OPPO Reno5 A レビュー:おサイフ・防水・SDカードも揃った、普通の人に勧めたいグッドなスマホ

OPPOが2021年6月に発売したミドルレンジスマホ「OPPO Reno5 A」(ワイモバイル版)をここ1ヶ月ほど使ってみました。

昨年発売されたOPPO Reno3 Aも少し触っていましたが、それに比べてかなり良くなったのを感じます。ミドルレンジとして十分に活躍できるだけのスペックと機能を持っています。

ただ安いだけが魅力の8割以上を占めるコスパ端末ではなく、微妙に引っかかる部分もあるけれどまぁ普通の人にはこれでいいんじゃない?みたいなものでもなく、ちゃんと人に勧める候補の1つとして挙げられるスマートフォンだと感じました。

  • Snapdragon 765G搭載でサクサクな動き
  • おサイフ・防水・SDカードと必要な機能が揃ってる
  • 場所によっては2万円以下で手に入る
  • 指紋センサーの位置がちょっと高い?
  • スピーカーはモノラル

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

OPPO Reno5 Aの概要

OPPO Reno5 Aは「カメラで選ばれたい5Gスマホ。」というキャッチコピーのもと多彩な撮影モードを搭載した4眼カメラを搭載した5G対応のミドルレンジスマートフォンです。防水・防塵機能やおサイフケータイに対応し、4,000mAhのバッテリー容量に急速充電機能、SoCにSnapdragon 765Gを搭載、6GBのRAMと128GBのストレージを持ちます。ディスプレイは6.5インチでリフレッシュレートが90Hzです。

販売ルートによって微妙に違いがあり、ワイモバイル版はシングルSIMになっています。MVNOや量販店のものはデュアルSIM対応でeSIMにも対応します。

私が購入したのはワイモバイル版です。(こちらは機種変更でも1.8万円引きで21,600円と安かったので。)

今なら更に値下げされ18,000円、さらに8月31日までの購入であればPayPayボーナス3,000円分がもらえるキャンペーンもあるので、実質価格は15,000円となります。

外観デザイン

今回購入したカラーは「アイスブルー」です。ほんのり青みがかった優しい白、といったところでしょうか。ほかに「シルバーブラック」もあります。

よく見れば指紋…というより指の跡は付くのですが、パッと見ではわからないほどに目立ちません。材質はPVC(プラスチックの1つ)で表面処理として液晶コーティングがされています。そのおかげか、テカりすぎず安っぽすぎず、いい味があります。

右側面には電源ボタンのみ。カメラの出っ張りはSIMカード2枚と少しくらいです。左側面にはSIMスロットと音量ボタン。

下側面にはUSBポートとスピーカー、3.5mmイヤホンジャックです。スピーカーはモノラルスピーカーです。

スペックとパフォーマンス

OPPO Reno5 AはSoCにSnapdragon 765Gを搭載し、RAMは6GBとミドルレンジの十分な性能を持っています。かんたんなスペックは以下の通り。

スペック

OS ColorOS 11 (based on Android 11)
CPU Snapdragon 765G
RAM 6GB
ストレージ 128GB
外部メモリ microSDXC (最大1TBまで)
ディスプレイ 約6.5インチ / フルHD+(2,400×1,080) / TFT-LCD
メインカメラ メイン64MP+モノクロ2MP+広角8MP+マクロ2MP
フロントカメラ 16MP
バッテリー 4,000mAh
サイズ 約162 × 74.6 × 8.2 mm
重量 約182g
防水/防じん IP68
おサイフケータイ
生体認証 背面指紋認証・顔認証
SIM 排他的デュアルSIMスロット SIM1(nanoSIM)+SIM2(nanoSIM)/microSD
※DSDV対応SMの組み合わせはnanoSIM + nanoSIM または nanoSIM + eSIM となります。
※ワイモバイル版は、 シングルSIMスロット(nanoSIM+microSD) となります。
通信ネットワーク 5G:
n3/n28/n77/n78
FDD-LTE:
B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/26/28
TD-LTE:B38/39/40/41/42
WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
GSM:850/900/1800/1900MHz

より詳しいスペックは公式サイトをご覧ください。

各種ベンチマーク結果

ベンチマークテストの結果は以下の通り。

AnTuTu(V9.0.12-OB)の結果は375,310点、Geekbench5の結果はシングルで618点、マルチで1,757点。

3DmarkはWild Lifeで1,684点、PCMarkのWork 3.0では8,995点でした。

パフォーマンス

1年前のOPPO Reno3 Aもその当時は「普通に使うならこれで十分」というような評価でしたが、正直、同時期に発売されたXiaomiのRedmi Note 9Sなどに比べると微妙に劣り、動きが鈍いと感じることもありました。

OPPO Reno5 Aはそこから明らかにパワーアップしています。普段のネット徘徊やTwitterはもちろん、重くないゲームであれば問題なくプレイできます。最近は主に『アイ・アム・マジカミ』をやっており、クオリティ設定はすべて高い方にしても問題ありません。

あまりプレイしてないのですが『原神』も普通にプレイできてます。とは言ってもグラフィックス設定はデフォルトで「低」ですが…。

その他

WidevineのセキュリティレベルはL1です。Amazonプライム・ビデオでHD画質の再生もOKです。

こちらは内部ストレージのテストです。ミドルレンジのスマホとしてはなかなか。

バッテリー

バッテリーの持ちは体感でも悪くありません。PCMarkのWork 3.0 battery lifeのテストでは11時間8分となかなかの高スコアでした。

なお、バッテリーの容量は4000mAhで、急速充電規格はPD(9V/2A)とQC(9V/2A)に対応しています。

カメラ

OPPO Reno5 Aの背面カメラは「メイン64MP+モノクロ2MP+広角8MP+マクロ2MP」で4眼です。

印象としては基本的にきれいに撮れるものの、AI補正は若干クセがあるので注意といったところです。マクロもそれほど寄れるわけでなく微妙にのっぺりするので使い所が難しいです。通常カメラで気軽に撮るのがいいように思います。

以下、撮影したものをいくつか載せます。(サイズ変更のみ行っています)

メインカメラと広角カメラ

いつも散歩で行ってる公園です。

AIシーン強化をオンにした状態。芝の緑が明るく…というか黄色くなってしまいます。ここに限らず、AIシーン強化すると、ちょっと嘘っぽい見た目になります。場合にもよりますが、オフのほうが私は好みです。

同じ場所から広角カメラで撮ったものです。広角カメラはこういった景色を広く撮るほか、室内などの狭い場所でも便利です。

街中に行くことがほとんどないのが残念ですね。

食べ物

夜景

夜景を通常モードで。

こちらは夜景モード。比べればこちらのほうが明るい部分などハッキリしていますね。通常モードでも悪くないと思います。

マクロ

マクロカメラは4cmほどまで寄ることができます。

なんとなく大味と言うか、のっぺりとした印象ですね。

ズーム

1倍、2倍。

5倍、10倍。
10倍になるといかにもズームした感が出て、あまり使い物になりませんね。いちおう20倍までは拡大できます。

このほか、撮影した写真をGoogleフォトにアップしてあるので、興味ある方はご覧ください。

生体認証

OPPO Reno5 Aは生体認証で指紋と顔認証に対応しています。

指紋センサーの位置がちょっと上の方にあり、私が普通に操作するときの持ち方だと指1本分くらい届かないです。

電源ボタンに親指がかかる持ち方だとちょうど人差し指が指紋センサーの上になりました。持ち方次第というのはありますが、気になったポイントです。

顔認証は速度もバッチリです。「持ち上げると画面オン」「画面を2回叩いて画面オン」と組み合わせて使うと便利ですね。

ColorOS 11

ワイモバイル版なので、関連アプリがけっこうたくさんプリインストールされています。『5G LAB』や『** AQUARE』系アプリはアンインストールできますが、それ以外はできないようだったので、adbコマンドを使ってアンインストールしてしまいました。

OPPO Reno5 AはAndroid 11ベースのColorOS 11です。Xiaomiなどと同じようにけっこうカスタマイズされているので好き嫌いは分かれそうです。私自身、大幅にカスタマイズされたものはあまり好きではないのですが、OPPO Reno3 Aの頃に比べるとどこか使いやすくなったように感じます。

OPPO Reno5 Aの気に入ったところとイマイチだったところ

OPPO Reno5 Aを使ってみて感じた良いところとイマイチなところをまとめてみます。

良いところ
  • 普通に快適に使えるスペック
  • おサイフ・防水・SDカードと必要な機能が揃ってる
  • バッテリー劣化を防ぐ充電機能
  • RAMの拡張(仮想メモリ)
イマイチなところ
  • スピーカーはモノラル
  • パンチホールの穴と時計が近い

普通に快適に使えるスペック

私自身、もうハイエンドは自分にはオーバースペック、ミドルレンジで十分だと思っています。OPPO Reno5 Aは私のその求めるところにちょうどいいスペックですね。

Reno3 Aは「これで充分」と言いながら微妙に反応が悪く感じていたのですが、Reno5 Aはそういうことがありません。

おサイフ・防水・SDカードと必要な機能が揃ってる

この3つはミドルレンジだと「どれか欠けている」のが多いのですが、OPPO Reno5 Aは全部揃ってます。普段使いとして使うにはやっぱりこれがないと。

バッテリー劣化を防ぐ充電機能

バッテリーの設定がいくつかあり、就寝時にWi-Fiオフなどで低電力にしたり、夜間に充電速度を遅くして過充電を防ぐといった機能があります。バッテリーの劣化を防ぐ機能は搭載するメーカーが増えていますね。普段使いする端末だからこそ、こういうところに気をつけたいところ。

RAMの拡張(仮想メモリ)

アップデートで追加された機能のようですが、端末情報のRAMの部分に+2.0GBと書かれています。これはRAMの拡張(仮想メモリ)ということで、内部ストレージの一部をRAMのように利用できるものです。

拡張できる量は2GBから5GBまで。もともとのRAMは6GBなので、それが11GBまで拡張されます。

スピーカーはモノラル

普段イヤホンをしていれば気になりませんが、たまにイヤホン無しで横向きで動画を見たりすると「あ、そういえばモノラルだった」となります。まぁコスト的に仕方ないと言えば仕方ないですね。

パンチホールの穴と時計が近い

何か支障があるわけではないのですが、ステータスバーの時計がかなりパンチホールのギリギリにあります。もう少し離してほしい…。

まとめ:万人受けしそうなグッドスマホ

決して高性能というわけではありませんが、普通に快適に使える性能でおサイフや防水もある、非常に普段使いしやすいスマートフォンです。ベンチマーク的にはPixel 5ともそう変わらないんですよね。どちらもSnapdragon 765Gですし。

これがAmazonでも4万円を切る価格です。MVNOやワイモバイルなどで買えば2万円を切るものもあります。いやぁ…すごい。

スマホでなにか強いこだわりがある!という人にはもしかしたら向かないかもしれません。でも普通の人が普通に使うのであれば、良い候補の1つとなるスマートフォンだと思います。

参考情報

  • 本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDERの最新情報をお届けします
author icon
orefolder

OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

⇨orefolderの記事一覧