
ただし、これはあくまでデフォルトのもので、アプリから自分でカスタマイズできます。
タップ・ダブルタップ・トリプルタップ・長押しにそれぞれ機能を割り当てられます。また、「無効」を割り当てることもできるので、1回タップにこれを割り当てておけば「軽く触れただけで誤動作」というのが減ります。
私の場合は音声アシスタントを使わないので右の長押しを「ゲームモード」に変更しました。動画を見るときなどに便利です。
ANCオンで単体7.5時間再生のバッテリー
EarFun Air Pro 4のバッテリーはANCオフの状態で11時間、オンの状態で7.5時間の音楽再生が可能です。充電ケースを含めればANCオフで52時間、オンで35時間です。1泊や2泊の旅行でも充電いらずですし、毎日の通勤で使っても充電は1週間に1回以下で済むでしょう。
ワイヤレス充電にも対応
ケースはQiワイヤレス充電に対応しているので、イヤホンを使ってるときでもケースをワイヤレス充電器においておけば充電できます。外でも、バッテリーシェアできるスマホがあればそこから充電できます。
スマホはともかく、イヤホンはワイヤレス充電が便利で一度使うとそれ以外はひどく面倒に感じます。これひとつで使い勝手が大きく変わりますよ。
ノイズキャンセリング
EarFun Air Pro 4のノイズキャンセリングはAir Pro 3の「QuietSmart 2.0」から「QuietSmart 3.0」に進化し、最大43dBから最大50dBになりました。エアコンやサーキュレーターの音をしっかりとシャットダウンしてくれるので、集中したいときには便利です。
実際、Air Pro 3よりもしっかりと音をカットしてくれるように感じますし、サーッというホワイトノイズがほとんどないので自然な静かさがあります。
なお、ノイズキャンセリングの内容は5種類あります。「環境適応型」は周囲のノイズレベルに応じてノイズ低減レベルが変動します。それぞれ微妙な違いがあるので、説明を見ながらシチュエーションに合ったものを選びたいところ。
その他の便利な機能
そのほかにも、EarFun Air Pro 4には便利な機能があります。
ゲームモード
Bluetooth接続だとどうしても有線に比べ遅延が発生しますが、EarFun Air Pro 4にはゲームモード(低遅延モード)があります。デフォルトではアプリからの切り替えしか対応してませんが、操作方法をカスタマイズすればイヤホン単体でオンオフ可能になります。
実際に『ワイヤレスヘッドフォンディレイテスト』アプリを使って遅延具合を調べてみると(使用機種:Xperia 1 VI)公称の50ms(0.05秒)くらいで聞こえます。動画を見ても違和感はありません。
ただEarFun Air Pro 4は低遅延なaptX Adaptive対応ですし、ゲームモードオフでもわりと低遅延です。どのコーデックで接続するかにもよりますが…。
イコライザー
イコライザー機能もあり、自分の好みの音にカスタマイズできます。また、アプリ上で聴力テストして調整してくれる「適応イコライザ」もあります。
「デバイスを探す」に対応
『デバイスを探す』に対応し、見失ってもスマホから探せます。音を出したりもできるので、なくしやすいイヤホンでは特に便利な機能です。
なお、EarFun Audioアプリにも「イヤホンを探す」の項目があり、音を出して探せます。
LE AudioとAuracastに対応
ファームウェアをアップデートするとLE Audioに対応します。LE AudioはBluetoothの次世代音声規格で、省電力や高品質なLC3コーデック、ブロードキャストなどが使えるようになります。AuracastはLE Audioの機能の1つで、送信デバイスから複数の受信デバイスに放送(ブロードキャスト)できるものです。
ただ、アプリの注意書きにあるようにPixel 8シリーズとGalaxy S24シリーズが対応確認されているくらいで、互換性の問題はあるとのこと。また、LE AudioをオンにするとゲームモードとAptX、LDACが使えなくなります。
EarFun Air Pro 4の良かったところ・イマイチだったところ
EarFun Air Pro 4を実際に使ってみて良かったところ・イマイチだったところをまとめます。
- aptX Adaptive、LDAC対応
- LEDインジケーターの演出がかっこいい
- ノイキャン・ワイヤレス充電・防水・操作カスタマイズ・デュアル接続、欲しい物全部対応
- Google Fast Pair、デバイスを探すに対応
- 音質もバッチリ
- 実売1万円を切る価格
- 若干ケースから取り出しにくい
ノイキャン・ワイヤレス充電・防水・操作カスタマイズ・デュアル接続と、使い勝手の良くなる機能がだいたいぜんぶ入ってるのが良いです。Air Pro 3では非対応だった装着検知も対応し、ますます隙がなくなりました。対応するだけでなくノイキャンの機能自体もしっかり進化してます。
さらにGoogle Fast Pair、デバイスを探すに対応し、LE AudioやAuracastといったこれからの技術にも対応しています。完全ワイヤレスイヤホンはなくしやすいので「デバイスを探す」対応は嬉しい人も多いのではないでしょうか。
イマイチな点として「若干ケースから取り出しにくい」を挙げましたが、まぁこれは本当に若干で、慣れれば問題ないくらいです。最初に取り出すときに「あれ?」と感じたくらいなので。
まとめ
前作のEarFun Air Pro 3でもかなり満足しており普段から好んで使っていたのですが、Air Pro 4はそこからしっかり進化してきました。音質の面で言えば劇的に良くなったというわけではありませんが、細かい機能のバージョンアップや、対応する機能がさらに増えてより使い勝手が良くなりました。
これだけ充実していて実売1万円以下で購入できるのは凄いです。高級なイヤホンは手が出ないけど2,000~3,000円の安いイヤホンからもう一段上の価格帯のイヤホンを使ってみたい、という方にはまずオススメしたいイヤホンですね。ただAir Pro 3も十分に良いイヤホンでもう少し安く買えるので、どちらがいいのかは悩んでしまうかもしれません。
クーポンコード:APFPROFA
使用期限:2024年7月30日 22:00~2024年8月6日 23:59
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。