moto g64 5G レビュー:ちょっと物足りない気もするけど安価で普段使いに困らないミドルレンジ機

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モトローラ製のミドルレンジモデル「moto g64 5G」を、格安SIMのmineoよりレビュー用にお借りしました。

moto g64 5GはMediaTekのDimensity 7025を搭載したミドルレンジのスマートフォンで、それほど際立った特徴は無いものの、スタンダードで使いやすく比較的安価なスマートフォンです。試用期間は約1ヶ月ほどで、この間に感じたmoto g64 5Gの良いところ・イマイチなところをレビューします。

mineo
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moto g64 5Gの概要

moto g64 5Gは手のひらにフィットする持ちやすさが魅力のミドルレンジスマートフォンです。6.5インチのFHD+ディスプレイは120Hzのリフレッシュレートで滑らかに表示し、Dolby Atmos対応の多次元ステレオサウンド、光学手ぶれ補正機能を備えたカメラ、大容量5,000mAhバッテリーを搭載。SoCはMediaTek Dimensity 7025で、8GBのRAMと128GBのストレージを搭載します。カラーはスペースブラックとシルバーブルーの2色。

mineoでの価格は一括32,208円で、ミドルレンジの中でも安価です。

OS Android 14
CPU MediaTek Dimensity 7025
RAM 8GB
ストレージ 128GB
外部メモリ microSDXC (最大1TBまで)
ディスプレイ 6.5インチ 2,400 x 1,080 (FHD+)
リフレッシュレート 120Hz
メインカメラ 5,000万画素 (f/1.8)
200万画素(f/2.4)
フロントカメラ 1,600万画素 (f/2.4)
バッテリー 5000mAh
30W TurboPower チャージ対応
サイズ 約161.56 × 73.82 × 7.99 mm
重量 約177g
生体認証 指紋、顔
防水防塵 IP52
SIM nanoSIM/eSIM、DSDV
対応バンド 5G: n1/n3/n28/n41/n77/n78
4G: LTE B1/B2/B3/B4/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B26/B28/B38/B41/B42
3G: W-CDMA B1/B2/B4/B5/B8
その他 ステレオスピーカー、3.5mm ヘッドセットジャック、おサイフケータイ

本体のほか、SIMピンとTPUケースが付属します。充電器やケーブル、イヤホン等は付属しません。

moto g64 5Gの外観をチェック

moto g64 5Gのサイズは約161.56 x 73.82 x 7.99 mmで、ディスプレイは6.5インチです。フロントカメラは中央にパンチホールであります。左右のベゼルはそれなりに細いのですが下側は若干太くなっています。

今回お借りしたのはシルバーブルーです。背面は光のラインがキレイに出るのが特徴的で、フラットなのに曲面のようにも見える不思議な感覚があります。反射してるから指紋もつきやすいかと言えばNoで、手触りもサラサラしたフロストガラスのような質感が気持ちいいです。

カメラユニット部の出っ張りはそれほどでもなく、だいたい1mmほどで、最厚部との差は1.5mm程です。

moto g64 5Gの側面はフラットですが、画面側と背面側の両端は角が取れているので、持ったときに変に手に刺さることはありません。

右側面には音量ボタンと電源ボタン(指紋センサー兼用)があります。他のスマホに比べるとボタン配置が上の方に寄っていますね。

上側にはマイク穴とDolby Atmosのロゴ、下側にはスピーカーとUSBポート、マイク穴、イヤホンジャックがあります。

左側面にはSIMスロットです。

SIMトレイはnanoSIMとmicroSDカードがそれぞれ1枚入ります。microSDカードの部分はnanoSIMとの排他ではなく、デュアルSIMはnanoSIM+eSIMの組み合わせになります。

実際に手に持ってみると、思ったよりも軽く薄く感じます。数値上は厚さ8mmほどなのですが、軽さからなのか意外と持ちやすいです。ただ横幅は73.8mmほどあるので、コンパクト好きな私にはけっこう広く感じてしまいます。

背面のサラサラ具合もあるので、持っていて気持ちがいいと感じます。持っていても思わず背面をスリスリしちゃいますね。

ベンチマーク

ベンチマークアプリを使って性能面を確認しました。

各種ベンチマークの結果は、AnTuTu Benchmark(v10.3.3)が473,545点、Geekbench 6はシングルで1,019点、マルチで2,436点、3DmarkはWild Lifeが実行できずSling Shot Extremeで2,512点、Sling Shotが3,483点、PCMarkのWork 3.0 performanceは13,917点でした。

似た点数のほかの端末と比べると以下の通り。

SoC Antutu Geekbench 3DMark PCMark
RAM Single Multi
arrows We2 Plus SD 7s Gen2
12GB
608807 1030 2805 3004 14853
OPPO Reno11 A Dimensity 7050
8GB
607416 894 2337 2242 9258
Xperia 10 VI SD 6 Gen 1
6GB
555117 946 2831 2386 10036
AQUOS sense8 SD 6 Gen 1
6GB
534751 934 2553 2376 10886
moto g64 5G Dimensity 7025
8GB
473545 1019 2436 13917
  • 3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。

この夏のミドルレンジモデルの中ではAnTuTuのスコアこそ一段下となっていますがほかではそうでもなく、PCMarkでは良い方の値です。AnTuTuでもGPUの値が他のスマホの半分程度しかなく3DMarkでもWild Lifeでテストできないなどグラフィック面で劣っているようです。

そういったことから見ても、グラフィック性能を必要とするゲーム等には向いておらず、普通の操作には問題ない、といったところでしょうか。

生体認証

moto g64 5Gの生体認証は電源ボタン兼用のセンサーによる指紋認証と顔認証に対応します。

指紋認証

指紋は5つまで登録でき、同じ指で複数登録も可能です。

指紋認証のスピードとしては、悪くない速さです。軽く触れるだけですぐに画面がついてホーム画面になります。ただボタンが細いせいなのか、時々失敗することもあります。

顔認証

顔認証では「持ち上げると画面オン」と組み合わせて、「顔の前に持ち上げるだけでロック解除」ができます。

持ち上げてから画面がオンになるまでが若干時間かかってるようです。使えないことはないですが、指紋認証してしまったほうが速いですね。

カメラ

moto g64 5Gのカメラは5,000万画素のメイン(f/1.8)と200万画素のマクロ(f/2.4)のデュアルカメラです。

UIは標準的でグリッド表示や水準器も表示できます。特に迷うこともないでしょう。モードはスローモーション、動画、写真、ポートレート、プロ、詳細があります。詳細の中にはスポットカラー、ナイトビジョン、パノラマ、スキャン、デュアル撮影、タイムラプス、スポットカラー、デュアル撮影(動画)があり、写真と動画以外は自由に入れ替えできます。

実際に撮影した写真をいくつか掲載します。

自動補正とナチュラル

moto g64 5Gでは初期状態で自動補正がかかるようになっています。設定でこれをオフ(ナチュラル)にできます。補正がある方が鮮やかなので普段は自動補正にしておいて、どうにも鮮やかすぎるといったときにはナチュラルにするといいでしょう。

自動補正のおかげで比較的明るくてパッと見はパキッとした写真が撮れます。ただ夜の撮影ではどうにもわざとらしい色で、画質も良くないですね。ちょっと夜は苦手のようです。

バッテリー

moto g64 5Gのバッテリーは5,000mAhです。輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテストを行ったところ、100%→20%まで12時間7分でした。

12時間持つのであれば悪くない、といったところですが、この夏のミドルレンジ端末はどれもバッテリー持ちがそこそこ良いので、それらの中では下位になります。あくまで比べれば、ですけど。

バッテリー容量 PCMark
Xperia 10 VI 5,000mAh 28h 5min
OPPO Reno11 A 5,000mAh 16h 10min
AQUOS sense8 5,000mAh 14h 47min
arrows We2 Plus 5,000mAh 13h 7min
moto g64 5G 5,000mAh 12h 7min

充電に関しては、30W TurboPower対応とのこと。ただ実際に試してみたところ、他社の充電器だったせいなのか、TurboPowerで充電中と表示が出ていても最大で22Wくらいまでしか出ませんでした。なお、ワイヤレス充電は非対応です。

バッテリー保護機能としては、3日間以上接続していると80%までに制限される機能があります。

ホーム画面と通知パネル、設定画面など

ホーム画面もシンプル、クイック設定パネルもAndroid標準のピル型で、ベーシックなものです。プリインストールのアプリも余計なものはそう多くはありません。

設定画面はAndroid標準とほぼ同じで、カテゴリごとにひとまとめになっているのがよりわかりやすくなっています。PixelやAQUOS、Xperiaあたりからは相互に移行しやすいです。

設定の中でフォントやアイコンの形状などもまとめて変更できます。デフォルトのフォントはちょっと独特(Montserrat?)ですが、標準的なものにも変更できます。

moto g64 5Gの良かったところイマイチなところ

良いところ
  • スタンダードで扱いやすい
  • 通常利用なら必要十分なパフォーマンス
  • 背面の見た目と触り心地が良い
  • ミドルレンジの中では安価
  • ステレオスピーカー、イヤホンジャック、eSIM、microSDカード、おサイフケータイなど一通り揃ってる
イマイチなところ
  • グラフィック面では不安
  • ゲームには向かない
  • ワイヤレス充電には非対応
  • カメラはちょっと夜に弱い

moto g64 5Gは安価で普段使いには必要十分な性能を持つミドルレンジスマートフォンです。

ステレオスピーカー、イヤホンジャック、eSIM、microSDカード、120Hz画面、おサイフケータイなどいろいろ欲しいものはあって、普段使いとしては無理のない性能があります。それでいて3万円ちょっとという安価なことが魅力です。

ただ細かいところでコストダウンの影響があるように感じます。性能的にも今夏のほかのミドルレンジに比べると若干劣るようで、悪くないけどもうちょっと…と感じることがありました。とくにグラフィック関係については不足があるようで、ゲームなどには向きません。その辺りは割り切る必要がありますね。

まとめ

モトローラのミドルレンジモデル「moto g64 5G」をレビューしました。

全体的に大きな不満はなくとてもスタンダードなスマートフォンです。ただ逆に言えば大きな特徴やこれはという尖ったものがありません。ワクワクはしないけどソコソコ使える無難なスマホという印象です。

スマホ自体が好きでいろいろな機能を試してみたい、という人にはちょっと不向きですが、そこまでこだわりがなく普通に生活の一部としてスマホを使えればいい、できれば安価に、という方に向いたスマートフォンですね。

今回moto g64 5Gをレビュー用に貸与していただいたmineoでの価格は、一括32,208円、分割(24ヶ月)の場合は1,342円/月です。

mineoには「紹介アンバサダー制度」があり、この紹介を通して申し込むと契約事務手数料が無料になります。また、契約時に端末を同時購入すると電子マネーギフト券(EJOICAセレクトギフト)2,000円分がもらえます。

私の紹介コード(リンク)は↓です。どうぞご利用ください。
https://mineo.jp/syokai/?jrp=syokai&kyb=F9H0C0U8R6

参考情報

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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