
vivo X Fold3 Pro ファーストインプレッション – 薄くて大画面、ZEISS搭載でクセの強いOSも楽しめる
薄型、大画面、ZEISS共同開発の三拍子フォルダブル──
vivo X Fold3 Proを購入しました。本体を開いた状態で約5.2mm、本体を閉じた状態で約11.2mmとフォルダブル端末にしては圧倒的な薄さに加えて、8.03インチの大画面(開いた状態)、そしてZEISSと共同開発したカメラを搭載します。
全方位にハイスペックなフォルダブル端末のvivo X Fold3 Pro。まずは数日使用したファーストインプレッション記事をお届けします。
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大画面で薄い

vivo X Fold3 Proは本体を開くと約8.03インチの大画面が広がります。日本で多く流通するGalaxy Z Foldシリーズの画面よりも、ひと回りほど大きな印象です。

本体を閉じた状態でも約6.53インチの大画面。普通のスマートフォンと遜色ない使用感です。フリック入力やWebページ、Xなども快適に閲覧できます。
本体を閉じた状態の薄さにも注目です。約11.2mmの薄さは、フォルダブル端末のなかでも薄い部類に入ります。
これまで、フォルダブル端末の厚さはスマートフォン2台分とよく言われていました。しかしvivo X Fold3 Proはスマートフォン1台分でも通用するレベルの薄さで、デニムのポケットに入れても「厚み」を感じません。

大画面を活かしたコンテンツ鑑賞も捗りますが、メインディスプレイにインカメラが埋め込まれている(パンチホール)のは気になります。
サイレントモードスライダー搭載

vivo X Fold3 Proの右側面にはサイレントモードを有効にするスライダーが搭載されています。サイレントモードを側面のスイッチから切り替えられるのは、かなり便利です。
ZEISSと共同開発のカメラが面白い

vivo X Fold3 ProにはZEISSと共同開発したカメラが搭載されています。カメラ構成は5000万画素のメイン、5000万画素の超広角、6400万画素のZEISS望遠のトリプル仕様です。全てのレンズにT*コーティングが施されています。以下は作例です。




ポートレートモードには往年のZEISS銘玉を再現したボケも搭載。この作例はSonnarを再現したボケを適応しています。

Sonnarはもちろん、DistagonやPlanar、そしてB-Speedといったマニアックなレンズの再現もあります。オールドレンズファン垂涎の機能です。
競合端末にあたるXiaomi MIX Fold4にはLeicaと共同開発したカメラが搭載されています。筆者はカメラも趣味あり、スマートフォンからもLeica, ZEISS論争が勃発しそうだな……と思っていたりも。古今東西どこにでもあるものですよね。
ひと癖あるOS

vivoのスマートフォンには、大きく分けて2種類のOSがあります。中国向け端末に搭載される「Origin OS」とグローバル向け端末に搭載される「Funtouch OS」です。筆者が購入したvivo X Fold3 Proは中国版のため、前者の「Origin OS」が搭載されています。
中国向けに販売されている端末なので、初期状態だとGMSは非搭載です。とはいえ、vivoのアプリストアからGoogle PlayをインストールすればGMSを導入できるため、基本的に困ることはないでしょう。
UIや機能面もコテコテにカスタムされています。
UIは「慣れ」で解決する問題ではありますが、アプリのバックグラウンド制御(自動起動など)が独特なことや、クイック設定パネルにあるメディアコントロールが中華アプリ以外非対応だったりと、中国向けのOSなだけあって一癖あります。
よくコテコテにカスタムされたOSとして、XiaomiのHyperOSが挙げられますが、vivoのOrigin OSはHyperOSよりもコテコテにカスタムされていて、むしろここまで作り込むことに驚きです。
付属品の専用ケースが良い

フォルダブルにはヒンジと呼ばれる可動部があります。フォルダブル用のケースはヒンジ部分までカバーしないモノが大半です。カバーしたとしても、突起や厚みがあったりと、チープな質感になりがち。
しかしながら、vivo X Fold3 Proの付属ケースはヒンジ部分までカバーする設計で、ケースの感触も上品です。よくできています。
大画面は強い

vivo X Fold3 Proは開いても、閉じても圧巻の大画面です。とりわけ、折りたたんだ状態のカバー画面では、普通のスマホと同等の操作を実現します。
画面を開いた状態ではコンテンツへの高い没入感が得られます。ディスプレイの発色、そして内蔵スピーカーの音質も良く、暇さえあれば動画鑑賞に勤しんでしまうので、やるべきことが捗りません(笑)。とにかく魔性のスマホです。

他にも、ZEISSと協業のカメラも面白いです。オールドレンズファンに馴染みの深い「Sonnar」「Planar」など、銘玉のボケをエミュレートした機能が搭載されているのは、撮影するたびにテンションが上がります。ZEISSの銘玉群が、ロマンと実用に満ちたフォルダブル端末の形でポケットに収まるのは、筆者にとって垂涎モノです。最高す
今回はここまで。しばらく使ってみて、詳細なレビュー記事をお届けします。
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2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!
行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。スマホはGalaxy Z Fold 5、最近はAngenieuxのレンズにハマってます。