
OPPOが2025年6月に発売したAndroidタブレット「OPPO Pad 3 Matte Display Edition」をレビュー用にお借りしました。ディスプレイのアスペクト比が白銀比と呼ばれる比率7:5で、さらにナノテクスチャー加工により反射を抑えたタブレットです。
性能もそれなり以上のものを持っており、アンチディスプレイの画面と6.3mmという薄いボディは上品さを感じられます。私自身がアンチグレア好きというのもありますが、使っていて実に気持ちの良いタブレットでした。
OPPO公式オンラインショップでの価格は79,800円で、Androidタブレットとしてはそれなりのお値段です。タブレットに対するこだわりがあって、それがうまくハマる人向けの端末となりますね。
目次(見たいところからチェック!)
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概要とスペック

OPPO Pad 3 Matte Display Editionは、ナノテクスチャー加工により反射を抑え、紙のような見やすさと書きやすさ、高精細な表示を実現したディスプレイに加え、文章作成や写真編集を強力にサポートするOPPO AIを搭載したタブレットです。
- ナノテクスチャー加工により反射を抑え、紙のような見やすさと書きやすさ、更に高精細な表示を実現したディスプレイ
- 文章作成や写真編集を強力にサポートする進化したOPPO AI搭載
- iOSデバイスとも簡単にファイル共有できる「O+ Connect」にも対応し、仕事も日常もアップデートする新時代のAIタブレット
OPPO Pad 3 Matte Display Editionは、ナノレベルの反射防止エッチング技術を施して光の反射を約97%低減し、サラサラな質感でアスペクト比7:5の11.6インチディスプレイが特徴です。
SoCにはMediaTek Dimensity 8350を搭載しRAMは8GBでストレージは256GB、バッテリーは9520mAhで67W SUPERVOOC急速充電に対応します。
スペック
OS | ColorOS 15 (based on Android 15) |
---|---|
CPU | MediaTek Dimensity 8350 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 11.6インチ 2800×2000 リフレッシュレート:最大144Hz(30/48/50/60/90/120/144Hz) |
アウトカメラ | 約800万画素(F値2.0 / 画角77.2°)、AF対応 |
インカメラ | 約800万画素(F値2.0 / 画角78.1°) |
バッテリー | 9520mAh 67W SUPERVOOCフラッシュチャージ |
サイズ | 約258 × 189 × 6.3 mm |
重量 | 約536g |
生体認証 | 顔 |
外観

ディスプレイは11.6インチで、フロントカメラが長辺にある、横向きメインのタブレットです。ベゼルは四辺均等にあって、OPPO Pad Neoに比べると狭くなっていてスタイリッシュに見えます。

背面はメタル調でサラサラしておりスピンのようなヘアライン加工が施されています。技適マークなどはシールで貼られています。

上側面左側にボリュームボタンがあります。上側だけ側面が平らになってます。
左側面の上側に電源ボタンがあり、操作系は左上の方に固まっています。右側面にUSBポート。両側面にスピーカーもあります。

下側面の中央にはキーボードと接続するためのポゴピンがあります。今回は本体のみでキーボードやペンはお借りしてないので試すことができませんでした。
OPPO Pad 3 Matte Display Editionは厚さ6.3mmとOPPOのタブレットシリーズでもっとも薄い端末です。11.6インチという大きさもあってか、(数字を意識しない状態で)実際に持ってみると薄さに驚きます。ディスプレイがアンチグレアなのも含め、全体的にギラギラした派手さがなく、上品でスタイリッシュな雰囲気がありますね。
パフォーマンス
ベンチマーク
各種ベンチマークアプリで確認しました。
各種ベンチマークの結果は、AnTuTu Benchmark(v10.5.1)が1,390,337点、Geekbench 6のCPUがシングルで1,255点、マルチで3,709点、3DmarkはWild Life Extremeで3,004点、PCMarkのWork 3.0 performanceは9,379点でした。
似た点数のほかの端末と比べると以下の通り。
SoC | Antutu | Geekbench | 3DMark | PCMark | ||
---|---|---|---|---|---|---|
RAM | Single | Multi | ||||
POCO X7 Pro | Dimensity 8400-Ultra 12GB |
1647433 | 1572 | 6322 | 4005 | 14566 |
REDMAGIC 8 Pro | SD8 Gen2 12GB |
1565065 | 893 | 4647 | 3640 | 13282 |
OPPO Pad 3 M.D.E | Dimensity 8350 8GB |
1390337 | 1255 | 3709 | 3004 | 9379 |
Zenfone 9 | SD8+ Gen1 8GB |
1275791 | 1780 | 4527 | 2797 | 16989 |
Headwolf FPad7 | Dimensity 7050 8GB |
533794 | 957 | 2475 | 617 | 10131 |
OPPO Pad Neo | Helio G99 6GB |
421485 | 712 | 1849 | 370 | 8125 |
- AntutuはCPU、GPU、メモリ、ストレージの性能、GeekbenchはCPU性能、3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。
OREFOLDERで普段扱ってるタブレットは格安のエントリー帯のものが多いので、ここまでスコアが高いものは珍しいですね。少し前のゲーミングスマホに迫るくらいです。前作のOPPO Pad 2はDimensity 9000搭載でAnTuTuスコアがだいたい100万点くらいらしいので、それよりさらに伸ばしています。
ただ、PCMarkの値だけはどうにも伸びず、1万点に届かない程度でした。8,000点以上くらいあれば基本的な操作で支障が出ることはないので問題はないのですが、ちょっと気になりますね。
操作感
実際にタブレットとして使ってみると、スムーズに動いてくれます。このスペックなら当たり前ではありますが、タップやページのスクロールで鈍さを感じることはありません。

『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』でデフォルトはフレームレート「普通」、表示品質設定「最高」で、なんの問題もなく遊べます。アスペクト比が7:5なので普通のタブレットやスマホよりも画面が縦に広がり、より迫力が出ますね。
ディスプレイ

OPPO Pad 3 Matte Display Editionのディスプレイは11.6インチでアスペクト比は7:5、解像度は2800×2000です。ナノテクスチャー反射防止コーティングが施され、反射や映り込みが低減されます。この写真のように真上から撮ってもカメラが映り込まないので、こういうサイトをやってる身としては非常に嬉しいです。

まったく映り込まないわけではなく、輪郭がはっきりしないくらいにぼやけて映ることもあります。

リフレッシュレートは最大144Hzで、「自動」設定にすればコンテンツによって30/48/50/60/90/120/144Hzで可変になります。

電子書籍を読むときは、横向きで見開き表示でもまったく問題ありません。文字の多い漫画でも普通に見開きで読めます。縦で1ページ表示にすると迫力はありますが逆に大きすぎて読みにくくなるかもしれません。
画面がアンチグレアというのは電子書籍を読むときも有用で、変にギラつかないので目にも優しいです。
システム
OPPO Pad 3 Matte Display EditionはAndroid 15ベースのColorOS 15を搭載します。ステータスバーを下ろすと左にクイック設定パネル、右側に通知が表示されます。

設定画面は左側にメニューが表示された2ペイン形式です。これは縦向きにしても変わりません。
ColorOS 15は独自カスタマイズされたOSですが、それほどクセが強いわけでもなく、見た目が整えられているといった印象です。なので普段OPPO以外のスマホを使っている人でも比較的馴染みやすいかなと思います。
OPPO AI
OPPO Pad 3 Matte Display Editionには、OPPO AIとしてAIを使ったいくつもの機能があります。

例えばブラウザでウェブサイトを見てるときにスマートサイドバーから「AIサマリー」を選択すれば…

そのページの記事内容の要約が表示されます。

また、ドキュメントアプリでは、選択した部分を要約や翻訳したり、文章をブラッシュアップすることもできます。OPPO Pad 3 Matte Display Editionはキーボードも接続できるので、こういった機能を使いつつ本格的に文書作成のお仕事もできそうです。
バッテリー
OPPO Pad 3 Matte Display Editionのバッテリーは9520mAhです。タブレットとしてもけっこう大きな容量です。
輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテストを行ったところ、100%→20%まで14時間51分でした。10時間を超えると「だいたい普通」くらいなので、バッテリー持ちはかなり良いですね。
バッテリー容量 | PCMark | |
---|---|---|
TECLAST T50 Mini | 5,100mAh | 14h 56min |
OPPO Pad 3 Matte Display Edition | 9,520mAh | 14h 51min |
OPPO Pad Neo | 8,000mAh | 12h 00min |
Headwolf FPad7 | 6,500mAh | 10h 31min |
DOOGEE Tab G6+ | 8,000mAh | 10h 0min |

バッテリーモードがいくつかあり、テストはデフォルトの「バランスモード」で行いました。省エネモードにすれば、もっとバッテリーの持ちが良くなると思います。

このほか、充電習慣を学習し80%以上になると充電速度を遅らせて使用する直前に100%にする「スマート充電」や、バッテリーの充電が最大80%になる「電荷制限」といった機能もあります。
OPPO Pad 3 Matte Display Editionの良かったところイマイチなところ
- 11.6インチで7:5画面は電子書籍が読みやすい
- マットな画面が使っていて気持ちいい
- タブレットとして上位の性能
- バッテリー持ちが良い
- それなりのお値段
- 動画は上下に黒帯がでて無駄な部分も
やはりディスプレイが良いですね。「11.6インチという大画面」「7:5という電子書籍の読みやすいアスペクト比」「変に反射せずギラつかないアンチグレア」が揃っていて目に優しいです。今回は試せませんでしたが、専用ペンでの書き心地も良さそうです。
個人的には電子書籍やWebマンガは8インチ台のタブレットで楽しんでいるのですが、OPPO Pad 3 Matte Display Editionなら2ページ表示でも余裕で読みやすいので心が揺れました。やっぱり見開きページを大画面で表示できるのは大きいです。
単純なスペック、性能もかなり良く、少し前のゲーミングスマホに迫るほど。タブレットの大画面でゲームをプレイしたい、でもハイエンドタブレットには手が出ない、という人には響きそうです。
イマイチな点として挙げたのはお値段です。これだけのスペックなのでそれに対して高いというわけではないのですが、79,800円という価格はちゃんと目的がないと気軽には買えません。
まとめ

OPPO Pad 3 Matte Display Editionは11.6インチの低反射ディスプレイを搭載したタブレットです。サラサラした画面の触り心地や6.3mmという薄さが使っていて気持ちよく、ついつい無駄に触ったりスワイプしてみたくなります。7:5のアスペクト比は電子書籍が読みやすいので、それ目的でも問題ありません。
スペック的にも十分に上位のものがあるので、大画面でゲームしたいひとにも良さそうです。ゲームにもよりますが、スマホで見るよりも縦に広がるので、普段見えなかった領域が見えるかもしれませんね。
参考情報
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。