USBケーブルの性能を確認できる「USB CABLE CHECKER 2」を購入してみました

BitTradeOneのUSB CABLE CHECKER 2を購入しました。これはUSBケーブルの結線状況や抵抗値などの性能を調べることのできるデバイスです。

溜まってくるUSBケーブルを整理しようといろいろ調べてるときにこんなアイテムがあるのを知り、専門的なことはよく知らないままに購入してみました。USBケーブルを断舎離するときに、捨てるかどうかの判断に役立ちそうです。

Amazonだと、もう長いこと欠品しており、楽天市場でも即納できるのはお値段高めのところだけでした。まぁ急ぐものでもないしな、と納期1ヶ月以上表示だったJoshine Webで注文したら1週間かからずに届きました…。

今では1-2日で発送となってます。楽天ビックも在庫あり。お値段は5,760円。

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USB CABLE CHECKER 2

ビニール袋に入った簡易な包装です。中身も本体のほかはビット・トレード・ワンの製品カタログと保証書のみ。使い方などは製品ページで確認(QRコードあり)します。

本体はそう大きくもなく、昔よくあったマルチメディアカードリーダーのような大きさです。具体的には13.8×86.85×53.7mmです。

基本仕様
【対応 USB インターフェイス】
USB Type A(~3.1 Gen2)
USB Type C(~3.2)
USB Type mini B(~2.0)
USB Type micro B(~2.0)
USB Type C(~3.2)
【搭載部品】
USB 規格確認用単色 LED x15 OLED ディスプレイ x1
電源スイッチ x1 電源 LED x1
【電源】CR2032 型ボタン電池 x1
【外形寸法】H13.8xW86.85xD53.7mm(突起部除く)
【重量】約45g
【動作環境】温度 0~45℃、湿度 10~60%(結露なきこと)

裏面(底面)にはゴム足が付いてます。

Type-C, Standard-A, Micro-B, Type-C, Mini-Bと並んでます。ケーブルの片側を左2つ(A群)、もう片方を右3つ(B群)に接続して使います。

電源を入れてケーブルを接続すると、左上のOLEDディスプレイに情報が表示され、その下のCONNECTIONの部分のランプで結線状況がわかります。

ディスプレイ部には大きく抵抗値(単位ミリΩ)が表示され、その下はCCに接続されたプルアップ/プルダウン抵抗の値とそれに応じた接続機器に通知される最大許容電流値が表示されます。(Type-Cの場合)

抵抗値は数字が小さいほどロスが少なくて優秀なのだとか。その下は、主に以下の表示になるので、それを確認すればいいと思います。(取り扱いマニュアルより抜粋)

UP10K/SOURCE 3.0A
Cプラグ内にVBUS-CC間に接続された10kΩの抵抗器を持ちます。USBデバイスにホストが3Aの電流供給能力があるものとして認識させます。この抵抗値の抵抗をプラグ内に持つケーブルはUSB規格外です。
UP22K/SOURCE 1.5A
Cプラグ内にVBUS-CC間に接続された22kΩの抵抗器を持ちます。USBデバイスにホストが1.5Aの電流供給能力があるものとして認識させます。この抵抗値の抵抗をプラグ内に持つケーブルはUSB規格外です。
UP56K/SOURCE 0.5A
Cプラグ内にVBUS-CC間に接続された56kΩの抵抗器を持ちます。USBデバイスにホストが0.5Aの電流供給能力があるものとして認識させます。USB規格で許可されたコネクタ内蔵プルアップ抵抗はこの値のみです。
DOWN1K/E-MARKED
Cプラグ内にGND-VCONN間に接続された1kΩの抵抗器を持ちます。これにより接続先USB機器にEマーカーIC内蔵ケーブルということを通知します。

Type-Cケーブルを繋いで「UP10K/SOURCE 3.0A」や「UP22K/SOURCE 1.5A」が表示されたら、それは捨てましょう。eMarkerはケーブルの情報が入ったICチップで、接続機器がそれを読み取って電力制御などします。USB 3.1以上では必須。

ランプは結線状況を表してます。3.2の枠と2.0の枠があり、上側がまったく光ってなかったらUSB2.0までの対応となります。それぞれのランプはごく簡単にまとめると以下のようになります。

2.0
GND, VBUS 光ってれば充電できます。
D+, D- 光ってればデータ通信できます。
3.2
CC コンフィギュレーションチャンネル。ホスト、デバイスの識別などに使われます。Type-Cで光ってなかったらなにかおかしい。
SBU1, SBU2 USBデータ通信以外のデータ(音声や映像等)のやりとりができます。
TX1+, TX1-, RX1+, RX1- 超高速通信5GbpsのSuperSpeed /SS対応 USB3.0
TX2+, TX2-, RX2+, RX2- 超高速通信10GbpsのSuperSpeed+ / SS+対応 USB 3.2 Gen2

なにか違うかもしれないけど、詳しく知りたい人は調べてください。

手持ちのケーブルを調べてみた

手元にあったいくつかのケーブルを実際に接続してみました。

なにかの電源用microUSBケーブル

なにかの電源ケーブルとして付いてきた(と思う)microUSBケーブル。充電だけできる。678mΩなので充電ケーブルとしてもあまり良くない。

UGREENのCtoCケーブル

頂き物のUGREENのケーブル。これかな?USB2.0なので超高速データ通信はできません。162mΩなので充電ケーブルとして優秀。

NIMASOのCtoCケーブル

NIMASOのUSBケーブル。USB3.1対応で100W/5A対応。映像出力もできるみたいです。317mΩなので充電もまずまず。

cheeroのCtoCケーブル

昔Twitterキャンペーンで当たったcheeroのケーブル。USB 3.1 Gen2対応で最大60W、意外と(?)優秀でした。なんだ、まだまだ使えるな。

ダイソーのワイヤレス充電器に付いてきたケーブル

ダイソーのワイヤレス充電器についてきたケーブル。Weird cable(奇妙なケーブル)として表示されました。あー…これは使わないほうがいいですね。

安イヤホンに付いてきた充電ケーブル

出どころ不明の細いmicroUSBケーブル。たぶんイヤホンに付いてきたケーブルだと思います。USB CABLE CHECKER 2の測定限界値が1100mΩで、それ以上はこのように「HIGH」と表示されます。

まとめ

増えていくケーブルを取捨選択する際の判断に役立ちそうですね。とは言っても、それなりに名前のあるメーカーのものを使っておけば大丈夫でしょうし、これを調べるために5,000円オーバーは出せないですよね。

ガジェット系ブロガーにはいいアイテムなんじゃないでしょうか。これがあればケーブルのレビューもなにか説得力が出そうな雰囲気があります。ケーブルレビューの提供品、お待ちしております。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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