EarFun Air 2 レビュー:LDAC対応でノイキャン以外だいたい揃ってるEarFunファンへの入口となるイヤホン

EarFunより、LDACコーデックに対応していながらお手頃価格のイヤホン「EarFun Air 2」をレビュー用に提供していただきました。

5,000円程度で購入でき、EarFunのイヤホンの中ではエントリーモデルにあたるイヤホンです。ノイズキャンセリング機能こそ登載しませんが、LDACコーデック対応のほかにも専用アプリでの操作カスタマイズやイコライザー、ワイヤレス充電にマルチポイント接続、低遅延ゲームモードにIPX7防水とEarFunらしい使い勝手の良い多機能なイヤホンでもあります。

2024年2月1日時点でのAmazonでの価格は5,990円ですが、商品ページに1,000円クーポンがあるので4,990円で購入できます。

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

EarFun Air 2の概要

EarFun Air 2は2020年発売のEarFun Airの後継機となるイヤホンで、EarFunの中ではエントリーモデルにあたります。5,000円程度のお手頃価格ながらノイキャン以外の大抵の機能に対応、そしてEarFunでは初のLDAC対応機となります。

■主な機能

ノイズキャンセリング
アンビエントモード
ワイヤレス充電
着脱検知
低遅延モード
管理アプリ
操作方法カスタム
防水 IPX7
Bluetoothコーデック LDAC, SBC, AAC
■主な仕様
Bluetoothバージョン Bluetooth 5.3
対応プロファイル A2DP, AVRCP, HFP, HSP
最大動作範囲 15m(障害物なし)
対応コーデック LDAC, SBC, AAC
サイズ (充電ケース)62.1 × 47.5 × 25 mm
重量 5.5g(イヤホン単体)、45g(ケース込み)
バッテリー容量 イヤホン:40mAh×2、充電ケース:400mAh
最大再生時間(LDAC ON時) 約5.5時間(イヤホンのみ)約23時間(充電ケース併用)
最大再生時間(LDAC OFF時) 約9時間(イヤホンのみ)約40時間(充電ケース併用)
充電時間 イヤホン:1.5時間、充電ケース:2時間(USB-C) 3.5時間(ワイヤレス充電)
防水規格 IPX7

外観と付属品

内容物は本体(ケース)のほかにマニュアル類とUSBケーブル、イヤーピース(最初から装着済みと合わせて全4種)EarFunおなじみの綿棒(掃除用)です。

ケースはつまめる小ささですが、上位機種に比べるとそんなにコンパクトではないな、という印象。ただ背面側にメタルプレートでEarFunロゴがあるのが少し高級感を出しています。これまでのEarFun製品はケースのロゴがほとんど目立たなかったので、このアクセントは良いですね。

パカッと開けるとイヤホンが刺さってるのが見えます。

イヤホン本体はスティックが付いた形状です。全体的にテカテカした黒で、スティックの外側がシルバーになっています。高級感はありませんが安っぽくもない、といったところでしょうか。

内側の先端にLR表記があります。

ノズルは円形で、イヤーピースは最初から装着済みと合わせて全4サイズあります。

聴きやすい音質、しかもLDAC対応

EarFun Air 2は大口径10mmウール複合ダイナミックドライバーを搭載します。音に派手さやすぐに分かる良さはありませんが、EarFunらしくクリアで癖のない聞きやすい音です。

ノーマルだと若干眠い音かな?という気もしますが、専用アプリでイコライザーも使えるので好みの音に調整できます。

EarFun Air 2はEarFunブランドのイヤホンで初めてLDACに対応しました。つまり(スマホ側も対応していれば)ハイレゾ音源も楽しめます。

LDACはソニーによって開発されたBluetoothの音声圧縮コーデックです。ハイレゾ音源に対応しており、SBCの最大約3倍の情報量を転送することが可能です。

初期状態では有効になっておらず、アプリでオンにすると使えるようになります。ハイレゾ音源はソニーの「ハイレゾとは?」のページにも聴き比べられるサンプルファイルがあるので試してみると面白いでしょう。

実際にLDACをオンにして対応音源を聞くと違いはわかります。スマホ側の対応や音源も必要ですが試す価値はあります。

ただ、本機でLDACを有効にすると接続の安定性が下がってしまいます。私の環境も悪いのだと思いますが、LDACをオンにしているとすぐ近くにスマホを置いていても接続が途切れやすくなってしまいました。常用するには注意が必要です。

マルチポイント接続、ワイヤレス充電などにも対応

EarFun Air 2はエントリーモデルながら「ワイヤレス充電」に「マルチポイント接続」、「低遅延ゲームモード」に「IPX7防水」にも対応します。

「マルチポイント接続」では2台の機器と同時に接続できます。PCとスマホなどでどちらにもペアリングさせておき、家ではPC内の音楽を、外ではスマホ内の音楽を、とペアリングを切り替えることなく利用できます。

充電に関しては急速充電とワイヤレス充電に対応します。USB-Cでの充電も可能ですが、やはりイヤホンはワイヤレス充電が便利です。

なお、バッテリーはLDACがONの状態で5.5時間、ケースを入れれば23時間の音楽再生が可能です。LDACがオフの場合はイヤホン単体で約9時間、ケース込みで約40時間に増えます。実際に使ってみるとだいたいそれくらいの持ちでした。

アプリで操作方法をカスタマイズ

Google playEarFun Audio
EarFun Audio
制作: Earfun Technology (HK) Limited
価格: 無料

ダウンロード

EarFun製品共通のアプリに対応します。以前はログイン(ユーザー登録)必須でしたが、いつの間にかログインせずに使えるようになっていました。

アプリではLDACのオンオフのほか、操作方法のカスタマイズやイコライザー設定、ファームウェアアップデート、音声ガイダンス(モード切替などの際に「noise canceling mode」など行ってくれる案内)を日本語/英語で切り替えたり、その音量を変更できます。

操作方法のカスタマイズ

EarFun Air 2の操作はタッチセンサー式で、それぞれの割り当ては以下の通り。

L R
1回タップ 音量ダウン 音量アップ
2回タップ 再生/一時停止 再生/一時停止
3回タップ 前の曲 次の曲
2秒長押し 音声アシスタント起動 音声アシスタント起動

ただし、これはあくまでデフォルトのもので、アプリから自分でカスタマイズできます。

タップ・ダブルタップ・トリプルタップ・長押しにそれぞれ機能を割り当てられます。また、「無効」を割り当てることもできるので、1回タップにこれを割り当てておけば「軽く触れただけで誤動作」というのが減ります。

私の場合は音声アシスタントを使わないので右の長押しを「ゲームモード」に変更しました。動画を見るときなどに便利です。

EarFun Air 2の良かったところ・イマイチだったところ

EarFun Air 2を実際に使ってみて良かったところ・イマイチだったところをまとめます。

良いところ
  • LDAC対応
  • ノイキャン以外のワイヤレス充電・防水・操作カスタマイズ・マルチポイントに対応
  • エントリーらしく安価
イマイチなところ
  • LDACオンだと接続が不安定
  • ノイキャンや外音取り込み、着脱検知なし

ノイキャンこそありませんが、ワイヤレス充電・防水・操作カスタマイズ・マルチポイント・ゲームモードと、使い勝手の良くなる機能がだいたい入ってるのが良いです。ある程度静かなところで音楽を聞いてるならノイキャンは必要ない、と割り切れる層向けですね。エントリーモデルですし。

LDACオンのときの接続が不安定だったのが残念ですが、これは環境にもよると思います。全体的には不満が少なく「これで十分」以上を感じられました。そういった意味では非常にEarFunらしいですね。

まとめ

EarFun Air 2はノイキャンこそ無いものの、欲しい機能がだいたい入ってて使いやすい、それでいて5,000円程度なのが嬉しいイヤホンです。

上を望めばきりがないですが、エントリーモデルとしてはかなり良い選択肢になります。本機を通じてEarFunの音や使い勝手の良さを知ればEarFunのファンになる人も多いでしょう。そういった意味でもエントリーモデルとして良いイヤホンですね。

EarFunは2023年のEarFun Air Pro 3EarFun Free Pro 3で一つの完成を見たように思ったのですが、このEarFun Air 2がエントリーモデルとして出ることで、また新たな世代が始まったのを感じます。

参考情報

  • 本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDERの最新情報をお届けします
author icon
orefolder

OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

⇨orefolderの記事一覧