- 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
Zepp Healthさんから、新発売のAmazfit T-Rex 3をいただきました。T-Rexシリーズでは2年ぶりとなるナンバリングモデルで、1年前のT-Rex Ultraよりリーズナブルなのにスペックアップした部分もあります。前世代のAmazfit T-Rex 2との比較を交えつつレビューします。
2024年9月27日時点でのAmazonでの価格は39,900円で、下記クーポンにて5%(1,995円)オフになります。
クーポンコード:TREX3PR11
有効期限:2024年9月27日~2024年10月26日
目次(見たいところからチェック!)
Amazfit T-Rex 3のスペック
カラー | ラバ、オニキス |
---|---|
ボディ素材 | ステンレススチールベゼル、ポリマーミドルフレーム |
バンド素材 | リキッドシリコン |
バンド幅 | 22 mm |
タッチスクリーン | ゴリラガラス |
ディスプレイ | 1.5インチ AMOLED(322ppi、480×480) |
センサー | BioTracker™ PPG バイオメトリック センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、地磁気センサー、バロメトリック高度計、環境光センサー、温度センサー、皮膚温度センサー |
Wi-Fi | 2.4 GHz帯対応 |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 BLE |
バッテリー | 500 mAh(定格値) |
サイズ | 約 48.5 × 48.5 × 13.75 mm(心拍ベース除く) |
重量 | 約 68.3g(バンド除く) |
対応OS | Android 7.0以降、iOS 14.0以降 |
防水性能 | 10気圧(100メートル) |
フリーダイビング | 45m(EN13319, ISO 6425, GB/T 18828認証取得) |
GNSS(衛星測位システム) |
円偏波アンテナ デュアルバンド(L1+L5) GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSS、NavIC |
より詳細なスペックは公式サイトをご覧ください。
パッケージ、内容品
パッケージは、白地にAmazfit T-Rex 3の画像が大きく乗ったデザインです。
内容物一覧です。Amazfit T-Rex 3本体、バンド、多言語対応の説明書、充電器(ヘッド部分のみ)、バンド取り外しの工具、バンドアダプターが入っていました。
本体・バンド・充電器
今回頂いたカラーは「ラバ」です。要するに黒色ですね。タフな仕様のスマートウォッチのイメージ通りのがっちりとしたデザインです。
4つのボタン
Amazfit T-Rex 3は、T-RexシリーズのDNAを受け継ぎ、通常のスマートウォッチより多い4つのボタンを搭載しています。Amazfit Balanceなどのハイエンドモデルでも、通常ボタンは2つまでが基本です。しかしT-Rexシリーズでは、タッチ不要で操作できるようにボタンが4つ装備されています。各ボタンの役割は本体に書かれている通り、右上が決定、右下が戻る、左上がアップ、左下がダウンです。
また、 文字盤の画面でSELボタンを押したときにどの画面にするかを、本体の設定→個人設定→クイック スタートでユーザーが設定できます。
付属バンド
バンドはリキッドシリコン製。遊革が2つ付いていて、しっかり固定できます。遊革は2つあり、片方は固定できるようになっています。
T-Rex 3にはバンドを外すための工具も付属していて、これを使ってアダプターを取り付けることで…
22mm幅のバンドを付けられるようになります。これは私が普段Amazfit Balanceで使っているバンドを付けてみたところです。
充電器
充電器は、USB Type-Cケーブルを用いるタイプの新しい充電器に変わっています。マグネットでスマートウォッチと接触する点は変わっていません。私が試したところ、両端がUSB Type-Cのケーブルでもきちんと充電できました。これまではUSB-Aポートを使う充電器だったので、これは地味ながら嬉しいポイントですね。
T-Rex 2との比較
前モデルであるAmazfit T-Rex 2との比較です。左が今回のT-Rex 3、右がT-Rex 2です。
こちらは側面。上側がT-Rex 3です。大きくは変わっていませんが、Amazfitの文字がロゴに変わっていたり、山の絵が刻まれていたりします。
ディスプレイ
ディスプレイは、T-Rexシリーズ最上位だったT-Rex Ultraよりも約0.1インチ大きい1.5インチのAMOLEDディスプレイを搭載しています。輝度は最大2000 nitsを誇り、ガラスはゴリラガラスになっていたりと、前世代のT-Rex 2/Ultraからかなりアップグレードされています。もちろん、輝度の無段階調節と自動調節にも対応しています。
上記画像が、昼12時ごろの晴れた日の屋外での見え方のサンプルです。写真では実際より画面が暗く写っていて、肉眼で見るともう少し明るく見えます。
明るさを最大に設定し、懐中電灯モードで輝度を測定したところ、約 628 nitsでした。
通知
通知は、文字盤を左から右にスワイプすると確認できます。通知の表示は、Amazfit Balanceなどのボタンが2つのAmazfit製品だと下から上へスワイプなので、それと異なります。
また、ボタンが2つのAmazfit製品では、通知を右から左にスワイプすることで、スマートウォッチの通知を削除することができましたが、本製品ではタップして通知を開いてから削除ボタンを押すか、一括で全ての通知を削除することしかできません。
通知画面では横に全角11文字程度文字を表示できます。フォントはいわゆる中華フォントですが、極端に視認しづらいことはありませんでした。
本体ストレージ
初回セットアップ後、ストレージ残量を表示するミニアプリのみをインストールした状態での本体ストレージの空き容量は、約 27 GBでした。
…嘘じゃないですよ、本当に 27 GBです。本機はオフラインマップを保存できる(後述)ので、その関係でストレージが非常に大きなものになっています。
Amazfit T-Rex 3の機能
- 歩数計
- 24時間心拍数計測
- 睡眠モニタリング
- 血中酸素飽和度(SpO2)測定
- 睡眠時の呼吸の質測定(Beta)
- 170種類を超えるスポーツモード
- 座りすぎ通知
- 着信やアプリの通知
- 低血中酸素アラート
- ストレス緩和促進アラート
- アラーム/タイマー/ストップウォッチ
- 天気予報
- 音楽再生コントロール
- ストレスレベル測定
- 心拍数、血中酸素濃度、ストレスレベル、呼吸数のワンタップ測定
- スマホを探す(音を鳴らす)
- オフラインマップ
- 9項目のMIL-STD-810G試験に合格
- -30℃の環境でも使用可能な低温モード
Amazfit T-Rex 3でアップグレードしたところ
- GNSSのアンテナが円偏波アンテナに
- バッテリーの最大公称持続期間が24日から27日に(T-Rex Ultra比)
- マイクを搭載し日本語音声で操作できるZepp Flowに対応
Zepp Flow
少し前から、Zepp OSを搭載した一部機種で音声操作サービスである「Zepp Flow」が使えるようになっています。このZepp Flowは、ChatGPTなどで有名なOpenAI社の最新AIモデル「GPT-4o」を利用することで、日本語を含む様々な言語で音声操作を可能にするアプリです。これまで、音声操作は英語と中国語のみの対応でしたが、一気に幅が広まった形です。また、指示の揺れにも強くなったため、より汎用的にもなりました。ちなみに1日100回まで使えます。
これまで、Amazfitスマートウォッチでは音声で操作できる機能としてAmazonのAlexaがありましたが、Alexaでは直接スマートウォッチの機能を使うことはできませんでした。Zepp Flowなら、スマートウォッチに内蔵されている様々な機能を直接呼び出して使うことができます。
実際に使ってみると、このようになります。音声操作としては、SiriやGoogleアシスタント(Gemini)と同じような感じで使えます。今回は「今日の最高心拍数を教えて」と質問しましたが、ある程度表現に幅があっても、同じ趣旨の質問なら答えてくれます。
ただし、AIにもムラがあり、全く同じ文言で指示しても、毎回100%の確率で指示に対して操作をしてくれるわけではありません。例えば、実際にZepp Flowに操作を実行してほしいのに、操作方法を答えるときもたまにあります。過度な期待は禁物ですが、例えば乱数を生成させるくらいはできました(おそらく厳密な乱数ではない)。
オフラインマップ
T-RexシリーズではT-Rex Ultraから実装されているオフラインマップ機能が、T-Rex 3にも搭載されています。この機能は、事前にT-Rex 3本体にマップデータをダウンロードしておくと、インターネットに接続できない環境でもマップを見られる機能です。このマップには、道などが表示されたベースマップ、世界1万箇所以上のゲレンデのコースデータが表示されるスキーマップ、等高線が表示される登山向けのコンターマップの3つが用意されていて、切り替えも可能です。アプリから操作してエリアを指定し、オフラインマップをダウンロードしておけば、アクティビティ計測中の画面で、下にスワイプしていくことでマップを表示できます。ストレージ容量が多かったのは、おそらくはこのマップデータの保存領域が必要だからだと思われます。
ルートナビゲーション機能もあるのですが、ルートはマップとは別に事前に取り込んでおく必要があります。アプリ内で過去の自分のアクティビティからデータをインポートすることもできますし、「YAMAP」や「ヤマレコ」といった登山コミュニティサイトでアップロードされているGPX形式のルートデータをインポートして使うこともできます。
ナビゲーション機能は、ナビゲーションという名前ではあるものの、車のナビのように自動でルートを考えてくれるものではありません。全く知らない場所にこの機能で行くことは無理か、できてもかなり難しいと思います。ルートから外れたら知らせてはくれますが、どちらかというと登山などで道を間違えて遭難しないためのものなので、過度な期待は禁物です。このことは、登山コミュニティサイトからのルートインポート機能に対応している点からも分かるかと思います。
管理アプリ「Zepp」
- Zepp(formerly Amazfit)
-
制作: Zepp, Inc.価格: 無料
他のZepp製品と同様、スマートフォン側のアプリにはZeppアプリを使います。
ワークアウト記録
屋外でサイクリングをして、その途中のデータを取ってみました。基本的なバイタルデータなどはこれまでと同様にしっかり取れています。位置情報(GNSS)も、道に沿って正確に記録できていました。
バッテリー持ち
バッテリーは、標準的な使用だと公称値で約27日間持続するとされています。
- 心拍数モニタリング:有効(10分ごとの測定)
- 睡眠モニタリング:有効
- 文字盤:静止画
- メッセージ通知:150件/日
- 手首を上げて画面点灯:100回/日
- 血中酸素レベル測定:5回/日
- 画面操作:5分/日
- 着信通知:3回/日
- GPSによるランニング:90分間/週
私は実際に以下の条件で使ってみて、バッテリー残量が12日間で100%から40%まで減少しました。試用できた期間が短かったため、まだバッテリーが切れるまでには至っていないのですが、使用開始直後は(私が)頻繁に操作する関係でバッテリーが減りやすいですし、睡眠時の呼吸の質モニタリングは公称値の使用条件には入っていないので、それを加味すると公称値の27日間というのは実際の使用でも実現しうる日数だと思います。
- アシスタントによる睡眠モニタリング/睡眠時呼吸の質モニタリング(Beta):ON
- アクティブ心拍数モニタリングON
- 自動ストレスモニタリング、血中酸素自動モニタリング:ON
- 5分に1度脈拍測定
- 腕上げで画面点灯(10秒)
- 画面輝度自動調整
- 入浴時以外常時着用
- 2回のアクティビティ計測
使ってみた感想
ディスプレイ
ディスプレイは非常に明るいです。真昼の直射日光下でも全く暗く感じませんでしたし、黒基調が多いUIを操作していても見づらくなかったです。今回一番驚いた点なくらいです。計測した輝度の数値的にはあまり大きく進化したとは思えないかもしれませんが、直射日光下では自動で通常より明るくしているように見えたので、計測した数値が実態を反映していない可能性もあります。
ボディ
デザイン的、素材的にはT-Rex 2とそれほど差はありません。しかし、一般的な時計でいうダイアルの部分がフラットなデザインになり、色もシルバーで側面と違うので、それがアクセントになっていて良いですね。個人的にはT-Rex 3のほうがモダンなデザインに感じて好きです。
アプリと文字盤
これはT-Rex 3の機能ではないのですが、Zepp OSなのでしっかりミニアプリにも対応しています。最近はかなり数が増えてきていて、ユーティリティからゲームまで色々とあります。Zepp Flowもミニアプリの形態で実装されているものの1つになります(無料)。
しばらく前から、Zepp OSを搭載したスマートウォッチでサードパーティ製アプリをインストールできるようになっていたのですが、最近はその中でも有料(買い切り、サブスクなど)のものも増えてきています。というか、サードパーティ製のアプリに関しては有料のほうが多いくらいです。選択肢が増えたのは良いのですが、検索性が変わっていないので、数が増えた分アプリを見つけるのが難しくなってしまいました。文字盤もアプリ同様有料のサードパーティ製アプリがかなり増えていて、これも検索性についてはアプリと同様の問題を抱えています。かなり数が増えたものの、現状では全部見て気合で探し出すことは可能ではあります。…しかし早晩問題になるレベルだと思うので、検索や、せめて無料アプリと有料アプリでフィルターする機能くらいは付けてほしいところです。
低温モード
冷凍庫に入れただけですが、低温モードも試してみました。T-Rex 2から引き続いて搭載されている低温モードは、温度が-10℃未満になると自動で再起動して有効になり、-30℃までなら低温に耐えられるモードです。今回も、取り出すと低温モードが有効になっていて、しっかり使用することができました。
まとめ
Amazfit T-Rex 3を実際に使ってみて、良かった点とイマイチな点をまとめます。
- 10気圧防水、-30℃でも使用可能なタフさ
- オフラインマップ対応
- ディスプレイが明るい
- ほとんどT-Rex Ultraの上位互換なのに安くなっている
- アプリ・文字盤を見つけるのが大変
前モデルのT-Rex 2、T-Rex Ultraよりもさらに充実した仕様になったにもかかわらず、値段に関しては現行シリーズ最上位のT-Rex Ultraよりも定価で1万円安くなった本機。機能面で目立った欠点は見当たらず、競合他社のモデルと比較しても、その機能やコスパで引けを取りません。登山などのマウンテンスポーツをされる方に特におすすめできるスマートウォッチです。
2024年9月27日時点でのAmazonでの価格は39,900円で、下記クーポンにて5%(1,995円)オフになります。
クーポンコード:TREX3PR11
有効期限:2024年9月27日~2024年10月26日
参考情報
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。