1MORE SonoFlow SE HQ31 レビュー:LDAC・ノイキャンにも対応して1万円を切ったヘッドホン

1MOREより、LDACにも対応しノイズキャンセリングもあるヘッドホン「1MORE SonoFlow SE HQ31」をレビュー用に提供していただきました。

1MORE SonoFlow SE HQ31は以前レビューした「HQ51」の廉価版にあたる製品で、40mm大口径ドライバーや-42dBのアクティブノイズキャンセリングなどはそのままに、キャリングケースを省いたりバッテリー容量が若干小さくなったことで1万円を切る価格を実現しています。

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1MORE SonoFlow SE HQ31の概要

1MORE SonoFlow SE HQ31は「Hi-Res Audio認証」と「Hi-Res Audio Wireless認証」の2つのハイレゾ認証を取得し、LDACに対応した高解像度の音質を提供するハイレゾヘッドホンです。

独自開発の40mm大口径ドライバーを搭載し-42dBのアクティブノイズキャンセリング、LDACに対応し、ANCオフで最大90時間の連続再生が可能なバッテリーを搭載します。

カラーはブラック、ブルー、ピンク、ホワイトの4色。今回はブラックを提供していただきました。

■主な機能

ノイズキャンセリング
外音取り込みモード
ワイヤレス充電
着脱検知
低遅延モード
マルチポイント
管理アプリ
操作方法カスタム
防水
Bluetoothコーデック SBC, AAC, LDAC
■主な仕様
接続 Bluetooth, USB
対応プロファイル A2DP, AVRCP, HFP
最大動作範囲 10m(障害物なし)
対応コーデック SBC, AAC, LDAC
サイズ 181 × 185 × 79mm
重量 273g
バッテリー容量 600mAh

再生時間は、AACフォーマット、音量50%の実験室条件下でテストしたもので、デバイスの設定、環境、使用状況、その他の要因によって異なる場合があります。

再生時間 ANCオフ:最大90時間
ANCオン:最大60時間
充電時間 120分
急速充電対応:5V⎓1.1A(5分の充電で最大5時間の再生)

外観と付属品

1MORE SonoFlow SE HQ31の付属品はマニュアル類とUSBケーブルだけのシンプルなものです。キャリングケースなどはありません。

見た目としてはとくに奇抜なものでもなくよくある感じのヘッドホンです。ブラックの場合はハウジング部分やヘッドバンド部分のロゴがいい感じにアクセントになっています。

1MOREのロゴがある方が右耳になります。

ヘッドバンドはある程度伸縮するので個人個人の頭に合わせやすいです。

ボタン類は右耳側に集まっています。右耳前面に電源ボタン(再生/停止、通話)、USBポートがあります。

右耳背面側にANCボタンと音量ボタンがあります。音量ボタンは後ろ側が+ですが、装着するとこれが上にあるように位置するので感覚には合っています。

折りたたんでコンパクトになるので持ち運びもできます。

クリアでバランスの良い音質

1MORE SonoFlow SE HQ31は独自開発の40mm強力マグネットとチタンコーティング複合ダイアフラムドライバーを搭載します。バランスの良い音で聴きやすく、細かな音も潰れることがなく聞こえる印象です。このあたりについてはおそらくHQ51と共通なのでしょう。

LDACはアプリでオンにしてから

1MORE SonoFlow SE HQ31はLDACに対応していますが、デフォルトの状態ではオフになっています。管理アプリの『1MORE』上でオンにする必要があります。なお、LDACをオンにすると3Dオーディオと娯楽(低遅延)モードは解除されます。

イコライザーで調整

アプリでイコライザーを設定し、音を調整できます。プリセットでいくつか用意されてますし、自分でカスタマイズも可能です。

アクティブノイズキャンセリングと外音取り込み

1MORE SonoFlow SE HQ31は独自のQuietMaxデュアルハイブリッドノイズキャンセリング技術でノイズを最大42dB低減してくれます。ここもHQ51と同等の性能のようで、しっかりとノイズをカットしてくれます。

音楽をかけていない状態でもエアコンの音や、外では自動車の走行音などをカットしてくれますし、音楽をかけていれば周りとはしっかり切り離されます。集中したいときに良いですね。

切り替えはアプリもしくは右耳背面のボタンです。

外音取り込みは自然…というよりは人の声などを強調しているように聞こえます。ヘッドホンで音楽をかけながら別でラジオやYouTubeをかけ流していると音楽とどちらもちゃんと聞こえます。

アプリ

管理アプリは『1MORE』を使います。別で古い『1MORE MUSIC』というアプリもあるので間違えないようにしましょう。

アプリがなくてもヘッドホン自体は使用できますが、LDACのオンオフや低遅延モード、イコライザーなどはアプリから設定するので、とりあえず一度はインストールしたほうがいいです。また、設定の「試験的機能の体験」の中に「2大同時接続」があります。いわゆるマルチペアリング機能で、2つのBluetoothデバイスで同時に接続することができます。

1MORE SonoFlow SE HQ31の良かったところ・イマイチだったところ

良いところ
  • バランスの良い音質
  • しっかり効くノイキャンと外音取り込み
  • キャリングケースなどを削って少し安く
イマイチなところ
  • アプリが若干使いにくい
  • 若干締め付けがキツイ

1MORE SonoFlow SE HQ31は基本的にはHQ51の廉価版という位置付けです。とは言っても40mmドライバーやLDAC対応、ノイズキャンセリングといった機能的なものは変わらず、キャリングケースやバッテリー容量でコストカットしています。なのでこのあたりを重要視しないのであれば、よりコストパフォーマンスがアップしています。

イマイチなところとしては、長時間装着していると締め付けが若干キツイところです。ただこれは頭の大きさや装着方法などで人による部分でしょう。

全体的に、バランスの良い音やコスト的なものを考えても使いやすいヘッドホンでした。音質を始めヘッドホンに拘る人には少し物足りないかもしれませんが、安価にノイキャン・外音取り込み・LDACが揃ったヘッドホンがほしいという人にはちょうどいいでしょう。

発売時点での価格は9,800円です。この性能で1万円を切っているので、コストパフォーマンス的にも良いと思います。…ただ、2月28日時点でAmazonでスマイルSALEによりHQ51が10,240円です。500円程度の違いでキャリングケースやおり大きなバッテリーなので、ちょっと悩ましいですね。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

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スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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