スマートフォンよりも大きな画面で動画やウェブサイトを見たいという時に便利なタブレット。今回はタフネスタブレットを多く販売しているメーカー「AGM」から新機種の「AGM PAD P2」をご提供いただきましたので、レビューしていきます。
90Hzに対応したディスプレイかつ、高画質の動画が見られる「Widevine L1」にも対応しているのが特徴。「LTE」にも対応しているので、Wi-Fi環境が無い場所でも使えるのが嬉しいタブレットです。
- nanoSIM対応でLTEにも対応
- Widevine L1対応で高画質な動画が視聴可能
- 90Hz対応ディスプレイでスムーズ
- 生体認証非対応でパスワード入力が必須
- カメラの画質はあまり良くない
- 横画面での謎の余白が気になる
現状(2024年4月21日現在)Amazonでは39,899円で販売されていますが、15%引きのクーポンが2つあり、どちらも使えば30%引きとなり27,929円で購入できます。また、Amazon スマイルSALEのポイントアップキャンペーン等を使えば合計1,702ポイントもらえます。
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外観
パッケージ。黄色を基調としたシンプルなデザインです。
開けるとタブレット本体が入っています。よく見る梱包方式ですね。
付属品。20W対応のUSB−C充電器とケーブルのほか、ステッカーや簡易説明書などが同封されています。また、LTE対応なのでSIMピンも付属していました。
本体。上部にインカメラが付いています。ベゼルは狭くも広くもないという所でしょうか。欲を言えばもう少し細いほうがよかったと思います。
上部には電源ボタンとスピーカーが設置。電源ボタンは反応もよく押しやすくて好印象です。
底面には20W対応のUSB−C端子にスピーカー、SIM/microSDスロットが搭載されています。また、角に3.5mmイヤホンジャックもありました。
SIM/microSDスロット。nanoSIMが挿入可能です。なおデュアルSIMに対応していますが、デュアルSIMとmicroSDの同時利用はできません。
側面は音量ボタンとマイクが搭載されていました。
背面にはカメラが搭載されていて、一見するとデュアルカメラのようにも見えます。
しかし、よくみると1つはフラッシュとなっているので、カメラとしてはシングル。そしてかなり出っ張っている印象。付属のケースを付けることでカバーできるものの、裸運用では気になる厚みです。
付属品として、一緒に提供いただいたケースを付けるとこんな感じ。テーブルの上に置いて動画を見るなどの作業の時には便利に使えます。
スペック
続いてはスペックを見ていきます。
OS | Android 14 |
---|---|
CPU | MediaTek Helio G99 |
RAM | 8GB ストレージを仮想RAMとして8GB追加で利用可能 |
ストレージ | 256GB |
外部メモリ | microSDXC (最大512GBまで) |
ディスプレイ | 10.95インチ 1200×2000 (FHD) 90Hz駆動対応 |
メインカメラ | 5000万画素 センサ:Samsung JN1 6P |
フロントカメラ | 800万画素 センサ:Samsung 4H7 4P |
バッテリー | 7,850mAh |
サイズ | 約258.37 × 169.92 × 7.5 mm |
重量 | 約530g |
生体認証 | 非対応 |
防水防塵 | 非対応 |
SIM | nanoSIM |
対応バンド (4G) | FDD:(B1/2/3/4/5/7/8/20/26/28A&B/66) TDD:(B34/38/39/40/41) |
対応バンド (3G) | WCDMA:(B1/2/4/5/8) |
その他 | Widevine L1対応 |
搭載されているCPU「MediaTek Helio G99」は、低価格のタブレットやスマートフォンに搭載されることが多いチップセット。スペックとしてはミドルレンジに相当し、Snapgragonでは695辺りが同じようなベンチマーク結果を出しています。
ベンチマーク結果
実際にベンチマークを測定してみました。Antutu v10では414,254点、Geekbench 6はCPUの結果がSingle-Coreが729点、Multi-Coreが1,986点、GPUの結果が1,287点でした。重たいゲームなどでは心もとないものの、通常のウェブブラウジングや動画視聴などでは快適に使えるスペックとなっています。
バッテリーは20Wの急速充電が可能
バッテリーは7,850mAhと、大きめのサイズを搭載しています。大容量のバッテリーだと気になるのが充電時間ですが、20WのPD充電に対応することで、比較的早く充電することが可能になっています。
90Hzのスムーズな駆動に対応
ディスプレイは、通常のリフレッシュレートである60Hzよりスムーズなスクロールができる90Hz駆動に対応しています。ウェブブラウジングやSNSなどを使う時には嬉しい機能です。
なお有効にすると電池持ちが悪くなるため、設定で任意のオンオフが可能となっています。
生体認証非対応が残念
スペック面で残念だなと思うのは、指紋認証や顔認証といった「生体認証」に非対応なこと。毎回パスコードを打ち込むのは実際面倒なので、指紋認証だけでも対応していれば良かったなと思います。
実際に使ってみた
スペックだけでは、なかなかわからないことも多いので、実際色々使って使用感をチェックしてみました。
ホーム画面。単純にスマートフォンを大きくしただけのような画面ではなく、タブレットに合わせたボタン配置などが設定されています。なおデフォルトは「3ボタン方式」でホームや戻るの操作を行いますが、設定で「ジェスチャーモード」に切り替えることも可能です。
LTEやGPSにも対応しているのでナビとしても使える
AGM P2はLTEに対応しているため、外出先でも単体で通信が可能。SIMロックフリーなので、どのキャリアのSIMでも利用することが可能です。
スペックではドコモのプラチナバンド(B19)は非対応と記載がありましたが、内部仕様を確認すると対応している模様。キャリアアグリゲーションには対応していませんが、どこのキャリアでも電波に困ることはなさそうです。
LTE対応の副産物として、Wi-Fiのみのタブレットでは対応していないことが多い「GPS」にも対応しています。専用の装着器具は必要となりますが、車載してカーナビのように使うこともできます。
カメラは正直微妙な仕上がり
搭載されているカメラは5000万画素と、画素数としては高画素に思えます。しかし画素数が良い=画質が良いとは限らないため、写真撮影をして確認してみました(撮影は純正カメラアプリにて実施)。
満開近い桜を撮影。屋外で光量もあるため、比較的きれいに撮影できているように思えます。SNSなどに掲載するのであれば、十分な仕上がりではないでしょうか。
続けては花壇に咲いていたチューリップを撮影。全体的には良い感じに見えますが、ピントの位置がはっきりせず、若干ぼやけ気味になってしまいました。
フラッシュを使用しての撮影。光らせましたという感じが強く、調整があんまり良くできていないようです。
夜景モードがあったので撮影。明るさを増しているのはわかりますが、一昔前のスマートフォンのカメラのような雰囲気に見えます。
最後に食事を撮影。あんまり色合いを強くだしていることはなく、ナチュラルな仕上がりとなりました。しかし若干色温度の調整が微妙なようにも感じられます。
元々カメラ推しの機種でないこと、スマートフォンではなくタブレットのカメラということで仕方はないと思いますが、近ごろのスマートフォンに比べると見劣り感は否めません。メモ撮りやQRコードの読み取りができ、撮影はオマケくらい考えていたほうが良いかもしれません。
大画面で電子書籍などの閲覧には便利
大画面のディスプレイを活かして、青空文庫の電子書籍を読んでみました。スマートフォンでは文字が小さくなりがちですが、画面サイズが大きい本機では、見やすいサイズで楽しむことができます。
横画面にして、見開きの文庫本のように見ることも可能です。
Widevine L1対応で高画質なストリーミングを楽しめる
Amazon Prime VideoやNetflixでは、Widevineの値が「L1」でないとHD画質の動画が見られない制限があります。今回検証したAGM P2では、問題なく「Widevine L1」に対応。大きな画面で高画質のストリーミングを楽しむことも可能です。4つのスピーカーを搭載していることもあり、音声も迫力を感じられました。
横画面使用時の謎の余白が気になる
ここまでの画面のキャプチャで気になった人も多いかもしれませんが、横画面で使用している際に、左側に謎の余白ができてしまう現象が起きています。設定を見ても該当するような項目はなく、全画面や縦画面では発生しませんでした。
今度のアップデート等で修正されることを期待したいです。
十分使えるスペックを持ったリーズナブルなタブレット
「90Hz対応のディスプレイ」「MediaTek Helio G99搭載」「4G LTE」対応という3つの特徴を持ったAGM P2。どれかは対応しているという機種はちらほら見かけますが、すべてに対応しているタブレットは珍しいと思います。
現状(2024年4月21日現在)Amazonでは39,899円で販売されていますが、クーポンでもう少しおトクに購入できます。実売価格が3万円ちょっとのタブレットとしては機能も豊富でさまざまな用途に使えるタブレットと感じました。
そろそろタブレットを買いたいと思っている人や、買い替えたいと思っている人は、選択肢の一つに加えてみてはどうでしょうか。
現状(2024年4月21日現在)Amazonでは39,899円で販売されていますが、15%引きのクーポンが2つあり、どちらも使えば30%引きとなり27,929円で購入できます。また、Amazon スマイルSALEのポイントアップキャンペーン等を使えば合計1,702ポイントもらえます。
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