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ミニPCを多く扱うMinisform様からミニPCの「MS-A1」をレビュー用に提供していただきました。
「MS-A1」はCPUにRyzen7 8700G、32GBのメモリーを搭載。CPUはAMD AM5に準じたものであれば交換可能で、メモリーやM.2の増設にも対応し、OCulink接続による外付けGPUの増設もできてしまう拡張性の高いミニPCです。ちなみに、M.2を4つも接続できる変態仕様で、もしかするとブッ刺さる人もいるかもしれません。
MS-AIはRyzen7 8700Gが搭載されたモデル以外にも、ベアボーンもあります。ベアボーンとM.2×4を組み合わせると……。思わずニッコリしてしまうような使い方ができるかもしれませんね。
- 各部品を交換可能
- OCulink対応
- M.2を最大4つまで接続可能
目次(見たいところからチェック!)
MS-A1
本体寸法は189.5 x 186 x 48 mmと小型です。PCは大きなものと思われがちですが、こういったサイズの製品もあったりします。身近な物で例えるならば、折り紙と同じくらいのサイズ感でしょうか。
ミニPCは熱がこもりやすいのですが、MS-A1は本体の前後・ウラオモテに排熱用の穴が空いており、しっかりと放熱対策がされています。
本体素材はアルミニウムと思わしき金属で作られており、剛性感があります。本体素材を金属にすることで放熱性を高める意図もあるのでしょう。
本体正面には電源ボタン、3.5mmジャック、USB 2.0×1、USB 3.2×2と、汎用性の高いポートが搭載されています。USBが2個ではなく、3個搭載されているのは使い勝手がよさそうです。
裏面には2.5G RJ45(LANポート)×2、DP 2.0×1、HDMI 2.1×1、USB-C×1、USB 3.2×1、USB 2.0×1、OCulink×1、電源ポートが搭載されています。
付属品は電源ケーブル、HDMIケーブル、冊子類、M.2→SATA変換です。
タテ・ヨコ、どちらでも設置可能
筆者は横向きで設置していますが、縦向きで設置もできます。ただ、スタンドやラックがないと倒れそうで少し不安。縦向きで設置したい場合はAmazonでスタンドやラックを購入するとよさそうです。
やや玄人的な話をすると、デスクの天板裏に取り付けるミニPC用のラックにMS-A1を取り付ける方法もあります。こういったものを使うと、スペースを取らずに設置できて便利です。
メモリ・ストレージの交換も簡単!最大4つのM.2が取り付けられる!
MS-A1は簡単にメモリやストレージの交換・増設ができるだけではなく、なんと最大4つのNVME M.2 SSD(スロットあたり最大4TBまで)を増設可能な他に類を見ない仕様です。ベアボーンキットで購入しRyzen3など安価なCPUを導入してサーバーにする使い方が真っ先に思い浮かびます。このうち、3つのスロットはPCIe 4.0に対応し7000MB/sの最大転送速度に対応。なんとも変態仕様です。
交換方法はメモリやストレージの増設は本体底面のネジを外し、内部基盤に取り付けるだけ。ドライバー1本あれば、誰でも簡単にできてしまいます。自作PC派の人にも嬉しい仕様です。
スペック
CPU | AMD Ryzen 7 8700G (8コア/16スレッド 、16MB L3キャッシュ、最大クロック数5.1GHz) |
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GPU | AMD Radeon 780M |
メモリ | DDR5-5200Mhz デュアルチャネル(最大96GBまで) |
ストレージ | M.2 2280 SSD ×1 (PCIe 4.0×1) M.2 2280 SSD ×2 (PCIe 4.0×4) M.2 2280 SSD ×1 (PCIe 3.0×4) |
ワイヤレス接続性 | M.2 2230 support WIFI 6E & Bluetooth 5.2 |
ビデオ出力 | ① HDMI 2.1 (4K@120Hz) ×1 ② USB 4 ポート (8K@60Hz) ×1 ③ Display 2.0 (4K@144Hz) ×1 (※ケーブル使用お勧め:HDMI to HDMI / USB-C to USB-C / DP to DP) |
イーサネット | 2500Mbps LAN |
オーディオ出力 | HDMI 2.1×1 DP 2.0 x1 3.5mmコンボジャック×1 |
電源 | DC 19V|12.6A(電源アダプター含み) |
OS | Windows 11 |
本体サイズ | 189.5 x 186 x 48 mm |
ペリフェラルインターフェース | 1×HDMI2.1 (4K@120Hz) 1×DP2.0 (4K@144Hz) 1×Oculink ポート(PCIe 4.0×4) 1×USB3.2 Gen2 Type-A 2×USB2.0 Type-A 2×USB3.2 Gen1 Type-A 1×USB4 ポート(Data|DP) 2×RJ45 2.5ギガビットイーサネットポート 1×電源スイッチ 1×3.5mmコンボジャック |
パッケージ内容 | 1 × MS-A1 ミニPC 1 × 電源アダプター 1 × 電源ケーブル 1 × HDMI ケーブル 1 × 取扱説明書(日本語対応) |
動作について
MS-A1は日常遣いのネットサーフィンや動画鑑賞程度であればサクサクと動きます。CPUがRyzen7 8700G、GPUはAMD Radeon 780Mで内蔵グラフィックのため、スペックを必要とする作業は厳しいと思いますが、Officeによる資料の作成、PhotoshopやLightroomによる画像作成であれば、ストレスなくこなせると思います。
Vivaldiで大量にタブを開いても動作が滞ることはなく、4K動画もスムーズに再生できます。
ベンチマーク
MS-A1の性能を測定するためにベンチマークソフトを用いて、性能を数値化しました。使用したベンチマークはFF14, DQ10, CrystalDisk Benchmarkの3つです。
FF14ベンチは1920×1080 高品質 デスクトップ フルスクリーンの設定で実行しました。結果は5433点でした。
次いで、DQ10ベンチは1920×1080 高品質 フルスクリーンの設定で13105点。設定次第では3Dゲームも遊べそうですね。
CrystalDisk Benchmarkの結果は画像の通りです。
流石NVMe M.2といったところで、かなりの速度が出ています。これだけ爆速なら基本的に困ることはないでしょう。
ゲームをプレイしてみる
筆者の好きなゲーム(Tower Unite)で遊んでみました。WQHDの最高設定だと流石にモッサリしますが、FHDで中設定くらいならサクサクと動きます。これなら他のゲームも意外と動きそうですね。
静音性
ブラウジングやテキスト入力、YouTubeの4K動画などを視聴しても動作音を感じず、静音性に優れています。
小さいけど、普通に使える
Minisform MS-A1をしばらく使ってみました。このサイズでも普通に使えてしまいますし、一般的なデスク作業であれば困ることはないでしょう。
Minisformの「MS」シリーズは、ワークステーションモデルとして販売されているため、オーバースペックかもしれませんが特殊な用途であれば、この上ないほど最高の製品になるでしょう。同社は他にも「?」と思うようなPCを販売しています。気になる人はチェックしてくださいね。
参考情報
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2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!
行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。スマホはGalaxy Z Fold 5、最近はAngenieuxのレンズにハマってます。