約1万円で購入できる8BA+1DDなイヤホン「TRN VX Pro」:上質さと繊細さを兼ね備えた
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約1万円(88ドル)と入手しやすい価格でありながらも、8BA+1DDを搭載したハイスペックイヤホン「TRN VX Pro」をレビューします。
本レビューに使用した「TRN VX Pro」は、HiFiGoより提供していただきました。
パッケージと付属品:ケースが丈夫
パッケージは、製品本体のイメージが載ったデザイン。外箱を引き抜くと内箱が出てきます。開封すると、イヤホン本体とケースが顔を出します。
内容物は、イヤホン本体とケーブル、専用ケース、3.5mmから6.3mmへの変換ジャック、説明書という構成です。
イヤーピースは、微妙に硬さの違う白と赤・黒のものが数サイズと、一つだけコンプライのようなイヤーピースでした。
3.5mmから6.3mmへの変換ジャックも付属します。一般的なユースケースでの使いどころは、わかりませんが、オーディオを専門的にやっている人なら使うことがあるのかもしれません。
付属のケースは、アルミニウム合金製。触った感触は、ひんやりと硬質感があり、かなり丈夫そうに感じました。ケースの蓋と本体の接合部分は、柔らかいゴムのような素材でできており、ガッチリとホールドされます。カバンの中に雑に放り込んでおいても、壊れなさそうな頑丈さがあります。
調べてみると実際にケース単体でも販売されており、”WaterProof(防水)”の表記もありました。IPレーティングはなく、過度な過信は禁物ですが、ちょっとした水濡れには大丈夫そうです。
ちなみにAliexpressのTRN Global Storeでは、3.59ドル(約409円)で販売されています。
TRN VX Proの本体デザイン
シンプルで高級感のある
本体カラーはブルーとシルバーの2色で、今回紹介するのはブルーのモデル。ブルーといっても濃紺のような色合いで、マットな質感です。派手さはなく、落ち着いた色合いで、質感と相まってかなりの高級感が感じられる仕上がりです。ちなみに、シルバーは、鏡面加工で派手さがあります。
耳にしっかりフィットするような形状をしており、装着感も非常に安定しています。
ケーブルは柔らかく取り回し良い
ケーブルは、銀メッキされた銅ケーブルで、ホワイトベースのカラーリング。適度に絡まりにくく、柔らかさもあり、装着したときの耳へのあたりは良好です。
イヤホンの先端部分をよく見ると”LR”の刻印がされており、これを参考にイヤホンと接続を行います。
イヤホンとケーブルを接続するとこのような感じに。ホワイトのケーブルと、濃紺の高級感あるイヤホンが非常によくマッチしており、装着しているだけでおしゃれです。
音質:8BA+1DDの実力
全体的な印象は、包み込まれるかのような上質かつ繊細なサウンド持ったイヤホンに感じました。8BA+1DDから繰り出される音には、目の醒めるような解像度の高さです。
音の傾向は、バランスは崩していないドンシャリタイプで、比較的どのような楽曲にも合います。低音が強すぎてバランスが崩れたり、高音が耳に刺さるような感じはありません。多ドライバーによる音質の細やかさや綺麗さ、ダイナミックによる低音の沈み込みなど、すべてがうまく調和しています。
弱点に感じたのは、空間的な広がりです。全体的な音の綺麗さはあるものの、奥に広がっていくような感じは少し弱く感じました。
総評:TRN VX Pro
「TRN VX Pro」は、約1万円(88.88ドル: 10,088円)と入手しやすい価格でありながらも、8BA+1DDといった破格のスペックを備え、圧倒的な音質を兼ね備えたイヤホンです。ありきたりですが、数万円レベルの音質のイヤホンと勝負できるだけのクオリティがあります(実際、筆者所有の7万円程度のイヤホンと、どちらを日常的に使うか悩むレベルでした)。
ハイクオリティな音を気軽な価格で楽しめるのが、TRN VX Proの魅力です。高級イヤホンだと、再生環境を整えたり、持ち運びが怖かったりなど、音楽を聞くための準備や心のハードルが高くなってしまいます。TRN VX Proは、価格がそこまで高くなく、スマホやノートPCで十分鳴らすことができます。気軽に持ち運んで、いつでもどこでも良い音を楽しむのに向いているといえます。
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