格安SIM (MVNO) 速度比較 : 2017年3月その1 LINEモバイルの復活-4Gmarkの結果でも三強状態

MVNO・格安SIMの定期速度測定、2017年3月編その1です。
同じ「格安SIM」といっても、その種類によって速度や使いやすさ、機能は異なってきます。その中でも最もわかりやすく比較できる重要なものが「速度」です。orefolderでは月に2回、主だったMVNOのSIMをスピードテストアプリを使って実際に速度を比較しています。あくまで個人レベルでの測定になりますが、格安SIM選びの参考になれば幸いです。

測定に使用したSIMは20種類です。

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測定方法

今回の測定は以下のようにして行いました。

日時 2016年3月1-2日(1日12時・18時、2日8時・12時の4回実施)
場所 茨城県つくば市
測定アプリ Speedtest.net
4Gmark
測定方法 SIMごとに3回ずつ測定し、その平均を値とする。それとは別に昼に4Gmarkでのフルテスト
使用端末とSIM BIC SIM……KIWAMI
DMM mobile……Liquid Z530
イオンモバイル1……Priori3S
イオンモバイル2……ZenFone 3(白)
LINE MOBILE……Xperia Z3 Compact
OCN……ZenFone 3(黒)
BIGLOBE……ZenFone 5
NifMo……Xperia M2
楽天モバイル……Desire 626
b-mobile……ZTE Blade V6
FREETEL SIM……MIYABI
DTI SIM……P9
0SIM……g06
ロケットモバイル……UPQ Phone
nuroモバイル……Xperia M4 Aqua
mineo-D……Tommy
mineo……Galaxy S5
UQ-mobile……HTC J One
IIJmio(A)……ZenFone Go
ワイモバイル……Robin

さすがに端末1台で20枚のSIMを入れ替えするのは困難なので、複数の端末を使っています。違う端末を使っては比べる意味が無いとお考えの方は、そういうものとして見てください。

また、測定用アプリや測定環境など、もっと正確なものがあると考える方もいらっしゃるでしょうが、ある程度の妥協を重ねて今の形になっています。これらについても、意味が無いとお考えの方はそういうものとして見てください。
(基本的に、多くの人が使っていて自分の場合と比べやすく、またパッと見で分かりやすいものを選んでます。正確性などを考えればもっとやり方はありますし、そうやっているサイトもほかにたくさんあります。ぜひそういったより正確なデータもご覧ください。)

今回から少し測定方法を変更しました。従来は8時12時18時1時の4回測定していましたが、1時はどのSIMも快適な速度が出るので対象から外しました。その代わりに、12時台に4Gmarkでのフルテストを1回加えました。4GmarkのフルテストはYouTube動画やウェブページなどの読み込みをテストに組み入れており、より実際の使用環境に近い形でのテストになっています。

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朝:8時20分~30分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
BIC SIM(IIJ-D) 3.35 2.47 115.00
DMM mobile 2.64 6.46 128.33
イオンモバイル1 4.39 3.00 111.00
イオンモバイル2 17.01 2.88 52.00
LINEモバイル 13.94 1.22 58.00
OCN 5.72 3.99 69.33
BIGLOBE 2.83 4.58 93.00
NifMo 6.00 3.57 62.67
楽天モバイル 13.32 3.91 71.67
b-mobile 3.32 2.37 38.00
FREETEL SIM 15.61 1.84 38.00
DTI SIM 8.76 4.16 35.67
0SIM 0.22 4.14 223.67
ロケットモバイル 8.10 6.11 106.67
nuroモバイル 7.38 7.24 100.33
mineo(D) 15.22 5.42 81.67
mineo(A) 3.40 3.62 82.00
UQ mobile 15.09 3.45 25.00
IIJ-A 9.88 4.68 46.67
ワイモバイル 20.38 5.49 43.67

朝は通勤時間帯ということもあり比較的混雑する時間帯です。
ですが最近は各社ともこの時間帯の速度が上がっており、多くの格安SIMで問題ない速度が出ています。3Mbps以上出ていれば特に不満なく通信できていることでしょう。0SIMだけはこの時間でも速度が出ません。

昼:12時20分~30分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
BIC SIM(IIJ-D) 0.47 2.02 123.67
DMM mobile 1.64 4.23 144.00
イオンモバイル1 0.46 4.21 117.00
イオンモバイル2 4.06 3.77 46.00
LINEモバイル 11.98 3.77 64.67
OCN 0.72 1.54 77.67
BIGLOBE 0.36 4.73 37.67
NifMo 0.54 3.17 65.33
楽天モバイル 6.39 3.32 71.00
b-mobile 0.78 1.24 37.67
FREETEL SIM 4.81 1.51 46.67
DTI SIM 0.65 2.58 70.33
0SIM 0.10 3.40 219.33
ロケットモバイル 0.96 4.92 147.33
nuroモバイル 0.92 6.42 131.00
mineo(D) 1.02 4.18 79.00
mineo(A) 0.89 3.98 82.00
UQ mobile 6.60 3.93 28.33
IIJ-A 3.53 4.53 51.33
ワイモバイル 16.79 6.63 54.67

平日の昼は、一番速度が落ち込む時間帯です。ここは速いSIMと遅いSIMがはっきり分かれますね。
スマホを使う時間帯はひとそれぞれですが、お昼休みの時間帯に使うことが多いのなら、この時間帯での速度を重視するといいでしょう。

前回かなり落ち込んでいたLINEモバイルですが、現在は速度が回復しています。実際に遅くなっていた期間は10日から2週間といったところでしょうか。

夕方:18時25分~35分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
BIC SIM(IIJ-D) 1.60 4.96 117.33
DMM mobile 1.64 4.23 144.00
イオンモバイル1 1.58 1.99 118.67
イオンモバイル2 8.15 3.67 58.67
LINEモバイル 7.52 3.66 66.33
OCN 1.21 1.85 78.33
BIGLOBE 0.81 5.01 90.33
NifMo 3.12 4.42 71.67
楽天モバイル 12.99 2.43 76.67
b-mobile 0.80 2.34 39.33
FREETEL SIM 10.72 1.54 38.33
DTI SIM 1.72 3.94 106.67
0SIM 0.11 3.96 232.67
ロケットモバイル 2.99 4.54 121.33
nuroモバイル 3.24 7.90 115.33
mineo(D) 4.18 3.74 101.00
mineo(A) 2.25 6.10 87.33
UQ mobile 11.78 4.09 25.67
IIJ-A 3.67 6.30 44.33
ワイモバイル 18.78 4.89 52.00

この時間帯もやはり速度が出ません。だいたい昼と同じような傾向でそれよりは良くなっている感じです。イオンモバイルのタイプ2がなぜかかなりいい速度を出していました。イオンモバイルタイプ2はLINEモバイルと同じNTTコミュニケーションズをMVNEにしていると見られるので、似たような値が出るのは納得できるところです。

時間帯別グラフ

DOWN 8時 12時 18時
BIC SIM(IIJ-D) 3.35 0.47 1.60
DMM mobile 2.64 1.64 1.64
イオンモバイル 4.39 0.46 1.58
イオンモバイル2 17.01 4.06 8.15
LINEモバイル 13.94 11.98 7.52
OCN 5.72 0.72 1.21
BIGLOBE 2.83 0.36 0.81
NifMo 6.00 0.54 3.12
楽天モバイル 13.32 6.39 12.99
b-mobile 3.32 0.78 0.80
FREETEL SIM 15.61 4.81 10.72
DTI SIM 8.76 0.65 1.72
0SIM 0.22 0.10 0.11
ロケットモバイル 8.10 0.96 2.99
nuroモバイル 7.38 0.92 3.24
mineo(D) 15.22 1.02 4.18
mineo(A) 3.40 0.89 2.25
UQ mobile 15.09 6.60 11.78
IIJ-A 9.88 3.53 3.67
ワイモバイル 20.38 16.79 18.78
UP 8時 12時 18時
BIC SIM(IIJ-D) 2.47 2.02 4.96
DMM mobile 6.46 4.23 4.23
イオンモバイル1 3.00 4.21 1.99
イオンモバイル2 2.88 3.77 3.67
LINEモバイル 1.22 3.77 3.66
OCN 3.99 1.54 1.85
BIGLOBE 4.58 4.73 5.01
NifMo 3.57 3.17 4.42
楽天モバイル 3.91 3.32 2.43
b-mobile 2.37 1.24 2.34
FREETEL SIM 1.84 1.51 1.54
DTI SIM 4.16 2.58 3.94
0SIM 4.14 3.40 3.96
ロケットモバイル 6.11 4.92 4.54
nuroモバイル 7.24 6.42 7.90
mineo(D) 5.42 4.18 3.74
mineo(A) 3.62 3.98 6.10
UQ mobile 3.45 3.93 4.09
IIJ-A 4.68 4.53 6.30
ワイモバイル 5.49 6.63 4.89

LINEモバイルが復活したことにより、再び「ワイモバイル」「UQ mobile」「LINEモバイル」の三強になりました。このグラフを見るとUQ mobileと楽天モバイルが互角のように見えますが、次の4Gmarkでの結果を見るとだいぶ変わってきます。

昼:4Gmark結果

POINT DOWN
(Mbps)
UP
(Mbps)
PING
(ms)
YouTube
(s)
WEB
(s)
BIC SIM(IIJ-D) 217 0.50 4 116 TO 11.64
DMM mobile 412 0.60 6.5 143 TO 8.79
イオンモバイル1 75 0.40 1 140 TO 5.93
イオンモバイル2 162 1.70 3.3 62 TO 3.58
LINEモバイル 6514 12.40 4.1 62 9.09 6.08
OCN 129 0.20 1.6 357 TO 6.15
BIGLOBE 59 0.50 3.5 48 TO 10.25
NifMo 236 0.50 4.2 75 TO 9.60
楽天モバイル 31 0.10 1.7 82 TO TO
b-mobile 206 0.20 1.9 44 TO 7.89
FREETEL SIM 174 0.20 4.4 137 TO 14.86
DTI SIM 446 0.40 6.4 89 TO 9.77
0SIM 0 0.00 1.6 TO TO TO
ロケットモバイル 588 0.50 3.2 157 29.38 14.71
nuroモバイル 99 0.30 2 419 TO 10.60
mineo(D) 798 0.50 3.5 94 9.67 7.94
mineo(A) 319 0.10 1.7 319 26.20 TO
UQ mobile 8152 15.60 5.8 49 8.68 4.18
IIJ-A 2803 4.70 1.8 84 5.90 5.92
ワイモバイル 5561 9.60 3.1 33 7.84 3.31

4Gmarkでは通常のスピードテストのほかにYouTube動画や各種ウェブサイトを読み込んでそれをポイントに反映させます。表中の「TO」はタイムアウトの略で、時間内に読み込み完了できなかったことを示します。昼の時間帯にYouTube動画を読み込みできたドコモ系SIMはほとんどなく、ここがポイントに大きく響いているようです。

ここでも「ワイモバイル」「UQ mobile」「LINEモバイル」の三強はしっかりと高ポイントとなっています。一方Speedtest.netでの結果は良かった楽天モバイルやFREETEL SIMはここでは奮いません。単純なスピードテストの結果は速くても、動画やウェブサイトの読み込みには弱いようですね。

今おすすめできる格安SIM

今回のここまでの結果を踏まえて、今おすすめできる格安SIMをご紹介します。

LINEモバイル

前回は速度が落ちたLINEモバイルですが、その後速攻で回復しました。MVNOの増強は通常1ヶ月ほど先を見込んで計画を立てるものなので、これは落ちてきたから増強したと言うものではないと思います。しかし間をほとんど開けずに戻ったということは予想と対策がうまくいった(もしくはほんの少しのミスで僅かな間だけ落ちてしまった)ということでしょう。今後についても期待できます。

LINEモバイルはLINEと、プランによってはTwitterやFacebookなどもカウントフリーになるという仕組みがあり、通信量オーバーでもコミュニケーション系アプリなら高速通信できるというのが売りです。そういった機能面に甘えないで速度面でも高速を維持してくれるのはいいですね。低速状態が延々と続いているところと比べると期待度が違います。

ワイモバイル

ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドで、通常のMVNOとは少し違います。通話もできるSIMが2,980円(1年間は1,980円)からと、若干高めですが、月1GBのデータ通信のみで月額980円というものも出ました。(さらにYahoo!プレミアムの会員だと月額500円)それ以外のプランはなく、500MBの追加で500円です。1GBでも他より少しだけ高め、2GBや3GBで考えるとかなり高めになりますが、この速度が出れば納得です。

月の使用量があまり多くなく1GBに収まってしまうような人、1.5GBまで程度の人なら、速度と価格を秤にかけて充分に選択肢に入ると思います。Yahoo!プレミアムの会員だと月額500円になるのも嬉しいですね。(Yahoo!プレミアムの会員費がほぼ相殺される形)

UQ mobile

最近のUQ mobileは安定して速い速度が出ています。さすがサブブランド、といったところでしょうか。安心感もありますしね。au系の格安SIMでまともな速度をいつでも出したいのであれば、現在はUQ mobile一択でしょう。au系回線なので使える端末は選ばれてしまいますが。

UQ mobileは端末代が実質0円になるようなプランや、無料で15日間レンタルできるTry UQ mobileなど、実際のSIMの機能ではないところでもサービスを拡充しています。これまでのキャリアとMVNOの間を狙っているようですね。

気になる格安SIM

mineo

パケットギフトやフリータンクなど、面白い施策を出してくるmineoです。先日はフリータンクが枯渇するか!?ということでも話題を集めました。

速度的には、速いときには速いのですがお昼時などはまだまだ遅くなることがあります。このあたりもどんどん改善策を打っているようなので、期待したいところではあります。プレミアムコースもできるようですしね。

ただ、mineoの魅力は速さよりも独自の施策の多さと良さです。コミュニティサイトでユーザー同士の相談もできますし、データ容量をやり取りする仕組みがあり、公式からの容量プレゼントも頻繁に行われています。そういった人間味を感じる部分に魅力があるMVNOだと思います。

IIJmio (タイプA)

IIJmioのタイプAは、開始当初は「契約者が少ないから速いと思う人がいるかもしれないけど、本当にそうならその分の予算をタイプDに回すからあまり変わらなくなるはず」と言っていましたが、現在のところは明らかにタイプDよりもタイプAのほうが速いです。まだ帯域に余裕があると言った発言もあるようです。UQモバイルほどではありませんが、今ならまだ安心して契約できると思います。

まとめ

最近の格安SIMは、価格競争は終わってそれぞれのサービスで個性を出してきています。MVNOが多く出ることで「選べる自由」がある、増えるのはいいことです。データのみで契約できるもの、2年縛りで端末を買えるもの、付属サービスが充実しているもの、新規契約+端末のセールが期待できるもの、いろいろあります。

そんな中で今どれがオススメかと考えると、絶対にこれ!と言えるものはありません。個々人の使い方によるのではないかと思います。

そんな中でau系であればUQ mobileを推します。月の使用量が1.5GB未満であればワイモバイルが速度面でかなり優秀なので推せます。

ドコモ系では、やっぱりLINEモバイルですね。私もメインのSIMをLINEモバイルにしたところだったので速度低下したときは肝を冷やしたのですが、即回復してくれて良かったです。ちゃんと対応していることがわかってより高感度が上がりました。

今回から深夜の測定をやめて代わりに昼の4Gmarkを取り入れてみました。全部4Gmarkでもいいと思ったのですが、Twitterで聞いてみるとやはり見慣れたSpeedtest.netがいいという意見もあるようなので。

両方を載せることによって、2つの測定結果での差が大きく出るところは怪しいかも、という見方もできると思います。とりあえず次回も同様にやってみて1ヶ月の通信量などを見ながら工夫していきたいと思います。

MVNOの速度はけっこう浮き沈みがあります。その時々で最新の速度測定結果は把握しておきたいですね。場所などでも変わるものなので、できれば1つの数字に一喜一憂せずに、複数の結果を眺めてなんとなくの各社の傾向を掴んでもらえばと思います。
私以外だとスマホ辞典さんが定期的に計測しているので有名です。特に、各社のスピードテスト結果と実効速度との差などについては、こちらをよく参照したほうがいいと思います。

クリエイタークリップさんも、最近は『4Gmark』を使って、より体感的な速度を測るようになっています。どうぞ御覧ください。

orefolderでは今後も月2回程度で測定していきたいと思っています。

過去1年の速度測定記事は以下からどうぞ。

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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