REDMAGICの最新ゲーミングスマートフォン「REDMAGIC 10 Pro」をレビュー用にお借りしました。
Snapdragon 8 Eliteを搭載し、カメラの出っ張りがないフラットな背面やUDC(アンダーディスプレイカメラ)によるフルディスプレイといった特徴のあるゲーミングスマホです。日本版ではついにおサイフケータイにも対応し、日常使いとしても優秀なスマホとなりました。
ただし今回お借りしたのはグローバル版(12GB+256GB)なので、日本版とはいくつかの違いがあります。ご了承ください。
目次(見たいところからチェック!)
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REDMAGIC 10 Proの概要
REDMAGIC 10 Proは、日本国内初Snapdragon 8 Eliteを搭載したゲーミングスマートフォンです。カメラの出っ張りのないフラットデザインやUDC(アンダーディスプレイカメラ)によるフルディスプレイを継承しつつ、ディスプレイの画質と明るさを向上し、ハイエンド機種最大級の7,050mAhバッテリー、PC級の複合液体金属などを搭載することで、ゲーミング体験をさらに進化させています。
12GB RAM+ 256GB / 16GB RAM + 512GB / 24GB RAM + 1TBの3つの構成と4つのカラーがあり、それぞれ価格は以下のとおりです。
カラー | スペック | 販売価格 |
---|---|---|
Shadow シャドウ(ブラック) | 12GB + 256GB | 122,800円 |
Lightspeed ライトスピード(ホワイト) | 12GB + 256GB | 122,800円 |
Moonlight ムーンライト(シルバー) | 16GB + 512GB | 152,800円 |
Dusk ダスク(黒スケルトン) | 16GB + 512GB | 152,800円 |
24GB + 1TB | 189,800円 |
2025年2月6日午前11時59分までは先行販売期間限定で上記価格よりも4,000円オフになります。(早割クーポンと併用すれば最大5,000円オフ)
今回お借りしたのはShadow シャドウ(ブラック)12GB + 256GBのグローバル版です。
スペック (ここをタップで開閉します)
OS | REDMAGIC OS 10 (Android 15ベース) |
---|---|
CPU | Snapdragon 8 Elite |
RAMとストレージ | 12GB RAM+ 256GB / 16GB RAM + 512GB / 24GB RAM + 1TB |
ディスプレイ | 6.853インチ 2688×1216 (FHD+) AMOLED リフレッシュレート:最大144Hz |
リアカメラ | 50MP+50MP+2MP |
フロントカメラ | 16MP 第7世代アンダーディスプレイカメラ |
バッテリー | 7050mAh 高速充電:最大100W対応(80W GaN高速充電器&専用ケーブル同梱) |
サイズ | 163.42 × 76.14 × 8.9 mm |
重量 | 229g |
生体認証 | 指紋 |
SIM | デュアルnano-SIM |
対応バンド | 2G GMS 2/3/5/8 3G UMTS B1/2/4/5/6/8/19 4G FDD-LTE B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28A/28B/66 TDD-LTE B34/B38/39/40/41/42 5G NR n77/n78/n1/2/3/5/7/8/20/26/28/38/n40/n41/66/71 NSA ENDC n1/7/28/38/40/41/71/77/78 LTE CA B1/2/3/4/5/7/8/20/28/38/39/40/41/66/B42(JP) Uplink CA_39C, CA_40C, CA_41C, CA_3C, CA_7C, CA_38C NR CA n1/3/8/20/28/40/41/71/77/78 |
その他 | ショルダートリガー:520Hz タッチサンプリングレート ゲームスペーススイッチ:ゲームモードのON/OFFを切り替えます |
REDMAGIC 10 Proの外観
REDMAGIC 10 Proのディスプレイは6.853インチで端末のサイズは163.42 × 76.14 × 8.9 mmです。ベゼル幅は1.25mmとかなり狭く、画⾯占有率は95.3%に達します。
フロントカメラはUDC(アンダーディスプレイカメラ)となっており、パッと見では全く気づきません。これこそフルディスプレイですね。
今回お借りしたシャドウの背面はほぼ真っ黒ですが、光を当てると幾何学模様が浮かび上がります。
REDMAGICのロゴも、カメラの下辺りにあります。
右側面は左右にL/Rのショルダートリガー、そして通気口、音量ボタン、電源ボタンがあり、赤いのはコンペティティブキーというスライドボタンです。
上側面にはスピーカーとイヤホンジャック、下側面にはスピーカーとUSBポート、SIMスロットがあります。
左側面には通気口のみです。
側面がすべてフラットなのでしっかり立ちます。こういう写真が撮りやすくて良いですね。
ベンチマーク
ベンチマークアプリを使って性能面を確認しました。
各種ベンチマークの結果は、AnTuTu Benchmark(v10.4.4)が2,721,610点、Geekbench 6はシングルで3,172点、マルチで10,036点、3DmarkはWild Life Extremeが6,952点、Solar Bayが12,009点、PCMarkのWork 3.0 performanceは24,120点でした。
似た点数のほかの端末と比べると以下の通り。
SoC | Antutu | Geekbench | 3DMark | PCMark | ||
---|---|---|---|---|---|---|
RAM | Single | Multi | ||||
REDMAGIC 10 Pro | SD8 Elite 12GB |
2721610 | 3172 | 10036 | 6952 | 24120 |
OPPO Find X8 | Dimensity 9400 16GB |
2349249 | 2796 | 8475 | 6465 | 13823 |
ROG Phone 8 Pro (X) | SD8 Gen3 16GB |
2199263 | 2299 | 7172 | 5234 | 22804 |
Zenfone 11 Ultra | SD8 Gen3 16GB |
2128659 | 2257 | 7017 | 5221 | 22810 |
REDMAGIC 8 Pro | SD8 Gen2 12GB |
1565065 | 893 | 4647 | 3640 | 13282 |
- GeekbenchはCPUやGPUの性能、3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。
先日レビューしたOPPO Find X8もハイスペックでしたが、REDMAGIC 10 Proはさらのもう一回り上のスコアが出ています。ここまで来るともうよくわからないくらいですね。ただ、ほかのサイトのレビューを見ると、ベンチマーク以外のアプリで性能が制限されるというような話もあるようなので、その点は注意が必要です。
ディスプレイ
REDMAGIC 10 Proのディスプレイは6.853インチのAMOLEDでリフレッシュレートは最大144Hzです。ベゼルの幅は1.25mmとかなり狭く、画⾯占有率は95.3%に達します。また、最⼤輝度は2000nitでかなり明るいので外でもしっかりと見えます。
フロントカメラは画面内に埋め込まれたUDC(アンダーディスプレイカメラ)です。これも第7世代となり、ほぼ目視不可なレベルです。画面を真っ白にして輝度を最大に近いほど上げると少しだけカメラ部分を確認できますが、普通に使っている分にはまずわかりません。フロントカメラの存在を完全に忘れることができるので、ゲームやコンテンツへの没入感が増します。
カメラ
REDMAGIC 10 Proのカメラは50MPの広角(24mm)と超広角(14mm)です。グリッドや水平器の表示も可能で、水平器は真俯瞰の表示もできます。また、ウォーターマークは画像内にいれるものと、白帯表示のものがあります。
今回あまり写真を撮れていないので、いくつか撮ったものをそのまま(サイズ変更だけで)掲載します。
シャッタースピードが早かったのか、そのままだとフリッカーが出てしまいました。ほかのスマホでは出てこなかったので、ちょっと焦りました。
…
全体的に、カメラ自慢のスマホと比べると少し劣る気はしますが、普通にキレイに撮れる印象です。カメラにめちゃくちゃこだわる!のなら兄弟機(?)のnubia Z70 Ultraを選んだほうがいいでしょうね。
バッテリー
REDMAGIC 10 Proのバッテリーは7,050mAhと、かなりの大容量です。いつもどおり輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテストを行ったところ、100%→20%まで10時間36分でした。
だいたい10時間で普通、12時間持てば良い方なので、まぁ普通のバッテリー持ちです。…あれ?7,050mAhもあって10時間半では、むしろバッテリー持ちは良くない…?
PCMarkを起動するとゲーム系(またはベンチマーク系)と判断されるのかファンも回り始めるので、そういった「バッテリーを消費しても性能を使う」モードにずっとなっていた、ということかもしれません。それで10時間半なので、ゲーム以外の作業も含めれば普通よりはバッテリー持ちが良いと感じるかもしれません。すいません、ちょっと検証不足です。
バッテリー容量 | PCMark | |
---|---|---|
OPPO Find X8 | 5,630mAh | 16h 22min |
Zenfone 11 Ultra | 5,500mAh | 11h 59min |
REDMAGIC 10 Pro | 7,050mAh | 10h 36min |
充電は設定で「ターボチャージ」をオンにすると最大100Wに対応します。ただし付属の充電器は80Wまでなので、100Wフルに性能を出したければ別途対応する充電器の購入が必要です。とはいえ、80Wでも高出力なのであっという間に充電できます。
また、バッテリーではなくシステムに直接給電する「充電分離」(ダイレクト給電・バイパス充電)に対応します。単に直接給電になるだけでなく、指定したパーセンテージまでは普通にバッテリーに充電し、その後はシステムのみに給電、という設定もできます。バッテリー残量が少ないときはこの設定がありがたいですね。
ゲーム関連機能
REDMAGIC 10 Proはゲーミングスマホなので、ゲーム関連機能も充実しています。ただ私はあまり大きなゲームをやらないので、全然使いこなせてはいません。
端末側面にあるショルダートリガーはもちろん、フレーム補間やアップスケーリング機能、指定した色や画像が表示されたときにタップやマクロ操作を行うAIトリガー、ほかのアプリをウィンドウ表示できるフローティングウィンドウなど、多数の機能があります。
フレーム補間とアップスケーリングは対応するゲームタイトル(原神や崩壊:スターレイル、COD Mobileなど)のみなので、これらをプレイしている方には恩恵も大きいと思います。
画面の向きを縦(横)固定したり、画面比率を変更できたりもします。実用性あるゲームがどれほどあるかはわかりませんが、例えばブルーアーカイブなら普段は切れて表示されない上下部分も見えてちょっとオトクな気分になります。
REDMAGIC 10 Proの良かったところイマイチなところ
- Snapdragon 8 Elite搭載のハイエンド機
- 数々のゲーミング機能
- 背面カメラの出っ張りがなくフラット
- 前面カメラは画面内でまったく気づかない
- 日本版はおサイフケータイ対応
- バイパス充電が「指定した残量まで充電してそのあと直接給電」ができる
- それなりの大きさと重さ
- ワイヤレス充電には対応していない
ゲーミングスマホなのでゲーム関連の機能や性能を褒めるべきなのですが、あまりシビアなゲームをしない身としては、それ以外の部分が気になりました。
やはり、なんと言っても、この背面カメラの出っ張りがなくフラットで、前面カメラもUDCで全く見えないというのが最高です。
私は机の上にスマホを置いて操作することも多いので、その時にガタガタしないというのは大きいです。ここでガタガタすると途端に安っぽく感じますし、ケースで埋めればいいと言っても、それはつまり単体で完成していないということですし、やはりREDMAGICのこの形が私にとっては完成体です。
ゲーム関連機能で言えば、バイパス充電が「指定した残量まで充電してそのあと直接給電」ができるのが地味に嬉しかったです。いまメインで使ってるXperia 1 VIもバイパス充電はあるのですが、残量が少ないときは40%程度までしか充電してくれません。そして寝てる間にアプリを起動して放置するようなコンテンツだと、朝起きて残量が少ないまま…ということが多いんですよね。REDMAGIC 10 Proなら「80%まで充電してそのあとはバイパス充電」ができるのでありがたいです。
まとめ
REDMAGIC 10 Proを1週間ほど使ってみました。短い期間だったのでとても全部を把握できたとは言えないのですが、魅力はかなり感じました。
ゲーミングスマホとして現状最高クラスのスペックがあり、便利な機能もいくつもあります。背面カメラの出っ張りがないことや前面カメラが見えないというのはゲーム以外でもかなりのグッドポイントです。さらに日本版ではおサイフケータイにも対応したので普段使いとしても隙がなくなってきました。
性能やゲーム関連機能も良いですが、個人的にはフラットデザインとフルディスプレイだけでも買う価値があると感じます。
日本版は2025年2月6日午前11時59分まで先行予約期間です。通常価格よりも4,000円オフになるので、気になる方はぜひこの期間中にチェックしてください。
参考情報
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。