
USB Cable Checker 3が届いた!大幅に強化されて帰ってきた、USB Cable Checker 2の後継モデル
USBケーブルの性能・仕様をチェックするデバイスとして定番のUSB Cable Checker 2(UCC2)の登場から約6年。その後継となるUSB Cable Checker 3の登場が告知されたのが今年の2月のことでした。わずか1日足らずで目標を達成し、製造上の問題などが発生しつつも、先日ついに一部バッカーへの発送が開始されました。
私もEarly Birdの枠でバック(支援)していて届いたので、使ってみた感想などを軽くレビューしたいと思います。現状、一般販売の予定はあるものの、詳細な時期はまだ告知されていません。
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USB Cable Checker 3のスペック

型番 | ADUSBCIM3 |
---|---|
本体寸法 | 約70 × 40 × 22 mm |
重量 | 約65 g(電池含む) |
搭載部品 |
1.77インチ液晶ディスプレイ×1 電源スイッチ×1 操作スイッチ×1 |
対応USBインターフェイス |
〈A-Side〉Type-A×1、Type-C×1 〈B-Side〉micro-B×1、Type-C×1 |
起動時消費電力 | 120 mW |
待機時消費電流 | 1 μA 未満 |
動作環境 |
温度:0~45℃ 湿度:10~60%(結露なきこと) |
電源 | 単四電池×2 |
USB Cable Checker 3
パッケージ

パッケージは、店頭でもそのまま売れそうなブリスターパックになっています。
外観
本体はプラスチックの射出形成で、USB Cable Checker 2よりも本格的なものになっています。底面のゴム足によって滑りにくくなっているのもいいですね。電池は従来はボタン電池だったのが、USB Cable Checker 3では単4電池2本になっています。
A側にUSB Type-CポートとUSB Standard-Aポート、B側にUSB Type-CポートとUSB micro-Bポートが付いています。ケーブル自体の性能をチェックする場合は、AとBの間にケーブルを繋ぐことになります。
ボタンは電源ボタンと操作スイッチが1つづつあります。
実際に使ってみる
USB Cable Checker 3は、基本的に繋いだら勝手に判定を開始してくれます。Sink portの検出にはモードを切り替える必要がありますが、基本は不要です。
Plugable USB4 ケーブル

USB-IF認証済みのPlugableのUSB4ケーブルを繋いでみたところ、しっかり仕様通りの結果となりました。まぁ当たり前なのですが…

もちろん搭載されているeMarkerの情報も見られます。VID(Vendor ID)に対応するメーカー名も、USB Cable Checker 3に記録されていれば表示されるようになっています。
Amazon BasicsのUSB-IF認証済みケーブル

Amazon BasicsのUSB-IF認証済みA to Cケーブル(USB 3.0)を繋いでみました。こちらも特に問題はないですね。仕様通りの結果となっています。
謎のUSB micro-Bケーブル

いつもはSwitchBot ハブミニに繋いでいる、詳細な仕様を忘れたUSB micro-Bケーブルを繋いでみました。こちらも大きな問題はないですね。抵抗値も十分低いレベルに抑えられています。
新機能
ポートチェック機能
一部のUSBテスターにあるような、ポートチェック機能がUSB Cable Checker 3にも搭載されています。といってもUSB PDへの対応が基本で、Quick Chargeなどのプロプライエタリな急速充電規格には非対応なのですが、最近はUSB PDに1本化されつつありますし、十分すぎるくらいだと思います。
ポートチェック機能についても、自動で判定・表示が行われます。しかもこれ、Sink側(充電される側)の仕様を確認することもできるんですよね。これが非常に便利で、これだけで元が取れていると感じるほどです。
充電規格のみならず、DisplayPort Alternate Modeの詳細や、USBのバージョン、デバイスメーカーのIDなどまで確認できるようになっています。
充電器のポートチェック

140W出力に対応している充電器に対してポートチェックを行ってみました。PDOが漏れなく取得できています。Quick ChargeやApple 2.4A、USB BC Revision 1.2(DCP)も、存在自体は検知できています。
iPad Pro (M4)のポートチェック

Dual Role Port(DRP)に対してポートチェックを行うと、Sink側、Source側の両方の情報が確認できます。今回はiPad Pro (M4)のUSBポートにポートチェックを行うと、PDOのみならず、Alternate Mode(ThunderboltやDisplayPort)がどうか、ポートのUSBの規格(USB4か、3.0か、2.0か)などの情報まで詳しく分かります。
これもかなりいいです。このあたりまでちゃんとチェックできるチェッカーはなかなか無いですからね。
一般販売開始が待ち遠しい

USB Cable Checker 2からかなりの進化を遂げたUSB Cable Checker 3。製造遅延からなのか一般販売がまだ開始されていませんが、これから買うならまずUSB Cable Checker 3をおすすめしたいですね。
参考情報
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