Insta360 X4を手にしてから1ヶ月ほどが経過しました。レビュー記事を書き終えたあとも、旅行先などに持っていて撮影を楽しんでいます。
360°カメラでは、前後に付いた2つの超広角レンズを組み合わせて、1つの映像に合成しています。一般的なカメラの映像と違い、撮影後に画角の広さや向きを調整する「リフレーム」という作業が必要です。
本記事では、Insta360公式アプリを使った360°動画のリフレーム作業と動画編集の方法について解説します。最初は難しそうに思えた編集作業も、AIを活用した自動編集やテンプレートを使うことで誰でも簡単に行えます。
Insta360-
制作: Insta360価格: 無料
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Insta360アプリとカメラを接続・ファイルの転送
まずはInsta360のカメラとスマホを接続します。接続方法は下記の3点に対応しています。
- 無線接続
- 有線接続(Androidのみ)
- 別売のクイックリーダーで接続
ここでは一番メジャーな無線接続を使って、Insta360 X4とスマホを接続する方法を解説します。
スマートフォンのWi-FiとBluetoothを有効にしたあと、Insta360アプリホームページの下部にあるカメラアイコンをタップします。
Insta360製品の電源をオンにすると「検出されたデバイス」にカメラの名前が表示されます。一度接続したデバイスは候補が表示されて「接続」をタップするだけですぐに繋がります。
カメラ内のデータを確認・転送する
接続が完了すると、カメラのSDカードに入ったデータを確認できます。撮影データの拡張子は「.insv」「.insp」などのInsta360独自形式になります。
撮影形式によってサムネイルの形状が異なり、360°モードの写真や映像は丸型、通常モードでは正方形になります。上にあるタブから撮影モード別に絞り込み可能で、ファイルが多くなっても目的のファイルを探しやすくなります。
画面上部の「すべて」のプルダウンをタップすると「ダウンロード済み」「カメラ」の項目が出てきます。端末内に取り込んだデータは「ダウンロード済み」に格納されます。
サムネイルをタップすると、撮影したデータを確認できます。取り込みたいデータを見つけたら、下部のメニューにある「ダウンロード」をタップすると端末内に保存されます。
複数データをまとめて取り込む場合は、アルバムから右上のチェックマークをタップします。取り込みたいファイルのサムネイルを選択し、画面下部にある下矢印のボタンをタップします。
データの転送はバックグラウンドで行われるため、他のアプリを並行して使用できます。端末内に保存したあとは、カメラの接続を解除しても問題ありません。
動画をカットする
360°モードで撮影した動画データは、ファイル容量が大きくて転送に時間が掛かることがあります。そんなときは、転送前に不要な部分をカットしてデータ容量を減らすといいでしょう。
カットの項目では「トリム」と「多段式トリミング」の2種類が選べます。「トリム」は動画の最初と最後を切る方法で、「多段式トリミング」は、必要な部分を細かく指定して切り抜きます。
トリミング前の動画も残っているので、再度「カット」をタップして何度でもやり直せます。カット後にファイルをダウンロードすると「トリミングされたクリップ」というボタンが出現します。
360°動画の編集方法
それでは360°動画のデータを編集してみましょう。画面下のナビゲーションから「編集する」をタップすると、編集のメニューが表示されます。
誰でも簡単に編集できる「自動編集」
最初は一番簡単に編集できる「自動編集」から試してみます。使用するファイルを選択して「次へ」をタップすると動画が生成されます。
自動編集は、選択した撮影データの中から見どころを自動で選び、BGMやエフェクトを付けて1本の動画を作る機能です。動画の編集方法が分からなくても、カッコいい動画を簡単に作成できます。
所要時間は撮影時間やファイル数によって変動し、15分程度の長さだと5分ほどで生成が完了しました。
生成が完了すると、いくつかのジャンルの中からテンプレートを選べます。右下の「編集」をタップすると、動画の並び替えやトリミング箇所の変更などが行えます。
動画が完成したら、右上の「書き出し」から動画を書き出します。「スマートフォンアルバム」をタップすると端末内に保存されます。
解像度やフレームレートを変更したい場合は「カスタム」をタップします。「アウトプット」をタップすると書き出しが開始されます。
「ストーリーの作成」をタップすると、一般的な動画編集アプリのようにタイムラインが表示されます。使用するBGMやカットを細かく調整したい人はここから挑戦してみましょう。
テンプレートに沿って撮影する「編集ラボ」「FlashCut」
「編集ラボ」では、360°カメラの特性を活かしてユニークな編集ができる機能です。テンプレートに沿ってあらかじめ動画を撮影しておくと、簡単なステップで面白い動画が作成できます。
動画をAIイラスト化する「AIワープ」、空の映像を星空や水中にする「スカイスワップ」、まるでドローンで空撮したような映像の「フライラプス」など、数多くのテンプレートが日々更新されています。
試しに「AIワープ」を使ってみた動画がこちら(音が出ます)。編集ラボにあるテンプレートを使って数分で作りました。自分で1から作るには難しい編集も、ワンボタンで気軽に楽しめます。
このほかにも、旅行やVLOG、スポーツなどのテーマごとにテンプレートが用意されており、素人でも簡単におしゃれな動画が作成できます。
動画のリフレーム方法
360°動画を1から編集する場合、動画のリフレーム作業が必要です。最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると直感的に編集ができるようになりますよ。
リフレーム方法は「AI」「クイック」「プロ」の3種類があります。
「AI」はアプリに任せて、良さそうなアングルや画角を決めてもらいます。サクッと編集して動画をアップしたいときや、どんな編集方法があるのか知りたいときに便利です。
「クイック」は、画面に表示される操作スティックを操作したり、本体を傾けることでアングルを変更できます。左上のボタンから「前方ビュー」「自撮りビュー」「トラッキング」「360°ビュー」を選べます。
「プロ」は画角やアングルを自由に調整します。動画を再生しながら画面をスワイプ、ピンチイン/アウトして「どの時にどの画角を表示するか」を決めます。
動画のアスペクト比や速度の変更をはじめ、色味を変更するフィルターやBGMも追加可能です。
動画が完成したら、右上の「書き出し」から動画を書き出します。解像度やフレームレートを変更したい場合は「カスタム」をタップし、「アウトプット」をタップすると書き出しが開始します。
まとめ
Insta360のアプリを使った、360°動画の編集方法について解説しました。ここで紹介した機能は基礎的な内容のため、このほかにも様々な機能が備わっています。
自分でアプリを操作してみて、どんな風に使えるのか覚えるのが上達の近道です。アプリの編集機能を使いこなせたら、きっと色んなシーンで撮影したくなるはずです。
筆者もまだまだ勉強中ですが、360°カメラの魅力にハマりそうです。まだ試したことがない方は、SNSなどで作例をチェックすると参考になると思います。