EarFun Free Pro 3 レビュー:1万円以下でノイキャンやaptX Adaptive対応のコンパクトなイヤホン

EarFunより、軽量コンパクトな新しいフラッグシップ「EarFun Free Pro 3」をレビュー用に提供していただきました。

1万円を切る価格でノイキャンや防水、ワイヤレス充電はもちろんのこと、マルチポイント接続にも対応した、多機能で使い勝手の良い完全ワイヤレスイヤホンです。

2023年10月30日時点でのAmazonでの価格は9,480円ですが、商品ページに1,500円オフのクーポン(11月5日まで)がある(→参考)ので、7,980円で購入できます。

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EarFun Free Pro 3の概要

EarFun Free Pro 3はEarFunのフラッグシップという位置づけの完全ワイヤレスイヤホンです。とは言っても価格は1万円を切る低価格で、それでいて機能的にはアクティブノイズキャンセリングに防水、aptX adaptive対応、ワイヤレス充電、マルチポイント接続、ゲーム(低遅延)モードと、多機能です。

同社のEarFun Air Pro 3も似たような機能を持っており、当サイトでもそれ以外でも非常に高評価を得ています。EarFun Free Pro 3はAir Pro 3に比べ、ケースを含めてコンパクトなのが特徴です。

■主な機能

ノイズキャンセリング
アンビエントモード
ワイヤレス充電
着脱検知
低遅延モード
管理アプリ
操作方法カスタム
防水 IPX5
Bluetoothコーデック aptX Adaptive, SBC, AAC
■主な仕様
Bluetoothバージョン Bluetooth 5.3
対応プロファイル A2DP, AVRCP, HFP, HSP
最大動作範囲 15m(障害物なし)
対応コーデック aptX Adaptive, SBC, AAC
サイズ (充電ケース)67 × 26.5 × 30 mm
重量 イヤホン:片耳5g、両耳10g、充電ケース:約31g、充電ケース+イヤホン:約42g
バッテリー容量 イヤホン:40mAh×2、充電ケース:420mAh
最大再生時間(ノイキャンON時) 約6時間(イヤホンのみ)約27時間(充電ケース併用)
最大再生時間(ノイキャンOFF時) 約7.5時間(イヤホンのみ)約33時間(充電ケース併用)
充電時間 1。5時間(イヤホン) 2時間(充電ケース) 3.5時間(ワイヤレス充電)
防水規格 IPX5

外観と付属品

内容物は本体(ケース)のほかにマニュアルとUSBケーブル、イヤーピース(最初から装着済みと合わせて全6種)、イヤーフック(最初から装着済みと合わせて全3種)、EarFunおなじみの綿棒(掃除用)です。

ケースは細長くて四角い形状。EarFun Free Proシリーズはずっとこれですね。

ケースは67 × 26.5 × 30 mmで、重量は約42g(イヤホン本体と合わせて52g)と、コンパクトで軽いです。

開けるとイヤホン本体が登場。中央にはリセットボタン。イヤホンが少し飛び出て収納されているので、取り出すときもつまみやすくなっています。

上からと底面。コンパクトに詰まってるのがわかります。

タッチセンサーのある部分にEarFunのロゴ。この外から部分の素材感がなかなかよく、僅かな高級感が感じられて良いです。EarFun Air Pro 3と似ています。

内側には左右を示すLR表記と充電端子。

ノズル部分は円形。付属のイヤーピースもサイズが豊富ですが、他社製のイヤーピースを使うこともできます。

接続:マルチポイント接続対応

EarFun Free Pro 3の接続は、ケースの蓋を開けた状態でスマホの設定から接続済みのデバイス+新しいデバイスとペア設定EarFun Free Pro 3を選べばOKです。2回目からは蓋を開けた時点でスマホと自動でペアリングされます。

また、「マルチポイント接続」に対応しており、2台の機器と同時に接続できます。PCとスマホなどでどちらにもペアリングさせておき、家ではPC内の音楽を、外ではスマホ内の音楽を、とペアリングを切り替えることなく利用できます。

音質:低音が強めだけど聴きやすい

EarFun Free Pro 3はAACとSBC、そしてaptX Adaptiveに対応しています。音質としてはEarFunらしく聴きやすい印象、少し低音が強めだと感じます。ただアプリでイコライザーを使えるのである程度は自分で調整できます。

ハッとするような「音の良さ」はありませんが、聞こえてほしい音が普通に籠らずクリアに聞こえます。長時間聴くのにも疲れなくて良いです。

ノイズキャンセリング:必要十分な効き

ノイズキャンセリングは公称で43dbまでノイズを低減するとあります。私の仕事部屋は常に車が通り続ける道路の側なのですが、ノイズキャンセリングをオンにすれば、この音が気にならないレベルまで減ります。音楽をかければまったく聞こえなくなりますね。

アンビエント(外音取り込み)モードも、それほど不自然に音を増幅してる感はなく、自然に聞こえます。

バッテリー:ワイヤレス充電にも対応

EarFun Free Pro 3のバッテリーはノイキャンONの状態で6時間、ケースを入れれば27時間の音楽再生が可能です。EarFun Air Pro 3に比べると減ってしまっていますが、形状がコンパクトなのでバッテリーも大きくは積めませんからね。とはいえ、通常の使用であれば十分なバッテリーの持ちです。

充電に関しては急速充電とワイヤレス充電に対応します。USB-Cでの充電も可能ですが、やはりイヤホンはワイヤレス充電が便利です。

アプリ:設定やカスタマイズ

Google playEarFun Audio
EarFun Audio
制作: Earfun Technology (HK) Limited
価格: 無料

ダウンロード

EarFun製品共通のアプリに対応します。相変わらずログイン(ユーザー登録)必須なのが残念ですが、ここから操作方法のカスタマイズやイコライザー設定、ファームウェアアップデートが可能なので、インストール推奨です。

アプリでは機能の切り替えやモード変更、ファームウェアアップデートのほか、音声ガイダンス(モード切替などの際に「noise canceling mode」など行ってくれる案内)を日本語/英語で切り替えたり、その音量を変更できます。

操作方法のカスタマイズ

EarFun Free Pro 3の操作はタッチセンサー式で、それぞれの割り当ては以下の通り。

L R
1回タップ 音量ダウン 音量アップ
2回タップ 再生/一時停止 再生/一時停止
3回タップ 前の曲 次の曲
2秒長押し ノイズキャンセリング切替 音声アシスタント起動

ただし、これはあくまでデフォルトのもので、アプリから自分でカスタマイズできます。

タップ・ダブルタップ・トリプルタップ・長押しにそれぞれ機能を割り当てられます。また、「無効」を割り当てることもできるので、1回タップにこれを割り当てておけば「軽く触れただけで誤動作」というのが減ります。

私の場合は音声アシスタントを使わないので右の長押しを「ゲームモード」に変更しました。動画を見るときなどに便利です。

ゲームモード

Bluetooth接続だとどうしても有線に比べ遅延が発生しますが、EarFun Free Pro 3にはゲームモード(低遅延モード)があります。デフォルトではアプリからの切り替えしか対応してませんが、操作方法をカスタマイズすればイヤホン単体でオンオフ可能になります。

実際に『ワイヤレスヘッドフォンディレイテスト』アプリを使って遅延具合を調べてみました。(使用機種:Zenfone 10)

左:通常 右:ゲームモード

公称ではゲームモードオンで55ms(0.05s)まで減らすとしており、実際に(あくまで目測ですが)それくらいで聞こえます。

ただEarFun Free Pro 3はaptX Adaptive対応で、これは低遅延が特徴の1つでもあります。実際ゲームモードオフでも100msを切るくらいなので、動画を見ても違和感ありません。なお、ゲームモードにすると接続距離が短くなるので、機器から離れない場合に利用しましょう。

イコライザー

イコライザー機能もあります。デフォルトで低音が強めなので、気になる場合はここで調整するといいでしょう。

EarFun Free Pro 3の良かったところ・イマイチだったところ

EarFun Free Pro 3を実際に使ってみて良かったところ・イマイチだったところをまとめます。

良いところ
  • aptX Adaptive対応
  • ノイキャン・ワイヤレス充電・防水・操作カスタマイズ・マルチポイント、欲しい物全部対応
  • ケース含めコンパクト
イマイチなところ
  • 聴くものによっては低音がききすぎ
  • 着脱検知なし

ノイキャン・ワイヤレス充電・防水・操作カスタマイズ・マルチポイント・ゲームモードと、使い勝手の良くなる機能がだいたい全部入ってるのが良いです。手頃な価格でこれらが揃ってるのがありがたい。

ノイキャンや、ゲームモードは実際の効きについても十分なレベルです。全体的に不満の少ないイヤホンです。

まとめ

欲しい機能がだいたい全部入ってて使いやすい、それでいて1万円を切る価格なのが嬉しいイヤホンです。音質にかなりこだわりのある人でなければ多くの人が満足できると思います。

機能的にはEarFun Air Pro 3とよく似ていますが、ケースのコンパクトさや、いわゆる「うどん部分」の有無(それによるバッテリー持続時間)で選択すると良いでしょう。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

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スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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