SwitchBotより、二酸化炭素濃度を計測・表示できる温湿度計「SwitchBot CO2センサー」をレビュー用に提供していただきました。
ここ数年、二酸化炭素濃度が集中力などのパフォーマンスに影響があるとして注目されています。私もCO2センサーを購入しようかとずっと考えていたところ、SwitchBotから発売されるということでかなり気になっていました。
SwitchBot CO2センサーは、二酸化炭素濃度を計測・表示できるのはもちろん、ほかのSwitchBot製品と同じアプリで管理できますしスマートホーム製品らしく連携も可能です。既にSwitchBot製品を持っている方にはピッタリですね。
通常価格は7,980円ですが、2024年10月20日まではAmazonプライム感謝祭にて15%オフの6,783円で購入できます。
- 二酸化炭素濃度を計測・表示
- 一定濃度を超えたら3種類のアラートでお知らせ
- 電池とUSBケーブル2種類の電源を選択可能
- 温度や湿度は別の温湿度計のものも表示可能
- データはCSVでエクスポート可能
- 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
二酸化炭素濃度、CO2センサーとは
二酸化炭素濃度(CO2濃度)とは、1m2に含まれる二酸化炭素の割合を示したもので「ppm」で表します。空気中の二酸化炭素濃度はだいたい400ppmくらいで、室内の二酸化炭素濃度については1,000ppm以下に保つことが世界保健機関(WHO)や厚生労働省によって推奨されています。
室内のCO2濃度が高くなると、頭痛や不快感が出るようになり、また注意力散漫になったり眠気が出ることもあります。閉め切った室内で複数人で仕事をしていて眠くなるのは、CO2濃度の影響もあるかもしれない、ということです。
そういったことから、適度な換気が必要であり、そのタイミングを適切に知るためにCO2センサーが活躍します。
大画面にCO2濃度と温湿度などを表示
SwitchBot CO2センサーのサイズは92 x 79 x 25 mmで、大きな画面にCO2濃度、温湿度、快適度、天気予報、日時を一括表示できます。パッと見はSwitchBot 温湿度計 Proと同じで、大きな数字部分がCO2濃度に変わったくらいです。
背面側にはピンに引っ掛けて壁に設置できる穴と簡易スタンドがあります。
スタンド部分はその開き具合で自由に角度を付けられます。スタンドを畳んだ状態でも自立します。
なお、サイドに有るスリット部分にセンサーがあり、ここに息を吹きかけるとCO2濃度が上がるのでわかりやすいです。
2種類の給電方法
スタンドの下に電池ボックスがあります。単三電池×2本を使った場合の電池寿命は約1年とのこと。また、これと別に右側にはUSB Type-Cの差込口があり、ここからの給電も可能です。
付属のUSBケーブルを使うと、ケーブルの曲がりにしっかりと癖をつけないと、本体がケーブルで起こされてしまって、スタンドがうまく機能しない場合がありました。ケーブルを使う際はまずしっかりと曲げて癖つけてみたほうが良いです。
電源が近くにある場合はケーブル、ない場合は電池、と使い分けられるのは良いのですが、電池の場合は二酸化炭素濃度の更新が30分に1回になります。(USB接続の場合は初期状態で1分間隔、最短1秒間隔)
30分ごとだとリアルタイムには程遠いので、使用用途によって30分ごとで大丈夫かどうか見極めが必要です。なお、どうしても電源が近くにない場合はモバイルバッテリーでも動作します。
温湿度計 Proとだいたい同じ大きさ
同じSwitchBotの温湿度計 Proとサイズはまったく同じです。表示内容が被るところもありますが、並べて置くのも良いかと思います。
二酸化炭素濃度以外にも様々な情報を表示
大きな画面にCO2濃度、温湿度、快適度、天気予報※、日時が一括表示されます。時刻は12/24時間の切り替えが可能です。後述しますが、この温湿度は別のデバイスの計測した温湿度を表示することもできます。
天気予報の表示は別途ハブ製品が必要
アプリでデータ管理、快適度やアラートの設定も
- SwitchBot
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制作: SWITCHBOT INC価格: 無料
『SwitchBot』アプリを使えば、これまでデータの確認や、各種設定、他のSwitchBot機器との連携もできます。
アプリとデバイスの連携は簡単で、右上の+ボタンからデバイスの追加でCO2センサーを選択、あとは画面の指示に従っていけばすぐです。
過去の記録をグラフ表示、エクスポートも可能
アプリで「CO2センサー」を表示すると、過去の温度湿度やCO2濃度などがグラフで確認できます。日や週、月、年といった単位で切り替えられます。1日の中でCO2濃度が思ったよりも変化していることがわかって面白いです。
データはデバイス本体に68日間分、アプリに2年間分を保存できます。また、このデータはcsvでエクスポートできるので、データをPCで管理したい人でも大丈夫です。
別のデバイスの温湿度を表示できる
SwitchBot CO2センサーのディスプレイにはCO2濃度以外にも多くの情報が表示されます。時計は24時間表記にも変更可能で、下部に表示される温湿度はデータソースを選択できます。
通常はこのCO2センサー自体が計測した温度・湿度が表示されますが、温湿度を計測できるSwitchBot製品を他にも持っていれば、その値を表示できます。データソースとして選択できるのはSwitchBotの温湿度計シリーズとハブ2、そしてホーム位置の温湿度(天気予報等と同じくネットワーク上で取得した値)です。
SwitchBot温湿度計Proと合わせれば、CO2濃度とともに3つの場所の温湿度を表示できます。
CO2濃度表示とアラートを設定
CO2センサーの画面には、その濃度を数字とともに■緑・■黄・■赤のバーに▲で表示されます。この各色の範囲をアプリで設定できます。
基本的にはWHOの推奨でもある1000ppmまでが良好、1000~1400ppmが注意、1400ppm以上が要換気となっています。個人的にはこれをちょっとずらして900ppmから注意にしてもいいかな、と思います。このあたりは個人の考え次第ですね。
指定した範囲を超えた場合には、3つのアラートを設定できます。アラート音、画面の点滅、アプリ通知の3つがあり、それぞれオン・オフできます。画面の点滅は気づきにくいので、アラート音がおすすめです。(ほかの人もいる静かな環境では難しいですが…。)
校正もかんたん
長い間使っていると、どうにも値がズレてると感じるかもしれません。そういったときはアプリから「校正」を実行すればズレが修正されます。風通しの良い場所に置いて5分ほど放置で完了するようなので簡単です。なお、他社のセンサー等とあまりにも違うようであれば初期不良の可能性もあるのでアプリのサポートから連絡しましょう。
実際に使ってみると換気が気になるように
前々から仕事中に眠くなることもあり、これは仕事部屋のCO2濃度が高いせいなんじゃないか、という疑いがありました。そこでこのCO2センサーを仕事用デスクに置いてしばらくチェックしてみました。
仕事中はだいたい480~580ppmくらいで、長時間こもっていると750ppmくらいまで上がることがありました。基準となる1000ppmには遠いですね。眠気はまた別の要因だったようです…。
ただ、最近は涼しいので窓や部屋のドアを開けていることも多いので、換気がしっかりできている、ということでもあります。これから寒い時期になると部屋を閉め切って暖房をつけることになります。そうなったときにCO2濃度が上がりやすいと思うので、その頃にはもっと役立ちそうです。
実際、1日の中で最もCO2濃度が上がったのは夜寝ている時(や出かけている時)でした。私は就寝時には窓もドアも閉めて寝ているので換気できていません。そういう状態だとやっぱり濃度も高くなるということが確認できました。
これまではあまり気にしていなかったのですが、こういった値を見てからは、朝起きてまず窓を開けて換気するようになりました。仕事中も、1000ppmまでいかなくても600ppmを超えると換気しようかな?という気になってきます。それで体を動かせばスッキリしますし、これはいい変化でした。
SwitchBot CO2センサーの良かったところ、イマイチなところ
実際にしばらく使ってみて感じた、良かったところやイマイチなところは以下のとおりです。
- 気になるCO2濃度を大きく表示
- 2つの給電方法で設置の自由度がある
- 他の場所の温湿度も表示可能
- 電池だと30分ごとの更新
- USBポート部分にもうひと工夫欲しい
これまでなんとなく気になっていたCO2濃度が計測できるのが便利で、それによって換気に気を使うようになったのは良い変化でした。表示も大きいので少し離れていても見やすいです。
SwitchBot温湿度計Proと同じ大きさなので、並べておくのも悪くありません。2つのデバイスで合計3箇所の温湿度を表示できるので、デバイスのある部屋の温湿度はProにまかせて、CO2センサーでは別の部屋の表示をするのも良いです。
また、給電方法が電池だけでなくUSBケーブルと2通りあるので、設置場所や用途に合わせて選択できるものGoodです。ただ電池だと更新が30分ごとになってしまうのは残念ですね。バッテリー消費が激しいから、というのはわかるのですが、それは承知の上でせめて5分ごとくらいに設定できると嬉しかったです。
まとめ
SwitchBot CO2センサーをレビューしました。その場所のCO2濃度を計測し大きな画面に表示、記録できるデバイスです。
最近気になるCO2濃度をちゃんと数値で表示できるのは良かったです。また、SwitchBot製品のほかの温湿度計の値も表示できるというのは、温湿度計Proと組み合わせることで意外と便利に感じました。
もちろん、SwitchBotアプリでCO2濃度の値をトリガーにして別のSwitchBotデバイスを動かすという連携も可能なのですが、良い連携をいまいち思い浮かんでません。サーキュレーターを回しても部屋の中の空気がかき回されるだけですし…。スイッチで換気窓の開閉ができる家に住んでる方はうまく連携ができるかもしれませんね。
二酸化炭素濃度が気になる方、どうせなら持ってるSwitchBot製品でアプリ1つに揃えたいという方、そんな人にぴったりなCO2センサーです。
通常価格は7,980円ですが、2024年10月20日まではAmazonプライム感謝祭にて15%オフの6,783円で購入できます。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。