
総務省 2025年度Q1(6月末)電気通信サービスのデータ:5G契約数がLTE契約数を超える
総務省は9月26日、令和7年度第1四半期(6月末)の電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データを公表しました。
この中には移動系通信(携帯電話等)のシェアやMVNOのシェアといったデータもあります。携帯電話の契約数は2億2,546万(前期比+0.7%、前年同期比+4.4%)、そのうち5G契約数は1億1,571万(前期比+3.3%、前年同期比+17.9%)でした。
MVNOサービスの契約数は3,940万(前期比+3.7%、前年同期比+19.9%)、SIMカード型の契約数における事業者別シェアは、前回と同じくインターネットイニシアティブ(IIJ)がトップで23.2%(前期比‐0.1%)でした。
データの中から気になるものをいくつか紹介します。
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3G/LTE/5G/PHS/BWAの各契約数の推移

各キャリアとも停波が決まってる3GやLTEは契約数が減り続けています。3Gはソフトバンクが2024年4月15日(石川県内は7月31日)で停波した影響でグッと下がったあとは微減です。ドコモの3Gサービス終了があと半年ほどなので、そこでもまた一気に下がると思われます。
一方5Gは順調に伸びており、2024年9月に1億を超え、今回ついに5G契約数(1億1,571万)がLTE契約数(1億1,151万)を超えました。
ドコモ | 2026年3月31日 |
---|---|
au | 2022年3月31日 |
ソフトバンク | 2024年4月15日 |
ソフトバンクの3G停波は令和6年能登半島地震の影響で2024年4月15日(石川県内は7月31日)に延期となりました。
携帯電話の契約数における事業者別シェアの推移

携帯電話の契約数でのシェアです。KDDIグループにはUQ mobileも入ってます。NTTドコモが33.6%(前期比-0.3ポイント)、KDDIは26.4%(前期比‐0.2ポイント)、ソフトバンクは19.2%(前期比±0ポイント)、楽天モバイルは3.3%(前期比+0.1ポイント)です。
今期 | 前期比 | 前年同期比 | MVNOを含め | |
---|---|---|---|---|
NTTドコモ | 33.6% | -0.3ポイント | -1.4ポイント | 39.9% |
KDDI | 26.4% | -0.2ポイント | -1.1ポイント | 31.2% |
ソフトバンク | 19.2% | ±0.0ポイント | -0.1ポイント | 24.7% |
楽天モバイル | 3.3% | +0.1ポイント | +0.3ポイント | 4.1% |
MVNO | 17.4% | +0.4ポイント | +2.2ポイント | 17.4% |
MVNOサービスの区分別契約数の推移

MVNOサービスといっても実は色々あるのですが、いわゆる「格安SIM」はこの中の「SIMカード型」と見ていいでしょう。2025年6月では1,810万契約となっています。一時減少もあったのが、ここ2年ほどはまた順調に増えています。
なお、このグラフは契約数が3万以上のMVNOからの報告を基に作成されているので、実際の数はもっと多くなります。
MVNO(SIMカード型)の事業者別シェア

契約数が3万以上のMVNOサービスの区分別契約数は、SIMカード型が1,810万(前期比+3.7%、前年同期比+19.9%)、通信モジュールが1,162万(前期比+2.0%、前年同期比-17.8%)でした。
SIMカード型の契約者数における事業者別シェアは、インターネットイニシアティブ(IIJmio)が最も高く23.2%(前期比‐0.1ポイント)、次いでオプテージ(mineo)が8.0%(前期比-0.2ポイント)、NTTドコモ(旧NTTレゾナント、OCNモバイルONE)が6.6%(前期比-0.5ポイント)、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズが4.9%(前期比±0.0ポイント)、富士通が4.5%(前期比-0.1ポイント)となります。
2023年 | 2024年 | 2025年 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6月 | 9月 | 12月 | 3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 3月 | 6月 |
IIJ (20.0%) |
IIJ (20.4%) |
IIJ (21.3%) |
IIJ (21.6%) |
IIJ (21.5%) |
IIJ (21.9%) |
IIJ (22.4%) |
IIJ (23.3%) |
IIJ (23.2%) |
NTTドコモ (12.2%) |
NTTドコモ (11.3%) |
NTTドコモ (10.4%) |
NTTドコモ (9.7%) |
NTTドコモ (9.0%) |
NTTドコモ (8.5%) |
mineo (8.2%) |
mineo (8.1%) |
mineo (8.0%) |
mineo (9.0%) |
mineo (8.9%) |
mineo (8.7%) |
mineo (8.7%) |
mineo (8.6%) |
mineo (8.5%) |
NTTドコモ (7.7%) |
NTTドコモ (7.1%) |
NTTドコモ (6.6%) |
富士通 (5.6%) |
富士通 (5.6%) |
富士通 (5.7%) |
富士通 (5.6%) |
富士通 (5.1%) |
富士通 (5.1%) |
富士通 (4.9%) |
NTTコミュ (4.9%) |
NTTコミュ (4.9%) |
イオン (4.7%) |
イオン (4.8%) |
イオン (4.7%) |
イオン (4.7%) |
イオン (4.6%) |
イオン (4.6%) |
NTTコミュ (4.8%) |
富士通 (4.6%) |
富士通 (4.5%) |
※上記数字はそれぞれ発表時のもので、発表後の修正は反映されていません。

総務省のこれらの調査データは過去のものも含め公開されてるものです。なかなか興味深いものもありますし、遡って調べてみたり、MMD研究所の格安SIMサービスの利用動向調査と比べてみるのも面白いでしょう。
参考情報
- 総務省|報道資料|電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表 (令和7年度第1四半期(6月末))
- 総務省|報道資料|電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表 (令和6年度第4四半期(3月末))
- 総務省|報道資料|電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表 (令和6年度第3四半期(12月末))
- 総務省|報道資料|電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表 (令和6年度第2四半期(9月末))
- 総務省|報道資料|電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表 (令和6年度第1四半期(6月末))
- 総務省 2024年度Q4(3月末)電気通信サービスのデータ:5G契約とLTE契約がほぼ同数に – OREFOLDER
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。