arrows Alpha:ファーストインプレッションとベンチマーク

FCNTより2025年8月以降に発売予定の最上位モデル「arrows Alpha」をお借りしました。

試用できた時間が短かったため詳細なレビューとはいきませんが、外観やベンチマークの結果、使って感じたポイントなどをいくつか書いておきます。

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arrows最上位モデル「arrows Alpha」

arrows AlphaはSoCにDimensity 8350 Extremeを搭載したarrows史上最高性能となるモデルです。12GBのRAMは仮想メモリを12GBまで拡張可能で、ストレージは512GBで最大2TBのmicroSDカード対応。ディスプレイは6.4インチの有機ELで解像度は2670×1200、リフレッシュレート144Hzに対応します。バッテリーは5,000mAhで、同梱の90W充電器なら1%から100%まで約35分の超急速充電が可能です。

SIMフリーモデルとドコモ版があり、今回お借りしたのはドコモ版(F-51F)です。

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OS Android 15
CPU Dimensity 8350 Extreme
RAM 12GB(仮想メモリ+12GB)
ストレージ 512GB
外部メモリ microSDXC (最大2TBまで)
ディスプレイ 6.4インチ 2670×1200 (Super HD) 有機EL
リフレッシュレート:最大144Hz
リアカメラ 約5030万画素(広角)F値:1.88
約4990万画素(超広角)F値:2.05
フロントカメラ 4990万画素(広角)F値:2.0
バッテリー 5,000mAh
サイズ 約156 × 72 × 8.8 mm
重量 約188g
生体認証 指紋、顔
防水防塵 防水:IPX6 / IPX8 / IPX9
防塵:IP6X
MIL規格:mil-std-810H
SIM nanoSIM / eSIM
対応バンド 5G:n1 / n3 / n28 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79
LTE(国内):B1 / B3 / B8 / B18 / B19 / B21 / B28 / B41 / B42
3G(国内):-
LTE(海外):B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B8 / B12 / B28 / B38 / B39 / B41 / B42
3G(海外):B1 / B5
GSM:850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz
その他 FeliCa(おサイフケータイ)

外観

前面。上下左右でベゼルの太さが均一ではありませんが、どれもけっこう細いですね。

背面。ドコモ版(F-51F)ですがドコモロゴはありません。こうして見ると、側面から背面にかけて、なだらかな曲線になっているのがわかります。

側面はフラットになっており、細かいヘアライン加工が施されています。左側面には、最大3つまでの機能を割り当てられるアクションキーがあります。

上側面には特に何もなく、下側面にはスピーカーとUSBポート、SIMスロットがあります。

右側面には音量ボタンと電源ボタン(指紋センサー兼用)があります。

SIMスロットは端末下側面で、SIMピンなしで開けられるタイプです。片面にSIM、もう片面にMicroSDカードを装着できます。

実際に持ってみると、側面がフラットなのに背面にかけてのカーブがあるおかげで意外と持ちやすいです。高級感がある…とまでは言いませんが、チープさは感じられません。

ベンチマーク

ベンチマークアプリを使って性能面を確認しました。

各種ベンチマークの結果は、AnTuTu Benchmark(v10.5.1)が1,264,853点、Geekbench 6はシングルで1,386点、マルチで4,345点、3DmarkはWild Life Extremeが3,094点、PCMarkのWork 3.0 performanceは18,730点でした。

似た点数のほかの端末と比べると以下の通り。

SoC Antutu Geekbench 3DMark PCMark
RAM Single Multi
POCO X7 Pro Dimensity 8400-Ultra
12GB
1647433 1572 6322 4005 14566
Zenfone 9 SD8+ Gen1
8GB
1275791 1780 4527 2797 16989
arrows Alpha Dimensity 8350-Extreme
12GB
1264853 1386 4345 3094 18730
Pixel 8 Google Tensor G3
8GB
1118651 1615 3785 2453 12011
Xperia 5 IV SD8 Gen1
8GB
950813 1693 4010 2332 15471
  • AntutuはCPU、GPU、メモリ、ストレージの性能、GeekbenchはCPU性能、3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。

正直、arrowsでAnTuTuが100万点を超えたのを見て驚きました。搭載されているSoC(Dimensity 8350-Extreme)からすれば当たり前なのですが、どうにも変な先入観があったようです。AnTuTu以外のベンチマークの結果も良好で、とくにPCMarkの結果は似た性能の他の端末と比べても優秀です。

arrows Alphaのバッテリーは5,000mAhです。輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテストを行ったところ、100%→20%まで8時間2分でした。だいたい10時間で普通、12時間持てば良い方といったところなので、この数値はちょっと残念ですね。

バッテリー容量 PCMark
POCO X7 Pro 6,000mAh 15h 16min
Zenfone 9 4,300mAh 10h 49min
arrows Alpha 5,000mAh 8h 2min
Pixel 8 4,575mAh 12h 59min
Xperia 5 IV 5,000mAh 12h 04min

カメラ

arrows Alphaのカメラはすべて約50MPで、リアカメラが広角と超広角、フロントカメラが広角です。借りてる間にお出かけもしなかったので、全然撮れてません。せめてうちのかわいい猫様をご覧ください。

透かしは上のサンプル写真の通り、撮影情報が帯に書かれてるものと画像内に書かれているものの2種類があります。撮影後に透かしを変更する方法などがちょっと見つかりませんでした。(見つけられてないだけかも。)

UIやAIなど

UIはほとんどカスタマイズされておらず、見やすくわかりやすいです。

デフォルトで文字が大きく濃く(太く?)て、読みやすいですね。若い人にはダサいと感じられてしまうかもしれませんが、中年以降の視力が弱り始めてきた人には見やすくていいかもしれません。全体的にそんな雰囲気を感じます。

arrowsならではの機能もいくつもあります。そういえば日本語入力はATOKが標準搭載されているんですよね。

arrows Alphaは、生成AIアシスタント「Google Gemini」に加え、arrowsを快適に使いこなせる「arrows AI」を搭載します。

現時点ではarrows Alphaの使い方を教えてくれるくらいですが、今後のアップデートでスマホに溜まったLINEなどの通知をAIが要約して教えてくれるようになるほか、AIが文字や写真からオリジナル画像や壁紙を生成してくれるようになる予定です。

まとめ:悪くない選択肢になり得る

それほど尖ったものは必要ないけど、それなりに性能が良くて使いやすいわかりやすいスマートフォンがほしい、という人にちょうどいい端末だと感じました。

昨年のarrows We2 Plusもそうだったのですが、下手に先入観を持たずに使ってみると意外と悪くない、これでいいじゃん、と思えます。arrows We2がエントリー、We2 Plusがミドルレンジ、そしてAlphaがミドルハイ、と考えると、ほどよくラインナップが揃ってきた感あります。

私の親がAQUOS sense8を使っているのですが、次はこのarrows Alphaを持たせてもいいかなぁ?と考えてます。

まだ発売日も正式には決まっていないのですが、2025年8月以降とのことで、楽しみです。

参考情報

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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