Libero 5G III レビュー:実勢1万円以下で購入できて防水・おサイフ対応、良くも悪くも「それなりに使える」

ワイモバイルから出ているZTE製のLibero 5G IIIを実際に使ってみてのレビューをお届けします。

Libero 5G IIIは6.67インチの有機ELディスプレイにDimensity 700搭載、4GBのRAMと64GBのストレージ、eSIMやおサイフケータイに対応しIPX5,IPX7の防水もありながらコストを抑えたスマートフォンです。

ワイモバイルで新規でも1円から購入できるので初めてのスマホや、これまでもエントリースマホだった人の買い替えとしても人気があります。白ロムでも1万円を切るくらいなので2台目やお遊び用途でも使えます。ただ、あくまでエントリークラスなので、過大な期待は禁物です。

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外観

Libero 5G IIIは6.67インチのディスプレイを持ち、縦168mm×横78mmの大きさです。ベゼルも狭いというわけではないので、全体的に大きいという印象があります。

カラーはブラックとホワイト、そしてパープルの3色です。私はパープルを選びました。背面はガラスではありませんが、透明な層があるようなイメージで悪くありません。指紋も目立ちませんね。

側面はフラットでシンプルなもの。スピーカーはモノラルです。イヤホンジャックもありません。

SIMトレイはnanoSIM + MicroSDカードです。SIM取り出し品がぐるぐるでドリームキャストのロゴを思い出しました。

本体のほかはマニュアルとケースにSIMピンです。画面保護フィルムは貼られてないので必要なら別途購入が必要です。また、充電アダプタやケーブルも付属しません。

重量は約207gです。さすがにこの大きさだと200g超えてしまいますね。ずっしりという印象はありませんが、大きさなりの重さはあります。ケースを付けると更に重くなるので、その場合はリングやストラップなど落とさないための工夫も考えたほうがいいかもしれません。

スペックとパフォーマンス

Libero 5G IIIの主なスペックは以下のとおりです。

OS Android 12
CPU Dimensity 700
RAM 4GB
ストレージ 64GB
外部メモリ microSDXC (最大1TBまで)
ディスプレイ 6.67インチ 2400×1080 (フルHD+) 有機EL
メインカメラ 約1,300万画素+約200万画素+約200万画素
フロントカメラ 約800万画素
バッテリー 4,120mAh
サイズ 約168 × 78 × 9.1 mm
重量 約207g
生体認証 指紋(画面内)
防水防塵 IPX5/IPX7・IP5X
SIM nanoSIM / eSIM
対応バンド 5G: n3/n28/n77
LTE: 1/2/3/4/8/41/42
3G(W-CDMA): 1/2/4/8/
2G(GSM): 900MHz/1800MHz/1900MHz
ワイモバイルのページへ(PDF)
その他 おサイフケータイ

より詳しいスペックはワイモバイルのサイトをご覧ください。

ベンチマーク

AnTuTu Benchmarkはv9.6.2で約28万点、v10.0.6-OB6で約34万点でした。ただしどちらもGPUについてはAnTuTu 3D Liteでの結果です。

その他ベンチマークの結果は、Geekbench 5がシングル511点でマルチが1,591点、Geekbench 6がシングル686点でマルチが1,802点、3DmarkはWild Lifeで1,203点、Wild Life Extremeで333点、PCMarkのWork 3.0 performanceは10,079点でした。

  • GeekbenchはCPUの性能を、3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。

似た点数のほかのスマホと比べると以下の通り。

SoC Antutu Geekbench5 3DMark PCMark
RAM Single Multi
OPPO Reno7 A SD 695
6GB
385177 684 1991 1210 8351
AQUOS wish2 SD 695
4GB
347206 673 1805 1219 6578
Xperia Ace III SD 480
4GB
297106 507 1599 986 7172
Libero 5G III Dimensity 700
4GB
278774 511 1591 1203 10079
Blackview BV7200 Helio G85
6GB
256183 344 1300 727 6959

操作感

Libero 5G IIIを実際に使ってみると、大きな引っ掛かりはなく、思ったよりも普通に使えます。重たいゲームなどはやらずに、日々のブラウザやSNSくらいなら特に問題ありません。

ただ、使えるとはいってもエントリークラスはエントリークラスです。どこか全体的にのんびりした印象がありますし、反応の鈍さも感じます。快適に使えるという状態からは遠いです。

ゲームの例としてブルーアーカイブをプレイしてみました。ゲームプレイ自体は問題なくできますが、まずタイトル画面でのファイル読み込みが遅く、ゲームが始まるまでに時間がかかります。プレイできないわけではありませんが、細かいストレスがあるので、グラフィックの解像度を落とすなどでなるべく軽い状態にしたほうがいいです。

ディスプレイ

ディスプレイは6.67インチなので大きめです。フルHD+の解像度で、有機EL、発色も悪くありません。端までフラットなので画面全体が見やすく感じます。

設定としては読書モードや夜間モードもあり、色合いもある程度自分で調整できます。

生体認証(指紋認証)

生体認証は画面内指紋認証に対応します。5つまで登録できるのですが、反応はあまり良くありません。センサーの場所に押し当てて少し待つ時間があります。

カメラ

Libero 5G IIIのカメラは1,300万画素のメインカメラに200万画素のマクロ、そして200万画素の深度センサーです。深度センサーはいいのですが、マクロはおまけのようなものなのでアテにしないほうが良いです。

カメラの画面はシンプルで使いやすいです。「▲現在の方向」と、縦横どちらになってるかわかりやすく表示されるのが親切です。モードは通常の「写真」のほかに背景ぼかし、スーパーナイト、ポートレート、ビデオ、その他(ウォーターマーク、マニュアル、マクロ、パノラマ、モノカラー)があります。

設定では解像度のほか、水準器のオンオフ、音量ボタン、保存先などの設定があります。QRコードをオンにしておけばカメラアプリでQRコードの読み取りができます。ウォーターマークや日付を入れることもできますが、「Libero 5G III」ではなく「A202ZT」と型番が表示されるだけなのがちょっと残念です。

撮影した写真をいくつか。(大きさだけ縮小しています)

けっこうな逆光だったのですが、手前のオブジェクトをちゃんと明るくしてくれました。

ねこのぬいぐるみ?です。ちゃんとAIがペットと判定してくれました。

これはマクロで撮ったもの。さすがに200万画素では粗いですね。

カメラの全体的な評価としては、日々の記録としてなら悪くないと思います。カメラにめちゃくちゃこだわる、画質を自慢したい、などでなければ普通にキレイに撮れます。若干物足りない気はしますが、実質1万円のスマホでこれだけ撮れていれば十分でしょう。

バッテリー

PCMarkのバッテリーテストの結果は11時間22分でした。(PCMarkのバッテリーテストはパフォーマンステストを繰り返し、100%→20%はになるまでの時間を計測します。画面の明るさを100-105lxに固定してこのテストを実施しています。)

バッテリー容量 テスト結果
Pixel 6a 4,410mAh 13h 5min
Xperia 5 IV 5,000mAh 12h 04min
Pixel 7 4,355mAh 11h 34min
Libero 5G III 4,120mAh 11h 22min
Zenfone 9 4,300mAh 10h 49min

10時間を超えていますし、そう「悪い」というほどではありませんが、「バッテリーもちが良い」とは言えないくらいですね。実際に使っていても「あれ?もうさっきから3%減ってる!?」と思うことが多々ありました。画面が大きいということもありますが、もう少しがんばってほしかったところ。

MyOS

Libero 5G IIIはAndroid 12をベースにカスタマイズされたMyOSを搭載しています。

ホーム画面はアプリが全て表示されるタイプとドロワー表示できるタイプのどちらも選択できます。すべてのアプリをホーム画面に表示する設定でもアプリごとに非表示設定できるので自分で整理できます。

クイック設定は1段目で表示されるものはピル型の4つですが、2段目ではサークル型のアイコン表示でたくさんのボタンを置けます。

設定はところどころカスタマイズされていますが、基本的にはシンプルですね。わかりやすくできてます。

Libero 5G IIIの良かったところイマイチなところ

Libero 5G IIIを使ってみて感じた良いところとイマイチなところをまとめてみます。

良いところ
  • 安い
  • 大きくてフラットな画面
  • 防水・おサイフケータイなど普段使いに良いものが揃ってる
イマイチなところ
  • スペックや実際の動きはあくまでエントリークラス
  • 画面内指紋センサーの反応がいまいち
  • モノラルスピーカーなので物足りない

言ってしまえば価格相応ですね。ミドルレンジ以上を使ったことがある人だと、様々な点で物足りなさを感じると思います。指紋センサーの反応の鈍さは、1日に何回も味わうことになるので小さな不満が溜まっていきます。良くも悪くも「それなりに使える」という評価です。

良い点としては、画面が大きくて見やすい有機ELであること、そして防水におサイフケータイと普段使いであるといい機能は揃ってます。それが実勢価格として(2023年8月時点)白ロムで1万円を切るくらいです。なるべく安くスマホを手に入れたい人にはこの価格は魅力です。

まとめ

Libero 5G IIIはエントリークラスとして立ち位置がわかりやすい端末です。スペックは抑えめだけど必要な機能はある、そして安い。なのでそれが自分にあってるかどうか判断できる人に向いたスマートフォンだと言えます。

スマートフォンに楽しさは特に求めてなくて最低限のことができればいい、なるべく費用を抑えたい、といった人に向いてます。一方、初めてのスマホとしてはあまりオススメしません。スマートフォンで何ができるのかまだわかってなかったり、いろいろ期待してる状態で使う端末ではありません。期待に応えられる端末を選びましょう。

よくコスパ(コストパフォーマンス)が良いと言われますが、あくまで「1万円を切る価格でこれだけの機能が使える」という程度です。実際の動きやできること、パフォーマンスは良くはありません。割り切れる人向けの端末です。もう少しお金を出してでも、もう少しパフォーマンスの期待できる端末のほうが、実際のコスパは良いです。

参考情報

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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