Xiaomi Mijia SJYT01FMレビュー:スマホでも手ブレの少ないヌルヌル映像が撮れる!
Banggoodより、スマホ用三軸ジンバル「Xiaomi Mijia SJYT01FM」をレビュー用にご提供頂きました。このジンバルを使うことで、歩きながら動画を撮影しても手ブレを吸収してスムーズな映像に仕上がります。
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開封の儀。本体外観や付属品をチェック
パッケージ外観は商品写真のみのクリーンなデザイン。背面には簡単なスペック表が記載されていました。
付属品はジンバル本体、取扱説明書、充電用のmicroUSBケーブルとシンプル。
ジンバル本体はごく一般的な形。本体サイズは116.7 × 103.3 × 288.3mmです。
上部にスマホを挟み込むホルダーがあり、それを支える3つのモーターを搭載しています。
操作部分はグリップ上部に集約されています。
ジョイスティック、カメラのシャッターボタン、電源ボタンを前面に配置。
背面にはズームイン/アウトのスライダーと、モード切替に使うトリガーボタンを配置。
側面には充電用のmicroUSBポートを内蔵。
バッテリー残量の確認は4段階のLEDで確認できます。バッテリー容量は5,000mAh(連続使用16時間)とジンバルの中でも大容量。他社のジンバルだと2,000mAh程度なので単純計算すると2倍近く使えます。
グリップの下側にはストラップ穴があり、ストラップを使ってジンバル使用中に落下してしまうことを防ぐことができます。
グリップの底部には三脚穴が空いているので、別途三脚を用意すればパノラマ撮影などを固定して撮影可能。
Xiaomi Mijiaを実際に使ってみた
近所の公園へ行ってXiaomi Mijiaを実際に使ってみました。
取扱説明書は日本語に対応しておらず、ネットで調べても国内だとほとんど情報がありません。なので実際に使いながら操作方法を学んでいきます。
スマートフォンをホルダー部分に挟み込み位置の微調整を行います。左右のバランスを上手く取れるよう本体が中央になる位置に固定します。
スマートフォンを縦に取り付けると縦撮りにも対応できます。Instagramのライブ配信などに使えそうですね。
うまくバランスが取れたら電源ボタンを長押しします。電源が入ると「ポ・ポ・ポ・ポ♪」と電子音が聞こえてモーターが動作します。この音が結構大きめなので、静かな場所だと目立って使いづらいです。
うまく起動すると、スマートフォンを水平に保つよう位置を調整してくれます。位置がズレていたりするとモーターが正しく動作せずスマホが宙ぶらりんの状態になるため、再度位置を調整してみてください。
縦・横・前後の3軸で水平を保つため、前後に傾けたり左右に振ったりしても、ワンテンポ遅れてゆっくりと移動します。
手持ちでは難しいローアングルの撮影も簡単にできます。
ジョイスティックで端末を回転させることも可能。左右は360度回転し、上下は270度まで動きます。
背面のボタンを1回押すとロックモードになり、今向けている位置を固定し続けます。手首をひねって回転させても左右に振っても同じ向きを向き続けるので、固定した被写体を撮るのに使えます。
2回連続で押すとグリップ位置に合わせて素早く正面を向いてくれます。
ダメ元でGoPro HERO7 Blackを挟んで試してみましたが、ちゃんと起動はするもののモーター音を拾ってしまい使い物にならない結果に。音声を使わないタイムラプスなどであれば使えそうです。
Xiaomi Mijiaを使った作例
試しに公園で歩きながら動画を撮影してみました。
片手でジンバルを持って適当に歩いているだけですが、手持ちで撮影しても上下左右のブレの少ない映像になっています。映像の最後は軽くダッシュしていて揺れが出ていますが、酔いそうな激しい揺れは軽減されていますね。
後述するアプリを使ってタイムラプスを撮影するとこんな感じ。フレーム数を多くすると滑らかになりますが、容量が大きくなるのでほどほどに。
専用アプリはAPK形式で配布
https://fmapp.mi-ae.cn/downapp/downFimiApp.html
取扱説明書にあったQRコードを読み取るとAPKの配布ページに飛ぶのでインストールしてみました。
アプリを立ち上げるとアカウントの登録を促されます。
メールアドレスとSMSだけではなくTwitterなどの連携で登録することも可能。
登録が完了すると利用機器の選択画面になります。現時点では1機種しかないのですが…。
下にあるボタンを押すと撮影画面になります。
撮影画面はこのようになっており、シャッターボタンや動画切り替えボタン、アウトカメラとインカメラとの切替ボタンやギャラリーなど画面に出ている機能は必要最低限です。
ジンバルの手元にある各種操作ボタンは、スマートフォンとジンバルをBluetooth接続することで使用できます。
右下のボタンを押すと、静止画ではホワイトバランスの設定、動画ではタイムラプスのモード切替になりました。その他の設定項目については左下の歯車マークから行います。
設定項目は中国語のみなので、1つずつ試しながら覚えていくしかありません。水平位置の調整や動画の解像度、グリット線などは何となく分かりますが、その他の設定についてはよく分かりません。
Xiaomi Mijiaのイマイチなところ
いろいろ試してみて、Xiaomi Mijiaのイマイチなところがいくつか見えてきたのでご紹介します。
ポイント1:持ち運ぶには大きく重たい
ジンバルはモーターやバッテリーが大きく折りたたむ事ができません。
リュックのドリンクホルダーなどに刺して持ち運ぶことも出来ますが、モーター部分に重心が寄っているため不安定になります。私はPCポケットの部分に入れていますが、ホルダー部分がブラブラしていて非常に持ち運びにくいです。
他社のジンバルは専用ケースが付いていたり、ホルダー部分が折り畳める構造のものがあります。Xiaomi Mijiaはそういった工夫がないので、携帯性を重視するならオススメしません。
重量は476gと重く、重心がグリップから遠いので数値以上に重く感じます。女性が使うには厳しい重さだと思います。男性でも長時間使うと腕が痛くなってきます。
ポイント2:アプリの使い勝手が良くない
アプリの操作は基本的にスマートフォンの画面で操作することになり、タッチしたときの揺れでジンバルの水平が保てなることがありました。その都度設定し直すのは面倒で使いづらく感じました。
また、設定で言語を日本語化することが出来ないため機能をフルに使うには難しいです。1つひとつ試してみて動きを見てみないとどんな機能があるか分かりません。
ポイント3:位置の調整がシビアで時間がかかる
ジンバルを使う前に左右のバランスを取る必要があり、その位置のバランスが非常にシビアで時間が掛かります。慣れるまで数回使用してもセットに1~2分は掛かるため、カバンからサッと取り出してすぐに使うようなイメージをしていると面倒だと思います。
私が使用している「Snoppa M1」という製品は、ホルダー部分に雑に挟んでもある程度モーターが調整してバランスを取ってくれます。バランス調整がもう少し楽になれば使いやすくなりそうですが…。
まとめ
これまでいくつかジンバルを使っていましたが、ブレの少なさやバッテリー持ちの良さは他社より優れていると思います。しかし、大きく重たい本体やアプリの使い勝手など残念に思うポイントもあります。
ジンバルが必要な人は限られてくると思いますが、スマホで本格的な撮影をしてみたい方には1つ持っていたら便利に使えます。ジンバルの入門機としては値段も安いのでいいかもしれません。
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