KTC M27T6:実勢価格4万円台で購入できてしまうHDR1400/量子ドット/Mini LEDの27インチWQHDモニター

KTCより、量子ドットでMini LED、そしてDisplay HDR 1400の27インチゲーミングモニター「M27T6」をレビュー用に提供していただきました。

解像度はWQHDでリフレッシュレートは最大180Hzに対応します。そしてDisplay HDR 1400なのにセールやクーポンにより4万円台で購入できるという、スペックから見るとかなりお買い得なモニターです。

Amazonの通常価格は59,699円ですが、2025年5月27日時点ではセールで20%オフの47,758円で購入できます。またクーポンで安くなっていることも多いようなので、購入タイミングをよく見極めてください。


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KTC M27T6の概要

KTC M27T6は27インチでWQHD(2560×1440)のゲーミングモニターです。画面は非光沢でHVAパネル。Quantum dot(量子ドット)技術を採用し、148% sRGBと96% DCI-P3の広色域をカバーします。

リフレッシュレートは最大180Hzに対応。応答速度は1msです。

Display HDR 1400に対応し、1152分割のMini LEDバックライト制御により、明るい部分はより鮮明に、暗部はより深く沈み込むことで、ゲームや映画の世界に没入できる究極の画質を提供します。

ディスプレイ 27インチ, 非光沢, HVAパネル
最大動作解像度 2560 × 1440 (16:9)
コントラスト比 5000:1 (SDR), 1000000:1 (HDR)
リフレッシュレート 最大180Hz
応答速度 1ms (MPRT)
視野角 178 度
可視領域 596.736mm × 335.664mm
色域 148% sRGB, 96% DCI-P3
インターフェース HDMI2.0 ×2 (2560×1440@144Hz)
DP1.4 ×1 (2560×1440@180Hz)

本体の外観

27インチなのでそこそこ大きいですね。(梱包された箱はかなり大きいです)

台座の部分が白く、スタンドと台座の正面部分だけ黒くなっています。

背面はほとんど白です。白系のデスク環境を構築している人にはこういったモニターのほうが良いのかもしれませんね。

背面の上の方にロゴマーク。これは電源をいれると光ります。(消すこともできます。)また、左下(正面から見ると右下の裏側)にOSD設定用のキー(兼電源ボタン)があります。

背面にインターフェースが下向きにまとまっています。左からHDMI 2.0(2560×1440 / 最大144Hz)が2つ、Display Port 1.4(2560×1440 / 最大180Hz)、3.5mmヘッドホンジャック、USB-A(ファームウェア更新用)、電源ポートです。

スタンドを取り付ける部分にVESA用の100mm幅の穴があります。これを使ってモニターアームでの利用も可能です。

台座とスタンドは指で回せるネジで組み立てます。スタンドと本体のドッキングもネジを使わずはめ込むだけでOKです。工具いらずですね。

スタンドにはケーブルをまとめるパーツもあります。

本体のほかには電源アダプタとケーブル、Display Portケーブル、取扱説明書。カラーキャリブレーションレポートが同梱されています。

高さや角度の調整、回転も可能

高さや向きなどの可動域もなかなか広いです。

最も低いときの下端の高さが約5cm、最も高いときは約18cmなので約13cmほどの高さ調整が可能です。

左右は45°ずつ回転します。

前後は-5°~20°まで傾けられます。

画面を90°回転させて縦長にもできます。

OSD設定

正面から見て右下の裏側に電源兼用のキーがあり、これを押し込むとOSD設定を呼び出せます。ボタンを上下左右に傾けることで操作するので、ボタンがたくさんあるものよりも感覚的に操作できます。決定が「右」なのはなれないと間違えやすかったですが…。

KTC M27T6は一応「ゲーミングモニター」なのでゲームアシスト機能もあります。使えるのは「タイマー」「クロスヘアー」「FPSカウンター」です。

ちょうどいい解像度、鮮やかな画面、180Hz

KTC M27T6は27インチで解像度はWQHD(2560×1440)です。サイズ的には、やはりこれくらいが何をやるにも「ちょうどいい」と感じます。非光沢なので映り込みがなく、オフィス作業もゲームも問題ありません。

実際に使ってみてまず思ったのは、鮮やかできれいというもの。何の変哲もない面白みのない感想ですが…。普通にウェブを見ていてもあれ?こんなに鮮やかだったっけ?と思うくらいです。ただ、若干青白く感じなくもないので、OSD設定で自分好みに調整したほうが良いかな、とは思います。

リフレッシュレートはDisplay Port接続時に最大180HzでHDMIだと144Hzです。普段はHDMI接続で60Hzのディスプレイを使っていたのですが、やはり180Hzになると違いを感じますね。マウスを動かしたりスクロールしてもちゃんと表示がついてくる、見える感覚があります。

ブラックイコライザ

KTC M27T6にはブラックイコライザという機能があります。これは暗い部分だけを明るく表示する機能で、ゲームで暗い画面でも何があるかわかりやすくなります。

白い●を左右に動かして比較できます

ブラックイコライザの数値が50で普通、数値が上がると明るく、下がると暗くなります。あくまで参考程度ですが、50の状態と80の状態を比べてみました。確かに暗いところが明るくなって見えるようになってます。

このブラックイコライザは最初からオンになってる機能ですが、これのせいで普通の画面でも若干白く見えるようです。個人的には40くらいにしておくのが良いと思います。

圧倒的なHDR

KTC M27T6はDisplay HDR 1400に対応します。これはHDRの性能を示す規格で一番上位のものです。HDRオン時のKTC M27T6のピーク輝度は1400cd/m2でコントラスト比は1000000:1にもなります。

HDRをオンにすると明るいところはさらに明るくなり、黒も締まります。変更した直後は眩しいくらいです。対応の動画を見たりしてみたところ、SDRでは若干白みがかって見えた暗いところもちゃんと黒くなり、ベゼルとの境界がわからなくなりますね。

コントラストがはっきりしていて映像が自身に突き刺さってくるかのような勢いを感じますね。常時これは疲れそうなので、映画を見るときなど、映像に迫力を持たせたいときだけにしたほうが良さそうですね。

KTC M27T6の良かったところ、イマイチなところ

実際にKTC M27T6を1週間ほど使ってみて感じた良かったところとイマイチなところをまとめます。

良いところ
  • 27インチでQWHDがちょうどいいサイズ
  • リフレッシュレート180Hzは滑らか
  • HDRで感じる映像美
  • ゲーミングと言う割にシンプルな見た目
  • 可動域も広く縦画面にもできる
  • 量子ドット、HDR1400、Mini LEDで4万円台
イマイチなところ
  • 内蔵スピーカーがない
  • 若干色調整が必要かも
  • 応答速度は平凡
  • ゲーミング機能は多くない

やはり実勢5万円を切る価格でDisplay HDR 1400対応で量子ドット、HVAパネル、Mini LEDというのは安いですね。普通に発色もよくリフレッシュレートも180Hzなので滑らかで良いです。縦置きにもできますし、角度や高さの調整もやりやすいので使い勝手は良いです。

ただ色に関しては(個人個人の好みもありますが)少しだけ青白くも思えるので若干の調整は必要かもしれません。また、ブラックイコライザがデフォルトでオンになってるので、気づかないと「なんか画面が白っぽいな」と感じてしまうかもしれません。

一応ゲーミングモニターであり、それ向けの機能もあるのですが、全体的にはゲーム向きというよりも普通にオフィスワークなどで使えるモニターだと感じました。内蔵スピーカーがないのが残念ですが、オフィスワークならむしろ無くても良いかもしれませんしね。

まとめ

KTC M27T6は実勢5万円を切る価格ながらDisplay HDR 1400対応で量子ドット、HVAパネル、Mini LEDという27インチWQHDのモニターです。内蔵スピーカーがなかったり外像が若干チープだったりもしますが、機能から見ればコストパフォーマンスはかなり良いです。

安くてなにか良さげで使いやすいモニターを探しているのなら、良い選択肢の一つになるでしょう。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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