OPPO Pad Neo レビュー:コミック等の電子書籍が読みやすい白銀比7:5の画面がハマる人にはハマる

OPPOが2024年12月に発売した11.4インチタブレット「OPPO Pad Neo」をレビュー用にお借りしました。ディスプレイのアスペクト比が白銀比と呼ばれる比率7:5で、Webページや見開きの電子書籍などが見やすいタブレットです。

性能としてはSoCにMediaTekのHelio G99を搭載したミドルレンジモデルです。このHelio G99は最近たくさん出てる格安タブレットでもよく採用されているもので、それらに比べるとOPPO Pad Neoは比較的高めの値段設定です。その価格分だけの価値があるのか、要注目です。

OPPO公式オンラインショップでの価格は44,800円、Amazonでは単品40,727円、ケース付きで43,207円(2025年1月17日時点)です。


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概要とスペック

OPPO Pad Neoは11.4インチで2.5K解像度を持つAndroidタブレットです。画面のアスペクト比が白銀比と呼ばれる比率7:5で、Webページや見開きの電子書籍などが見やすくなっています。

また、4つのスピーカーとDolby Atmosの立体音響技術による全身を包み込むようなサウンド体験や、8,000mAhで33W急速充電も可能なバッテリーも搭載します。

スペック (ここをタップで開閉します)
OS ColorOS 13(based onAndroid 13)
CPU MediaTek Helio G99
RAM 6GB
ストレージ 128GB
外部メモリ microSDXC (最大1TBまで)
ディスプレイ 約11.4インチ 2,408×1,720 (2.5K)
リフレッシュレート:90Hz
メインカメラ 800万画素(F値:2.0)
フロントカメラ 800万画素(F値:2.0)
バッテリー 8,000mAh
33W SUPERVOOCフラッシュチャージ
サイズ 約255 × 188 × 6.9 mm
重量 約538g
生体認証
その他 クアッドスピーカー(Dolby Atmos / ハイレゾ対応)

外観

ディスプレイのアスペクト比が7:5なので、よくある16:10のタブレットに比べると縦に広く、全体的に大きく広く見えます。

背面はカメラ側が濃いグレーになったツートンです。カメラは少しだけ出ていますが中央にあるのでそうガタガタしません。

上側面に音量ボタン。

右側面にUSBポートとスピーカー。左側面に電源ボタンとSDカードスロット、スピーカー。

下側面には特に何もありません。

実際に持ってみると、大きさの割に薄くて軽いような印象を受けます。また、側面に丸みがあるので手に持ったときに刺さらないのが良いです。この丸みが薄さを感じるのにも一役買っている気がします。

パフォーマンス

ベンチマーク

各種ベンチマークアプリで確認しました。

各種ベンチマークの結果は、AnTuTu Benchmark(v10.4.0)が421,485点、Geekbench 6のCPUがシングルで712点、マルチで1,849点、3DmarkはWild Life Extremeで370点、Wild Lifeが1,332点、PCMarkのWork 3.0 performanceは8,125点でした。

似た点数のほかの端末と比べると以下の通り。

SoC Antutu Geekbench 3DMark PCMark
RAM Single Multi
OPPO Reno9 A SD 695
8GB
451270 905 2085 362 9441
AGM PAD P1 Helio G99
8GB
431071 735 2054 347 9343
OPPO Pad Neo Helio G99
6GB
421485 712 1849 370 8125
Headwolf FPad6 Helio G99
8GB
402271 701 1781 337 9205
Teclast P50Ai Allwinner A733
6GB
315122 620 1457 124 7586
  • 3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。

スコア的には、ほかのHelio G99搭載タブレットと似たようなものです。若干PCMarkの値が低いのが気になりますが…。

操作感

実際に使ってみても、基本的には不満を感じるシーンはほとんどありません。重いゲームをやるのでなければ、普通に問題なく操作できます。

とはいえ、めちゃくちゃ快適というわけでもないので、用途は絞られます。本機の最大の特徴である7:5ディスプレイを活かした電子書籍の閲覧であれば、そもそもそこまでスペックを必要としませんし、問題ないでしょう。そういう意味では、用途にあったちょうどいい性能と言えるでしょう。

ディスプレイ

OPPO Pad Neoのディスプレイは11.4インチで画面のアスペクト比が7:5です。なので横向きにしたときによくある16:10のタブレットに比べて縦に広くなります。

この比率は電子書籍を読むときに最適で、普通のスマホやタブレットでは大きくできてしまう余白がかなり小さくなり、画面いっぱいに表示されます。

見開き表示にしたときに実際に表示される大きさは、紙のコミックスと同じか少し小さいくらいです。

ただ動画を見る場合は、大抵の動画は16:9なので上下に黒帯が入ってしまいます。古い4:3の動画を見る場合には良いかもしれませんね。WidevineはL1なので配信動画の高画質も可能です。

ゲームも大抵は16:9あたりを基準に作られているので、いつもよりも微妙な広さを感じるレイアウトになることがあります。もちろんゲームにもよるのですが。上の画像のように、立ち絵の普段は見えない範囲まで見えたりして、これはこれで面白いです。

バッテリー

OPPO Pad Neoのバッテリーは8,000mAhです。輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテストを行ったのですが、最後の最後でアプリが落ちてしまい完了画面が表示されませんでした。(20%でパワーセーブ機能がある端末ではよくあること。)

そのまま貸与端末の返却期限となってしまい、再テストできませんでした。ただ設定のバッテリーの画面で見たところ100%→20%まで12時間程度はもったようでした。10時間を超えると「普通」なので、12時間はわりと良い方ですね。

OPPO Pad Neoの良かったところイマイチなところ

OPPO Pad Neoを実際に使ってみて感じた良かったところ、イマイチなところをまとめます。

良いところ
  • 7:5画面は電子書籍が見やすい
  • 性能は必要十分
  • 側面に丸みがあるので持ちやすい
  • 大きさの割に軽く感じる
イマイチなところ
  • 十分な性能はあるが、価格もそれなり
  • 動画は上下に黒帯がでて無駄な部分も

最初に持ったときの第一印象は「薄い」でした。おそらく側面の丸みもそう思わせる一因です。側面がフラットなゴツゴツした端末と違って持ちやすくて優しいイメージがあります。

実際に使っても、やはり7:5の画面は電子書籍を読むのに良いですね。紙のコミックスとだいたい同じ大きさなので漫画のセリフもちゃんと読めます。電子書籍を快適に読むのには足る性能もありますし、電子書籍用端末としてはバッチリです。

ただ、単純にスペック・性能的な面で見ると、最近はHelio G99を搭載した格安タブレットが多くあるので、それらに比べ1~1.5万円程度高いので、その価格差はネックです。タブレットになにを求めるのか、どんな用途なのか、それらと価格を見て判断すべきところですね。

まとめ

OPPO Pad Neoをお借りしてしばらく使ってみました。タブレットを主に電子書籍を読むように使っている人にはおすすめです。電子書籍はあまり読まず、性能に対するコスパを求める人は別の選択肢を探ったほうが良いかもしれませんね。

7:5というアスペクト比のタブレットはほかではほぼ見ないので、この画面比率が必要かどうか、それが判断基準でいいと思います。ただ、一度この比率の良さにハマってしまうと、別のタブレットに移れなくなってしまうかもしれませんね。

参考情報

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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