
OPPOのミドルレンジスマートフォン「OPPO Reno13 A」をレビュー用にお借りしました。
コストパフォーマンスの良さで人気のReno Aシリーズ2025年版です。これまで当サイトではReno A / Reno3 A / Reno5 A / Reno7 A / Reno9 A / Reno11 Aとレビューを掲載しています。(初代だけ私のレビューではありません)
今回のReno13 Aはスペックの数字としてはパッとしないものもあるのですが、細かいところで改善もされています。正直、例えばReno11 Aを持っている人であれば慌てて買い替える必要はないとも思うのですが、背面デザインとバッテリー持ちは惹かれるものがありました。このあたりを重視する人は要注目です。
「OPPOのハイエンドスマホとほぼ同等の最新 OPPO AI 機能を搭載」というのも売りになっていますが、このあたりはまだまだ人を選びそうですね。
今回の試用期間は1週間ほどで、この間に感じたOPPO Reno13 Aの良かったところ、イマイチだったところをレビューします。
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OPPO Reno13 Aの概要
OPPO Reno13 AはSoCにSnapdragon 6 Gen 1を搭載し8GBのRAMと128GBのストレージを持つミドルレンジのスマートフォンです。OPPOのハイエンドスマホとほぼ同等の最新 OPPO AI 機能を搭載し、写真編集や文章作成など便利なAI機能を手軽に利用できます。また、シリーズ最大容量の5,800mAhバッテリーを搭載しているほか、45W SUPERVOOCとPPS急速充電にも対応。防塵・防水性能は最高水準のIP69とIP68です。
カラーはルミナスネイビー、チャコールグレー、アイスブルーの3色で、今回はルミナスブルーをお借りしました。
- OPPOのロングセラーシリーズとして人気のReno Aシリーズ最新機
- ハイエンド級のAI機能を搭載し、写真編集や文章作成で、日常生活を便利に
- シリーズ最大容量の5,800mAhバッテリーを搭載、45W SUPERVOOCとPPS急速充電にも対応
- 防塵・防水性能は最高水準のIP69とIP68を備え、タフな設計
価格はOPPO公式オンラインストアで48,800円です。Amazonでは2025年7月29日時点で、イヤホンEnco Buds3 Proがセットになった発売記念BOXが44,364円です。
外観

OPPO Reno13 Aのディスプレイは6.7インチで、前面カメラは中央上端にパンチホールであります。ベゼルは若干上下が太い気もしますが、よく見ないと気になることもありません。
画面には最初から保護フィルムが貼られています。(試用機はガラスフィルムが貼られていたのですが、おそらく販売モデルは通常の薄いフィルムだと思います。)

背面はポリカーボネート樹脂+アクリル樹脂で、反射しないマットな仕上げとなっています。今回お借りしたルミナスブルーは、角度を変えると背面の表情も変わっていく美しさがあります。

やはり目を引くのがカメラ周りです。ここは特殊な加工で周囲の光を柔らかく反射し、それがネオンカラーのように光って見えます。実際に発光しているわけではないので、電源を切った状態でもいつでも光って見えます。テレビやパソコンのディスプレイ裏を光らせるインテリアが好きな人には刺さるんじゃないでしょうか。

側面はフラットです。左側面には特に何もありません。

右側面には音量ボタンと電源ボタンがあります。
上側面にはマイクとスピーカー、下側面にはスピーカー、USBポート、マイク、SIMトレイがあります。SIMトレイの左右に穴があって、どちらがマイクでどちらがSIMピン用の穴なのか、ちょっとわかりにくいですね…。よりSIMトレイに近い外側の穴がSIMピン用の穴です。

SIMトレイは表裏にSIMを装着するタイプです。片側はMicroSDカードカードと排他になります。

カメラ周りの光が目立ちますが、それ以外の背面全体も光の反射で表情を変えるのがカッコいいですね。変に反射してないので落ち着いた雰囲気があります。

ただ、指紋などはそれなりに付きやすいです。
スペックとパフォーマンス
スペック
OS | ColorOS 15(based on Android 15) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CPU | Snapdragon 6 Gen 1 | ||||||||
RAM | 8GB(最大16GB相当まで拡張可能) | ||||||||
ストレージ | 128GB | ||||||||
外部メモリ | microSDXC (最大1TBまで) | ||||||||
ディスプレイ | 6.7インチ 2400×1080 (FHD+) AMOLED リフレッシュレート:120Hz |
||||||||
リアカメラ | [広角] 約5,000万画素(F値1.8 / OIS対応) [超広角] 約800万画素(F値2.2 / 画角112°) [マクロ] 約200万画素(F値2.4) |
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フロントカメラ | 約3,200万画素(F値2.4) | ||||||||
バッテリー | 5800mAh 45W SUPERVOOCフラッシュチャージ / 45W PPS |
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サイズ | 約162 × 75 × 7.8 mm | ||||||||
重量 | 約192g | ||||||||
生体認証 | 指紋(画面内)、顔 | ||||||||
防水防塵 | 防水:IPX8・X9 防塵:IP6X | ||||||||
SIM | nanoSIM+eSIM | ||||||||
対応バンド |
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その他 | おサイフケータイ |
Reno11 Aとのスペック比較
前作のReno11 Aとスペックを比較してみると、主な違いは以下の通り。
Reno11 A | Reno13 A | |
---|---|---|
CPU | MediaTek Dimensity 7050 | Snapdragon 6 Gen 1 |
RAMとストレージ | 8GB / 128GB (UFS 3.1) | 8GB / 128GB (UFS 3.1) |
外部メモリ | microSDXC (最大2TBまで) | microSDXC (最大1TBまで) |
ディスプレイ | 6.7インチ 2412×1080 2.5DフレキシブルOLED リフレッシュレート:最大120Hz 可変(120Hz/90Hz/60Hz) |
6.7インチ 2400×1080 AMOLED リフレッシュレート:最大120Hz 可変(120Hz/60Hz) |
リアカメラ | [広角]約6,400万画素(F値1.7) [超広角]約800万画素(F値2.2 / 画角112°) [マクロ]約200万画素(F値2.4) |
[広角] 約5,000万画素(F値1.8 / OIS対応) [超広角] 約800万画素(F値2.2 / 画角112°) [マクロ] 約200万画素(F値2.4) |
バッテリー | 5000mAh 67W SUPERVOOCフラッシュチャージ/55W PPS |
5800mAh 45W SUPERVOOCフラッシュチャージ / 45W PPS |
サイズ | 約162 × 75 × 7.6 mm | 約162 × 75 × 7.8 mm |
重量 | 約177g | 約192g |
防水防塵 | IP65 | 防水:IPX8・X9 防塵:IP6X |
スピーカー | モノラル | ステレオ |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Wi-Fi 5 IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver.5.2 | Ver.5.1 |
けっこう差があるというか、スペックダウンしている箇所が何箇所もあります。目立つところは改善して、目立たないところでコストカットしているのでしょう。カメラのOIS(光学手ブレ補正)対応や防水性能の向上、スピーカーがステレオになったなど、これらの改善点は嬉しいですね。
ベンチマーク
各種ベンチマークアプリで確認しました。
各種ベンチマークの結果は、AnTuTu Benchmark(v10.5.1)が602,948点、Geekbench 6のCPUがシングルで942点、マルチで2,721点、3DmarkはWild Life Extremeで651点、PCMarkのWork 3.0 performanceは11,135点でした。
AntutuはCPU/GPU/メモリ/ストレージの性能、GeekbenchはCPU性能、3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。
似た点数のほかの端末と比べると以下の通り。
SoC | Antutu | Geekbench | 3DMark | PCMark | ||
---|---|---|---|---|---|---|
RAM | Single | Multi | ||||
arrows We2 Plus | SD7s Gen2 12GB |
608807 | 1030 | 2805 | 792 | 14853 |
OPPO Reno11 A | Dimensity 7050 8GB |
607416 | 894 | 2337 | 622 | 9258 |
OPPO Reno13 A | SD6 Gen1 8GB |
602948 | 942 | 2721 | 651 | 11135 |
Xperia 10 VI | SD6 Gen1 6GB |
555117 | 946 | 2831 | 2386 | 10036 |
moto g64 5G | Dimensity 7025 8GB |
473545 | 1019 | 2436 | 13917 |
前作のReno11 AからSoCがDimensity 7050→Snapdragon 6 Gen 1へと変わりました。AnTuTuスコアはどちらも60万点ほどで、ほかのベンチマーク結果を見てもほぼ同等です。ベンチマークスコアとしては2024年の各モデルとそう変わらない結果となりました。正直ちょっと物足りない感はありますね。
操作感
スコアが2024年のミドルレンジレベルだとはいえ、実際の操作で不満を感じることはそうありません。(2024年モデルが今でも十分に使えるということでもあります。)
ハイエンドな端末と比べると物足りなさはあるのですが、SNSやウェブを見たり写真を撮ったりという一般的な操作ではなんの問題もありません。高負荷はゲームは、まったくできないことはないものの、十分に楽しむには厳しいですね。
カメラ

OPPO Reno13 Aのカメラは50MPの広角(F値1.8)と8MPの超広角(F値2.2)、2MPのマクロ(F値2.4)です。実際に撮影した写真をいくつか掲載します。




1つ上の写真と同じところから超広角で。
フレーム(透かし)
写真に白いフレームや撮影情報などを入れる透かしは複数種類あり、撮影後に写真アプリから変更することも可能です。(同じ写真で別の透かしの写真を別々に保存も可能)




AIエディター
写真アプリでは、AIを使った画像編集が可能です。AI消しゴムや鮮明度強化、ぼけ除去、反射除去などがあります。


AI消しゴム+ぼけ除去。猫の背後のウエットティッシュが消えて、猫がぼけてたのが少しシュッとしました。


ガラス越しの写真を反射除去で映り込みを消しました。なお、このラフレシアの写真はOPPO Reno13 Aで撮影したものではありません。別のスマホで撮影した写真もOPPO Reno13 Aにコピーすれば同じように加工できます。
バッテリー
OPPO Reno13 Aのバッテリーは5800mAhです。Reno Aシリーズでは最大容量となります。
輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテストを行ったところ、100%→20%まで19時間43分でした。10時間を超えると「だいたい普通」くらいなので、この数字は「めっちゃ凄い」です。
バッテリー容量 | PCMark | |
---|---|---|
arrows We2 Plus | 5,000mAh | 13h 7min |
OPPO Reno11 A | 5,000mAh | 16h 10min |
OPPO Reno13 A | 5,800mAh | 19h 43min |
Xperia 10 VI | 5,000mAh | 28h 5min |
moto g64 5G | 5,000mAh | 12h 7min |
前作のOPPO Reno11 AやOPPO Find X8が16時間くらいだったので、OPPOは電池持ち良い印象があります。
バッテリーは省エネモードのほかに高パフォーマンスモードもあります。充電関係の設定では、充電習慣を学習して80%から100%までをゆっくり充電にする「スマート充電」や、80%までに制限する「電荷制限」などがあります。
充電は最大45WのSUPERVOOCフラッシュチャージに対応します。OPPO Reno11 Aが67WのSUPERVOOCフラッシュチャージだったので、ここは少し残念。
システム
OPPO Reno13 AはAndroid 15ベースのColorOS 15を搭載します。
プリインストールアプリはゲーム等のほかTikTokやTemuなどかなりたくさん入ってます。ソリティアが2つあって、Solitaireもあるので、OPPOには相当なソリティア好きがいるんですね。
初期セットアップの際におすすめアプリを選ぶような画面があるのですが、これを全部オフにしてもTemuやTikTokはインストールされます。おそらくセットアップのときに選ぶのは独自のマーケットアプリ『App Market』からで、プリインストールはPlayストア経由です。また、PlayストアのアプリもインストールするたびにApp Marketのセキュリティテストが入ります。App Market自体を無効化することもできるので気にならないようにはできるのですが、さすがにウザったらしく感じます。
OPPO Reno13 Aの良かったところイマイチなところ

- カメラ周りが光って見えるのは面白い
- バッテリー持ちが良い
- スピーカーがステレオになった
- スペックが据え置きだったりダウンしてる箇所もある
- プリインアプリが邪魔
OPPO Reno11 Aからスペックダウンしているところもありますが、待望のステレオスピーカーやカメラのOIS対応、より良くなったバッテリー、IPX8/9の防水性能など、より使いやすくなっているところも多々あります。何を重視するかにもよりますが、体感的なコスパは良くなっているのではないでしょうか。
個人的にはバッテリーの持ちがさらに良くなったのと背面カメラ周りのデザインが気に入ってます。
まとめ

OPPO Reno13 Aを1週間ほど試用しました。スマホ単体としてみれば悪くなく、全体的な使い心地は良いです。ただ、Reno11 Aと比較して考えるとなかなか悩ましいです。自分が何を重視するのか、よく考える必要がありそうですね。
このReno Aシリーズや似た価格帯のスマホは「コストパフォーマンス」で語られることが多いです。今回のReno13 Aでは、そのためにコストカットを頑張っている箇所が見えた気がします。どこをコストカットしてどこをスペックアップするのか、こういったところからも何が求められているのか、わかる気がします。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。