最近、在宅している時間が増えたこともあり、ゆったりと動画や映画を楽しむために、テレビやプロジェクターの導入を検討していました。また、筆者は、地上波よりもYouTubeなど動画配信サービスメインなことや置き場所の都合からプロジェクターの導入を検討していました。
ちょうどタイミングよく、XGIMIよりフルHDのポータブルプロジェクター「MoGo 3 Pro」をお借りできたのでレビューします。今回はMoGo 3 Pro本体に加えて、バッテリー付きスタンドや、専用ケース、マジカルレンズもお借りしています。
- コンパクトなのに40インチ〜200インチで投影可能
- バッテリースタンドが別なので、劣化を気にせず使える
- HDMIがMicroHDMIで変換ケーブル必須
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MoGo 3 Proの概要と外観
MoGo 3 Proは、Google TVを採用しHarman Kardon 5Wスピーカーを2基搭載したフルHD画質のプロジェクターです。450ルーメンの明るさで40インチ~200インチの投影が可能で、オートフォーカスや自動台形補正にも対応しています。
設定や設置に細かな気を使う必要はなく、置きたい位置にMoGo 3 Proをセットしたら、画面の指示に従ってセットアップするだけです。位置を移動しても、自動的に調整してくれます。
明るさ(輝度) | 450ルーメン |
---|---|
解像度 | 1920 x 1080 (フルHD; DCP-P3 90%) |
投影サイズ | 40インチ~200インチ |
入力 | USB Type-C(PD3.0), USB-A, MicroHDMI(ARC対応) |
オーディオ | 2 x 5W Harman/Kardon,Dolby Audio, Dolby Digital, Dolby Digital+ |
自動補正 | ISA 2.0 中断なしの自動台形補正・オートフォーカス, スクリーンへの自動アジャスト,障害物自動回避, デジタルズーム |
RAM | 2GB |
ストレージ | 16GB |
搭載OS | Google TV |
サイズ(直径×高さ) | 95 x 204.9 mm |
重さ | 1.1kg |
外観:コンパクトで移動させやすい
MoGo 3 Proの外観のデザインは、シンプルかつコンパクト。シルバーとゴールドの中間のような色合いで、オシャレになっており、日常生活に溶け込みやすくなっています。
重さは、1.1kgとそこまで重くはないため、自由に移動させることができます。
ちなみにプロジェクターとして使うときには、上に少し引き上げてから回転させて、レンズ部分を露出させます。使ってないときには、もとに戻せばカバーをかけなくても台座部分で保護されます。
サイズ比較のために、MoGo 3 Proの横にiPhone 16 Pro Max(6.7インチ)と500mlのペットボトルを並べてみました。ペットボトルと比べると少し太さはありますが、それほど大きくないことがわかると思います。
下部には電源ボタンとUSB Type-Cが、側面にはMicroHDMIとUSB-Aがあります。
底には、バッテリースタンドや三脚と接続することの出来るネジ穴があります。
Google TV搭載でセットアップや操作は簡単
MoGo 3 ProはGoogle TVを採用しており、AndroidやiPhoneなどのスマートフォンから簡単にセットアップできます。初回起動したら、後は画面に表示されたQRコードを読み取って、Google Homeアプリからセットアップするだけです。ガジェットに慣れてない人でもすぐにセットアップできていたので、ユーザーフレンドリーな設計に感じました。
アプリも豊富で、YouTubeやAmazon Prime Video、NetflixやAbema TV、NHK+などを利用できます。
スマートフォンをリモコン代わりにして操作することも可能で、動画を検索する際の文字入力はリモコンでちまちま入力せずとも、スマホのキーボードを使って入力できます。
付属のリモコンは、細型軽量です。単4電池2本で動作します。
フルHDでも十分な画質・明るさもOK
画質
MoGo 3 Proの画質はフルHDですが、十分精細感高く美しく映っていると思います。色合いのバランスも取れており、どれか一つの色に偏った印象は受けません。普段は4KのPCモニターユーザーですが、4Kでないことの違和感はなく、画面が大きくしてもピクセルの粗さは感じず、解像感なども十分でした。
4Kテレビで4Kコンテンツを頻繁に楽しんでいる人ならまだしも、YouTubeやPrimeビデオ、NetflixでフルHDコンテンツがメインなら画質に不満を感じることはないと思います。
後述の明るさにも関連する部分ですが、夜・電気を消して使った場合は、テレビなどで見るよりも圧倒的迫力や没入感がありました。
明るさ
450ルーメンということで、夜間などの暗所や昼間でも1級遮光のカーテンを閉めた部屋なら十分綺麗に映像を見ることができます。明るさ不足を感じることはありませんでした。
夜使う際には、完全に照明を消した状態だと、ディスプレイかと見紛うほどの明るさでした。
曇り空で昼間にカーテンを開けていると、明るさ不足を感じますが、BGM程度に映像を流して置くくらいなら問題ありません。ただ、この環境なら、ゆったり映像の細部に注目しながら見るのは厳しいと思います。
夜に使う場合も、動画を気軽に楽しむ程度なら、部屋を真っ暗にせず間接照明つけて使っても、十分明るく映ってくれます。
画面サイズ
距離 | インチ(実測) |
---|---|
1m | 約40インチ |
1.8m | 約70インチ |
3m | 約110インチ |
実際に、壁からの距離と投影された画面の大体のインチサイズを計測してみました。ざっくりとした計測ではありますが、上記の通りです。大体2mくらい壁から離れると70インチくらいの画面になります。また、3m離せれば100インチ超えてきます。
画質などに違いはあるものの、テレビで100インチサイズの画面は、30~40万円出さないと手に入らないことを考えると、コストあたりの画面サイズはプロジェクターの魅力といえます。
詳しい数値を知りたい場合は、XGIMIプロジェクションプランナーを利用してください。使用したい製品や部屋のサイズ、投影距離・高さなどを調節して、どんな画面サイズになるか確認することができます。
スピーカー
5W Harman/Kardonのスピーカー2基から繰り出される音質は、迫力があり、高音質です。音量を上げても音割れをしたりバランスが崩れたりすることなく聞きやすいサウンドです。また、普通の家庭で使うレベルであればボリューム10~20でも十分な音量が出ています。
スピーカーライトモード
上に引き上げるとスピーカーライトモードに切り替えることができます。一般的なBluetoothスピーカーと同様に、スマホやPCのBluetooth設定欄からペアリングして使うことができます。音楽再生中は、ライトがオレンジ色に光り、音に合わせて明るさを調節してくれます。
便利なアクセサリー類
スタンド
専用のバッテリー付きスタンドを使えば、コンセントの遠い部屋やアウトドアなどでも利用することができます。
バッテリー付きスタンドは、20,000mAhのバッテリーを搭載し65Wの出力に対応しているので、最大2.5時間の再生をすることができます。スタンドから電源を供給する使い方だけでなく、充電器 – スタンド – プロジェクターのように接続して給電しながら使うホームユースも想定されています。
もちろん、本体にのみ電源を接続して、単なるスタンドとしても利用することができます。
スタンドは、足の部分とバッテリー部分に分離して持ち運ぶことができます。接続は、通常の三脚と同じネジタイプです。
ケース
MoGo 3 Proには別売りの専用ケースが用意されています。外装はPUレザーで、内装はスエードライニング素材を採用しており、耐久性を謳っています。マグネット式の蓋を採用しており、開閉は簡単です。
内部にはリモコン用のポケットも設けられており、傷つけずに本体とリモコンを入れて持ち運べます。カバンなどにつけられるようなフック部分はありますが、プロジェクター本体で既に1.1kgありますし、精密機械なので、あまりカバンなどにぶら下げて持ち運ばない方が良いかもしれません。
マジックレンズ
マジックレンズを使えば、プロジェクターの光を拡散してくれ、雰囲気と臨場感あふれる空間を作り出すことができます。
XGIMI Wallアプリには、様々なダイナミックな壁紙が用意されており、プラネタリウムのように使うことができます。
良かったところ・悪かったところ
良い点:好きな位置に移動 & 好きな画面サイズに
やっぱり一番良かった点は、コンパクトなので好きな位置に置いて、好きな画面サイズに出来るところです。自動台形補正に自動フォーカス機能があるので、壁に対し斜めに設置しても、まっすぐになるように補正を掛けて投影してくれます。
大きなサイズにしようとすると少し距離は必要ですが、40インチ程度から200インチまで必要に応じて画面サイズを変えられるのはメリットです。特にテレビと違って、「そこに物がある」感じがなく、部屋がスッキリと見えるのも良いところ。
良い点:本体にバッテリーを内蔵していない点
MoGo 3 Proは、本体にバッテリーを搭載してませんが、逆にこれは良い点だと思っています。バッテリーが本体部分と分離されていることで、バッテリーの劣化を気にせず長期間使うことができます。
スマホでもタブレットでも、一番問題になってくるのがバッテリーの劣化ですす。その点、MoGo 3 Proは、スタンドにバッテリーを内蔵したことで、バッテリーのメンテナンス性を維持しつつ、可搬性を獲得しました。
悪い点:スタンドの安定感
ちょっと気になったのはスタンドの安定性です。足が短く3本しかないことで、ガタついた環境で安定感を保つのが難しくなっています。フローリングなどのフラットの環境で利用するなら大丈夫ですが、アウトドアなどで使う場合は注意しましょう。
悪い点:MicroHDMIしかない
MoGo 2やMoGo 2 Proなどの旧モデルにあったフルサイズのHDMI端子ではなく、MicroHDMIになっているのは残念なところです。
Nintendo Switchなどのゲーム機やブルーレイプレーヤーを接続したいシーンはあるはず。一般のご家庭ならフルサイズのHDMIケーブルは余っていることもあると思います。しかし、MicroHDMI-HDMIケーブルはなかなか持っていないのではないかと思います。Amazonで1,000円以下で買えるとはいえ、ちょっと注意したほうが良いでしょう。
まとめ
実際に、MogGo 3 Proを生活の中で3週間程度レンタルで使ってきたのですが、自分でも購入を真面目に検討するくらい、かなり気に入っています。スクリーン無しで壁に投影しても画質に問題なく、テレビよりも大画面に出来てスペースも取らず、部屋の空間を有効活用できるのとても良いと思っています。
XGIMI MoGo 3 Proは本体価格79,800円と、10万円を切る価格で画面の自動補正も整っており、Google TV採用で使い勝手も抜群です。スピーカーの音質もよく、別売りのバッテリースタンドを使えば出先でも電源不要で使えるので、幅広くおすすめな製品です。
【実店舗での購入方法】
ヤマダデンキ、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、エディオン、ケーズデンキ、上新電機、ノジマ、蔦屋家電
*詳しい販売状況については、直接店舗にお問い合わせください。
参考情報
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