Galaxyの新機能「Galaxy AI」を実際に使ってみる

Galaxyの新機能「Galaxy AI」が筆者の愛機「Galaxy Z Fold5(ドコモ版 SC-55D)」でも4月18日から利用可能になり、しばらく使ってみました。

Galaxy AIの文字列だけを見ると、GalaxyのAIアプリや対話型AIと思うかもしれませんが、Galaxy端末をAIでより便利にする機能拡張(新機能)です。本稿では、Galaxy AIによって追加された機能を解説します。

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Galaxy AI

Galaxy AIは人工知能を使用し、想像力を育み、生産性を向上させ、新たな可能性を解放するための新たなGalaxyソリューションです。Galaxy AIは以下の7つの機能から主に構成されています。

  • かこって検索 – SNSの写真や自分で撮影した画像など、丸くかこって検索する
  • フォトアシスト – AIで写真を編集する
  • リアルタイム通話通訳 – 純正電話アプリの通話をリアルタイム通訳
  • テキスト通話
  • Samsung Noteで「校正」「要約」「手書き文字の認識」
  • 会話を翻訳 – スマホが通訳機となる
  • その他

その他に入る機能は細かいものが多く、今回はあくまでも主要機能にフォーカスして紹介します。

なお、Galaxy AIは2025年末まで無料で利用できます。それ以降はGalaxy AIの機能が廃止されるのか、名称が変更されるのか、有料化するのかなどは不明です。

かこって検索

かこって検索では、画面内に表示されているものを指でグルっと囲うだけで、それに関連した検索結果がヒットします。たとえば、カメラのレンズをグルっと囲うと、そのレンズの検索結果が画像で表示されます。要するに、Google画像検索の強化版です。

かこって検索はジェスチャーバーの長押しで呼び出せます。「これはなんだろう?」と気になった物をサッと検索できて便利です。ただし、ジェスチャーバーをタップしたつもりがないのに呼び出してしまう、いわゆる誤反応も結構な頻度で起きました。気をつけてください。

画面上の文章の翻訳もできます。翻訳機能が標準搭載されていないアプリを使うときに便利です。

フォトアシスト

中央の瓶を左に移動。壁に新しい影も。

フォトアシスト機能では、写真内のモノや人を拡大、移動したりできます。中央から左、右から中央へ移動したり、拡大・縮小まで自由自在。写真を撮影した後にモノや人を違う位置にすればよかった!と後悔することはもうありません。

とはいえ、背景の復元に失敗することもあります。以下の画像をご覧ください。

中央の缶を右に移動。

画像のパターンでは、缶を移動すると、缶の底だけ生成されてしまいました。それだけでなく、地面にも不自然な縦線が発生しています。このほかにも、背景が不自然になるケースがありました。注意が必要です。これは次に紹介する「消しゴムマジック」でも同じです。

消しゴムマジック

いわゆる「消しゴムマジック」にも対応します。被写体を気軽に除去できる機能です。

写り込み除去

中央の白丸を左右に動かすと比較できます

「写真の編集」が提案されることもあります。今回のケースでは「写り込み除去する提案」が表示され、実際に写り込みを除去してみると、精度の高さにおどろきました。

写り込みの除去前と除去後

影の除去

「影の除去」も提案されたので実際にやってみたところ、いい感じの結果に。

影の除去前と除去後

写り込みの除去はガラス越しの夜景撮影で、影の除去はブツ撮りに、それぞれ役立ちそうです。

Samsung Note上で「校正」「要約」「手書き文字の認識」が可能に

めんどうな文章校正・要約もAIがやってくれます。よくある校正サイトよりも高精度です。細かい部分まで校正してくれます。

文章の要約はChatGPTやBardの精度と大きく変わらず、かなり実用的です。PDFファイルの要約にも対応するため、配布資料を斜め読みするときに重宝します。

Sペンなどで書いた文字のテキスト化もできます。Sペンでメモを取る習慣がある人にとっては重宝する機能でしょう。

リアルタイム通話翻訳

通話をリアルタイムで通訳してくれる機能もあります。環境音の多い町中だと、正常に音声を認識してくれないこともありましたが、精度としては常用レベルの範囲です。

ただし、リアルタイム通訳機能は純正の電話アプリでしか使えません。LINEやDiscordなどの無料音声通話に非対応だと用途が限られてしまいます。できることなら、今後の更新でサードパーティーアプリにも対応してほしいなぁと。もっといえば、特定のアプリから出力される音声をリアルタイムに翻訳できるようになってほしいところです。

テキスト通話

通話相手の声をテキスト化できます。日本語はもちろんのこと、英語などの外国語を日本語に翻訳して表示することも可能です。

それだけでなく、通話相手に「取り込み中です。後でかけなおします」などのテキストメッセージを送信すると、送信したメッセージを合成音声が読み上げてくれる機能もあります。ただ、合成音声だと少し冷たい印象をもたれてしまうかも……?使うのはちょっとためらってしまいます。

Galaxyが通訳機に

Galaxyが通訳機になります。いざ使ってみると意外と便利です。精度も悪くありません。

ただし、通話のリアルタイム通訳機能と同様に周囲の音をひろう場合があります。混雑時のカフェや路上だと合計4〜5回は周囲の音が入り、意味が通じない翻訳結果になってしまいました。翻訳精度は悪くないけれども、環境音のカットは微妙です。

その他

その他、いくつかの機能も紹介します。

Samsung ブラウザでWebページの要約

SamsungブラウザでWebページの要約ができるようになりました。もちろん日本語だけでなく、外国語にも対応します。また、外国語のウェブページを翻訳して要約もできるため、外国語で書かれた情報をより効率的に収集できて便利です。

筆者がやっている趣味は日本語の情報が少なく、外国語のページにアクセスしないと情報が入手できないことがよくあります。しばらくSamsung ブラウザを使ってみて、翻訳・要約機能が便利だと感じたらメインブラウザにするかもしれません。

Galaxu Budsでハンズフリーな通訳

Galaxy Budsを使えばハンズフリーな通訳が実現します。スマートフォンを片手に持つ必要はなく、ボディランゲージもできると公式HPに記載されていますが、筆者はGalaxy Budsを所有していないため未検証です。

「かこって検索」が便利すぎる

筆者は、Galaxy AIで新たに追加された機能のなかでも「かこって検索」を頻用しています。たとえば、Xに投稿されている画像で「これはなんだろう?」と疑問に思ったら、即座に検索できるのが便利です。

画像編集やリアルタイム通訳機能は使うタイミングが限られており、あまり活用できていません。リアルタイム通訳機能は、外国語を話す人と多く接する場合は重宝しそうですね。

Galaxy AIには、本記事では紹介していない細かい機能もあります。対応端末を所有している方は、試してみると面白いかもしれません。

■Galaxy AI 対応端末

  • Galaxy S24 Ultra|S24
  • Galaxy S23|S23 FE|S23 Ultra
  • Galaxy S22|S22 Ultra
  • Galaxy Z Fold6|Z Flip6
  • Galaxy Z Fold5|Z Flip5
  • Galaxy Z Fold4|Z Flip4
  • Galaxy Tab S9|S9+|S9 Ultra
  • Galaxy Tab S8|S8 Ultra

参考情報

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

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CloNis

2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!

行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。スマホはGalaxy Z Fold 5、最近はAngenieuxのレンズにハマってます。

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