GMKtec NucBox G9レビュー:M.2 SSDを最大4枚搭載できてNASのように使えるミニPC

GMKtec様よりNASのように使えるミニPC「NucBox G9」をレビュー用に提供していただきました。

CPUにはIntel-N150を搭載し、M.2 SSDをPCIe 3.0×2で4つ内蔵できるミニPCです。搭載可能な最大容量は16TB(4TB×4)で、Windows 11とUbuntuがプリインストールされており、すぐにデュアルブート環境で使えてしまいます。

作業用ではなく、どちらかといえばファイルサーバーなどの負荷が少ないサーバー用PCとして使うのに適しています。詳しくチェックしていきましょう!

良いところ
  • M.2 SSDを4枚まで接続可能!しかもPCIe 3.0×2!
  • M.2にWindows 11 Pro、eMMCにUbuntuのデュアルブート仕様

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GMKtec NucBox G9

Galaxy S20と並べてもこの差

GMKtec NucBox G9は最大4枚のM.2 2280 SSD(合計16TBまで)を搭載できるミニPCです。この時点でNASのような使い方を想定しているように見えますが、更にスペックを読み解いていくと、全てのM.2 SSDスロットはPCIe 3.0×4であることがわかります。

M.2 SSDを4枚まで接続可能

ファイルサーバーには、PCIe 3.0×8やPCIe 4.0×8といった高速なM.2 SSDよりも、むしろ速度を落としても安定性の高いM.2 SSDが重要になってきます。それだけではなく、スマホなどからファイルをサーバーに転送する過程で、転送速度が低下するため、そもそも高速なM.2 SSDを接続してもオーバースペックです。

インターフェース類は側面にUSB-A 3.2 Gen2×3、背面にType-C×2(1つは本体への電源供給用)、HDMI×2、LANポート(RJ45)×2、3.5mmジャック×1が搭載されています。本体に内蔵するM.2 SSD×4とは別に、USB-A 3.2 Gen2×3、Type-C×1へと、最大4つのストレージを接続可能です。

付属品はHDMIケーブル×1、冊子類、ACアダプター、VESAマウントアダプターです。

主な仕様

モデル G9
CPUタイプ Twin Lake-N N150、4コア 4スレッド、最大 3.6GHz
OS Windows 11 Pro
メモリ オンボード LPDDR5 4800MT/s 12GB
ストレージ 512GB M.2 SSD + 64GB eMMC
(PCIe 3.0 M.2 SSD 4スロット装備)
CPUモデル Intel Twin Lake-N
ワイヤレス通信 Wi-Fi6
インターフェース 3× USB-A 3.2 Gen2x1(10Gbps)
1× USB-C USB4 (10Gbps、DATA/DP/PD)
1× 3.5mmオーディオジャック
2× LAN (2.5Gbps)
2× HDMI(4K@60Hz)
1× USB-C(DC、電源供給のみ 19V/3.42A)
本体サイズ 146.6*100.25*38.75MM

本当にPCIe 3.0×2なのか?

ストレージの健康状態を確認するソフト「CrystalDiskInfo」からM.2 SSDの接続規格をチェックしました。結果、SSD自体はPCIe 3.0×4に対応するものの、PCとはPCIe 3.0×2で接続されていることが分かります。

USB接続ストレージの場合は別

先述の通り、基本的にはM.2 SSDの規格がバラバラでも、PCIe 3.0×2に統一されるため、ボトルネックを気にせず使えます。ただし、USB接続のストレージは別です。大きなボトルネックになるとは思いませんが、筆者が想像もできないようなシビアな環境で運用する場合は、足かせになるのかもしれません。

WindowsとUbuntuのデュアルブート構成

GMKtec NucBox G9はWindowsとUbuntuのデュアルブート構成になっています。M.2 SSDにはWindows 11 Pro、eMMCにはUbuntuがプリインストール。ファイルサーバーとして使用する場合は、UbuntuをはじめとしたLinuxの運用が鉄板です。ただし、大体のPCにLinuxはプリインストールされておらず、自力で導入する必要があるのですが、これが地味に面倒です。そういったニーズを理解しているあたり、サーバー機としての利用を推奨しているように見えます。

ちなみに、本体起動時に「F7キー」を押すとブート切り替え画面に入れます。ただし、次回以降の起動時は再びWindows 11に戻ります。

デフォルトで起動するOSをWindows 11以外で固定する場合は、通常のPCと同じ手順でBIOSからブートデバイスの優先順位を変更する必要があります。

ベンチマーク

一応、ベンチマークも測定しました。ファイルサーバー運用を想定しているため、まずはストレージの転送速度を測定するCrystalDiskMarKから。

シーケンシャルアクセスはReadが1778.86MB/sで、Writeが1709.87MB/sでした。先述した通り、M.2 SSDがPCIe 3.0×2で接続されていることから、決して高速ではありませんが、ファイルサーバーとしての運用を前提とした場合は必要十分な速度でしょう。

続いてFF14ベンチ。結果は1343点。流石に無理があるようですね。

ファイルサーバー以外にも使える

ここまで、ファイルサーバーとしての運用、つまり実質的なNAS運用を例示しましたが、もちろんファイルサーバー以外の用途もあります。簡易的なVPNを構築したり、Fediverseネットワークの一端として運用も可能です。もちろん、自分で構築する必要があるので、一定以上の経験・知識が必要になってきますが、この商品に魅力を感じる方であれば困ることはないでしょう。

それこそ、軽量なゲームの身内用サーバーを構築する用途も思いつきます。1つのゲームサーバーを長期間運用するよりも、1〜2カ月くらいのスパンでゲームタイトルを入れ替えて遊ぶような、ゆるい使い方が適しているかもしれません。

後はWordPressの構築とかも……。まあ、個人ブログを長く続けるのは至難の業ですから、素直にレンタルサーバーを借りて試用期間を設けたほうがいいような気もしますが……。

基本はサーバー用?

GMKtec NucBox G9をレビューしました。オフィス用途は無理があるような気もしますが、使えなくはないでしょう。とはいえ、メーカー側がサーバー用途を推奨しているスペックなのは確かです。他の用途も思いつきはしますが、サーバーとして使うのがいいと思います。

ミニPCのサーバー運用を筆者は過去の記事でも提唱してきましたが、GMKtec NucBox G9に限っては「そもそもサーバー運用をメーカーが推奨」していると断言できるレベルです。というか、他のメーカーも追随して類似製品を販売するような流れができてくると思います。

なにはともあれ、ファンも静音仕様で、個人的には全く気になりません。自宅サーバーの導入を検討している方に是非ともおすすめです。

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CloNis

2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!

行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。スマホはGalaxy Z Fold 5、最近はAngenieuxのレンズにハマってます。

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