UGEE U1200 レビュー:PCだけでなくGalaxyスマホなどとも接続できるエントリークラスの液タブ

UGEEより、11.9インチの液晶タブレット「UGEE U1200」をレビュー用に提供していただきました。PCなどの画面を映し出し、充電不要の専用ペンで絵を描いたり書き込みができる液晶タブレットで、そのなかでもエントリーモデルにあたります。

通常はPCに接続して使うものですが、一部のスマホでも接続してペイントソフトなど使えます。また、お絵描き用以外にもモバイルディスプレイとしても利用できます。当サイトはスマートフォン系メディアなので、当然スマホに接続して使ってみます。

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11.9インチの液晶タブレット

UGEE U1200は製品としての大きさが323.92 x 208.54 x 14.46 mm、このうち作業エリアとなるアクティブエリアが11.9インチ(263.2 x 148.1 mm)です。

最初からアンチグレアフィルムが貼ってあるので、画面の反射はかなり抑えられています。

底面には滑り止めのゴム足が4ヶ所あります。

スイッチ類は奥側の面に固まっています。PCに付属の三叉ケーブルで接続する場合と、スマホにUSB-CtoCケーブルで接続する場合で、使うUSBポートも分かれています。

横から見るとわずかに傾斜があるのがわかります。傾斜を調整するようなギミックはありません。

専用のペンは充電不要タイプ。指を置く位置にボタンが2つあり、また上端部分もボタンになっています。PCのペイント系ソフトで消しゴムとして使えるようです。

UGEE U1200本体のほか、専用ペンと替芯、芯の取り外しツール、接続用ケーブル、クリーニングクロス、2本指グローブが同梱されています。

Androidスマホと接続してみる

接続できる対応Androidスマホは公式サイトにリストがあります。が、そこにはGalaxyとHuawei機しかありません。実際はこのほかにも接続できる機器はあるのですが、かなり限られています。

また、スマホとの接続にはUSB-CtoCケーブルを使いのですが、本製品には同梱されておらず、自分で用意する必要があります。

Galaxy S20を接続するとSamsung DeXが起動し、PCライクな画面が表示されました。手でタッチしても反応せず、専用ペンで操作できます。

このほか、手持ちの端末ではLG GX8 ThinQが接続可能でした。これもディスプレイに繋ぐとPCライクに使える機能が備わっています。そういった機能があるスマホなら、おそらく使用可能だと思います。

Xperia 10 IIIを接続すると、スマホの画面がそのままU1200に表示されます。いわゆるモバイルディスプレイとして利用可能で、縦横の表示もスマホに連動します。(Xperia Ace IIIは接続しても何も表示されませんでした。)

U1200のディスプレイ解像度は1920×1080のため、縦長なスマホの画面をそのまま表示すると、どうしても左右もしくは上下に黒帯が出てしまいます。PCライクに使える機能の場合は、ディスプレイをフルに扱えるので、基本的にはそういったスマホで使うのが良いようですね。

DeX機能を使えばアプリをフル表示して使えるので、あとはペイント系アプリを使えば、ペンを使って自由に絵を描けます。今回は『アイビスペイントX』を使って試してみました。このアプリでは筆圧検知も働くので、本格的にも描けます。ただ、スマホと接続ではペンの消しゴムボタンは動作しないようですね。ソフトによるのかもしれませんが…。

UGEE U1200と専用ペン

UGEE U1200の簡単なスペックは以下の通り。

製品寸法 323.92 x 208.54 x 14.46 mm
アクティブエリアサイズ 263.2 x 148.1 mm
ディスプレー解像度 1920 x 1080
色域 90% NTSC, 127% sRGB, 94% Adobe RGB
フルラミネーション あり
コントラスト(標準) 1000:1
明るさ(標準) 220 cd/m2
視野角 178°
スタイラス PH12 バッテリー不要ペン
筆圧レベル 8192
ペンの傾きの範囲 60°
解像度 5080 LPI
読み取り高さ 10 mm
精度 ±0.5 mm (センター), ±1.5 mm (コーナー)
付属ケーブル 1 x フル機能 USB-C, 1 x 3-in-1 USB-C
電源入力 DC 5V-2A
システム要件 Windows 7(以降),
Mac OS X 10.10 (以降),
Chrome OS 88 (以降),
Android (USB3.1 DP1.2) 互換性検証済みAndroidデバイス,
Linux

UGEE U1200の専用ペンは充電不要なタイプです。液タブ本体の方もスマホと接続する場合は電源不要です。(スマホのバッテリーがけっこう速く減ります。)8192レベルの筆圧を感知し、傾きも60°まで感知します。

上の写真では、ペン先は画面に付いてる状態です。画面上で実際に描かれるポインターの位置とは微妙にずれています。とはいえ、UGEE U1200はフルラミネーションディスプレイを採用することでガラスと液晶を隙間なく一体化させ、ペン先とカーソルとの視差を最低限に抑えているといいます。

実際に描いてみたときのラグはそれなりにあります。慣れればそう気にすることもなくなるかもしれません。

UGEE U1200の良かったところイマイチだったところ

UGEE U1200を実際に使ってみて、私が感じた良かったところイマイチなところをまとめます。初めての液タブだったので、他の液タブとの比較はできていません。

良いところ
  • スマホにUSB-Cケーブルで簡単接続
  • 電源を気にせずどこでも使える
  • 液タブとしては安い
イマイチなところ
  • 対応するスマホは限られる
  • ショートカットボタン等は無し
  • それなりにラグがある

液晶タブレットといえばかなり高価なイメージがあったのですが、今はエントリークラスなら2万円台で買えてしまうのですね。初めての液タブだったのですが、やはり画面に直接描き入れるようで、その点はわかりやすかったです。アプリの使い方についてはもっと知ることと慣れが必要だと思いましたが…。

これを機に、イラストを学んでみてもいいかな?という気にさせてくれるだけはありました。

対応するスマホが少なかったり、ショートカットボタンがないのは残念ですが、まぁ仕方ない部分でもあります。Galaxyを使っていてお絵描き始めてみようかな?と思っている人にはちょうどいいんじゃないでしょうか。

ちなみに、Androidアプリで描くなら普通のタブレット+スタイラスでも良いのでは?という疑問。これは筆圧感知やPCとスマホ両方で使えるといった利点があります。価格面で見ても、UGEE U1200のほうが安く済むでしょう。

パソコン持ってないけどスマホと液タブで描いてみたい!という人にはよく刺さるかもしれませんね。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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