PHSの白ロムをスマホの子機として購入してみた
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Y!mobileのPHSは現在、既に新規契約申し込みも終了しており、白ロムを手に入れても契約は不可能な状態です。
そんな中ですが、今回PHSの白ロムをとある理由で入手してみました。
スマホの子機が欲しい
最近ドコモからワンナンバーフォンが発売されるなど、「スマホの子機」というニーズが増えています。
自分も現在6インチ程度のスマホをメインに使用しているため、スマホの子機が欲しいとは思っていました。
ワンナンバーフォンは月額でお金がかかる
先述したワンナンバーフォンはまさしく「スマホの子機」として発売されており、自分の理想にぴったり合ったサービスでした。
しかし、スマホの料金に追加で月額500円が掛かり、年間では6,000円程度の出費となります。
あまり高くはないとはいえ、子機として毎月500円というのもちょっと気になったので別の手段を検討してみました。
Bluetooth経由で通話ができる機種を子機として使用する
Bluetooth経由でスマホから音声を飛ばしてヘッドセットやカーナビで通話をすることが可能ですが、その機能を使用した10キー付きの子機が無いかと思って調べてみました。
調べてみた結果国内ではグリーンハウスが小型の子機を発売していたものの、既に終売している状況でした。
また、海外製品では同様の製品が出ていましたが、使い勝手などに心配があります。
そんな中出てきたのがY!mobileのPHSをスマホの子機として使用する方法。
一時期のPHSでは、スマホの子機として使用できる機能が搭載されており、発着信がPHS側から可能らしいことがわかりました。
子機として使用できるPHSは複数あり、各メーカーから発売されていました。
■セイコーインスツル
WX01S、WX03S
■京セラ
WX07K、WX11K(401KC)、WX12K(402KC)
■シャープ
WX03SH
この中で今回は子機として使用するにあたり、小型で防水付き、そして比較的値段が安いものということでWX03SHを買ってみました。
WX07Kも興味はあったのですが、WX03SHのみに搭載されるCLIP DISPLAY(後述)が正常に使えれば便利と思い、今回は見送りました。
PHSでのBluetooth通話の実用性
では実際のPHSでのBluetooth通話ですが、使用方法は簡単です。
PHS側とスマホ側でBluetoothのペアリングを行うだけで、着信時にはスマホ側とほぼ同時にPHS側も着信します。
その状態でPHS側で応答すればBluetooth経由でスマホにかかってきた電話を、PHS側で受けることが可能です。
逆に発信方法ですが、PHS側で待ち受け状態にしておいて番号を入力し、メニューからBluetooth発信を選択すればスマホ側から発信されます。
通常の発信ボタンではPHSのみしか発信できないので若干手間があります。
発信ボタン長押しとかで対応できれば便利なのにと思ったりしますが、苦痛に感じるほどではないと思います。
※記載内容はWX03SHでの内容を記載しています。他機種では動作が異なる場合があります。
通話音質は良好
また肝心の通話の遅延や音質ですが、軽く通話してみた限りはスマホ側で通話するのと差異なく通話できた印象です。
しかし、電波が混雑している場所などでは、途切れたり遅延する可能性もあるかと思います。
LINEの通話では使えませんでした
LINEでの通話に関しては、購入前にも色々調べていては居たのですが、はっきりとした結果が出ていませんでした。
正直出来たら良いなというレベルで考えていたのですが、結論としてはできませんでした。
もしかしたらiPhoneではできるのかもしれませんが、そもそも音楽を再生するためのA2DPというプロファイルには非対応なため、出来ないと考えたほうが良いと思います。
気になっていたCLIP DISPLAYはまともに使用できず
今回WX03SHを選んだ理由の一つに「CLIP DISPLAY」という機能があります。これはBluetooth接続したスマートフォンの受信メールや電話の発着信履歴、Facebookやmixi、TwitterのSNS情報をWX03SHに表示するという機能です。
…なのですが、実際に試したところ正直使えるとは言えない状況でした。
Twitterの通知が出れば便利だなと思っていたのですが、そもそもアカウント設定が接続不可。
同様にFacebookも不可能、使えそうなのはmixiくらいしかありませんでした。
そもそも既に公開すら終了しているソフトのため、致し方ないかもしれませんが、少し残念です。
他にもメール通知機能などもあるようですが、こちらはPOPやIMAPに対応していれば使用可能だと思います。
非通知着信が受けられない
これはWX03SHだけの問題なのかもしれませんが、スマホ宛てに非通知で発信した場合に最初は応答してもすぐにPHS側が切断されてしまい、通話ができませんでした。
一度非通知着信で切断された場合、再度接続しなおさないと着信もできなくなり、若干不便です。
スマホの子機としては優秀
値段も安価なため、若干ダメ元で試してみた今回の「PHSをスマホの子機に」ですが、求めていた「スマホの子機」としての機能は十分使用できるレベルでした。
CLIP DISPLAYが使えなかったなどの問題もありましたが、あくまでおまけの機能なのであまり問題はありません。
また、元々が通話を前提とした機器なので、通話に関しては文句が出ることはありませんでした。
PHSの白ロム自体は状態などにもよりますが1000円前後と非常に安く流通しているため、スマホの子機が欲しいと思っている人は一度試してみるのもどうでしょうか。
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