Pixel 3 レビュー:すっかり馴染み、これからの2年を一緒に歩めるスマートフォン

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

簡単に言えば、Pixel 3はいとも簡単に私のメインスマホと成り変わりました。発売してから2ヶ月、メインとして使ってきて不満はありません。すべてを使いこなしているとは言い難いですが、自分にはうまくマッチしていると感じてます。

すでに様々なメディアでも書かれていますが、2ヶ月使ってみての私なりのレビューを書き残しておきます。

  • 問題なくスイスイ動く基本性能
  • Google純正のシンプルなAndroid
  • 派手すぎない好みの写真が撮れるカメラ
  • バッテリーのもちはあまり良くない
  • 価格はやはりネック

コンパクトで軽く、比較的持ちやすい

Pixel 3の外観については、購入時に開封の儀の記事を書いてますので、そちらもどうぞ。

Pixel 3は横幅68.2mmと最近のスマートフォンの中ではかなりコンパクトです。私の前のメインスマホがXperia X Compactということもあって、この横幅の小ささというのは重要なポイントでした。

横幅や軽さという面では、Pixel 3はかなり優秀です。これくらいのサイズがディスプレイの大きさと持ちやすさのバランスが良く取れている、とも感じます。ただ、やはり前メイン機種のXperia X Compactと比べると、一段階劣ると感じます。厚さが足りないのだろう、と思ってます。まぁコンパクト機と比べてもしょうがないですけどね。

デザイン的には電源ボタンの色がミントグリーンになっているのが気に入ってます。こういうワンポイントはいいですよね。

このワンポイントも含めて全体的にポップな端末デザインになってます。なので高級感だとか光り具合、質感を重要視する人には合わないかもしれません。安っぽいと感じる人もいるでしょうしね。

Pixel 3はノッチがありません。なのでノッチあり端末に比べると上下のベゼルが太くなってます。こういった写真で見るとそれがカッコ悪いだとか見えるかもしれません。(ノッチもカッコよくないですけどね。)でも実際に操作しているときにこの上下ベゼルが太いだなんて気にしたことはありません。表示が隠れてしまうノッチに比べたら、このほうが良いと思いますね。

Pixel 3のスペックとベンチマーク

Pixel 3の主なスペックは以下のとおりです。

OS Android 9 Pie
CPU Snapdragon 845
RAM 4GB
ストレージ 64GB, 128GB
外部メモリ 非対応
ディスプレイ 5.5インチ 1080×2160 (FHD+)
カメラ 背面:12.2MP
前面:8MP(広角/標準デュアルカメラ)
バッテリー 2915mAh 18W急速充電, Qiワイヤレス充電
サイズ 約145.6 × 68.2 × 7.9 mm
重量 約148g
対応バンド GSM / EDGE クアッドバンド(850、900、1,800、1,900 MHz)
WCDMA: W1/W2/W4/W5/W6/W8/W19
FDD-LTE: 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/66
TD-LTE: 38 / 40 / 41 / 42 / 48

ベンチマーク結果

AnTuTuの結果は285,757点、Geekbench4の結果はシングルで2375点、マルチで8378点、3DmarkはSling Shot Extreamで4701点でした。

…これ、今回の記事直前にやったものですが、購入したあとすぐにやったときの結果ではAnTuTuで24万点くらいで、3DMarkももう少し低い点でした。Geekbench4はほぼ変わらず。そんなに大きなアップデートあったかなぁ?と、ちょっと不思議です。

AnTuTuで似た点数を持つスマホとの比較です。

SoC Antutu Geekbench 3DMark
Single Multi Battery
Pixel 3 Snapdragon 845 285757 2375 8378 3140 4701
OPPO Find X Snapdragon 845 285174 2310 8051 3600 4544
OnePlus 5T Snapdragon 835 215049 1966 6769 4419 3782

ハイエンド端末はあまり買わないのでサンプルが少ないです…すいません。

動作はキビキビだがバッテリーは不安

2ヶ月ほどメインで使用してきましたが、動作の面で困ったことはありません。大抵のことはキビキビとこなしてくれます。まぁ重たいゲームなどもやらないのでそういった面ではわかりませんが…。ベンチマーク結果からもわかりますが、ハードに使う人でもなければ普通にスマホを使っていて困ることはないでしょう。

RAMはもう少し欲しい

Pixel 3のRAMは4GBです。これは昨今のハイエンド端末としては少なめな数値です。6GBや8GBが当たり前のようにありますからね。平均使用メモリを見てみたところ、4GB中の2.6GBと、だいたい70%近くをずっと使っていました。別の日に見ても60%は使っていました。大抵のAndroid端末は通常時はここが50%程度なので、普段からRAMを少し多めに使っているようです。通常はいいですが、何らかで処理が多く重くなってくるとキツくなってくるかもしれません。将来的には不安を残します。

バッテリーのもちはイマイチ?

バッテリーについては、思ったよりも持たない、割とすぐに無くなる印象です。
Pixel 3には使用頻度の低いアプリの電池使用を宣言する「自動調整バッテリー」などありますが、どれだけ効いてるのか疑問が残るくらいです。

ちょっとした外出くらいならいいですが、朝から晩まで丸一日のお出かけとなるとモバイルバッテリーは手放せません。

最高とは言わないが優秀なカメラ

Pixel 3のカメラは各所で絶賛されているくらいには優秀なカメラです。背面カメラはデュアルではなくシングルレンズカメラですが、それにも関わらず満足の行く写真が撮れます。

いくつかサンプルを載せておきます。

夜景モードで撮影

だいたいは特に不満なく撮れるのですが、食べ物の写真など見ると若干明るさが足りないようにも感じます。自然な感じで撮れるものの、派手さや強力な補正加工があるわけではないので少し物足りないと思う場面もあるかもしれません。(その場合はGoogleフォトからすぐに自分で加工できますが、面倒といえば面倒。)

夜景モードについては、各所で絶賛されているように強力です。かなり明るくなります。ただ、そのために雰囲気が大きく変わってしまうこともあるので、使い方には注意が必要だと感じました。夜景の暗い、黒い部分が重要な場面では夜景モードにしないほうがいい写真になることもあります。

また、夜景モードで撮った写真は少し加工臭いというか、作られた感が出てしまうので、そういった意味でも注意は必要です。

他のスマホとの比較などはこちらの記事でも書いていますので、参考にしてください。

AIの存在感

Pixel 3はGoogleのこれからを見るような端末です。そしてAIが多くの場所で使われています。AIが使い方を学んで、それぞれの人にあった調整を行ってくれるので、使うほどに使いやすくなる、というものです。

これ、まぁ働いているのでしょうけど、普通に使っている分にはあまりそれを感じません。使い方にもよるのでしょうけど、戦術のバッテリーといい、本当に?と思うくらいです。まぁカメラとかは働いている気がしないでもないですが。

ホームボタンを上にスワイプして出るようになった「最近使ったアプリ」の一覧に、アプリの候補が出てきます。これは「よく使うアプリ」というよりは、AIが判断して「今使いそうなアプリ」を表示しているらしいです。これを絶賛しているレビューも読んだのですが、これデフォルトのPixel Launcherでしか出ないんですよね。なので恩恵にあずかれてません。

でもまぁ、AIがそれほど目立たないのは影で動いてくれているからで、それで使いやすいと感じるのであればそれが一番なのかもしれません。あまりでしゃばりでも困りますしね。

Pixel 3の機能

Pixel 3には様々な機能があって、いろいろなレビューでもそれが扱われていますが、多くはPixel 3というよりはAndroid 9 Pieの機能だったりします。上画像のDegital Wellbeing(スマホやアプリの利用時間を管理できたりする機能)も便利ですが、今は他のスマホでも利用可能になっています。
そういった意味では、Pixel 3独自の機能というのはそれほど多くありません。

Pixel 3の機能として言えるものの1つに「ぎゅっと握ってGoogle Assistant起動」があります。でもこれ、私はまったく使ってません。外でGoogle Assistant使うことがないので…。Google Assistantをよく使う人には便利なのかもしれませんが…。

独自というわけではないですが、便利に使っている機能もあります。

おサイフケータイ
最近はほとんどこれで買い物してるので、もはやメイン端末でこれなしは考えられません。
Qiワイヤレス充電
最近手持ち端末にQi対応が増えた事もあって、Qi充電器を机とベッド脇の2ヶ所に設置しているのですが、ちょっと気が向いたときにそこに置くだけ、というのは楽です。ケーブルを繋ぐ機会は確実に減ってます。
モーションフォト
カメラでシャッターボタンを押すと前後のフレーム(合計3秒くらい)を記録して、その中からベストなものを保存してくれます。動きのある被写体に有利ですし、あとからGoogleフォトでこの3秒間を見るのも面白いです。参考→
カメラのポートレートモードと加工
ポートレートモードでは背景をいい感じにボカすことができますし、そのボケ具合やフォーカスの合う位置をあとからGoogleフォトで編集できます。露出やコントラストなどの値も変更できるので、写真撮影から画像加工までかなり気軽にそれでいて本格的にできます。

まとめ:尖ったところはないけど大満足できるスマホ

Pixel 3、私は大満足です。Xperia X Compactに比べた持ちやすさという点では劣りますが、それ以外は文句をつけるところがありません。ただ、私は気にしない点ですが、次に当てはまる人はPixel 3に不満が残るかもしれません。

  • ハイスペックな数字が欲しい人
  • 端末本体に高級感が欲しい人
  • コストパフォーマンスを求める人

Pixel 3は無印の64GBモデルでも95,000円です。価格だけで言えばハイエンドモデルです。しかし、そういう端末にありそうな数字も高級感も、もう一つ物足りません。なのでコストパフォーマンスという点ではそれほどお勧めできません。

結局はどこに価値を求めるのか、という話ですね。全体的な使い勝手、優秀なカメラ、最新のGoogle体験、今後のアップデートといったことを考えれば、私にとっては大満足なスマートフォンです。まぁそれで価格がもう1万円くらい下がってくれたら嬉しいという気持ちはありますけどね。

来年、Pixel 4が出たらどうなるかわかりませんが、今の段階ではPixel 3を今後2年間使うことは十分に可能だと思っています。

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

OREFOLDERの最新情報をお届けします
author icon
orefolder

OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

⇨orefolderの記事一覧