Amazfit Helio Ring レビュー:睡眠や歩数など「記録」だけがいいならスマートリングは十分にアリ

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Amazfitのスマートリング「Amazfit Helio Ring」をレビュー用に提供していただきました。

指にはめて睡眠や心拍数などを測定・記録する指輪型のデバイスです。スマートリングは日本でもこれまでいくつか発売されていますが、今回はスマートウォッチでも人気のAmazfitのスマートリングです。

実際に10日ほど装着して見て、良かったところ、イマイチだったところをレビューします。

価格は49,900円で8/10/12の3サイズ展開です。スマートリングとしては比較的安価ですが、まだまだ新しいジャンルなのでスマートウォッチに比べると高額になっています。

Amazfit Helio Ringの外観

指輪を意識してか、箱は上下に開くタイプで、蓋を上げるとデバイスの乗った部分が少し持ち上がるようになっています。

内容物はHelio Ring本体のほか、ワイヤレス充電器、USBケーブル、マニュアルです。ケーブルはなかなか見つけにくいところに隠れるように入っていました。

リングは幅8mm、厚み2.6mmで、外側はチタン合金です。表面、手の甲側にドットパターンがありますが特に感触は変わらず、変に目立つこともありません。

手のひら側にはドットパターンはなく、センサのある方を示すように | のマークがあります。

| マークのある内側にセンサー類が固まっています。こちらの材質は樹脂で指にはめたときに金属的な冷たさは感じません。

リングの大きさは8(16号)/10(20号)/12(25号)の3サイズだけです。このあたりを割り切ることでコストを抑えているようです。サイジングキットはないので、紐や紙で指まわりの長さ(円周)を自分で測って判断します。家電量販店などで実機を確認できるのなら、実際にはめてみるのが一番です。

なお、装着する指はできれば人差し指が良いようです。サイズなどの関係から他の指にすることもあるでしょうが、精度に差があり、特に親指では精度が落ちるデータがあるそうです。

指輪型デバイスってどうなのよ?邪魔じゃない?

Amazfit Helio Ringに限らず、指輪型デバイスについて、使ったことがない人がまず思うのは「こんな大きな物を付けて邪魔じゃないの?」ということでしょう。

実際どうかというと…「まぁすぐに慣れる」です。私はこれまでの人生で指輪を日常的に装着することはなかった人間です。なので初日はかなり違和感がありました。しかし一晩寝るとだいぶ緩和し、二晩寝た後は意識することがほぼなくなってきました。普段の生活やパソコン操作などで大きな影響はありません。

ただ、顔を洗うときに当たるのが痛いのと、食器を洗うときにコツコツ当たってしまうのだけは気になってしまいます。顔を洗う時(とお風呂の時)だけは外すようにしています。

また、外した後に再装着することを忘れやすい気がします。スマートウォッチと比べて。お風呂のために外したのを忘れて、気がついたのは次の日の朝でした。おかげで睡眠データが1日記録できませんでした。

Amazfit Helio Ringで測定・記録できるデータ

Google playZepp(formerly Amazfit)
Zepp(formerly Amazfit)
制作: Zepp, Inc.
価格: 無料

ダウンロード

Amazfit Helio Ringでは管理アプリとして『Zepp』を使います。Amazfitのスマートウォッチと共通ですね。

アプリのトップページにはリングで測定したデータがカード形式で並びます。これは自分で表示の有無や順番を入れ替えられます。ちなみにZeppはXiaomiの体重計(Mi スマート体組成計)とも連携できるので、私は体重もこのアプリで記録しています。

基本的に、記録できる内容は普通のスマートウォッチとそう変わりません。

設定では測定項目のオンオフや測定間隔の調整ができます。これらはバッテリー持ちに影響するので、自分の記録したい内容と相談しながら決めましょう。私はすべてデフォルトのままで使っています。

睡眠記録

睡眠の記録ではスコアや時間、深い眠りの時間の他、それらを分析したアドバイスが表示されます。寝た時刻、起きた時刻については割と正確で、特に大きくズレてると思うことはありませんでした。

もちろん週・月・年単位での振り返りも可能。

レディネススコア

Amazfitの特徴的なものとしては「レディネス」というものがあります。これはスマートウォッチのAmazfit Balanceなどでも測定される値で、公式の説明は以下の通り。

レディネス(Readiness)とは、毎朝身体が充電され、新しい一日を迎える準備ができているかどうかを教えてくれる指標です。身体的回復、メンタルの回復、健康管理を3つの柱とし、心拍数と心拍変動(HRV)、ストレス、睡眠中の呼吸の質と安静時心拍数(RHR)、体温、日常活動などのデータに基づいて、疲労と回復を測定します。
ライフスタイル特化型のフラッグシップモデル誕生 「Amazfit Balance」

朝起きたときに自分の体がどれだけ充電されているのか(疲労が回復されているのか)といったものですね。GarminのBody Batteryのように1日の中で減っていくものとは少し違います。

その他の測定項目

「感情的になってたようだけど、何かあった?」という通知がよく来ます。

このほか、基本的な歩数や心拍数、ストレスに血中酸素濃度なども測定・記録できます。

なお、運動についても一応記録できるのですが、GPSはありませんし開始と終了はスマホのアプリから操作するので、スマホと組み合わせて使うこと前提です。Amazfitのスマートウォッチと組み合わせて使うと、それぞれで測定したデータを合わせてより正確な記録ができるようになります。なので運動についてはスマートウォッチ側で操作したほうが良いですね。

バッテリーは丸3日もつかどうか

Amazfit Helio Ringのバッテリー容量はリングのサイズによって異なります。また、測定する項目や頻度によって消費量も変わってきます。公称のバッテリー持続時間は最大4日間となっています。

私の場合はサイズ10(20号)で設定はデフォルトのまま、歩くことはあっても運動はしてない、という条件です。これでだいたい1日に30%ちょっとの消費でした。2日間は持ちますが、丸3日間は怪しいところです。1泊の旅行なら大丈夫ですが、2泊するなら充電器も荷物に入れたほうが良いです。

充電時間は約1時間40分なので、残量が少なくなってから充電というよりは、毎日少しずつ充電する習慣にしたほうが良さそうです。私はお風呂に入ってる間に充電するようにしています。

Amazfit Helio Ringの良かったところ・イマイチなところ

実際にしばらく使ってみて感じた、良かったところやイマイチなところは以下のとおりです。

良いところ
  • 大きさなどは思ったよりもすぐに慣れた
  • リングだけでスマートウォッチと同じような項目が測定・記録できる
  • Amazfitのスマートウォッチを使っていれば連携して精度を高められる
  • Miスマート体組成計のデータと同じZeppアプリで管理できる
イマイチなところ
  • バッテリーもちは丸3日は怪しいくらい
  • あくまで記録するだけなので表示や操作はできない
  • スマートウォッチに比べ高い
  • サイズ展開が3つのみ

スマートウォッチやスマートバンドと同じく、自分のデータを測定・記録するという目的であればこれ一つで大体済んでしまうのが良いですね。夏場などは手首に大きなスマートウォッチがあると、どうにもムズムズすることがあるのですが、リングなら装着感も軽いです。

個人的には、Miスマート体組成計が(Xiaomi Smart Bandの管理アプリである)『Mi Fitness』と連携できずデータが分かれてしまっていたのが、こちらにすれば統一できるというのが魅力でした。(Amazfitのスマートウォッチでも同じですが、スマートウォッチは私にはちょっと大きくて邪魔に感じるので…。)

ただ、なんだかんだ慣れきっていないのか指に大きなものがあるという違和感は消えきらなかったので、スマートバンドとスマートリング、どちらか一つつけるならどっちが快適だろう?というのはまだ考え中です。

また、最近は長袖を着るのでスマートウォッチの時刻を見るにもひと動作必要になってきました。このスマートリングの表面に時刻だけでも表示できたらなぁ…と思うこともしばしば。今後リングの幅が狭くなるのと何かしら表示されるようになるのと、どちらが早いですかね…?

まとめ

スマートリングという物自体を初めて使いました。こんな小さなものなのに、これだけで歩数や睡眠などスマートウォッチで測定してきたものがほぼ同じように記録できるのは面白いですね。

今までもAmazfitのスマートウォッチを使っていた人であれば、データは統合できるので一緒に使うことも使い分けることもできて便利だと思います。

ほかのスマートウォッチを使っていて乗り換えを検討している人は、ちょっと勇気が必要かもしれませんね。とくにサイズについてはできれば家電量販店等の実機を確認できるところで試したほうが良いと思います。スマートウォッチと違って調整ができないので。

スマートリング自体がまだ日の浅いジャンルです。新しいもの好きでまだ使ったことがない方は、試してみてはどうでしょうか。お値段はそれなりにしますが、新しい体験ができると思います。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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