
エントリーモデルのノートPC「ACEMAGIC AX17」をレビュー用に提供していただきました。
本製品は15インチと17.3インチのモデルがあり、今回紹介するのは17.3インチの大画面モデルです。CPUにはIntel N97、DDR4 16GB、SSDはSATA M.2 512GBを搭載します。
Intel NシリーズはエントリーモデルのCPUで、いわゆる「Celeron」と同じポジションです。エントリーモデルのCPUといっても、数年前と違って侮れない性能になっています。
詳しく見ていきましょう。
価格は2025年7月27日時点のAmazonで56,998円。それに20%オフクーポンがあり、45,598円で購入できます。
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外観・ビルドクオリティ
本体はモダンでシンプルなデザインです。シルバー調の本体カラーは使う人を選びません。ロゴの主張も控えめです。

底面は通気口が3つあります。放熱性も問題なさそうです。
右側面にはmicroSDカードスロット、USB-A 3.2×2、3.5mmヘッドホンジャック。左側面には充電ポート、USB Type-C×1(データ転送のみ)、HDMI 1.4、USB-A 3.2×1、セキュリティスロット。
全体的な質感は、金属の剛性感や堅牢性には欠ける印象ですが、17.3インチのサイズ感と価格帯を考慮すると十分でしょう。

カフェで作業しても、ダサくはないと思います。なお、スタバで作業すると周囲のMacBookに圧倒されるので、ACEMAGIC AX17に限らず避けるのが無難です。コメダ珈琲に行きましょう。
付属品

付属品はACアダプター、冊子類。
作業快適性

CPUは、エントリーモデルの「Intel N97」が搭載されています。エントリーモデルと言えば「Celeron」が有名ですよね。過去にエントリーモデルを使用して、デスクトップ操作すらできない!と苦い経験を経てCPUはi5以上を選ぶようにしている人もいるのではないでしょうか。

しかしながら、AX17に搭載されている「Intel N97」をCPUの性能測定ソフト「Cinebench 2024」で数値化すると、シングルコアが32、マルチコアが117の結果になりました。エントリーモデルのCPUとはいえ侮れません。これだけの性能があれば、Web閲覧はもちろん軽い資料作成も問題なく行えます。というか、数年前のi5と同等の性能が有りそうです。
本記事も一部をAX17で執筆しています。YouTube動画を別ウィンドウで再生しながら進めても、サクサクと動作します。
ベンチマーク




各種ベンチマークを測定してみました。FF14ベンチはもちろん、軽量なDQ10ベンチマークのデスクトップ標準品質ですら「やや重い」と表示されるレベルです。Web閲覧や軽い資料作成が問題ないとはいえ、3Dゲームを遊ぶようなスペックではないので、あくまでも参考程度にどうぞ。
フルHD/IPSのディスプレイ

ディスプレイは17.3インチのFHD/IPS仕様です。17.3インチの大画面なだけあって、コンテンツの没入感やマルチタスク時の視認性は良好です。
マルチタスクでは、画面の片側にYouTube動画を表示しながら、執筆をしても快適です。これが13〜14インチのディスプレイになると、マルチタスクの快適性が少しだけ下がります。

とはいえ、17.3インチの大画面は少し持ち運びにくいかもしれません。本体の横幅が約39cmもあるので、トートバッグに入れるとハミ出してしまいます。
カメラマスク

ACEMAGIC AX17には、ビデオ会議などができるようWebカメラが搭載されています。とはいえ、Webカメラが剥き出しだと、悪意のある第三者に「盗撮」されるリスクも。
そこで、Webカメラを物理的に隠すカメラマスク機能が活躍します。PCを物理的に操作しなければ、無効にできないので盗撮に遭うリスクがグッと減るのです。
キーボード

キーボードはテンキー付きのUS配列で、慣れない人には少々使いにくいかもしれません。個人的にはUS配列の方が使いやすいので、ありがたいのですが……。このあたりは「慣れ」が解決します。
総評:家庭用ノートPCに

ACEMAGIC AX17をレビューしました。17.3インチの大画面は視認性が良く、動画コンテンツも快適に視聴できます。とはいえ、本体サイズは396.4mm×249.93mm×20.19mmもあるため、携帯性に欠けるのがネックです。
スペックもゲームやクリエイティブな作業は想定されていません。Office系のソフトや動画鑑賞に適しています。よって、家庭用のノートPCとして運用するのがベストです。
もっといえば、今まで自作PCを組んでいたけど、もう面倒だから既製品が欲しい。でも「割り切ったスペック」の商品が手に入らない、といった人にもおすすめします。
プロセッサー | Intel® Alder Lake N N97プロセッサー、4コア/6Mキャッシュ、2.0GHZ-3.6GHZ |
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グラフィックス | Intel® UHDグラフィックス、1.2GHZ |
メモリー | DDR4 SO-DIMMスロット×1、16GB 2666MHz |
ストレージ | 512GB M.2 2280 NGFF |
ワイヤレス接続 | WiFi5、BT5.0 |
ビデオ出力 | HDMI1.4 |
スクリーンサイズ | 17.3″ 16:9 |
スクリーン解像度 | IPS 1920*1080 EDP |
カメラ | 1MP (1280*800) |
バッテリー | 7.6V/6000mAh |
ポート | USB3.2×3 3.5mmヘッドフォンジャック×1 DCジャック×1 HDMI1.4×1 Type-C(データのみ)×1 |
電源 | DC 19V/2.1A |
システム | Windows 11 Pro |
サイズ | 396.4*249.93*20.19mm |
Wi-FiがWi-Fi 6ではなくWi-Fi 5だったり、M.2 NVMeではなくM.2 SATA SSDだったりと……。色々な部分が「割り切った仕様」ですが、実用上は全く影響ありません。使用者のニーズと、メーカー側のコスト削減が合致していると思います。
ACEMAGIC AX17は通常59,998円のところ、タイムセール価格で56,998円、Amazonの商品ページにあるクーポンも適応すると45,598円で購入できます(執筆時点)。
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!
行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。スマホはGalaxy Z Fold 5、最近はAngenieuxのレンズにハマってます。