ホテルやカフェでの充電時にいかが?USB PD 60W対応の「充電専用」ケーブルをセリアで購入

ホテルやカフェなどに充電用のUSBポートが設置されてることは珍しくありません。そして最近ではそのUSBが、USB PD対応でより高出力での充電が可能なType-Cも増えてきました。

ただ、USBケーブルでの接続はデータ通信も可能なため、そういった場所での充電でデータを抜かれたり逆にウイルスを入れられてしまったりといったセキュリティ的な心配もあります。

そんなときに便利なのが、あえてデータ通信機能を省いた充電専用のUSBケーブルです。

…なのですが、C to Cで充電専用というUSBケーブルは結構珍しい存在です。どこかにないものか…と思っていたら100円ショップのセリアにあるという情報をもらったので、さっそく買ってきました。

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PD 60W対応の充電専用ケーブル

PD 60W対応の充電専用ケーブルを購入したのは100円ショップのセリアです。メッシュケーブルタイプのほか普通の塩化ビニル樹脂の黒と白、パステルカラーもありました。長さは1mで、ほかに70cm、50cm、10cmがあるようです。もちろん価格は110円です。

背面側に説明が書かれています。赤字で充電専用であること、Alt Modeに非対応で映像や音声の入出力は対応しないと書かれています。この他、一部のワイヤレスイヤホンなどPD充電に対応していない機器では使用できない場合がある、とも書かれています。

メーカーは株式会社アットキュー(https://atq.amebaownd.com/)です。

メッシュケーブルだからか、変な折り目やクセがなくきれいなケーブルです。

充電専用(データ通信不可)を確認

ケーブルチェッカーの「USB CABLE CHECKER 2」で結線状況を確認してみました。抵抗値は192mΩでまずまず優秀です。

2.0の枠のランプを見ると、GNDとVBUSが光ってるので充電できることがわかり、D+とD-が光ってないのでデータ通信は不可であることがわかります。

USB PDで充電する際は、充電器側と充電される機器側で、どれだけの電力で充電するか通信(ネゴシエーション)して決められます。なので「データ通信できないケーブルだとこのネゴシエーションもできないのでは?」と思われることがあります。

ですが、実際はUSB PDのネゴシエーションはデータ通信のものとは別のCC(Configuration Channel)端子で行われます。上の画像ではCCのランプが点いてるので、データ通信はできないけどCCでネゴシエーションは可能、ということがわかります。

また、通常のケーブルであればスマホとPCを接続すると上の画像のように通知が表示され、充電のみなのか、ファイル転送等するのか選択します。

今回のケーブルを使うと通知は出ず、充電器に繋いだときのようにただ充電だけが行われます。

外出時用に1本持っていてもいいかも

セキュリティを考えるのであれば、こういったケーブルを1つ持っていてもいいかもしれません。まぁカフェなどにあるUSBポートからのデータ漏洩などを防ぐには、間にモバイルバッテリーを挟む等でも対策できるので、必ずしもこういったケーブルでないとダメなわけではありません。

それでも、簡単にできる対策ですし、そもそも110円と低額なので、とりあえず1本用意しておくのは悪くないと思います。ただ、ほかのケーブルに紛れてしまうと、このケーブルがデータ通信できないことを忘れてしまいそうなので、何かしらの目印は付けておきたいところですね。

参考情報

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

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スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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