Amazfit PowerBuds Proレビュー:トレーニングのお供に最適!ANCに加え「頸椎の姿勢リマインダー」を搭載したヘルスケアイヤホン!

Zepp Healthさんから、AmazfitブランドのTWSイヤホン「Amazfit PowerBuds Pro」をレビュー用に提供していただきました。トレーニング中の心拍数の計測や、首への負担を警告する機能を搭載した、ヘルスケアに役立つという珍しいBlutoothイヤホンです。

  • ANC、外音取り込み、Fast Pair対応!
  • 心拍数も測れる!加速度センサー、圧力センサーも搭載
  • 音質はあまり良くない
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Amazfit PowerBuds Proのスペック

接続方式 Bluetooth 5.0, BLE
対応コーデック SBC, AAC
対応プロファイル A2DP, AVRCP, HFP
公称最大再生時間 約5時間45分(ANCON, イヤホンのみ)、約19時間(ANCON, 充電ケース併用)、約9時間(ANCOFF, イヤホンのみ)、約30時間(ANCOFF, 充電ケース併用)
防水防塵性能 IP55(イヤホンのみ)
充電ケースサイズ 約60.4 × 47.3 × 25 mm
重量 約6.7g(イヤホン片側)、約42g(充電ケースのみ)、約55g(充電ケース+両イヤホン)
センサー 近接センサー、加速度センサー、圧力センサー、PPG心拍数光学センサー、デジタルマイク×3
品番 A2030, A2031
その他 Google Fast Pair対応

パッケージ、内容品


Amazfit PowerBuds Proは、フロストホワイトの一色のみで、パッケージも白い仕上げになっています。ザラザラとサラサラの中間みたいな肌触りです。

内容品一覧です。イヤホン本体・充電ケース、USB Type-C 充電ケーブル(USB Standard-A to USB Type-C)、イヤープラグ(イヤーピース)、製品マニュアルが入っています。

イヤホン本体/ケース

イヤホン本体


イヤホン本体です。フロストホワイトという名前ですが、身体の側は少しベージュっぽい色の部分もあり、落ち着いた印象を受けます。質感はフロストの名の通りサラサラとしています。

本製品の大きな特徴の1つが、 右耳のイヤホンに内蔵された光学センサー。黒っぽいのがそれで、ここから光を照射し読み取ることで、心拍数が分かります。


イヤーピースはこのセンサーがあるので透明になっています。イヤーピースを他社製のものにすると、おそらくこのセンサーは使えなくなると思います。

イヤーピースはS, M, L, XLの4サイズ。Mサイズが最初から取り付けられています。サイズがS, M, Lなど奇数のイヤーピースはよく見ますが、偶数のものは初めて見ました。

充電ケース


充電ケースもサラサラとしていてマットで、高級感があります。きれいな白で良いですね。充電はUSB Type-Cです。

Android端末と接続して使う:イヤホンとしての機能



Amazfit PowerBuds ProはGoogle Fast Pairに対応しています。初回起動時でもフタを開けるだけで、このように接続を促すダイアログが出てきて、即座にペアリングができます。

Google playZepp
Zepp
制作: Huami Inc.
価格: 無料

ダウンロード

音楽を聴くだけならこれで良いのですが、細かな設定をするにはZeppアプリが必要になります。Amazfit製品を使っている方なら、既に使っているはずなので新規にインストールする必要はありません。




ZeppアプリでAmazfit PowerBuds Proを追加するには、Zeppアプリのプロフィールタブ→+追加をタップ→ペアリングするデバイスでイヤホンをタップ→Amazfit PowerBuds Proをタップ→イヤホンが検出されたら今すぐ試すをタップ、で追加できます。



Amazfit PowerBuds Proの設定項目です。アクティブノイズキャンセリングと外音取り込み(アンビエントサウンド)、OFFなどはもちろんのこと、ANCのモード(自動でレベル調整(適応)、旅行、運動、屋内スポーツ)切り替えや、イコライザーも設定できます。

ファームウェアアップデート



価格的に高級なイヤホンということもあり、ファームウェアアップデートも行われています。

ボタンの操作変更


1回押し、2回押し、3回押しでの動作を、一時停止/再生・次の曲・前の曲・ボイスアシスタント呼び出しから選択できます。

フィットネス関連機能

Amazfit製品ということで、フィットネス機能も充実。私の身体上走れず(精一杯走るもランニングと検出されず)、ランニングの動きを自動的に認識して、イヤホンに運動データを記録するランニング検出については試せませんでしたが、それ以外にも様々な機能があります。

頸部保護


内蔵されたセンサーによって、頸部(首)に負担がかかりすぎていないか教えてくれます。一定時間以上座っている(40分間以上、頚椎の動きがない)と、音楽が再生中でもイヤホンから音が流れてきて、リラックスを促します。

既にかかっている音楽の再生は止まらずに、いきなり上書きするような形で聞こえるので正直少しうざいです。ただ様々な方向から聴こえてくるので、音の聞こえる方向を向いたりしているうちに自然に首を動かすことになり、確かにリラックスの効果があるかもなと思います。

聴覚の健康


イヤホンで再生される音の大きさをモニタリングすることで、WHOが推奨する聴覚保護基準である「1週間あたり80dBで40時間」を超えないように、視覚化してアドバイスしてくれます。これより音量を大きくすると、それだけ聴いていい時間も短くなります。

サードパーティ製アプリへの接続

サードパーティ製アプリ(Runtastic, Endomondo, RunKeeper, MapMyRun, Keep,Gudongなど)で、Amazfit PowerBuds Proではなく、「A3020」という名前で検出可能になります。走れないので使えなかったのですが、Amazfit GTR 3にもある、リアルタイムデータ同期と似たような機能でしょうか。

Motion beat mode

Motion beat modeはフィットネスの機能とTWSイヤホンとしての機能両方の属性を持っていると思いますが、運動中のみイヤホンが自動的に重低音を増強する機能です。運動中は重低音が聞こえづらくなりますからね。

「心拍数が高すぎます」アラート

先述のPPG光学センサーを使って、心拍数が指定した以上にに高くなるとイヤホンからアラーム音が鳴る機能もあります。Amazfit GTR 3にも似た機能がありましたね。

タップしてレポート

運動中にイヤホンをZeppアプリに接続し、イヤホンをタップすると速度や心拍数をレポートしてくれる「タップしてレポート」という機能もあります。ここでのタップでは、曲送りや一時停止に使うステム(棒)部分のボタンではなく、本体(丸い部分)のセンサーを使います。

私がAmazfit GTR 3でウォーキングのアクティビティを開始した際に、この機能を試してみたのですが、かなり反応が悪く、何回もタップしてやっと聞けました。タップする場所などは合っているはずなのですが…。

また、このレポートは英語なので、人によっては理解しづらいかもしれません。

使ってみた感想――音質・機能など

耳に実際に付けてみたところ

音質は悪くない程度

Amazfit PowerBuds Proは、一般的なTWSイヤホンに求められる機能の性能は並程度です。音質は、悪くないですが良いとも言えません。防水防塵に対応していることもあってか、音の解像度やクリアさに欠ける印象でした。

ノイキャンは十分で快適

アクティブノイズキャンセリング(ANC)は、公称最大40dBです。十分に効いていて、快適そのものですね。ノイキャンの強さを環境に合わせて自動で調整することもできるので、より快適なリスニングが可能になっています。

耳から外れやすい

装着感も良いですが、イヤーピースを変えてみても耳から取れやすい気がします。 ウォーキングならまず問題ありませんが、首を左右に振ると割とすぐに取れてしまうので(心拍数センサーの都合上致し方ないのかもしれませんが)、ここは次期モデルで改善してほしいところです。

耳から外すと装着検知機能で再生が止まります。感度は良好です。この機能はOFFにすることもできます。なお、曲送りなどで使うステムのスイッチは、押すタイプなので誤操作が少なくなっています。

ヘルスケア系の機能が効果的

Amazfit GTR 3でウォーキングを開始し、途中からGTR 3を外して本製品だけにしてみましたが、そこからは心拍数が記録されていませんでした。さすがに複数機器で連動してデータを結合はしてくれないようです。

スマートウォッチを既に持っているユーザーには、心拍数測定の機能は重複してしまいますね。

一方で、頸部保護や聴覚保護の機能は、スマートウォッチを持っていたり、運動しない人にも効果的です。特に頸部保護は、デスクワークでついつい猫背・前のめりになってしまいがちな私に必要だと感じました。音が強制的に流れてくるのでちょっとうざったく感じることもありますが、猫背などは頭痛肩こりの原因の1つですし、定期的に首を動かすことで、改善にもつながるのではないでしょうか。

まとめ:唯一無二のフィットネスTWS!

現在のTWSイヤホンに求められている「ANC」や「外音取り込み」といった機能はしっかり搭載しながら、フィットネス面で付加価値を付けています。こういった製品はほぼ市場に無いので面白いですね。IP55の防水防塵もあり、スポーツでも躊躇せずに使えます。

頸部保護・聴覚保護などは運動していないときでも役立ちますし、健康が気になる幅広い人におすすめできるイヤホンです。

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

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でじぃ
病気療養中のガジェットオタク。基本はTwitterにいます。私の執筆した記事は私個人の意見です。ご依頼などあれば、ご連絡はTwitterのDM(これが一番早いと思います)か、digitalkcct@gmailどっとこむ(どっとこむ→.com)まで宜しくお願いします。
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