OPPO Reno11 A レビュー:バッテリー持ちと軽さが魅力の普段使いに良いミドルレンジスマホ

OPPOが2024年6月末に発売したミドルレンジモデル「OPPO Reno11 A」をレビュー用にお借りしました。

日本独自のReno Aシリーズの2024年版で、防水やおサイフケータイに対応し、デザインとバランスの取れた機能性が魅力のスマートフォンです。試用期間は約2週間ほどで、この間に感じたOPPO Reno11 Aの良いところ・イマイチなところをレビューします。

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

概要

OPPO Reno11 Aは日本向けに作られてきたOPPOのReno Aシリーズの最新機種、そしてReno Aシリーズの集大成となるモデルです。

最大67Wの急速充電が可能な5,000mAhの大容量バッテリー、SoCはMediaTek Dimensity 7050を採用し、RAMは8GBでストレージは128GB、メインカメラは6,400万画素、生成AI機能を活用した編集機能もあります。

ディスプレイは約6.7インチの有機ELディスプレイで、カラーはダークグリーンとコーラルパープルの2色。今回はコーラルパープルをお借りしました。

OS ColorOS 14 (based on Android 14)
CPU MediaTek Dimensity 7050
RAM 8GB(最大16GB相当まで拡張可能)
ストレージ 128GB
外部メモリ microSDXC (最大2TBまで)
ディスプレイ 6.7インチ 2412×1080 (FHD+) 2.5DフレキシブルOLED
リフレッシュレート:最大 120Hz 可変(120Hz/90Hz/60Hz)
メインカメラ [広角]約6,400万画素(F値1.7)
[超広角]約800万画素(F値2.2 / 画角112°)
[マクロ]約200万画素(F値2.4)
フロントカメラ 約3,200万画素(F値2.4)
バッテリー 5000mAh
67W SUPERVOOCフラッシュチャージ/55W PPS 対応
サイズ 約162 × 75 × 7.6 mm
重量 約177g
生体認証 指紋(画面内)、顔
防水防塵 IP65
SIM nanoSIM
対応バンド 5G : n1/n3/n28/n41/n77/n78
4G FDDLTE : Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28
4G TD LTE : Band 38/39/40/41/42
3G WCDMA : Band 1/2/4/5/8/19 2G
GSM : 850/900/1800/1900MHz
その他 おサイフケータイ

OPPO Reno11 Aの外観をチェック

OPPO Reno11 Aのサイズは約162 × 75 × 7.6 mmで、ディスプレイは6.7インチです。フロントカメラはパンチホール。これまでのシリーズに比べてもベゼルが上下左右ともかなり細くなりました。

コーラルパープルの背面は花の模様の上に海の波を思い起こすような光の模様が閉じ込められているような、不思議な見た目です。

ケースを付けない素の状態でこの模様なのでなかなかインパクトがあります。(もう片方のダークグリーンはReno9 AまでのようなOPPO Glowです)

OPPO Reno11 Aの側面はフラットで角も丸みがあまりありません。右側面には音量ボタンと電源ボタンがあります。

上側面にはマイク穴、下側面にはスピーカーとUSBポート、マイク穴です。OPPO Reno11 Aはモノラルスピーカーなのが残念。

左側面にはSIMスロットです。

SIMスロットはmicroSDカード部分がnanoSIMと排他仕様になっています。eSIMにも対応するので、nanoSIM+eSIM+microSDカードという組み合わせが可能です。

実際に持ってみると、側面がフラットなのもあって板感があります。パッと見の印象よりも薄くて軽いのに驚きました。とは言っても横幅は75mmとそれなりにあるので片手操作はなかなかに厳しいです。

ベンチマーク

ベンチマークアプリを使って確認しました。

各種ベンチマークの結果は、AnTuTu Benchmark(v10.3.3)が607,416点、Geekbench 6のCPUがシングルで894点、マルチで2,337点、GPUはOpenCLで2,389点、Vulkanで2,414点、3DmarkはWild Life Extremeで622点、Wild Lifeが2,242点、PCMarkのWork 3.0 performanceは9,258点でした。

似た点数のほかの端末と比べると以下の通り。

SoC Antutu Geekbench 3DMark PCMark
RAM Single Multi
arrows We2 Plus SD 7s Gen2
12GB
608807 1030 2805 3004 14853
OPPO Reno11 A Dimensity 7050
8GB
607416 894 2337 2242 9258
Xperia 10 VI SD 6 Gen 1
6GB
555117 946 2831 2386 10036
AQUOS sense8 SD 6 Gen 1
6GB
534751 934 2553 2376 10886
moto g64 5G Dimensity 7025
8GB
473545 1019 2436 13917
OPPO Reno9 A SD 695
8GB
451270 905 2085 362 9441
  • 3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。

先代機のOPPO Reno9 Aと比べるとAnTuTuのスコアはだいぶ伸びているのですが、そのほかのスコアはあまり変わりませんね。PCMarkの値はもう少し伸びてほしかったですが、9000ptあれば通常の操作で大きな不満が出ることは無いと思います。

生体認証

OPPO Reno11 Aは画面内指紋認証と顔認証に対応しています。

指紋認証

画面内指紋認証の速度は上々。反応するアニメーションがちゃんと確認できるくらいではありますが、大きく不満を持つことはないでしょう。ただ、センサーがわりと下の方にあるので、場所を覚えるのに苦労するかもしれません。通常のロック解除は顔認証のほうが楽です。

顔認証

端末を持ち上げたときに画面オンにできるので、組み合わせれば持ち上げてそのままロック解除→ホーム画面になります。

指紋認証に比べると、一瞬ロック画面が出てくるのが分かる程度には時間がかかります。とは言え、カバン等から取り出して顔の前に持ってくればロック解除されてるので問題ありません。

カメラ

OPPO Reno11 Aのカメラは約6,400万画素(F値1.7)のメイン(広角)と約800万画素(F値2.2)の超広角(画角112°)、約200万画素(F値2.4)のマクロのトリプルカメラです。

UIは標準的でグリッド表示や水準器も表示できます。モードはPRO、動画、写真、ポートレート、その他とあり、その他の中には夜景、高解像度、パノラマ、マクロ、スローモーション、タイムラプス、アウト/イン同時動画撮影、ステッカー、テキストスキャナーがあります。これらは入れ替え、並び替えが可能です。

実際に撮影した写真をいくつか掲載します。

超広角

ポートレート

2種類の透かし

OPPO Reno11 Aでは『写真』アプリであとから透かしを入れることができます。元の写真とは別で保存できるので、SNSにアップする前の加工の1つとしてやると良いです。

こちらはよくある白文字の透かしです。場所も選べて、中央真ん中に表示するなんてこともできます。

こちらは最近見るようになった、写真作品に付けられるフレームのような透かしです。(わかりやすくするために影をつけています)Xiaomi 14 Ultraなどにもこういった形式がありますね。

AI消しゴム

いわゆる「消しゴムマジック」がOPPO Reno11 Aでも「AI消しゴム」として利用可能です。囲むか塗りつぶすとそのオブジェクトを認識して消し去ってくれます。このときの消え去るアニメーションが面白いです。(動画で撮り忘れました…)

バッテリー

OPPO Reno11 Aのバッテリーは5000mAhです。Reno9 Aの4500mAhから増えて、大容量になりました。

画面のリフレッシュレートを自動にし、輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテストを行ったところ、100%→20%まで16時間10分でした。Reno9 Aも14時間10分でかなり上位だったのですがそれを2時間も上回りました。バッテリー持ちは良いようです。

一方、充電に関してはOPPOの急速充電「SUPERVOOC」対応の充電器を使えば最大67Wの充電が可能です。またPPSにも対応しており、この場合は最大55Wとなります。

ただ、通常のパッケージには充電器が付属していないので、67W充電のためにはOPPO純正の対応充電器を購入する必要があります。

7,920円なので、なかなか高いんですよね…。

ColorOS 14 (based on Android 14)

OPPO Reno11 AはAndroid 14ベースのColorOS 14を搭載しています。各画面や気になった機能などをいくつか。

ホーム画面と通知パネル

「SIMフリースマホはキャリアモデルと違って余計なアプリが入ってない」と言っていたのは何年前だったか…。プリインストールのアプリやゲームは多めです。

通知パネルは画面の明るさと音量が縦のバーになっています。このほうが値の上下がわかりやすいですね。

表示が少し大きめ

デフォルトの状態で文字やら何やら全体的に表示が大きいと感じました。開発者オプションから最小幅を調べてみると標準で360dpでした。最近のスマホはここが420くらいなのでだいぶ差があります。設定から表示サイズを「小」にすると420dpくらいになるので、どうも表示が大きいと感じる人は変更してみると良いでしょう。

ジェスチャーナビゲーションのバーは非表示可

ジェスチャーナビゲーション時に画面下に表示されるバーは非表示にできます。もちろん表示がないだけでジェスチャーは動作します。

また、3ボタンにした場合は、ボタンの順番を逆順に変更可能です。

OPPO Reno11 Aの良かったところイマイチなところ

良いところ
  • 比較的薄くて軽い
  • 上下左右が狭ベゼル
  • 必要十分なパフォーマンス
  • バッテリー持ちはなかなか
  • 最大67W急速充電
イマイチなところ
  • スピーカーがモノラル
  • ケースや充電器は同梱なし

Reno Aシリーズはミドルレンジとして必要十分な性能を持ちつつおサイフケータイや防水など日本向けに使いやすさを求めたミドルレンジのスマートフォンです。

Reno11 AではReno9 Aから性能面で順当に進化しつつベゼルが細くなって見た目も大幅に向上しました。6.7インチの大画面でありながら177gと、最近のスマホの中では軽い方なのも良いところです。(軽量級とまでは行きませんが。)こういったところも普段の使い勝手に結びつきますからね。

一方、スピーカーがモノラルなのは少し残念です。Reno9 Aでもモノラルでしたがイヤホンジャックがありました。今回はそれも廃止されてしまったので残念です。

また、最大67W充電が可能というのも売りのひとつなのに充電器が付属しないというのもイマイチポイントですね。セット売りはあるので、充電器を付属しない分だけ安く購入できる、といえばそうなのですが…。

まとめ

OPPOのミドルレンジモデル「OPPO Reno11 A」をレビューしました。順当に進化しつつReno Aシリーズらしく多くの人にとって使いやすいモデルだと感じました。

例年6-8月頃に各社からミドルレンジモデルが発売されています。その中でもOPPOのReno Aシリーズは安心して購入できるスマートフォンです。必要十分な性能を持っていてなるべく大きな画面、でも重いスマホは嫌だ、という人にはぴったりです。

参考情報

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

OREFOLDERの最新情報をお届けします
author icon
orefolder

OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

⇨orefolderの記事一覧