Pixel 7 レビュー:高級感が出てきて上品に、でも普通にしっかり使えるPixelらしさ

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GoogleのPixel 7を購入し、メインスマホとして2ヶ月半ほど利用してきました。Pixelらしい使いやすさで、いい意味で普通を感じるスマートフォンです。もちろん人によって必要な機能や好みの部分はありますが、比較的多くの人に勧められます。

そんなPixel 7の、実際にしばらく使ってみて感じた良かったところ、イマイチだったところをレビューしていきます。

  • 高級感が出てきたデザイン
  • 普通に十分使えるスペックとパフォーマンス
  • カメラや機能も文句は出にくい
  • 大きな驚きやワクワク感は無い

外観

Pixel 7は6.3インチディスプレイを搭載したスマートフォンです。前面カメラは上部中央にパンチホールで搭載されています。四辺のベゼルは極細とはいいませんが、気にならない程度には細いです。

カラーバリエーションはLemongrass、Snow、Obsidianの3色あり、私が購入したのはSnowです。やはりPixelといえば白というのが私の中ではあります。

Pixel 6から続く横一直線のカメラバンプは厚さ2.7mm程度です。だいたいnanoSIMカード4枚分ですね。

Pixel 6までと比べて、ずいぶんと高級感がでてきたと感じました。カメラバンプやサイドフレームがメタル素材になったのが大きいと思いますが、これと背面のガラスの組み合わせがとても上品で良い雰囲気です。白なのもあって指紋も目立ちませんしね。

横幅は73.2mmあって、コンパクト系が好きな私にはちょっと大きいです。まぁこのあたりは「普通のスマホ」の範囲内でしょう。

スペックとパフォーマンス

Pixel 7の主なスペックは以下のとおりです。

OS Android 13
CPU Google Tensor G2
RAM 8GB LPDDR5
ストレージ 128 GB / 256 GB UFS 3.1
ディスプレイ 6.3インチ 1,080 x 2,400 (FHD+) OLED 20:9
リフレッシュレート最大90Hz、最大輝度1,000ニト(HDR)、1,400ニト(ピーク輝度)
メインカメラ 50MP広角(F値1.85、画角82°)
12MP超広角(F値2.2、画角114°)
フロントカメラ 10.8MP(F値2.2、画角92.8°)
バッテリー 4,355mAh
最大20Wの急速充電、急速ワイヤレス充電、バッテリー シェア
サイズ 約155.6 × 73.2 × 8.7 mm
重量 約197g
生体認証 指紋(画面内)、顔
防水防塵 IP68
SIM nanoSIM, eSIM
対応バンド GSM / EDGE:
クアッドバンド(850、900、1,800、1,900 MHz)
UMTS / HSPA+ / HSDPA:
1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
LTE:
B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71
5G Sub-6:
n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 14 / 20 / 25 / 28 / 30 / 38 / 40 / 41 / 48 / 66 / 71 / 75 / 76 / 77 / 78
その他 ステレオ スピーカー、FeliCa

より詳しいスペックは公式サイトをご覧ください。

ベンチマーク

AnTuTu Benchmark(v9.4.4)での結果は3回の平均で732,889点。3回連続でテストすると最初の1回後に3万点近くスコアが落ちました。温度は26.1℃→30.4℃→31.4℃→32.2℃と変化しました。使い始めてから少しすると温度上昇も収まってくるようですね。

その他ベンチマークの結果は、Geekbench 5がシングルで1,021点、マルチで3,013点、3DmarkはWild Lifeで6,524点、Wild Life Extremeで1,840点、PCMarkのWork 3.0 performanceは10,511点でした。

似た点数のほかのスマホと比べると以下の通り。

SoC Antutu Geekbench 3DMark PCMark
RAM Single Multi
Zenfone 9 SD 8+ G1
8GB
1077264 1306 4173 2797 16989
Zenfone 8 SD 888
8GB
821423 1108 3400 1453 9710
Pixel 7 Tensor G2
8GB
751217 1021 3013 6524 10511
Pixel 6 Tensor
8GB
710587 1039 2900 6821 10430
Pixel 6a Tensor
6GB
656759 1038 2732 6352 9466
  • GeekbenchはCPUの性能を、3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。

Pixel端末内で比べると、AnTuTuのスコアは上がってるのですが、ほかのGeekbenchや3Dmarkの値は廉価帯である6aともあまり変わらないのですね。

操作感

実際に2ヶ月半ほど使ってきて、特に操作で困ったことはありません。良い意味で普通に操作できてます。重いゲームは普段プレイしてないのでわかりませんが、通常の使用で不満を感じることはないと思います。

生体認証

Pixel 7は画面内指紋認証と顔認証に対応しています。それぞれ実際の様子を動画に撮りました。

指紋認証

画面を1回タップしてからでないと反応しないのは若干面倒ですが、反応は悪くありません。Pixel 6の頃から比べると良くなってます。ただ、それでも速いとは言えませんね。反応するまでちゃんと待つ必要があります。

顔認証

※持ち上げて画面オンと併用してます。

顔認証もあります。こちらもロック画面が確認できるくらいの時間はありますね。マスクしてると解除できません。「マスクが検出されました。顔が完全に写るようにしてください」とメッセージが出ます。

カメラ

Pixel 7のカメラは50MP広角(F1.85, 82°)と12P超広角(F2.2, 114°)のデュアルカメラです。カメラアプリはシンプルで使いやすいですね。水平バー(下向きのときは真俯瞰を示す+印)が表示されるのは便利です。

0.7倍と2倍にワンタップで切り替えるボタンがあるほか、夜景モード(天体撮影モード)、モーション、ポートレート、動画、シネマティック、パノラマ、360°写真、Googleレンズの機能があります。

設定ではグリッド表示やソーシャルボタンの設定などが可能です。また、写真はRAW(DNG)でも保存可能です。

実際に撮った写真をいくつか紹介します。

通常撮影

ポートレート

超広角

夜景

夜景モードでは、露光時間(のようなもの)の長さをある程度調整できるようになってました。こういった細かいところもアップデートされてます。


撮った写真をまとめてGoogleフォトにアップしてあるので、興味ある方はどうぞ。

バッテリー

Pixel 6aのバッテリーは4,355mAhです。バッテリーの持ちは比較的よく、朝起きて100%になった状態でしばらくTwitterなど見て、20分弱経って起き上がるとまだ100%のままだった、ということがよくありました。

ただなんだかんだゲームなどやってると1日の終りにはもう残量が厳しくなってます。毎日の充電は必要です。

画面の輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテストを行ったところ、100%→20%まで11時間34分でした。めちゃくちゃいい…とまでは行きませんが、普通よりちょっと良い、くらいですね。

いくつかの端末で比べてみると以下の通り。(輝度は同じく100-105ルクスに合わせましたが、必ずしも新品ではないのでただの参考です。)

バッテリー容量 PCMark
Blackview BV7200 5,180mAh 13h 24min
Pixel 6a 4,410mAh 13h 5min
Pixel 7 4,355mAh 11h 34min
Zenfone 9 4,300mAh 10h 49min
Galaxy S20 4,000mAh 8h 25min

ワイヤレス充電では要注意

Pixel 7はQiワイヤレス充電に対応しています。置くだけで充電できるのは便利です。ただ、背面ガラスがわりと滑るので、いつのまにか充電ポイントからズレていて充電できてなかった、ということもあります。ケースなど付けて滑らないようにしておいたほうがいいかもしれません。

充電が止まる時がある

頻繁にあるわけではないのですが、ケーブルを繋いで充電しているときに、途中で充電が止まってしまうことがありました。他で聞く話でもないので単に私の個体の問題かもしれませんが。朝起きてこれだとちょっと焦ります。

Pixel 7の良かったところイマイチなところ

Pixel 7を使ってみて感じた良いところとイマイチなところをまとめてみます。

良いところ
  • 普通に問題なく使えるスペック
  • 高級感もでてきたデザイン
  • しっかり撮れるカメラ
  • 通話スクリーニングなどPixelの機能
イマイチなところ
  • (私には)少し大きくて重い
  • カメラバンプが一直線の割にガタガタする
  • 指紋認証はもう一歩

スペック的には大きく困ることがなく、普通の人が普通に問題なく使えるスマートフォンです。好みはあると思いますが、UIもシンプルで使いやすくできてます。

背面カメラ周りのデザインも人の好みが分かれるところです。私は好きですけどね。ただ、このカメラバンプが一直線で、だからこそ机の上において操作してもガタガタしない…と思っていたのですが、実際はガタガタします。若干歪んでるんですかね?このあたりの精度が出ていないようです。

あとは、やはりPixel独自の機能が使えるのは嬉しいです。通話スクリーニングは基本的に知らない電話には出たくない私には必須級です。(たいてい留守電と勘違いするのかすぐに切れてしまいますけど。)最新の機能を使えるのは楽しいですよね。

まとめ

私がPixelに慣れてるから、というのもあるかもしれませんが、使い始めから今までものすごく「普通」に使えました。良いことではあるのですが、新しいものに対するワクワク感も小さかったかな、と思います。

モノとしてはいいのですが、これだったらPixel 7aを待ってもいいかな、と。普通の人には(まだ出てないですけど)Pixel 7aを勧めて、新しいもの好きな人にはPixel 7を、といったところでしょうか。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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