HUAWEI P40 lite 5G:ミドルレンジとは思えないスペックはすごいが、自分には合わなかった

ファーウェイが6月に発売した3つの新機種のうち、真ん中のモデルになるHUAWEI P40 lite 5Gを購入し、3週間と少しが経ちました。正直な話、しっかりと使い込んでるとは言えない状態なのですが、これまで触ってきてのレビュー…というよりも感想をごく簡単なものですが、書き残しておこうと思います。本当にかなり個人的な感想レベルなので、レビューとは思わずに読んでもらえたらと思います。

  • スペックがミドルレンジのレベルじゃなく良い
  • くっきりハッキリとした映える写真が撮れるカメラ
  • GMSがなくアプリの入手も困難
  • 背面カメラのでっぱりでバランスが悪く机の上に置いて操作が苦痛

7月14日現在、Amazon限定でファーウェイ公式のケースセットになったものが2178円引きクーポンとともに出てます。本体のみで買うよりも若干安いです。

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Google系サービスがないのはやはりツライ

HUAWEI P40 lite 5Gはファーウェイが米国の制裁を受けたことにより、GMS(Google Mobile Service)が搭載されていません。簡単に言えば、Playストアを含めたGoogle系アプリがありません。Google提供のアプリだけでなく、Google開発者サービスを使ったアプリも起動できなかったり、機能の一部分が使えなくなったりします。

Google系サービスについては、そのほとんどがウェブでブラウザ経由で利用することはできます。なので今まで使っていたサービスもまったく使えないわけではありません。ただ、やはり機能や使い勝手はアプリ版のほうが遥かに良く、最初は戸惑うことが多いと思います。

私も最初は別にGoogle系アプリがなくても代替アプリはいくらでもあるから大丈夫だろう、と思っていたのですが、Googleフォトの自動アップロードがないなど、意外とGoogle系アプリに依存していたことに気付かされました。

アプリの入手・更新は面倒

Googleサービスがないということで、HUAWEI P40 lite 5GにはPlayストアもありません。GMSの代わりに入ってるHMS(Huawei Mobile Service)には「AppGallery」というアプリストアがあります。これを含め、HUAWEI P40 lite 5Gでは主に4つのアプリ入手手段があります。

  1. AppGallery
  2. Petal検索
  3. 外部ストア
  4. 自分でapkを探す

まぁ後半の2つは普通にGMSが入ってるスマホでも使えるものですね。

AppGallery

AppGalleryはファーウェイのアプリストアです。さすがにまだアプリ数が少ないのですが、主要なアプリを始めとしてどんどん増えている…そうです。実際にどんなアプリがあってどんなアプリがないのかは、ほかにも書いてるサイトがいくつもあるので検索してみてください。

とは言っても、それはメジャーなアプリについてばかりなので、自分がインストールしてるアプリはどうなんだ?というのは、やはり実際に使ってみないとわかりません。

実はAppGalleryはファーウェイのウェブサイトからダウンロード・インストールできるのでファーウェイ以外のスマートフォンでも試してみることができます。(上図はPixel 4にインストールしてみたAppGalleryのスクリーンショット)
野良アプリになるからなのか、あまりこのことに触れてるレビュー記事が見当たらないのが不思議です。

AppGalleryでアプリを検索してみると、Playストアと変わらないようなたくさんのアプリが出てきます。が、よく見ると「インストール」「入手」「追加」などとアプリによってボタンのラベルが違います。

  • インストール…AppGallery内でアプリが提供されており、そのままインストールできるアプリ
  • 入手…AppGallery内にはなく、そのアプリの公式サイトなどでapkファイルが配布されてるもの。タップするとそのサイトに飛んでダウンロードできる
  • 開く…AppGallery内にアプリはないが、ブラウザ上で動くウェブアプルがある。タップするとそのサイトをブラウザで開く
  • 追加…AppGallery内にアプリがないのでリクエストを送る

パッと見よくわかりませんが、だいたい上の通りです。「追加」でウィッシュリストに送っても、それが必ずAppGalleryに追加されるわけではありません。リクエストは送ることができますが、その後どんなプロセスがあるのかは不明です。(ある程度リクエストがあればHuaweiから開発者に連絡が行くんでしょうか?)

Petal検索

プリインストールされてるアプリの1つ『Petal検索』は、PlayストアやAppGallery以外のapk配布サイトでアプリを検索し、ダウンロードできるアプリです。Googleでもファーウェイでもないところからのダウンロードとなるのでそれを信用するかどうかはユーザーの判断が求められます。一応インストール時にアプリスキャンされ、最低限のウイルスチェックは実行されます。

正直、AppGalleryよりもこのPetal検索のほうが役に立ちました。リストに出てくるのはAPKMirrorやAPKPureといったところで、これらが完全に安全だとは私も言いませんが、原則的にPlayストアと同じオリジナルが扱われてるはずです。

ここでインストールできたからといっても、アプリ内でGoogle開発者ツールを使っていたりすると一部機能が使えなかったり起動できなかったりもします。話5GMARKやGeekbenchなどのアプリはこれを使ってインストールしました。

外部ストア

Androidでは昔からPlayストア以外にも独自のアプリストアが数多くありました。廃れていったものも多いですが、現在でも生きてるものはいくつかあります。その中でもAmazonアプリストアは有名でアプリ数も多く、さらに毎日ログインボーナスとしてアプリ内課金でも使えるAmazonコインがもらえたりします。

ただ、ツール系に多いのですが、アプリをAmazonアプリストア上に公開してもその後のアップデートが放置されてるものがあります。ベンチマークアプリのGeekbenchもPlayストアでは現在バージョン5系なのですが、Amazonアプリストアではバージョン3系で止まってます。

ゲーム系のストアなら、DMMゲームストアもあります。『艦隊これくしょん』や『御城プロジェクト:Re』などのほか、18禁のものもあります。外部ストアはこういった「Playストアでは公開できないもの」があることも多いです。

自分でapkを探す

あとは独自にapkファイルを公開してる開発者のウェブサイトなどから直接ダウンロードする方法もあります。

このように、アプリを入手できる手段はいくつかあります。が、やはりAppGalleryにあるアプリは(現時点では)少なく、通常のGMS搭載のスマートフォンにはい呼びません。また複数の手段があるおかげで複雑でわかりにくくなってるということもあります。アプリの入手だけでなく、更新についてもなかなか面倒です。

HMSが成長して3年後にどうなってるかはわかりませんが、2020年7月の段階では一般には勧められないものでしかありません。

ちなみに、このようなアプリが少ない状況で、いろいろ探したり工夫する状況をAndroid初期のアプリを探してた頃のようだ、とするレビュー記事もよくあるのですが、あの頃は「あのアプリないかな?こんなアプリないかな?あった!」という発見があったのに対し、今は豊富にあるアプリの存在を知っている状態なので「あのアプリないかな?あー…ないか…。あれもない、これもない…。」と落胆のほうが大きかったです。

無数にあるアプリの存在を知らない、スマホ初めての人なら発見の喜びはAppGalleryでもあると思いますが、たくさんのアプリを使ってきて、これからも使おうとする人にはツライと思います。そういう意味では、iPhoneのほうがAndroidよりもアプリ数が遥かに多かった時代にiPhoneからAndroidに移った人と似た状況なのかもしれません。

まぁ、プリインストールアプリは揃ってますし、普段使ってるアプリの構成次第では今の状態でも普通に使えるという人も多いと思います。

私はとりあえずSpeedtest.netと5GMARKが(AppGallery外から)インストールできて、ATOKもAmazonアプリストアで購入済みでしたし、Twitterも(いわゆるTwitter Liteだけど)できたので、FeedlyもNova Launcherも使えないけど、まぁ最低限はなんとかなるかなという感じでした。Nova Launcherは無料版なら手に入るのですが、有料キーがPlayストアでないとだめなんですよね。それがツライです。

ミドルレンジとは思えないスペック

アプリストアの面ではさすがにダメなところもありましたが、HUAWEI P40 lite 5Gはそれを吹き飛ばすくらいの性能があります。

ベンチマークテストの結果は上図の通り。AnTuTuの結果は354,929点、Geekbench5の結果はシングルで608点、マルチで2,290点、3DmarkはSling Shot Extreamで3,953点でした。ハッキリってミドルレンジなのか疑わしいほどの高得点です。現在のハイミドルの中でもトップクラスではないでしょうか。これで4万円というのは破格です。

似た点数のほかのスマホと比べると以下の通り。

Antutu Geekbench 3DMark
Single Multi
Xperia 1 412658 721 2756 5738
Pixel 4 408863 619 2424 5819
HUAWEI P40 lite 5G 354929 608 2290 3953
AQUOS R2 compact 330792 506 1925 4674
Pixel 3 327679 515 2134 4701

さすがに1年前のハイエンド帯には及びませんが、それより前のSnapdragon 845搭載機と同程度もしくは上になります。これはやばい。発売時期や価格からRedmi Note 9SやOPPO Reno3 Aと比較検討する人もいると思いますが、ベンチマークの数値だけで見ればHUAWEI P40 lite 5Gは圧勝です。

そのほか、当サイトでレビューしてきた端末のベンチマーク結果は以下のページに纏めています。こちらも参考にどうぞ。

そのほか、基本的なスペックは以下の通り。

OS EMUI 10.1 (Based on Android 10)
CPU HUAWEI Kirin820 オクタコア
RAM 6GB
ストレージ 128GB
外部メモリ NMカード (最大256GBまで)
ディスプレイ 約6.5インチ TFT、2400 x 1080ピクセル
カメラ アウトカメラ (クアッドカメラ):
約6400万画素 (メイン、F1.8) / 約800万画素 (超広角、F2.4) / 約200万画素 (マクロ、F2.4) / 約200万画素 (被写界深度、F2.4)
インカメラ:
約1600万画素カメラ (F2.0)
バッテリー 約4000 mAh
サイズ 約162.3 × 75 × 8.58 mm
重量 約189g
通信方式 5G NR: n1 / 3 / 28 (TX: 703 – 733 MHz, RX: 758 – 788 MHz) / 38 / 41 / 77 / 78 / 79
4G FDD LTE: B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 66
4G TDD LTE: B34 / 38 / 39 / 40 / 41
WCDMA: B1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900 MHz
コネクティビティ 802.11a/b/g/n/ac/ (2.4 GHz / 5 GHz)
Bluetooth 5.1 BLE / SBC / AAC
nano SIM x 2
USB Type-C、USB 2.0
イヤホンジャック

カメラは派手に映える

カメラはさすがのファーウェイです。ひじょうにはっきりした映える写真が撮れます。まぁ好みもありますけどね。

基本的な写真のほか、「ARレンズ」「夜景」「ポートレート」「ビデオ」「その他」のモードがあります。その他の中にはパノラマやマクロ、スローモーション撮影などたくさんあります。

「デュアル表示」は動画撮影での機能で、画面を半分に分けて片方を背面カメラ、もう片方を前面カメラで同時に表示できます。背面カメラで片方を通常、もう片方をズームにして同時表示することもできます。

Googleレンズのような機能もあります。

サンプル写真

いくつか撮影したもののサンプルを掲載します。

このほか、撮影した写真をGoogleフォトにアップしてあるので、興味ある方はご覧ください。

バランスが悪く使ってられない

開封時の記事でも書いたのですが、このHUAWEI P40 lite 5Gは背面カメラの出っ張りのせいで、ディスプレイを上にして机の上に置いたときに右下部分が浮きます。そして画面を触ればガタガタと揺れることになります。

これはケースを使えば多少は吸収できるかな?と思って公式のケースを買ったのですが、このケースもカメラ部保護のためにその部分だけ高く盛り上がっており、ガタガタするのは(多少マシになった気はしますが)変わりませんでした。

ケースを付けた状態で普通に操作してみたのがこの動画です。別に指を強く押し付けてるわけではありません。

背面カメラが飛び出るようになってから、操作するときにガタガタするスマホは数多くありましたが、大抵は端末上部隅がそうなだけで、実際に操作するときに気になるほどではありませんでした。背面カメラがめっちゃ飛び出てるとして話題のRedmi Note 9Sも、カメラが中央にあることも合わさって、普通に操作するときに特に気になることはありません。ですが、HUAWEI P40 lite 5Gはかなり気になります。ガツガツ当たるので傷つかないか心配になるくらいです。

ただ、よくよく考えてみるとこの「机の上に置いたままで操作する」というのは、例えばPC作業や勉強中に脇においたスマホを操作するだとか、食事中に脇において食べながら操作する場合のことです。スマホにとってのメインは外で手で持っての操作です。そういった場合なら気になりません。柔らかい布団の上でも気になることはありません。なのでかなり限定的な使い方のときだけ、こうしたガタガタがあるわけです。こうした使い方をしない人にとっては関係ないことです。

ただ、私は「机の上に置いて操作」というのがかなりの頻度であるので、この状態もかなり味わいました。私には耐えられないものでした。残念です。

まとめ

機能的なことなど、書こうと思えばまだまだ紹介できるところはあるのですが、いまいちそこまでの気力が湧きません。

アプリ関係がPetal検索や外部ストアを使えばそれなりになんとかなるとは言え、まだまだ他では普通に使ってるものが使えなかったりして、ふと「あれ?このスマホ使ってなにやればいいんだ?」と思うことも多々ありました。ほとんどTwitterばかりだった気がします。(これもアプリではなくウェブ版というかいわゆるTwitter Liteです。)そして机の上で使うとガタガタするので持ち上げなければならず、そうなってくると「HUAWEI P40 lite 5Gを使おう」という気持ちが出てこなくなりました。目の前に複数台のスマホがあったとき、選ばれることがないんです。

たしかに、ハードの性能は良いものです。4万円という価格を考えるととてつもないコストパフォーマンスだと思います。ハードにこだわるなら端末のデザインと言うかカメラの出っ張りによるバランス崩壊ももう少しなんとかしてほしかったですが…。

私には合わなかったのですが、そういった部分が気にならないのであれば、悪くない端末だと思います。5Gにも対応してるので、比較的安価に5Gを試すには良いのかもしれません。ただまぁ、やっぱり万人向けとも言えないでしょうね。ファーウェイが好きな人、プリインストールアプリで問題ない人、スマホを使うときはちゃんと手で持つ人、一癖二癖あるスマホが好きな人、そんな人なら、もしかして…。

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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