EarFun OpenJump レビュー:EarFun初のオープンイヤー型イヤホンは安定感あり走っても揺れない

EarFunよりオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンEarFun OpenJumpをレビュー用に提供していただきました。

同社初のオープンイヤー型で、操作方法のカスタマイズなどEarFunらしい便利さを備え、音質もオープンイヤー型にしては低音がよく出て悪くありません。また、耳掛け式のイヤホンでありながらランニングで使っても揺れない安定感もあったのには驚きました。

Amazonでの価格は2025年5月22日時点で8,990円、商品ページに1,200円オフクーポンがあるので7,790円で購入できます。1万円以下、8,000円クラスのオープンイヤー型イヤホンとして考えると、なかなかコストパフォーマンスも良いです。

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

EarFun OpenJumpの概要

EarFun OpenJumpは同社初のオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンです。耳の穴をふさがずに耳元のスピーカーから音が流れ、音楽を聞きながら周りの音も自然に聞こえます。

14.2mmのダイナミックドライバーに独自開発の低音増強技術「BassSurge」を搭載し、LDAC対応、ハイレゾ認証もあります。

バッテリーはイヤホン単体で最大11時間でワイヤレス充電に対応、IPX7の防水性能がありアプリでイコライザや操作カスタマイズにも対応します。

■主な機能

ノイズキャンセリング
外音取り込みモード
ワイヤレス充電
着脱検知
低遅延モード
マルチポイント
管理アプリ
操作方法カスタム
防水 IPX7
Bluetoothコーデック LDAC、SBC
■主な仕様
Bluetoothバージョン Bluetooth 5.3
ドライバー 14.2mmの高品質ウール複合ダイナミックドライバー
対応コーデック LDAC、SBC
寸法 76.1mmx66.9mmx27.3mm
重量 イヤホン:片耳7.8g、充電ケース+イヤホン:約73.5g
連続再生時間 LDACオフ—-最大11時間、 ケース込み42時間
LDACオン—-最大8時間、ケース込み30.5時間
バッテリー 60mAhx2(イヤホン);550mAh(充電ケース)
防水規格 IPX7(イヤホンのみ)

外観

内容物はイヤホン本体と充電ケースのほか、USBケーブルとマニュアルだけとシンプルです。

ケースはEarFun Air Pro 4に比べるとかなり大きいです。厚みもあります。耳掛け式のフックがあるので、まぁ当然といえば当然ですね。

パカッと開けるとイヤホンが2つ横に収められています。耳から外したときに、そのままの流れで無理なくケースに収められます。

蓋の内側に仕様や各種マークなど。

イヤホン自体の大まかなデザインはオープンイヤー型の耳掛け式でよくある形です。ただ本体部分が他社に比べ小さいですね。普通のカナル型イヤホンにフックが付いたようなイメージです。

装着感と安定性

実際に装着してみると、これが意外と悪くありませんでした。

この手の耳掛け式のイヤホンは基本的に「乗せているだけ」なので、人によってはフラフラしてしまい安定感が無いことが多いです。私のように耳の後ろ側が外側に広がっていると、耳と頭でフックを挟むことができずにフックが揺れてしまいます。特に横の動きに弱く、歩くくらいなら問題ありませんが、頭を振るとイヤホンが吹っ飛んでいく恐れがあります。

なので今回も同じだろうと思っていたのですが、その予想を見事に外してくれました。

実際にEarFun OpenJumpを装着して7kmほどのランニングをしてみたところ、最初は「やっぱり揺れるかな?気になるな…」と思っていたのですが、これまでの耳掛け式イヤホンであったフラフラする感覚や落ちそうな雰囲気がなく、最後までしっかりと耳についてました。

耳の上で揺れてしまうイヤホンだと、耳との位置が変わってしまい音の聞こえ方も変わってしまいます。しかしEarFun OpenJumpはそういったこともなく、ちゃんと音楽を流しながらのランニングを完遂できました。この結果には私も驚きました。

EarFun OpenJumpの形状をほかの耳掛け式と比べてみると、どうも本体部分が内側に食い込んでるような形をしています。この部分がちょうど耳珠に引っかかるようで、それが良いのではないか?と思います。

まぁ、今回たまたま私の耳に形状がフィットしただけ、という可能性もあるのですが、これまでの耳掛け式イヤホンに比べると遥かに安定性があるイヤホンでした。

音質と音漏れ

オープンイヤー型のイヤホンはどうしてもカナル型に比べて音質が劣る、とくに低音が出ないことがよくあります。EarFun OpenJumpについては、ハッとするような音の良さはないものの、低音はしっかりと聞き取れるほどの存在感がちゃんとあります。

オープンイヤー型のイヤホンは音を楽しむと言うよりは「ながら聞き」用途で使うのが良いのと、価格を合わせて考えると十分見合った音質だと思います。

ただ、このレビューを書くためにほかのサイトのレビューも読んだのですが、それらで絶賛されてるほどの良さは感じませんでした。とはいえ、アプリにイコライザーがあるので、ある程度は自分好みに調整できます。

音漏れに関しては、普通に室内で聞く音量であればよっぽど近づかないとわからない程度です。ただ外で使うとなると音量を上げがちになるので、そうすると近い人には「何か鳴ってる」のが気付かれます。混雑してる電車内では気をつけたいところ。

アプリと操作

Google playEarFun Audio
EarFun Audio
制作: Earfun Technology (HK) Limited
価格: 無料

ダウンロード

EarFunの管理アプリでイコライザーや操作方法のカスタマイズが可能です。

アプリを使うとゲームモードやシアターモードのオンオフ、操作方法のカスタマイズやイコライザーの設定などが可能になります。アプリを使わなくても利用は可能ですが、できれば一度は確認してみたほうがいいです。

操作のカスタマイズ

EarFun OpenJumpはイヤホンの側面、EarFunロゴのある場所をタップで操作します。1回タップ、2回タップ、3回タップ、長押しを左右で、合計6個の操作を割り当てられます。それぞれ「無効」を割り当てることもできますし、左右それぞれですべて無効にもできます。

このカスタマイズがあることで、他社のイヤホンに慣れている場合でもその操作方法に合わせることができるのが良いです。

イコライザ

アプリからイコライザーの設定もできます。デフォルトでちょっと物足りないと思っても、ある程度調整できます。また、自分でカスタマイズしたり、かんたんなテストでパーソナライズされた設定にもできます。

私の場合、最初はちょっとぼやぼやしてる音かなぁ?と思ったのが適応イコライザにしたら締まった気がします。

EarFun OpenJumpの良かったところ・イマイチだったところ

EarFun OpenJumpを実際に使ってみて良かったところ・イマイチだったところをまとめます。

良いところ
  • 耳をふさがないので散歩で不安なく、仕事中でも安心
  • 形状が良いのか、他に比べ安定する
  • マルチポイント、LDAC、シアターモード、低遅延ゲームモードなど
  • 8000円程度の価格帯では良い音
イマイチなところ
  • ケースはちょっと大きめ
  • マルチポイントとLDACは両立できない

ながら聞きで疲れない

オープンイヤー型の特徴のままですが、音楽を聞きながら周囲の音が聞こえるので散歩や在宅での仕事中など、「ながら聴き」に便利です。買い物のレジでもそのまま店員さんの声が聞こえます。

その一方で交通量のある道路脇では外のうるささで音楽が聞こえなかったり、カナル型に比べれば音が軽かったりといったデメリットはあります。

マルチポイント、ゲームモードなどに対応

オープンイヤー型でもEarFunの多機能さは健在です。マルチポイント、LDAC、シアターモード、低遅延ゲームモードキーのカスタマイズ、ワイヤレス充電に対応し、防水もあります。スマホとの接続ではGoogle Fast Pairに対応しているので、スマホに近づけるだけで接続ダイアログが表示されます。

ただ、LDACとマルチポイントが両立できないといったこともほかのEarFun製品と変わりません。個人的にはオープンイヤー型でLDACまではなくても十分だと思いますが…。

ほかのオープンイヤー型に比べ安定する

オープンイヤー型は耳の形による装着感の個人差が激しいのですが、EarFun OpenJumpはほかのオープンイヤー方が駄目だった私でも落とさずに走れました。

だからといって誰でも安定感があるとまでは言いませんが、他に比べると良いと思うので、これまで安定しないと諦めていた方でも試す価値はあると思います。

まとめ

EarFunとして初めてのオープンイヤー型イヤホン「EarFun OpenJump」は、変わらないEarFunの良さを持ったイヤホンでした。使い勝手の良い機能がたくさんあり、音質も悪くなく、全体的なコストパフォーマンスが良いイヤホンです。

耳をふさがないイヤホンが流行っていて興味がある、でもできるだけ失敗はしたくない、という方にぜひ試してもらいたいイヤホンですね。

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

OREFOLDERの最新情報をお届けします
author icon
orefolder

OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

⇨orefolderの記事一覧