1MORE SonoFlowレビュー:有線/無線両方でハイレゾ!ANCも搭載したLDAC対応ヘッドホン!
1MOREさんから、2022年9月15日発売の1MORE SonoFlowをレビュー用に提供していただきました。ハイレゾ対応のヘッドホンで、有線/無線の両方でハイレゾ認証を受けています。
2022年9月15日時点での価格は13,990円です。発売記念セールとして、Amazonと楽天市場の1MORE公式ストアにて3,000円オフクーポンが配布されており、10,990円で購入できます。
期間:2022年9月15日~2022年10月18日
目次(見たいところからチェック!)
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1MORE SonoFlowのスペック
型番 | HC905 |
---|---|
接続方式 | Bluetooth 5.0/有線 |
サイズ | 約170 × 192 × 82 mm |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC |
対応プロファイル | HFP, A2DP, AVRCP |
バッテリー容量 | 720mAh |
最大再生時間(ノイキャンON時) | 約50時間 |
最大再生時間(ノイキャンOFF時) | 約70時間 |
充電時間 | 約80分 |
インピーダンス | 32Ω |
重量 | 約250g |
カラー | ブラック |
パッケージと内容物
黒を基調としたパッケージには、Hi-Res Audio/Hi-Res Audio Wirelessのロゴがあります。
内容品一覧です。ヘッドホン本体、キャリングケース、充電ケーブル(USB Type-C to Standard-A)、2.5mm to 3.5mmケーブル、取扱説明書、保証書が入っています。ケーブルに関しては、キャリングケースの中のケーブル入れに入れられています。
ヘッドホン本体・ケース
本体
ヘッドホン本体です。
ヘッドホンの内側には、(画像ではちょっと分かりづらいですが)LとRが書かれています。
ヘッドホンのヘッドバンド部には、1MOREのロゴが彫られています。
ボタン類は右側面(側面?)に集中しています。電源ボタン、音量の+/-ボタン、ANCなどのモード切り替えボタンがあります。また、右には有線接続時の2.5mmジャックもあります。
左には充電用のUSB Type-Cポート(レセプタクル)があります。
ケース
ケースです。ケースは硬い素材でできていて、しっかりと保護してくれそうです。また、外側にストラップがついています。
内部にはケーブルを収納するネットがあり、ここに充電ケーブルや有線接続時のケーブルを収められます。
ケースに収納する際は、右のほうを内側に折り畳んで入れます。
Android端末と接続して使う
ペアリングは他のBluetoothイヤホン・ヘッドホンと同じ標準的なものです。
まずは端末の設定からBluetoothの設定画面を開きます。本製品の電源ボタンを2秒長押しすればペアリングモードに入るので、出てくる1MORE SonoFlowをタップして接続を許可します。接続されればペアリングは終了、次回からは電源を入れるだけで自動的に接続されます。
専用アプリで管理
- 1MORE MUSIC
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制作:1MORE Shen Zhen Acoustic Technology Co., Ltd.価格: 無料
1MORE製品には1MORE Musicという専用アプリがあり、AndroidならPlayストア、iOSならApp Storeでダウンロードできます。
アプリトップ画面です。アクティブノイズキャンセリングや外音取り込み機能のオンオフ、予め用意されたプリセットから選ぶタイプのイコライザー機能などがあります。ペアリングしただけではLDACは有効になっていないので、アプリからトグルスイッチをオンにする必要があります。
スマートバーンイン(エージング)機能
アプリトップ画面右上の1MOREのアイコンをタップすると、実験的機能やサポートの連絡先がある画面に行けるのですが、そこにスマートバーンインという機能があります。
これはメーカー謹製の、いわゆるエージングのための機能です。バーンインを始めると、規定の時間ホワイトノイズのような音や、短い曲がループでかかったりします。これにより、効率的なエージングが可能になると謳っています。
第4フェーズまであり、全部すると単純計算でも数日かかります。ずっと音を流し続けるわけではなく、2時間おきに20分間イヤホンを休ませる時間も組み込まれているので、オンにしたら放置しているだけで勝手にエージングしてくれます。ただ、アプリがタスクキルされてしまうとそこで中断されてしまうので、スマホによってはアプリを電力最適化から外したりする必要があります。
本製品はバッテリー持続時間が長いこともあり、音質の評価はこのスマートバーンイン完了後に行っています。
LDAC対応、Hi-Res Audio Wireless認証取得済み!
1MORE SonoFlowはLDACに対応し、日本オーディオ協会のHi-Res Audio Wireless認証も取得しています。
LDACはソニーによって開発されたBluetoothの音声圧縮コーデックで、Bluetoothの基本となるSBCの最大約3倍の情報量を転送することが可能です。エンコーダーはApache License 2.0の元で公開されており、Android Open Source Project(AOSP)にもAndroid 8.0から取り込まれているため、今日のAndroidデバイスの多くで使用できます。
LDACは、日本オーディオ協会の“Hi-Res Audio Wireless”に認定されたコーデック技術です。
LDACでもマルチポイント接続対応!
実験的な機能として、マルチポイント接続にも対応しています。マルチポイント接続はAACで対応している製品が多いですが、1MORE SonoFlowはLDACでもマルチポイント接続が可能。高音質と利便性を両立できます。
使ってみた感想――音質、ノイキャン性能など
装着感
本製品は、耳全体をすっぽり包み込む程度の大きさがあり、装着感はよいです。種類としてはオーバーイヤーと呼ばれるヘッドホンで、個人的にはこういったタイプのほうが耳たぶが痛くなりづらいので好みですね。
側圧は、普通程度で、長時間装着していてもそれほど痛くありません。
音質
音質は、イコライザー設定を標準に設定した、ファームウェアバージョンV 0.12.3の状態で評価しています
音質は、一言で言うとドンシャリ傾向です。しかし、高音はあまり強くありません。
LDACで端末と接続し、Amazon Music Unlimited HDで最近のHDやUltra HD対応の曲を聴いてみました。ドンシャリではありますが、LDAC接続だと音の解像度の高さと、沈み込むような量感のある低音が楽しめます。また、TWSよりも音場が広い感じで、この辺りはヘッドホンの利点が出ている感じです。
ただ、有線接続だとそれが変化します。Bluetooth接続時よりも、明らかに低音が強くなっていると感じられました。チューニング不足なのか…?とも思いましたが、有線接続の場合はそもそも電源がオフでなければならないことから考えると、元々の素性である可能性が高いと思います。
有線接続の場合は、好みの音質に合わせて別途イコライザーを併用することをおすすめします。
ANC性能
アクティブノイズキャンセリング(ANC)の性能は、公称値で最大-35dBです。この数値は飛び抜けて高いわけではありません。実際私も病院の待合室で試してみましたが、効いていることは実感できるものの、ほぼ無音になるようなことはありませんでした。
同じ1MOREのイヤホン「1MORE EVO」を過去にレビューしましたが、インイヤー型のイヤホンのように密閉されないからか、本製品はそれより少し効きが弱いような感じでした。
なお、前述のように電源オフ時や有線接続時はANCなどは使えません。
バッテリー持ち
公称のバッテリー持続時間は、AAC接続、ボリューム50%、ノイズキャンセリングオフで約70時間となっています。実際にLDAC接続・ノイズキャンセリングオフで使ってみましたが、遅すぎて減りが分からないほどバッテリー持ちは良いです。イヤホンよりも大きなバッテリーを搭載しているからですが、これだけバッテリーが長持ちなら、毎日4時間使っても2週間程度は充電無しで使えそうです。
また、本製品は急速充電にも対応。5分の充電で5時間再生できます。
その他
これまで試した完全ワイヤレスイヤホンでは、どのモデルでも、LDAC接続だと30分〜1時間に数回程度、電波環境が良くても一瞬音が途切れてしまうことがありました。しかし本製品では、イヤホンよりもボディが大きいためか、LDAC接続で視聴しても再生が一瞬途絶えるようなことがほぼありませんでした。
まとめ
有線・無線両対応で、LDAC接続に対応したヘッドホンは少ないです。1万円台前半となると更に少なく、本製品は有望な製品といえそうです。
有線接続時の音質だけ注意が必要ですが、無線で使う分には、ハイレゾの名にふさわしい申し分ない音質。コストパフォーマンスとBluetoothでの音質を重視する方におすすめのヘッドホンです。
2022年9月15日時点での価格は13,990円です。発売記念セールとして、Amazonと楽天市場の1MORE公式ストアにて3,000円オフクーポンが配布されており、10,990円で購入できます。
期間:2022年9月15日~2022年10月18日
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