
Shokz OpenFit 2+ レビュー:Dolby Audio対応の音もフィット感も素晴らしいオープンイヤー型イヤホン
Shokzのオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン「Shokz OpenFit 2+」をレビュー用に提供していただきました。
2025年1月に発売されたOpenFit 2の上位モデルで、新たにDolby Audioおよびワイヤレス充電機能を搭載した、OpenFitシリーズのフラッグシップモデルです。
実際にしばらく使ってみて、音の良さに驚かされました。オープンイヤー型で低音がこんなに出るものは初めてです。そして装着感と安定性も抜群で、さすがShokz、さすがフラッグシップと唸らさせられました。
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OpenFit 2+の概要

Shokz OpenFit 2+は耳をふさがないオープンイヤー型、その中でもイヤーフック型の完全ワイヤレスイヤホンです。
2025年1月に発売されたOpenFit 2の上位モデルで、17.3mm相当の超大型低周波ユニットと独立した高周波ユニットの2つのスピーカーを搭載しオープンイヤー型ながらパワフルな音を実現します。OpenFit 2+では新たにDolby Audioに対応し、さらに広がりのあるクリアな音となっています。
独自開発の柔らかい素材で耳に柔らかくフィットし、ランニング等でも外れることはなく、長時間つけてても疲れにくくなっています。操作はタッチコントロールと物理ボタンの両方を備え、ワイヤレス充電にも新たに対応しました。IP55の防水性能、マルチポイント接続にも対応します。
■主な機能
ノイズ |
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ワイヤレス充電 | |
着脱検知 | |
低遅延モード | |
イコライザ |
マルチポイント | |
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管理 |
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防塵防水 | IP55 |
Bluetoothコーデック | SBC、AAC |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.4 |
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ドライバー | 高周波ユニット+17.3mmダイナミックドライバー |
対応コーデック | SBC、AAC |
サイズ | イヤホン片耳:44.1×44.3×19.7mm 充電ケース:67.5×67.5×27.8mm |
重量 | イヤホン片耳:9.4g イヤホン+ケース:74.8g |
材料 | イヤホン:ポリカーボネート、シリコン 充電ケース:ポリカーボネート |
連続再生時間 | リスニング:ケース使用で合計最大48時間 通話:ケース使用で合計最大36時間 |
バッテリー | イヤホン:56mAh 充電ケース:600mAh |
充電時間 | 充電ケースでイヤホン:60分 付属ケーブルでケースのみ:100分 ワイヤレス充電でケースのみ:180分 |
防水規格 | IP55(イヤホンのみ) |
外観
製品写真が印刷された紙で包まれた箱です。最初に紙をペリペリ剥がすようになっていて、一度剥がしたら元に戻せないタイプです。
内容物はイヤホン本体と充電ケースのほか、書類とUSBケーブルです。

ケースの大きさは67.5×67.5×27.8mmで、端の丸まった正方形をしています。

USBポートは背面側に。

パカッと開けるとイヤホンが見えます。

イヤホンのフックが交差する形で収められています。右と左どちらが下になっても収まりに問題はありません。ただ若干取り出しにくいかな、という気はします。
なお、マグネットで固定されるのでひっくり返しても落ちたりしません。

銀色の部分はポリカーボネートで、白い部分はシリコンです。ちなみにイヤホンの見た目はOpenFit 2とほぼ同じです。

内側にスピーカー。赤丸になってるのがワンポイントで可愛いですね。この赤丸があるかないかでOpenFit 2と見分けがつきます。

イヤホンの上部にはスピーカーと物理ボタンがあります。

下側にもスピーカーが。イヤーフックの先がシリコンに覆われていませんが、ここはボタンではありません。
装着感と安定性:触り心地が良く、安定性もバッチリ

OpenFit 2+の表面はシリコン…独自開発素材のShokz Ultra-Soft Silicone 2.0が採用されています。これが柔らかくてしっとりしており、非常に触り心地が良いです。

また、イヤホンとイヤーフック部分が内側に食い込むような角度があります。このカーブは、より多くの耳の形に適応できるように人間工学に基づいて最適化されてるとのこと。また、イヤーフックの内部は柔軟なニッケルチタン記憶形状合金で弾力性があり、適度に締め付けてフィットしてくれます。
これまでのイヤーフック型イヤホンも似たようなこと(人間工学が云々)を言っていたのに私の耳には合わず、走るとすぐに落ちそうになったものですが、OpenFit 2+はしっかりと固定されたままです。正直言って、これまで試したイヤーフック型の中では一番フィットしてると感じました。
音質と音漏れ

OpenFit 2+は17.3mmユニット相当の超大型低周波ユニットと独立した高周波ユニットの2つのスピーカーを搭載しています。オープンイヤー型のイヤホンはどうしてもカナル型に比べて音質が劣る、とくに低音が出ないと言われますが、OpenFit 2+は意外なほどクリアでしっかりとした音質で、低音もちゃんと聞こえてきます。
オープンイヤー型のイヤホンは音を楽しむよりは「ながら聞き」用途で使うのが良いのですが、これなら普通に音楽を楽しむのにも使えると思えます。
OpenFit 2+では新たにDolby Audioにも対応しています。これはアプリでオンオフでき、オンにするとよりクリアで広がりのある音になります。
音漏れに関しては、普通に室内で聞く音量であればよっぽど近づかないとわからない程度です。ただ外で使うとなると音量を上げがちになるので、そうすると近い人には「何か鳴ってる」のが気付かれます。混雑してる電車内では気をつけたいところ。また、イコライザーで「プライベート」に設定すると高周波出力が抑えられ、音漏れも多少は抑えられるようです。
アプリと操作
Shokz
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制作: Shokz価格: 無料
Shokzの管理アプリでイコライザーや操作方法のカスタマイズが可能です。
アプリを使うとイコライザの選択や操作方法のカスタマイズ、Dolby Audioのオンオフなどが可能になります。アプリを使わなくても利用は可能ですが、ファームウェアアップデートもあるので、できれば一度は確認してみたほうがいいです。
操作のカスタマイズ

OpenFit 2+はイヤホン上部にある物理ボタンとイヤホン外側のタッチコントロールの2つがあります。
操作のカスタマイズは幅が狭く、タッチは長押しで「音声アシスタント」か「なし」の2択、物理ボタンは1回・2回・3回・長押しがあるものの、それぞれ決まった機能のオンオフがほとんどです。今後のアップデートで改善される可能性に期待したいところです。
イコライザ

イコライザは「スタンダード」「ボーカル」「低音強め」「高音強め」「プライベート」の他、自分でカスタマイズするモードがあります。「プライベート」は高周波出力を管理し、音漏れを効果的に抑制してくれるモードです。
OpenFit 2+の良かったところ・イマイチだったところ
OpenFit 2+を実際に使ってみて良かったところ・イマイチだったところをまとめます。
- 耳をふさがないので散歩で不安なく、仕事中でも安心
- 安定する形状、触り心地のよい素材
- マルチポイント、Dolby Audioに対応
- ワイヤレス充電に対応
- 物理ボタン操作なので誤操作が少ない
- ボタンカスタマイズが限定的
- ケースから微妙に取り出しにくい
外の音が聞こえる・音質もGood
オープンイヤー型の特徴のままですが、音楽を聞きながら周囲の音が聞こえるので散歩や在宅での仕事中など、「ながら聴き」に便利です。買い物のレジでもそのまま店員さんの声が聞こえますし、ランニング中に周りの音からの危険察知もできます。その一方で交通量のある道路脇では外のうるささで音楽が聞こえないといったデメリットはあります。
またオープンイヤー型は音質がイマイチという評価もある中でOpenFit 2+はかなりいい音を出してくれます。正直これまでのオープンイヤー型の中ではトップクラスでした。普通に音楽を楽しむのにも使えます。
ほかのオープンイヤー型に比べ安定する
オープンイヤー型は耳の形による装着感の個人差が激しいのですが、OpenFit 2+はほかのオープンイヤー型が駄目だった私でも安定します。首を振っても吹き飛びません。
ここ最近レビューしたイヤーフック型のイヤホン(その1・その2)は少し前に比べてしっかりフィットするものばかりだったのですが、その中でもOpenFit 2+が一番安定してくれました。なんだか毎回同じこと言ってる気もするのですが、毎回「一番安定」を更新してくるので私自身が驚いてます。
これまで安定しないと諦めていた方でも試す価値はあると思います。
物理ボタンが間違いない
OpenFit 2+の操作は基本的に物理ボタンです。カスタマイズの幅はちょっと狭いのですが、それは規定の操作方法を覚えてしまえば問題ありません。物理ボタンはしっかり自分の意思で押して操作するので間違いが少ないのが良いですね。ちょうどイヤホンを摘むようにして押すので操作しやすさもGoodです。
ちなみに、タッチコントロールも「長押し」だけに操作が割り当てられるので不意に手があたって操作される、なんてことはありません。そのあたりはよく考えられてるな、と思います。
ワイヤレス充電に対応

OpenFit 2からOpenFit 2+への進化点のひとつがワイヤレス充電の対応です。個人的にイヤホンはワイヤレス充電できるかどうかで使い勝手が大きく変わると思っているので、これは嬉しいポイントです。
まぁOpenFit 2+はケースと合わせれば48時間の再生時間となっているのでこまめに充電する必要はないのですが、そのたまにあるちょっとした面倒が小さいのは細かくも重要なポイントです。
まとめ

OpenFit 2+はイヤーフック型のオープンイヤー完全ワイヤレスイヤホン「OpenFit」シリーズのフラッグシップモデルです。その名にふさわしい音質とフィット感に機能、使い勝手が良いイヤホンです。ボタンカスタマイズが限定的など微妙にマイナスポイントもありますが、全体的な完成度は高いです。
これまでオープンイヤー型のイヤホンをいくつか試したけど微妙に満足できていない、という人にはぜひ試してみてほしいですね。私のように「イヤーフック型は揺れるから…」と避けていた人も、OpenFit 2+ならおそらく安定するのでチャレンジしてほしいところです。
参考情報
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。