
POCO F7 レビュー:ハイスペック・デザイン・バッテリー持ちの揃った高コスパスマホ
2025年7月に発売されたばかりの「POCO F7」をレビューしていきます。SoCにSnapdragon 8s Gen 4、ディスプレイは6.83インチで120Hzリフレッシュレートの有機ELを採用しつつも、5万4,980円(256GB)と買いやすい価格になっているスマートフォンです。
IP68の防水防塵に対応し、フラッグシップ並の質感を持つなど、非常に魅力的な製品です。
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パッケージ・内容物
パッケージはPOCOシリーズに特徴的な黒地に黄色のデザイン。開封するとスマホと対面ではなく、説明書やケースが入った箱があります。パッケージは、廉価モデル感を少し感じますが、ちゃんと中身を保護するように作られています。

POCO F7は、本体の特徴が書かれた薄手の袋に入っています。

POCO F7本体以外の内容物は、充電器、充電ケーブル、ケース、SIMピン、説明書類となっています。90Wの急速充電に対応しており、充電器もそれ専用になっています。

ケースは、ブラックのマット調のソフトケースになっています。
外観

今回レビューするカラーは、サイバーシルバーエディションです。他にはブラックとホワイトが用意されています。他の2色はシンプルなカラーリングですが、シルバーはオタク心をくすぐるツートンカラーです。

カメラ部分には緑のラインがアクセントで入っていたり、SnapdragonのロゴやLimited Editionの文字があったりなど、中の基板をイメージしたような立体的なデザインです。

ディスプレイは、6.83インチ・120Hzの有機EL(AMOLED)です。発色も良好で、直射日光下でも十分な視認性があります。また、ガラスはCorning Gorilla Glass 7iと耐久性も十分。

6.83インチと大きめのスマートフォンではありますが、ベゼルがしっかりと切り詰められていることもあり、十分普段使いできるサイズに収まっています。
端末サイズ:約163.1 × 77.9 × 8.2 mm
個人的に印象的だったのが、インカメラとベゼルの処理です。安価なスマートフォンの場合、インカメラとディスプレイのギャップが気になったり、下部のベゼルの太さが気になったりすることがありますが、POCO F7はフラッグシップ製品並に綺麗に処理されています。

ちなみに、ディスプレイには、保護フィルムが貼り付け済みです。
下部にはUSB Type-Cとスピーカー、SIMスロット(nanoSIM × 2)が配置されています。
右側面には電源ボタンと音量ボタンがあります。左側面にはなにもなくスッキリとしています。

フレームとディスプレイや、フレームと背面の間には余計なプラスチックパーツがなく、フラッグシップ製品に近いビルドクオリティです。
POCO F7のスペックとパフォーマンス
スペック
OS | Android 15 / Xiaomi HyperOS 2 | ||||||||
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CPU | Snapdragon 8s Gen 4 | ||||||||
RAM | 12GB | ||||||||
ストレージ | 256GB / 512GB | ||||||||
外部メモリ | 非対応 | ||||||||
ディスプレイ | 6.83インチ 2772×1280 (120Hz, 有機EL) | ||||||||
アウトカメラ | 5000万画素 (メイン, IMX882) 800万画素(超広角, OV08F) | ||||||||
インカメラ | 2000万画素 (OV20B) | ||||||||
バッテリー | 6500mAh | ||||||||
サイズ | 約163.1 × 77.9 × 8.2 mm | ||||||||
重量 | 約215.7g | ||||||||
生体認証 | 画面内指紋センサー / AI顔認証 | ||||||||
防水防塵 | IP68 | ||||||||
SIM | デュアルSIM (nano SIM + nano SIM) | ||||||||
対応バンド |
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その他 | NFC、Wi‑Fi 7、Bluetooth 6.0 |
スペックで特徴的な部分は、SoCがSnapdragon 8s Gen 4と高性能なこと、バッテリーが6,500mAhとかなり大容量なこと、そして、IP68の防水防塵対応や画面内指紋認証への対応があります。Wi-Fi 7やBluetooth 6.0などの最新規格にも対応しています。
惜しむらくは、eSIM非対応な点でしょうか。nanoSIM×2のデュアルSIM使用なため、海外旅行によく行かれる方は注意が必要です。
ベンチマーク
POCO F7の性能をいくつかのベンチマークアプリで測定してみました。「GeekBench 6」では、シングルが2039点、マルチが6444点となっていました。Snapdragon 8 Elite を搭載したXiaomi 15には及びませんが、Snapdragon 8 Gen 3並みのスコアとなっています。
Antutu Benchmarkのスコアは、1871190点でした。こちらもSnapdragon 8 Eliteには届かないものの、Snapdragon 8 Gen 3並みかちょっと届かないくらいのスコアです。
ちなみに約15分のAntutuベンチマークを終えた後だと、それなりにPOCO F7本体は温かくなっていました。全く持てないほどではないものの、発熱は感じます。
カメラ

POCO F7はメインカメラにソニーのIMX882(LYT-600)、超広角カメラにOMNIVISIONのOV08Fのセンサーを採用した、デュアルカメラ構成です。
全体的な感想として、メインカメラは少しだけ色味がしっかりと出ている印象はありますが、明るい場所であれば安定して綺麗な画質で撮影できています。デスクトップPCの大きな画面でチェックしても、十分に楽しめる写りだと思います(作例は横1200pxでリサイズ済み)。メインカメラに関しては、センサーサイズの大きさや光学式手ぶれ補正のお陰でそれなりに打率高く、良い写真を撮影できます。
一方、超広角カメラに関しては、おそらくセンサーサイズが小さいこともあってか、画質がそこまでは良くないように感じました。明るさが足りない室内や暗所では、各所にノイズが目立ちます。また、色味も暗かったり、濃かったりする印象です。
バッテリー

バッテリーは6,500mAhと大容量なものを搭載しており、写真を撮ったり動画をみたりしても1日は全然余裕で使えます。使用頻度の低い人であれば、2日充電なしで使えるでしょう。スリープ状態であれば、6時間で5%の減りだったので、数日は全然余裕で使えます。
また、充電については90Wの急速充電に対応しており、30分で80%まで充電することができます。
注目すべきなのが、22.5Wのリバース充電への対応。POCO F7をモバイルバッテリー代わりにして、他のスマートフォンへ給電したり、イヤホンなどを充電したりすることも可能です。
スピーカー・バイブレーション

POCO F7には、Dolby Atomosの認証を受けたデュアルスピーカーが搭載されています。音質については、ほどほどといったところ。チープさはなく、悪くはないですが、フラッグシップのレベルには達していない印象です。
バイブレーションや触覚フィードバックは、安っぽさは感じられず、快適に使えるレベルに足しいています。
まとめ

しばらくPOCO F7を使用した感想としては、価格54,980円と買いやすい価格で、メインスマホとしてもサブスマホとしても、良いスマートフォンだと思いました。
POCO F7は、Snapdragon 8s Gen 4を搭載しており、ゲームなど様々なシーンで活躍できるだけの性能を備えています。また、筐体もフラッグシップ並みの完成度で、おサイフケータイ非対応・NFC対応でOKならメインとして使っても不満はありません。また、ゲーム専用機やモバイルバッテリー的な運用もできるため活躍の幅は広く、お手頃でハイスペックなスマートフォンが欲しい場合は、最適な選択肢といえるでしょう、
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